イベント/悪魔の贈り物

Last-modified: 2011-12-28 (水) 19:56:38

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


悪魔の贈り物

レミリアのお使い

  • エントランスホールにいるレミリアに話しかける
     
    あ、丁度いいところに。
     
    ……えーと、なんで身構えてるの? お使いを頼みたいだけよ。お使い。
     
    バストゥークは知ってるよね? そうそう、名物大統領で有名なあの合衆国。
     
    バストゥークに鍛冶屋があってさ、以前メイドを寄越して、あるものを発注してもらったの。
    それが少し前に出来上がったって連絡届いたから、あんたにそこまで行ってほしいってワケ。
     
    ……お前が行けだって?
     
    吸血鬼が正々堂々合衆国に入ってみなよ。次の瞬間にあの大統領がホワイトハウスから飛び出すのが目に浮かぶよ。
     
    他の連中?
     
    サクヤ以下メイドは「仕事がひどく忙しい」ってさ。こういう時に限ってワーカーホリックぶっちゃって。
     
    ブロントさんは記憶喪失だから無理。はじめてのおつかいにしてはハードルが高いもの。
     
    今のところ頼れるのはお前しかいないの。だからYESと言ってもらわなきゃとてとて困る。
     
     
    (YESかNOか選択肢。断った場合はむくれる。ホールを出てから再度話かけるともう一度選択肢が出る)
     

[YESと答えた]

 

はい、んじゃ、お駄賃。

 

余ったらその分はお前にあげるわ……あ、これだけじゃ不足かしら。

 

そうね、お使いが終わったら報酬代わりに倉庫から何か引っ張り出すか。

 

その前にお使いを済ませてきてね。その間に見繕っておくから。謝礼云々はその後で。

 
 
 
  • はぢめてのお使い(バストゥーク編)
    レミリアに言われた通り、バストゥークの鍛冶ギルドに赴き、お駄賃と引き換えに「平べったい包み」を貰いレミリアに渡すという内容のクエスト。
    頼まれた品物を受け取った際に2000ギル程度お釣りが余るのでありがたく貰っておこう。
    お嬢様も話の時に許可をくれたのでネコババにはならない。
    バストゥークから紅魔城は距離があるので移動魔法を、なければチョコボなどの移動手段を確保しておくとスマートに物事を済ませられる。
     
    クエスト終了時の会話

    あ、無事に終わったようね。
    そっちがお使い行っている間に倉庫を軽く漁ってたけど、結構疲れるものね……
    大分埃ぽくなっちゃってさ。まぁお疲れさん。

     

    ほい、これが言ってた報酬ね。

     
    初回クリア

    ▼スキルエクステンドを手に入れた。
    ▼持ち越せるスキルの最大数が「1」上昇した。
    ……そういえばなんなのかしらね、これ。お前が得しそうってのはわかるんだけど。

     
    次週以降

    ▼ブラッディランスを手に入れた。
    できるだけ業物をえらんだつもり。
    ……まぁ、私のお古なんだけどね、コレ。

    え、この包みの中身?

     

    秘密。
    不満な顔しても秘密は秘密。今は教えてあげられない。

     

    ……でもありがとね。感謝はしてるわ。

     

[NOと答えた]

 

ノゥ!

 

「(ビキッ)イエスと言いなさい」

 

絶対にノゥ!!

 

「な、何でー!?」

 

この主人公が最も好きな事のひとつは
自分の頼みごとは断れないと思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ……!

