メフィストフェレス

Last-modified: 2024-04-17 (水) 18:06:22

◆忍◆ ニンジャ名鑑#415 【メフィストフェレス】 ◆殺◆
電子戦争後に不遇な立場にあった宇宙工学の権威、タケル・フクトシン博士のパトロンとして援助を惜しまぬ謎の資産家の正体は、アマクダリ・セクト「12人」の一人である悪のニンジャ、メフィストフェレスだ。

登場エピソード

 

「君の望みはなんだね?目を覚ませ。情けない男だ。あらためて、君の人生を始めようじゃないか。私が力をやろう。欲しいものなら何でもくれてやろう」


人物

  • アマクダリ最高幹部「12人」が一人。
  • モータルネームは「ダイザキ・トウゴ」。世界で五指に入るほどの資産家(投資家)で、最早働かずとも金が入ってくるような状態にあるようだ。また世間では、慈善事業に全力をあげて取り組むネオサイタマきっての名士と認知されている。
  • 「12人」としての彼の役目は、その潤沢な資産を利用したアマクダリに対する資金面でのバックアップである。
    • 特に宇宙開発方面に力を入れており、自ら現地へ視察に訪れたり、ロケット計画の第一人者を家に匿ったりしている。
       
  • ネオサイタマ郊外を臨む丘の上に、侵入者への無条件発砲も辞さないセキュリティを完備した古い屋敷を構えている。
  • アマクダリが求める「月の裏側」を探るべく、ロケット工学の権威であるタケル・フクトシンを見出してロケット計画を推進させている。本人としては、過去に自分が触れた世界の秘密をまことの王として崇拝するアガメムノンに所有させるべく行動しているらしいのだが……?
  • 本人の言を信じるならば、ニンジャソウルとはスターリングラードで邂逅したらしい。また執事ニンジャのオルトロスとは七十年来の付き合いだという。
    • 今はヴォルゴグラードと呼ばれるその街は歴史上幾度か名前を変えており「スターリングラード」だったのは(現実と同じであれば)1925~1961の期間であった。のちに明かされた作中時系列は2037年、憑依から80年以上生きてきたことになる。
      • N-FILES【デス・オブ・アキレス】によると、「スターリングラード攻防戦」(1942年~1943年)で憑依したようだ。
      • スターリングラード攻防戦は当時東欧を二分していたドイツとソ連の戦争における最大規模の戦いである。日本では「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するドイツのサイボーグ将校ルドル・フォン・シュトロハイムが誇り高きドイツ軍人として名誉の戦死を遂げた場所として有名だろう。ドイツは補給にあえぎ撤退を余儀なくされ勝利したソ連側も無慈悲な人海戦術の上での勝利であった。彼がどちらに付いたかは定かではないが両軍ともに過酷な状況が続いたため激戦の中でニンジャソウルが憑依したのかもしれない。
  • 「悪魔」の名に偽りはなく、いつぞやのメンタリストとはまた違った方面で巧みな対人交渉術をもって敵も味方も思い通りに操り、破滅させる。主演作である「デス・オブ・アキレス」ではその魔力を存分に発揮し、作中人物のみならず実況タイムラインまでもを虜と化す名演を見せつけた。

外見

  • 顎を覆う山羊鬚がもみあげまでつながり、顔にはしっかりと皺の刻まれた、風格のある老人。
  • しかし枯れた老人ではなく、眼には精力的な炎が灯り、なめし革めいた皮膚の下には異常な生命エネルギーが駆け巡っていることが見て取れる。
  • 戦闘時には、クンフー道着めいたニンジャ装束を身に纏う。
  • ニンジャスレイヤープラスの身長一覧表によると身長179cm。

元ネタ・考察

  • メフィストフェレス(Mephistopheles)とは、ドイツのファウスト伝説とその派生文学に登場する、ファウスト博士が召喚した悪魔の名前。
    • 宇宙開発の夢のため、アマクダリ・ニンジャに我が身を売ったフクトシン博士をファウスト博士に見立てたネーミングであろう。

ワザ・ジツ

話術

  • 比類なき人心掌握術の使い手。
  • 相手のプライドを突く威圧や情け乞いはお手のもの。致命的な状況であっても虚を付いて会話の主導権を取れば、老獪かつ巧みな話術でそのまま場の空気と流れを持って行ってしまう。その話術は組織の中やモータル相手だけではなく、殺意に満ちたカラテの怪物相手にさえ十分に通用するもの。
  • 老獪な世界クラスの投資家に相応しい技量だが、その由来は……。
     
ナラクの笑いがフジキドのニューロンに響き渡った。

タイジン・ジツ

  • ナラク曰く「ゴジョ・ゴヨク・コトワリを操り、言葉と礼儀で相手を縛りつける」ジツ。すなわちジツの域に達した超人的な心理誘導技術である。
    • 元ネタの「対人術」や「五情五欲の理」とは、実在の忍術伝承で、喜怒哀楽に恐怖を加えた「五情」と、食欲・性欲・名誉欲・金欲、そして風流(趣味)の「五欲」を支配することで人を意のままに動かす忍術のこと(前者は恐怖ではなく怨みとする説もある)。超常の現象によらない純粋な心理掌握技術であると思しいが、それだけに「謀ろうとしている」ことを対象に自覚されてしまうだけで無力な戯言と化す弱点を持つ。
    • 本来は巧みな話術でそのような猜疑心を逸し、封じるのがタイジン・ジツの一環であろうが、まさか対象のニューロン内に話術の通じない第三者がいるとはカルマ・ニンジャも想定していなかったことであろう。
  • 作中ではフジキドに対して何の変哲もないオフィス用紙に記した契約書へのサインを求めた。ナラクによれば、紙切れ一枚で彼の奴隷に成り下がるところであったとのことだが、ザ・ヴァーティゴ=サンによると、「サインするまで行けば、自ら相手に従うようになるだろう」とのことで、おそらく契約書(書面での同意)という形のある社会的に承認された同意を得ることが相手の心理へのトドメとなるのだろう。(前例)
  • また憑依先が持つ元来の資質と不可分なジツであること、そしてタイジン・ジツの使い手の心は読心術などを用い読み取ることは出来ないことも明かされた。

カラテ粒子(エンハンスメント・ジツ?)

