イベント/人間の勝利

Last-modified: 2011-12-25 (日) 13:19:08

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


人間の勝利

ジュノの地下での戦いを制し、地上へ戻ってきた一行。
地上では、未だに凄惨な戦いが続いていた。皆、疲労しきった身体を押して武器を手に取る。
その時、

 

重量級のはずのクゥダフや巨人族たちが、次々と宙を舞った。

 

何が起きたのかと思うと、続いて若い女性の声。

 

「あなたたち!よくも私の決断を汚してくれたわね!」

 

「……秋、穣子」
それは……このジュノの大公と呼ばれる人物だ。片手には剣を握っていた。
「おかげで、大公が直々に出向く羽目になっちゃって……感謝しないとね
え?と言い返すより先に、穣子が獣人の軍勢にくるっと向き直った。
そして、力の限りに叫んだ。

 

「あんたらァッ!!ここをどこだと思ってるのよ!!
私たちのジュノだぞォッ!!!」

 

そして彼女は、単身軍勢の中心に突撃し……そりゃもう面白いくらいに亀やら巨人が跳ね飛ばされ蹴散らされていく。
「……あれが、ジュノ大公、ですか?」
「ああ、そうだな。あれほど強いとは知らなかったが……」
「おっかねえなぁ……こりゃ、ジュノには逆らわない方がいいぜ」
口々に言う三国の英雄たちの言葉に、主人公は心の底から同意するのだった。

 
 
 
 
 

ジュノが負った被害は甚大だった。
だが……獣人たちは遂に折れ、撤退した。

 

勝ったのだ。

 

開戦からずっと負け続きだったアルタナ連合軍の……これが、初勝利だったのだ。

 
 
 
辛い戦いでした……。
 
私の膝元で、何人もの見知った顔が蹂躙されたのです。
 
だけど、私たちは生きています。
生きて、獣人を撃退したのです。
 
辛勝です。
 
だけど、勝利なのです。
私たちは、あの獣人を退かせたのです。
これは……私たちには、まだ戦い、勝つだけの力が、希望が残されているということです。
いつか、この悲しみ、虚しさを怒りに変えて、戦うべき時がやってきます
 
ただ…………今は。
今は、祈りましょう……
 
 
 

穣子の勝利演説に、拍手は無かった。
街はどこを見てもぼろぼろだし、人の数も明らかに減ってしまっていた。
だが、穣子の言う様に、人類が獣人を破った稀有な戦いなのだ。
いつか、この悲しみ、虚しさを怒りに変えて、戦う日が来る。
今は犠牲になった人のために祈るだけだ……。


  • イベントクリアの影響
    ギルガメッシュがPTに誘えるようになる。
    ジュノが大きな被害を受けるが、施設は問題なく利用できる。
    また、獣人との戦争における人類側の初勝利ということなので、各軍の士気が大きく上がる。
  • 報酬
    両手剣「カラドボルグ」
    エンピリアン両手剣。大公、秋穣子から、ジュノ攻防戦での活躍を褒められ渡された代物。
    丘を叩き割ったという逸話があり、またかの聖剣エクスカリバーと同一視されることもある。