 

「こ、こんにゃろう、捻くれモノにも程があるでしょう!? ……ああ、もういい! お前なんかに頼んだ私が間違っていた! 出てけ、今すぐに出てけー!」

 

包みの中身と顛末と記憶の断片

「ブロントさん、ブロントさん、ちょっといい?」

 

「何いきなり話しかけてきてるわけ?(お約束)・・・そるで俺に何か用かな?」

 

「ん(ズイッ)」

 

「……これは一体なんあnんですかねぇ?」

 

「前、霧の化け物から守ってくれたでしょ? そのお礼」

 

「ほう素晴らしい心がけだと感心するがどこもおかしくはないな。レッドラムを奢ってやろう(四脚)」

 

「スタルカとの合わせ技でお願い……それより開けてみて?」

 

「う うむ 封印が解けられたからそうする(ガサゴソ)……ほう こるは……盾か」

 

「バストゥークの一級職人に頼んで作って貰ったの。その……盾が凹んじゃったでしょう? そのままじゃ体裁が悪いと思って……」

 

「ほう……思わぬ心遣いに思わず嬉しさが鯉のぼりに上がった。素晴らしい仕事だすばらしい
前からrムリアは本当はいい奴だと思っていたが俺はこれでエミリアがすきになったな」

 

「~~~~っ!!!」

 

「ど どうすた?顔がマッカチンなんだが……もすかして具合が悪いのか?」

 

「か、風邪じゃないから、なんともない! なんともないから顔近付けなくていい!」

 

「う うむ? わ わかった……駄菓子菓子何度も見ても子の盾はいい盾だと思った。
形といい模様のふつくしさといい思わず顔に出るくらい圧倒的に流石って感じ やっぱり盾には紋章がないとなー(ハイリアの盾)」

 

「注文の時にサンドリア国旗の紋章を入れてもらったの。あそこはエルヴァーンの国だからブロントさんにぴったりくると思って」

 

「ほむ……言われてみるとこの文様に見覚えのある気がする感。思わずホッカイドゥの空気を思い出して郷愁に耽ってしまった英語で言うとノスタルジック

 

「それはよか……

 

……。

 

……ブロントさん、今何て?

 

「『英語で言うとノスタルジック』なんだが?」

 

「もう少し前! 何の空気って!?」

 

『ホッカイドゥの空気』・・・む? なんだ急に頭に浮かんできた>>ホッカイドゥ」

 

「・・・知らないの?」

 

「う うむ。無意識に口からはき出た感。ホッカイドゥとは一体・・・【むむむ。】」

 

「サンドリアの領の1つ……だったと思う。サンドリアにはそんなに詳しくはないけど……」

 

「……だが俺の記憶に関わっているのは間違いないだろうな。記憶というのは忘れちまっても何かのはずみでむくむくと沸いてくるからよ(現在進行形)
この調子なら記憶が元に戻る日も近いかもしれにい(確信)」

 

「う、うん……」

 

「しかし記憶のことよりもそれよりもレモrアへ新しい盾のお返しをしなくてはならないと思った」

 

「べ、別にいいわよ。そんなつもりで贈った訳じゃないもの……」

 

「いくられみりゃがそのようなことを言っても俺の気はおさまらないだろうな
だから最寄りのゴブ商人に頼もうと思う ルミュレアへの プ レ ゼ ン ト をな」

 
 
 
 
 
 

Burontの現在の所持金:9ギル

 
 
 
 
 
 

「」

 

「きゅ 9万ギルでいい……」

 

「……」

 

「……;;」

 

「……甲斐性なしのロクデナシ(ボソッ」

 

「そこにクズとウスノロを足していいぞ;;」

 

「冗談だよ、その気持ちだけでも十分嬉しいわ」

 

「しかしそえでは……」

 

「そんなに言うなら血を貰う回数でも増やす?」

 

「……む牛ン」

 

「ふふふ。じゃあ代わりと言ってはなんだけどね。
これからお散歩行こうと思ってるの。宜しかったらエスコートをお願いできるかしら、騎士様?」

 

「hai! 一緒に衣玖ます!」

 

「よかった。では外出する準備をしなくてはね」

 
 
 
 
 
 

(それにしても……)

 

(ホッカイドゥ、サンドリアか)

 

(ブロントさんが知ってる地名……)

 

(少しだけ、気になるな……)

 
 