  • 黒紫色のカラテ粒子を両手に纏わせる。その真価を発揮する前に倒されてしまったため詳細は不明だが、幾多のエンハンスメント系のジツと同じくカラテの殺傷力を高める力があるのかもしれない。

ストーリー中での活躍

「下手なリムジンよりも快適だ。regionを開けようじゃないか」
  • 登場に先立って名鑑で予告されたが、ほとんどフクトシン博士の説明であった。
  • その後、「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」予告編にて晴れて登場。自身の屋敷でフクトシン博士を脅しつつ、他の12人殺害の報せに警戒する彼の前に「禍々しきニンジャの影」が現れるくだりが切りだされる。
     
  • 時系列を前後して連載されることとなった「ヒア・カムズ・ザ・サン」では、カナリーヴィルのロケット発射基地の異常事態にヘファイストスら基地統括のニンジャが警戒する中、シャドウドラゴンを伴ってタイミングよく視察訪問。即座に状況を掌握すると、フクトシン博士にはロケット発射スクランブルと現場からの離脱、ヘファイストスらには命がけの基地防衛を命じ、最低限にして肝心のミッションを成功させた。
  • 到着する前からヘファイストスらには煙たがられており、到着後の様子も鑑みるに、アマクダリではミッションに口出しせずにはいられないタイプの上司なのかもしれない。
     
  • 「デス・オブ・アキレス」では遂に「ロンゲスト・デイ」予告編で示された場面がスタート。フクトシン博士が回想するメフィストフェレスとの出会いと、邸内に侵入したニンジャスレイヤーとのイクサが描かれた。巧みな話術により、チョップ一つ繰り出すことなくフジキドを翻弄し、同盟関係を謳う契約書へのサインまであと一歩まで迫る。
  • しかし、テレビから流れる恩師のフジキドへの言葉とナラクの助言によりニンジャスレイヤーは本質を取り戻してしまう。最早籠絡が不可能なことを悟ると、「君が欲しかった」と心からの惜しみをみせながらカラテ戦に移行する。油断ならぬワザマエを披露するも、あえなく爆発四散した。
  • その僅か5秒後、邸にスパルタカスを筆頭としたアクシスの増援が到着。カラテの応酬は刹那であったものの、殺戮者に限りある時間リソースを浪費させ続けた末の、実際薄氷の決着であった。
    • 予告編では怪談小説の被害者めいていた老人の予想だにしないどんでん返しに、実況ヘッズは完全に「飲まれて」いた。
       
  • 彼が交渉の材料としてニンジャスレイヤーに与えたアマクダリの情報やロケット打ち上げに関する理由の示唆は、皮肉にも後のアマクダリとの戦いで有効に活用されることとなる。

一言コメント

「この項目はコメント欄と言う。実にいい薄っぺらさをしている」
  • グラキライズされて欲しかったデスネー。美中年と美ジジイの絡みフィーヒヒヒ!! -- 2019-07-20 (土) 15:16:03
  • もしも4部時点まで生存できており、ケイトー・ニンジャと出会った場合は…どうなっていただろうか。表面上は協力関係でありながら、互いを術中に落とし込もうとする、静かで長期間のイクサとか見たかったな -- 2022-04-11 (月) 00:22:07
  • カラテはケイトーが上手だけど、タイジン・ジツや財力はフェレスが上っぽいので、如何に暴力のカラテに持ち込むか、持ち込ませないか、カラテで潰しきるか、カラテを凌ぎきるかの勝負になりそうデスネー -- 2022-09-06 (火) 12:49:00
  • カルマ・ニンジャは慢心の果てに人に絶望した挙句に孤独に死んだのに対し、メフィストフェレスはアガメムノンが心の救済になってたから鬱で病まなかったのだろうか? -- 2022-09-07 (水) 23:30:04
  • 世界でも指折りの資産家にのぼり詰めるまでには、ダイザキ・トウゴにも彼なりのイージーではないクエストがあったのだろう。メフィストフェレスは、まだ人に飽きる程の時間を生きていなかっただけでは。アガメムノンや我らがニンジャスレイヤーを含む、彼にとって興味深い人物が躍動する革変の世であったというのも大きいでしょうが。 -- 2022-09-08 (木) 08:12:14
  • 通常のスリケンでトドメを刺された組織の幹部級ニンジャは実際珍しい -- 2023-02-10 (金) 22:45:59
  • メ腐ィスト「君が欲しかった♂」腐ジキド「////」(満更でもない) -- 2023-08-31 (木) 19:10:44
  • ↑学生時代の恩師と、ナラクが、そこに参戦するというのですか!? -- 2023-08-31 (木) 21:35:42
  • ヤメジもだ! -- 2023-10-19 (木) 15:59:21
  • ニンジャ装束の姿が物理書籍にはなかったからウキヨエないしコミカライズで出てきてほしいのよな… -- 2024-04-17 (水) 15:42:35