イベント/微笑みは儚く、望月は紅く

Last-modified: 2012-05-13 (日) 04:23:38

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


微笑みは儚く、望月は紅く

「紅魔幻想綺譚」、「闇の牙城」クリアで発生

指輪を巡るちょっとした苦難

サンドリアへ訪れると、宝石店を前に悩むブロントさんの姿を目にした。
話しかけると、いよいよレミリアと正式に婚約するのだという。
その為にレミリアへ贈る指輪について悩んでいる様子。……というか考え込みすぎた結果、知恵熱を出して倒れてしまった。
「あいつに一番似合う指輪がわからない!わかりにくい!考えすぎた結果がこのざま俺はもう駄目」
どうも恋愛といった方面には奥手すぎた様子。大事な人に贈る指輪だから悩むのもさもありなんだが。
「主人公を漢と見込んで頼みがあるんですがねぇ……(ちなみに漢とは性別を越えた称号であって女であってもどこもおかしくはない)」
……口上の時点で嫌な予感がしたが、グロッキー状態のブロントさんを捨て置くこともできず、指輪探しを手伝う事に。
主人公が持ちうる広大な人脈を駆使して、各地にて一番良い指輪の情報を集めブロントさんに報告すると、何を考えたのか彼はとんずらを使用して外へと猛スピードで飛び出してしまう。

 
 

それから三日後。
ホッカイドゥ領主の屋敷を訊ねるとレミリアからブロントさんがいくえ不明であることを相談される。
その日から一睡も寝ていないのか、衰弱しきったレミリアの相手をしていると、ボドボドのブロントさんが姿を現した。
そのままぶっ倒れるブロントさんを見て、レミリア達はギョッとなり慌てて介抱する。
解放されたブロントさんは意識を取り戻すと、レミリアにひとつの指輪を渡した。
主人公が集めた情報の中のひとつにあった、とあるHNMが隠し持つという指輪。
単身でそれを入手してきたのだという。
「馬鹿。指輪の為に、こんなにボロボロになって」
レミリアは涙をポロポロ流しながら受け取る。
「どんな指輪でも、貴方が渡してくれる指輪が一番に決まってるじゃない……」

 
 
 

「本当に、ありがとう……」

 
 
 

聞くところによれば、式も既に近いらしい。

ある吸血鬼の独白

貴方は人間で、私は吸血鬼。私達の間には、越えられない寿命の差がある。

 

だから、いっそ貴方を吸血鬼にしようかとも考えた。それも一度ではなく、何度も。
私達にとっての数十、数百年なんて一瞬。人間の生は花火のまたたきの様に儚く、散ってしまう。
なら、別れを止められたら――生死の流れを止められたらどれだけ良いだろうか。

 

だけど、考えた末の答えはどれも同じだった。
全てに清算する為に、その手で殺される為に、貴方と対峙したあの夜に見出した回答と同じ。
私が好きになったのは、どこまでも『人間』として真直ぐに生きる彼なのだから。

 

今は幸せだけど、きっと別離の時間までそう長く感じないだろう。
それでも、彼と逢えたことを私は微塵も後悔してはいない。
貴方に逢えたことで、恋焦がれ、幸せというもの知り、子を授かって――

 

「ねぇ、ブロントさん」

 

こうやって結ばれた。

 

「例え何百年、何千年。今からどんなに時が過ぎ去っても……」

 

「貴方の事が好き。これだけは絶対、変わらない」

 
 

「愛してるわ」

 
 

たとえ我が盾砕け、鎧朽ちようとも、汝を護り続けん
たとえ我が槍折れ、運命に見放されようとも、汝がため蘇らん

 

 
  • 報酬
    アクセサリ「守りの指輪」
    指輪のお礼兼迷惑をかけたお詫びとしてブロントさんから贈られた。
    あらゆるダメージを10%軽減する盾役垂涎の一品。