イベント/伝説の翼・雷の力

Last-modified: 2012-01-31 (火) 23:16:37

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


伝説の翼・雷の力

  • タブナジア侯国跡を訪れたことがあり、ヨルムンガンド、ティアマット、ヴリトラのいずれかと遭遇していると発生条件が満たされる。

集う者たち

かつて戦火に包まれ、今や見る影も無くなったタブナジア侯国跡地。サンドリア王国西方に存在するその場所から更に西に進んだ、とある場所に、6つの人影が動いていた。

 

影の2つは竜の頭部を模した兜や長槍を装備した竜騎士であり、そのうち1人は傍らに子竜を従えている。
残る4つのうち、1つは全身を黒い鎧で武装した見るからに屈強そうな暗黒騎士のものであり、
別の1つはあざやかな金髪とその髪の色と近しい色合いの鎧をまとった騎士のものであった。
更に、彼ら大型の剣に拳銃を組み合わせたような特異な形状の武器を携えたやや無愛想な感じの青年のものであった。
そして最後の一人はと言うと…

 

―『なんじゃあこりゃー!? 』
とまるで銃で撃たれたかのような大声で奇声を発し、異様なテンションでハシャぎ始めた我らが主人公であった。

 

「何をいきなり奇声を発してるんだ主人公。病気か、そうか死ぬんだな。さようなら。」
-いやいやいや!何を言ってるんだスコール!?俺はいたって正常ですよね…?
「いや、そこは断言してくれないか。」
「こちらに聞かれてもお前のことなんだから分かるわけないだろう。」
「(セシルは兎も角、オルステッドなら或いは…)」
「…恐らくこの光景をみて一時的に精神が高揚したんだろう。そのうち鎮まるだろうから放っておいても問題ないと思う。」 
「解説ありがとう。そしてナチュラルに人の心を読むな」
「あー こりゃいかん。ブルーゲイル、悪いがいつもの頼む。」

 

「君たち、落ち着きたまえ^^」

 

『すごくおちついた^^』

 

「さて、目的地にも着いて、みなの心が落ち着いたところで今一度我々の使命を確認するぞ。」
そう言って竜騎士の片割れ、カイン・ハイウインドが彼ら6人がサンドリアの西端に集うことになった原因を語り始めた。
「俺たちがここまで来たのは、先日この地域一帯で飛び立つ姿が目撃された巨大な龍を調査、並びにそれとほぼ同時期に謎の大量発生を起こしたワームの駆除とその原因の調査だな。」
―ここまで来る間に何度かあのワーム達を見かけたが…色々と凄かったな。
「ああ、見た目が見た目だし、何より数がやはり異常だったな。明らかに数が多すぎる。オマケにここに近づくにつれて数が増えていくとか、どんな嫌がらせだよ…。」
相槌を打ちながら、もう一人の竜騎士ブルーゲイル・ハイウインドは道中にて遭遇したワームの姿を思い出して辟易していた。
「やはり何らかの理由で異常発生してると見るのが妥当か。」
「この辺り一帯はかつての戦争の影響か、未だに獣人達が出没している。しかし、ここまで来るのに僕たちは全く獣人を見かけなかったのも気になるところだ。」
「あの獣人がわざわざ自分たちのテリトリーへ、意味もなく私たちの侵入を許すとは考え難いな。」
サンドリア国王軍が誇る近衛騎士団に所属する、オルステッドとセシルの2人も自分たちがいる場所の異常さに対し強い不信感と警戒をしていた。
「何にせよ、獣人に対しては常に警戒はするべきだな。もとよりこの任務、わざわざ2つの騎士団から人員を集めるあたり、一筋縄じゃないのは始めから分かっていただろう。」
―確かに、スコールの言うとおりだな。危険が予想されるから、こうして俺たちが集まったんだし。
……何か、こう層々たる面子が集まると、俺みたいな貧弱一般人が場違いに思えてきたぞ。

 

『はぁ?』

 

「この世界はドラゴンと簡単に触れ合えるような世界じゃないんだが?」
「そんなんだったら俺たちのジョブはもっと栄えてるんだが?」
「君は、一般人という言葉の意味を知ってるか?私が知っている意味と異なっているのだが?」
「大丈夫かい?もしかして本当に脳の病気なのかもしれないよ?」
「自覚症状がないのか…。重症だな。もう助かるまい。さようなら主人公。移ると嫌だから向こうで壁とでも話していろ。」
―貴様ら容赦ないなー!?

 

「さて、休憩しつつ主人公で遊ぶのはここまでにして、そろそろ移動するぞ。件の龍が飛んでいったとされる場所へ。」
そして一同は前を見た。そこにはあるモノが浮かんでいた。大小さまざまな島である。
―改めて、凄い光景だ…。ラピュタはココにあったのか。
「無視して続けさせてもらうぞ。王立騎士団の副長として、この部隊の指揮を預かる身として、あの島に潜入する前にも一つ言わせてもらう。」

 

「再三言ったが、今回の任務は例の影の正体を探りつつワームの発生源を調査し、見つけ次第それを叩く。ハッキリいって、現段階で分かっている事はこの二つの関連性はこの地域で起こっていると言う事以外はない。」

 

「俺たちがやるべき事は膨大であるし、危険を伴うだろう。それを踏まえた上でだ…必ず皆で生きて帰ってくるぞ。」

 

―了解だ、カイン。 
「そんな事、言われなくても分かっている。」 
「私が死ぬのも誰かが死ぬのも真っ平御免だ。」
「俺が死んだらMikanたんも悲しむしな…。皆、何だよその目は。」
『何でもないさ…。』

 

「中々様になってるじゃないか、カイン。」
「俺を誰だと思っている?伊達に副団長やってないんだぜ。」
「分かっているよ。あてにしてるぜカイン。」
「フッ 任せておけ。」