何故見ているんです

 

「……」

 

……さっきから壁に張り付いてなにしてるんですかサクヤさん。
メイド部隊スカーレット・スウェアの皆さん方も揃いに揃って。

 

「お嬢様がブロントさんに贈り物を贈ると聞いて飛んでやってきました」
「メイド長と同じであります」「同じく」「右に同じ」

 

言ってることと相反してスウェア組の皆さんの笑顔が眩しすぎるね。修正されろ。
あと覗きは犯罪です。

 

「失敬ですね。覗きなんかじゃないです」

 

覗きでないというのなら、一体なんなんすか。
「野次馬」
……犯罪じゃないけど違う意味でタチ悪いですよねそれ。

 

「私達と同じ行動を取っている貴方も同罪では?」
「そーだそーだ」「やじうまー」「ナカーマ」

 

………………巻き込まれただけです。私めは悪くぬぇ。あと仲間言うな。
「じゃあなんで目を逸らすんですか」

 

とそんな感じでメイド長と騒いでいると急にスウェア組の皆さんが騒ぎだした。

 

「あ、あわわわ! 大変ですメイド長! お嬢様がこっち見てます!」「はわわ、どうしようばれちゃった!」「怒られるー!」
「減棒はいやぁあ」「……私達給料貰ってたっけ?」「えっ」「えっ」「なにそれ怖い」
「ぎゃあ! こっちきた!」「きた! お嬢様きた!」「これで死ぬる!」
「やばい! おでんの神槍(スピア・ザ・グングニル)だ!」「お助けー!」

 

ああ、ばれてしまったようだ。釣られて参加しなければこんなことにはなぁ。
メイド長の方を見ると脱兎のごとく駆けだそうとしていた。

 

「私は先に撤退します。皆さん頑張ってくだ(ガッ ……!?」

 

とりま、腕を掴んでそこから羽交い締めに持ち込む。馬鹿め、そう簡単に逃がすと思うたか。
制裁を受けるなら公平に受けなくてはいけない。そう思うだろう? メイド長もッ!!
という訳で一緒に叱られましょうメイド長。何、十分もしないうちに終わるさ多分。

 

「思いませんし嫌ですその掴んでる手を離してくださいお客様お願いします後で何でもしますから……!」

 

絶  対  に  ノ  ウ

 

この主人公、NOとしか言わない男/女なのでね……!
貴様も地獄の道連れだ。メイド長!

 

「くっ……!?」

 
 
 

「楽しそうだなお前らあッ!!」

 

そんなこんなでドタバタやっているうちに怒り心頭のお嬢様がやってきたようです。てへぺろ☆
……はい、危うく殺されるかと思いましたよ。よく死ななかったな自分。

夜の紅霧を駆ける

夜の紅魔城の時計塔。
そのバルコニーにレミリア・スカーレットは居た。
月明かりを受け、淡く照らされる彼女はどこか儚げな印象を与える。

 

「サクヤ」

 

レミリアがその名前を紡いだ刹那、彼女の後ろに人影が現れた。

 

「はい、お嬢様」

 

傲岸不遜な仏頂面メイドことサクヤその人である。

 

「……私はこれから城を出てサンドリア王都まで翔ぶ」

 

レミリアの言葉を聞いてサクヤは眉を僅かに顰める。

 

「サンドリアに、ですか?」

 

「そう、サンドリアまで。数日いなくなるから、ブロントさんを上手く誤魔化してほしい」

 

"サンドリア" "ブロントさん" その単語を聞いた瞬間、メイドは目の前の吸血鬼が一体何を目的にしているのかを理解した。

 

「……彼の素情を?」

 

先の一件でレミリアはブロントさんの記憶に何らかの感情を抱くようになったことはサクヤの記憶に新しい。
最も、彼女は以前から彼にお熱の様だが。

 

サクヤの問いにレミリアは首肯。

 

