イベント/不思議な少女

Last-modified: 2011-11-15 (火) 11:50:14

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。

不思議な少女

  • 東方の湖や泉を訪れると一定確率で発生
     
    旅の最中、大きな湖/池を訪れた主人公。
    体を休めるにはちょうどいいだろうと腰を下ろし、しばし休息に就く。
    心地よい風に当たりながら水面を見つめているとある事に気づいた。
     
    ……ん?
     
    水面になんかプカプカ浮いている様な……
    あれって……
     
     
    …………。
     
     
    や、やばい! どざえもん(デッドボディ)だ! ドザえもん!
    慌てて水面に飛び込み、水に浮かんでいる人物を救出する。
     
    (水泳スキルが絶望的に低くてもなんとか成功する。イベント上の演出とも言う)
     
    水の中から引っ張り上げたのはまだ幼い少女である。
    水色の髪にひんがしの国の着物を着ているのが何とも印象的だった。
     
    溺れた人に対して施す処置を引き出そうと脳みそをむりやり回転させていると……
    「んー……」
    少女が苦しげに呻いた。どうやらまだ息があったようだ。
     
    どうした!    しっかりしろ!
    声をかけ、肩を揺らすと少女が目を覚ました。
    「……誰じゃおぬし」
     
     
     
    少女はサーシャと名乗った。なんでも溺れていたのではなく、昼寝をしていたらしい。
    ……水の中で昼寝って何だよ。なにそのお風呂に浸かってたらウトウトしていた的なノリ。
    もしかしてアレですか、水遊びをしてたら疲れて寝ちゃったとかそんなオチですか。こっちは溺れたのかと思って驚いたんだぞコノヤロウ。謝れコノヤロウ。
     
    「こっちは普通に寝ていただけなのになぜに怒られなけばならぬのじゃ……」
     
    理不尽に当たられ(たと思って)ブツブツ呟くサーシャ。水に浸かっていたのにもかかわらずその衣服は既に乾いている。
    …水の中で昼寝していたことといい、何か得体の知れない少女である。
     
    「少し前に野蛮な獣人共に襲われてな、休息のつもりで休んでおったのじゃ。
    まったく、まだ傷が癒えていないというのに起こすとは……」
    そうやって軽く欠伸をかいた。よく見ると少し顔色が悪い。……水に浸かったのが原因にも思えるが。
     
    獣人の群れに襲われたって……大丈夫なわけ?
     
    「寝ているところを不意打ちで少々貰うた。
    亀は甲羅ごと踏みつぶして、野豚は焼き焦がしたがの。
    今頃腹を空かしたわいばーんの餌食になっておろう。ざまぁ猪頭ざまぁ」
     
    なんか物騒な単語をいくつか叫んだぞこの娘。
     
    「わらわは真龍じゃからな。獣人共を薙ぎ払うことくらいお茶の子さいさい……なんじゃその顔は」
     
    おっと思わず顔に出てしまった感。驚いただけだから なに、気にすることはない /echo いくらなんでも真龍とかないわーwwww
    なんでもないからこれを使われよ。
    「む? なんなのじゃこれは」
    ポーション。怪我しているんでしょう? 昼寝なんかしているよりはよっぽど効くぞ。
    「……『薬』とかいうモノか? 人間にしては殊勝な心がけよ。もろうておこう」
     
    余りモノのポーションを受け取るサーシャ。
    しかしポーションも知らないとはいよいよを以て浮世離れしている。
     
    「そういえば先程の無礼も元よりわらわを助けるつもりの行いであったな。
    ふーむ、久々に殊勝な人間を見たぞ」
    そりゃどうも……。
     
    「おぬしの様な人間がもっとおれば世の中も少しは安泰になるじゃろうに……」
    サーシャは寂しそうに呟いた。