イベント/ヴォイドウォーカー

Last-modified: 2015-02-02 (月) 21:57:15

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


ヴォイドウォーカー

闇の王が討たれ、獣人たちの活動も減退の一途を迎えつつある。
ネ・ジツ大陸を覆う混乱が全て平定したわけではないが、
それでも、大国の庇護を得られない小国や街々が日々を安息に迎えられるようになった。

 

そんな、世界が少しだけ平和になった時の頃。

 

ネ・ジツ大陸の各地で、未確認のモンスターや集団が暴れ回るという事件が度々起きていた。

 

ある時は「星座の紋章を持った不気味な騎士団」であり、「東国の守護神に酷似した怪物」であり、
「委細不明の単眼の黒竜」であり、「竜の血を求め、彷徨う血液の化物」であり、
「古き伝承の騎士に酷似した者」でもあった。

 

それらの事件に携わり、解決へ導いた冒険者である主人公だったが、
ある時、ジュノから招集状を受け、ジュノの大公宮へと向かうことになった。

 

大公宮で待っていたのは、ジュノ大公の秋稔子……何故か、幻想郷の代表者である八雲紫もいた。
そこで主人公は同郷であり知己でもあるという二人から
「ヴォイドウォーカー」なる存在の対処を頼まれた。

 

「『ソレ』については、白い吸血鬼から聞いたそうですね」

 

メガリス・スカーレットのことだろう。
彼女をサンドリアへ連れていったあと、「ヴォイドウォーカー」なる存在について聞いた。
……別世界から訪れた自分もまた、その「ヴォイドウォーカー」の一種であることも。

 

「察しがついているとは思いますが、彼らは此処とは異なる、別の世界から顕れた存在です」
「並行世界……『あのとき、ああしていたら~』といった、
 あらゆる可能性が幾重にも枝分かれしてそれぞれが異なる世界を構築する……んだって」

 

稔子はそこで軽く咳払い。

 

「隣の賢者曰く、その世界の枝を通って、招かれざる客がこちら側に来てしまったらしいの」
「似たような事例をメガリスから訊き、ネ・ジツ大陸でも同様の事件が起きたか調査していたのです。
 そして、ようやくその危険性と対処の必要性を確認することができました」

 

現時点では「異世界からやってきた存在」全てをヴォイドウォーカーとして括っているだけで、
全てのヴォイドウォーカーが危険という訳ではない。
(仮にそうすると主人公も危険な化物と同列になってしまう)
しかし、こちらに明確な敵意を持ったヴォイドウォーカーは「過去に類を見ない正体不明の存在」として
過去に何度も現れ、ネ・ジツ大陸を騒がせている。

 

紫が特に問題視しているのは「位相の境界」に引っ掛かってしまい、姿を見せないヴォイドウォーカーだ。
そして、それは少しずつ数を増やし、大陸のあちこちに次元の歪みを生みだしてしまっているらしい。
どう考えても放っておいてよいものではない。
そして紫はこのことを大公に話した。
大公は会議を設け、各国にヴォイドウォーカーについての情報を通達。
これらを殲滅するために「ヴォイドウォッチ作戦」を発令したのだという。

 

ヴォイドウォーカーとの戦闘。そこで主人公が呼ばれた理由があるという。
奇しくも主人公はヴォイドウォーカー絡みの事件全てに関わり、過程はどうあれ解決の一助となっている。
いわば「ヴォイドウォーカー対処のベテラン」となってしまった主人公に、ヴォイドウォッチ作戦の
中核として担ってもらいたい、というのだ。

 

ところで、見えない敵と戦う以上、対策手段は講じてるんですよね?

 

「ええ、勿論! ちゃんと考えてるでしょ、八雲?」
「えっ」
「えっ」
えっ

 

「冗談ですわ。対策と方法は考えてあります」
「相変わらず心臓に悪いこと言うわよね、アナタ……」

 

……相変わらず、この人を信用していいのかわからない。

 

「『六芒星のジェイド』と『ヴォイドストーン』という結晶をお渡ししますわ。
 ジェイドを使う事で位相の境界に直接働きかけ、
 ヴォイドストーンであやふやな彼らの存在を強制的に固定します」

 

つまり見えず触れられない敵を実体化できる、ということか。

 

「放っておいたら際限なく拡散して、手がつけられなくなることは必定です。
 存在が認められた今のうちに、芽は潰しておくべきでしょう」

 

「……私の話は以上です。各々の国家へと赴き、ヴォイドウォーカー討滅戦の手助けをして下さい。
 こちらも、ヴォイドウォーカーを排除しつつ、情報を集めますわ」