「ブロントさんは一体何者なのか、私はそれを知りたい。彼の事をもっと知りたいの。
だから手掛かりが欲しい。彼の記憶の一端……サンドリアにはきっとそれがある」

 

「そのために留守の間ブロントさんには余計な疑念を抱かせないようにしてくれ、と……無茶を仰いますね」

 

「疑念なんかじゃない、心配だよ。それに無茶ぶり吹っ掛けるのはサクヤだって同じじゃないか」

 

「……違いありませんねぇ」
「サクヤ?」

 

サクヤは感慨深げに目を閉じ、額に手を当てて奇妙な角度のポージングをとる。
レミリアはサクヤはとぼけると予想していたが、その読みは思いっきり外れたようだ。

 

「ふぅ、わかりました。適当に言い繕っておきますね」

 

「すまないね」

 

「いえいえ、私はいつもお嬢様の幸せを願っていますので。これくらい当然ですわ」

 

感情の籠っていない語調。まるで印刷した紙の内容を棒読みに読み上げるような淡白さである。なんとも白々しい。
その台詞を聞いたレミリアも思わず苦笑い。

 

「……サクヤの場合さ、幸せよりも合わせの方がピッタリこない?」

 

「そうとも言いますね」

 

「…………やっぱり? というか、まだ私の命を狙っていたんだ」

 

呆れたようなレミリアに対して、サクヤは遠い目でしみじみと呟く。

 

「貴方に負けてから、それだけが生きがいでしたから」

 

珍しくシリアスな調子の声だった。元々平坦な調子なのでわかりづらいが。
サクヤに倣い、レミリアも遠い昔を馳せる。

 

「サクヤとの戦いか……どれくらい前だっけ。忘れちゃったわ」

 

「かくいう私もですわ。お嬢様と一晩中凌ぎを削り合ったのは良く覚えているのですが」

 

「……お前もかい。年取ったわねぇサクヤ」

 

「私はお嬢様と違って、今に生きていますので」
「じゃあ、私は未来に生きているということで」
「未来に生きる(キリッ」
「今ここで血を吸い尽してもいいのよ?」

 

まるで子供の喧嘩のような低次元の言い争いである。

 

「……」「……」

 

喧嘩のち沈黙。
やがて両者ともに、事前にうち合せたようなタイミングで笑い始めた。

 

「ふ、うふふ、ふふ! 変わりませんね、お嬢様も」
「は、あはは、ははは! そう言うサクヤだって!」

 

サクヤはおどけたような態度でクスクスと笑い、レミリアは不敵に微笑む。
暫しそんな態度を続けている内にやがて両者とも破顔、声を殺したまま笑い続けた。
……一体この2りはどのような関係なのか。悪友なのか、殺し合う仲なのか、腐れ縁なのか。
どちらとも取れない、一言では言い表せない、奇妙なな繋がりが2りの間に確かにあった。

 

「ん、じゃあそろそろ行くわね」

 

互いに笑いを収めると、レミリアはバルコニーの手すりに寄り掛かった。
それを聞いたサクヤは主に向かって一礼。

 

「了解しました。お土産話も結構ですが、出来るなら形のあるお土産もお願いしますね」
「いやしんぼめ」

 

苦笑いした後、レミリアは闇色の翼を広げて宙返り。手すりから飛び降りた。
直後、翼を羽ばたかせたレミリアが空に浮かび上がる。

 
 

「いってらっしゃいませ。スカーレットデビル様」
「いってくるわ、サクヤ」

 
 

紅い悪魔は夜の空へ飛び立ち、闇へと静かに融けていった。
サクヤはその姿が夜闇に消えるまで見届ける。

 
 

「人間臭いのは前々から知っていましたけど」

 

「変わりましたねぇ、お嬢様も」

 
 

その顔に普段の仏頂面はなかった。

 

ひどい死因を聞いた

「「レイmリア(レミリア)が出かけた?」」

 

