【潜月編】/【2章 戒厳の世界】/【ジュードロップの脅威】

Last-modified: 2023-10-12 (木) 23:18:23

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イベントディミルヘイム編第2幕 潜月編 2章 第1話

概要

【オーレンシア大陸】【バレンヌ帝国】周辺を哨戒中の【宮廷魔術士】【エメラルド】【シティシーフ】【キャット】は、【アルタメノス帝国】へと向かっていた。
新たな脅威の襲来により、【ジェラール】の兄である【ヴィクトール】は、【流し斬り】障壁によって防がれた際の反撃で負傷してしまい、ヴィクトールに代わってエメラルドとキャットが名代として派遣されることになった。
ジュードロップに巻き込まれない事を祈りながら先へと進むが、未知なる魔物が空から襲来し、肝心の火術も【無敵】の防壁によって防がれてしまい、【冥府】行きを覚悟するが、【リベル】【ミルリク・ベリアス】【メカドッグ】の助太刀もあって切り抜けた。

【ブハンギ砂漠】から【ヌオノ】に辿り着いたリベル達は、周辺地域に住む者達への未知なる脅威の伝令を【ザール】に任せてアルタメノス帝国へと向かっていたが、北方海域が荒れていた影響でバレンヌ帝国を経由していたようで、偶然エメラルドとキャットを助ける形になったようだ。
ジュードロップは空から魔物が降ってくるという、防衛線という概念が意味を持たない脅威。そのため各国はいざという時に自国を守れるよう、君主が国を空けるわけにいかず、ジュードロップ対策の緊急会議が開かれたアルタメノス帝国に集まってきたのも名代ばかり、キャットとエメラルドも、ジェラールの名代としてアルタメノス帝国へと向かっている途中なのであった。
首都ルミナにある【ヴァルク宮殿】には、【ロアーヌ】の名代として【ミカエル】と同じく【フェルディナント】の祖先に当たる【ウォード】が、【フィニー王国】からは【ウィリアム・ナイツ】が、【ローザリア】からは【騎士団領】から【ナイトハルト】の救援に駆けつけた【アルベルト】がそのまま名代となり、【クレマール亜大陸】【リージョン諸島】からは【T260G】が名代としてやって来ると何かの準備を始めていたが、オーレンシア大陸と【ドルマード氷原】に挟まれた北方海域は時化が酷く、ドルマードのナジュ王国は孤立状態にあり、会議参加さえできないという状態。

参謀である【コウメイ】と補佐役の【アセルス】が参列すると、【アデル・ベリアス】と共に【イリス】【オルガ】が参上し、【ラザレス】【イヴァン】が警備に当たっている中で会議が開始される。
遠距離通信という形で会議に参加している【レオナルド博士】が分析を続けているが、大気圏上空にある電離層の電波反射率が異常を起こし、遠距離通信が安定していなかったが、T260Gとメカドッグの調整によりどうにか通信できる状態になる。
ネオクーロンでの分析結果によると、未知なる魔物の正体は、蛹の中身を中途半端に羽化したような存在で、それが混合することによりキメラのような実体となっているようで、纏っている気質によって種族が異なり、その姿は魔素によってコーティングされている事で維持されているようだが、生命力は短命であり、小型で数日、中型で十日以上は存命が可能なようで、それでも拠点を壊滅するには充分な存命期間であった。
まして、過去の脅威であったはずの【三凶神】の再臨については、魔素を強固された作られた存在であり、下手をすれば周辺環境を自らの能力で変容させることで半永久的に留まり続ける恐れがあった。
レオナルドは通常の魔物と異なる存在である、降ってくる魔物達を凶影の魔物・【アンブラー】と名付けるが、ジュードロップの発生地点については予測が付かず、目立った成果は挙げられていない事を報告する。
【アン・ルー】がアンブラーと同じ原理で作られて顕現したのであれば、【ネブルザグ】【ヴァダガラ】といった脅威も再び襲ってくることが予想され、ただ不安が大きくなるばかり。

しかし、ジュードロップの際にローザリアにナイトハルトの助太刀に来た正体不明の人物とリベルの前に姿を現した女性は、ジュードロップの予測を正確に行っており、彼らとコンタクトを取れれば事態の好転も図れる。しかし、メカドッグの記録データではそのような人物を過去に目撃した者がいないことから、コンタクトを取ろうにも雲を掴む思いであった。それはリベルさえ例外ではないが、T260Gだけは何かを察しているようであった。

そこに、孤立していたナジュからようやく【ハリード】の名代として【ティベリウス】【聖王】の助力によってアルタメス帝国に到着し、ジュードロップの法則を見つけたという重要な報告を届けた。

ティベリウスは【神王の塔】にて夜空の星が一時的に視認出来なくなるという、死食によく似た現象を、以前神王の塔にて観測しており、それがジュードロップの前兆に一致するというのである。ティベリウスは【ヨハンネス兄妹】を引き連れて、バラル・エクリプス出現後に再び神王の塔へ向かい、リベルが【太陽神バラル】の謁見を行った場所に天体観測装置を作り、以後観測データを集め続けていた。
結果、空に不可視の月=【インビジブルムーン】の存在があることを断定。この動きに合わせてジュードロップが発生していることを突き止め、T260Gがレオナルドに転送したデータを解析すると、次の被害予想地域がアルタメノス帝国とフィニー王国の2箇所になることが判明。アルタメノス帝国はただちに対策へ動き出した。

この事態にアルタメノス帝国は守りを固めることになり、フィニー王国もアンブラーの襲来に備える事になると、イリスとオルガもアデルの了承を得た上でフィニー王国へと向かう事になる。
一方、会議に同行していたT260Gは、メカドッグから共有された「助太刀に来た謎の少女」について見覚えがあるという。だが、自分が知る存在がそのような活動をしていたことをいたずらに報告しても混乱を広げるだけであると考え、然るべきタイミングまで待とうと決め、あえてこの場ではなにも報告しなかった。