イベント/不滅の崖下

Last-modified: 2013-12-23 (月) 04:38:19

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。

不滅の崖下

  • 皇国の光芒クリア後、主人公の青魔道士の熟練度が75%以上で発生
     
     
    不滅隊すら一目置く青魔道士の技量を示した主人公。
    ある時、不滅隊隊長セフィロスから出頭命令を受けた。
    本来は不滅隊と直接的な関わりは無い、ブーメラン・センチネル預かりの主人公であったが、
    この出頭命令を無視するわけにはいかない。怪訝に思いながらアトルガン白門に向かうと……
     
     
     
    「……よくぞ、その域にまで到達したものだ。
     そこまで魔の力に侵食されることなく、人であり続けたモノは少ない」
     
    待機していたセフィロスは開口一番に主人公を激賞した。
     
    「そう、俺でさえもこの血肉に、そして心に"魔"は深く根ざし、日々"人"の上に立たんと葛藤している。
     ……ゆえに、俺は貴様への贈り物を考えていた。絶望ではなく……
     貴様にはこれを受け取る資格と義務がある」
     
    そう言われ、ロケットを押し付けられた。
    開けてみると、そこに入ってあったのは、物憂げに微笑む宰相サトリの肖像画。
    セフィロスを筆頭とする不滅隊の信仰対象は確か……
    主人公が口の端を引き攣らせているのをいいことに、セフィロスは淡々と語り始める。
     
    「我ら青魔道士は魔を食らい、その血肉を己が力とする。
     それは力への渇望、飽くなき力への探求。
     それは青魔道士の宿命……飽くなき渇望の赴くがままに、魔を食らうことに繋がる」
     
    「残念ながら取り込んだ力に溺れ、内なる魔に敗れる者も残念ながら少なくはない。
     しかし、我らを未だに人たらしめているものは何か……わかるか?」
     
    「……そう。拠り所が必要なのさ。
     人を人たらしめるための、拠り所が」
     
    ……その拠り所がコレだと?
     
    何とも言えない表情で主人公がそう問うと、
    セフィロスの背後から青タイツ(不滅隊の変態)共がズアッっとスライドしながら姿を現した。
    その手にあるのはサトリのブロマイド……
    そして、例のポージングを取りながら、誇らしく喝采を上げる。
     
    「「「オールハイルサトリーン!!」」」
     
    微動だにしないセフィロスの背後で、妙な動きでワラワラと一糸乱れずに蠢く蒼黒の全身タイツ。
    そのありさまにドン引きする主人公に、セフィロスは力強く語りかける。
     
    「魔を取り込んだ代償を抑え込むは、強靭な精神力。
     そう、サトリ様、そして聖皇(コイシ)様への並ならぬ忠誠他ならぬ。
     それさえあれば、彼奴等は人として在り続けられる」
     
    「……そう、俺は絶望しない。
     力への純粋な渇望と忠誠がある限り、俺は人で在り続けることができるんだ」
     
    分かったかと言わんばかりに、ロケットをもう一度押しつけられる。
     
    「喚起する恐怖と魅惑を御す、強靭な精神。
     己が明日を捨ててでも目的を果たさんとする、断固たる覚悟。
     その素養は、我ら、そしてアレキサンダーとの戦いにてしかと焼きつけた」
     
    「これは心付けに過ぎん。
     言ったはずだ。貴様にはこれを受け取る資格と義務があるとな。
     返却は受け付けん
     
    随分と長い前置きだったけど……
    つまり、ファンクラブの勧誘? 宰相の。
     
    青タイツの動きが固まった。
     
    「……ファンクラブだと?」「貴公……」
    「これが驕りか」「なんと畏れ多い……」「彼奴は聖皇様だけならず……」
    「俺なんて、まだ会員にすらなれねぇよ……」
     
    地雷を踏んだようだ。
    どうやら彼らにとってファンクラブとは、余人には計り知れないほど高次元のカーストに値するらしい。
    殺気立つタイツ共を、セフィロスが抑える。
     
    「フッ……気にするな。
     その素養を以てしても、貴様が知らぬことは遍くほど多い。
     身に過ぎた言質も、今は赦そう」
     
    ……
     
    超上から目線で苛立つのと有難迷惑の気持ちで一杯の主人公に、セフィロスは最後の一言を与えた。
     
    「貴様も屈せぬことだ……己が蒼の力にな」
     
     
     
    青魔道士の実態が人道と倫理に欠けるものだということはわかっている。
    それ以上に、コイツらの変態性が緩衝材(ギャグ補正)となっていることも。
     
    ただ、セフィロスが最後に主人公に向けた一言。
    それが呼びだした一番の理由なのかもしれない。
     
    ……おそらくは。
     
     

 
 
報酬
首装備「宰相の肖像」