ブロントさんと自分の声が見事にハモった。

 

紅魔城に立ち寄ったところ、城主の姿を探すブロントさんを見つけ、先ほどまで暇つぶしに手伝っていたのだが・・・
屋根裏まで探したものの何処にもいないので不安を覚えたブロントさんがサクヤさんに訊ね、そして今現在に至る。

 

「はい、父君がお亡くなりになられたそうで」

 

ハンケチを取り出しさめざめと泣くフリをするメイド長。

 

レミリアの父親ということは悪魔だろうか。
やたらと人間臭いおかげで忘れかけていたが、彼女も魔族ということを思い出す。
レミリアがあれなんだからその父親も変わり者なんだろうか。

 

なんにせよご愁傷様ですとしか……。

 

「ちなみに死因についてですが……なんでも夕食のデザートの真っ赤な触手みたいな形状の茸を食べたところ、
全身から黒い縦線とマゼンタ色の痣が沸いてきて縦笛をピーヒャラ吹きながら下手くそなタンゴを披露した後、
ラディカルグッドスピードな早口言葉を喚きながら住居中を走り回ったあげく壁に衝突してポックリ逝ってしまわれたそうです」

 

ひどい。なんというか言葉にならにいくらい、ひどい……

 

「お、おいィ……その死に方はいくらなんでもsYれならんしょ? sれ聞いてレミリアは大丈夫だったんですかねぇ……?」

 

「ええ、第一報を聞かれた途端ひどく狼狽なされまして……大慌てで城を飛び出しましたわ」

 

そりゃいないわけだ……。

 

「はい。ですからお嬢様が御帰還なされてもそのことには絶対に触れないであげてください。
負けず嫌いのお嬢様のことですから普段通り気丈に振舞っていると思いますが……絶対に触れないように。 いいですね?

 

「「h hai!」」

 

なんという、有無を言わさない迫力。
……ん?この人こんなキャラだっただろうか。
思わず疑問に思ったが態度が口や顔に出そうだったのでこの話題は早くも終了ですね。

 

「ところでブロントさんはお嬢様に何か用でも? その様子では随分と探し回ったようですが」

 

……あ、それは自分も気になる。

 

「む。う、うむ実はレミルイアに渡すものがあってだな」

 

そう言ってブロントさんは懐をごそごそ。そうしてブロントさんが取り出したものは

 

「薔薇ですか?」

 

赤い薔薇だ。
花弁に燃える様な赤を湛えた深紅の薔薇。
森の中を探し回って見つけたらしい。

 

「……ルミニアンが以前俺にアイテムくれたでしょう?素晴らしい贈り物だすばらしいということでそれのお返しをしようと思った系の話があった。
しかし残念な事に無一文状態のナイトにはなにも買えないのはバレバレで……」

 

成程。だから、赤い薔薇か……

 

「あいつの贈ってくれたアイテムに見合うかどうかわからにいいや吊り合わないのは確定的に明らか」

 

「……だがあいつにきっとよく似合うと思った」

 

アンニュイな表情を浮かべるブロントさんにサクヤは

 

「喜んでくれるのではないかと(多分)。 お嬢様は紅いモノが大好きですし」

 

自分もメイド長と同じ意見。ロもンチックでいいと思う。

 

「うむ、そう言ってくれるとありがたい。……む 紅い?」

 

「ブロントさん?」

 

「い いやなんでもにい……」

 

ブロントさんは何故か額を抑えていた。
……「紅い」という単語が何か引っかかるのだろうか?

 

「ですが摘んでしまった以上、その花はお嬢様に渡す頃には枯れてしまいますね」

 

「む」

 

サクヤさんの指摘にブロントさんは「」確かになと唸っていた。……そういえばそうだ。
薔薇をドライフラワーにでもするとか? 枯れ花みたいな色になってしまうけど。

 

「私が管理しましょう。私の時間を操る程度の能力ならその薔薇の時間を止められますわ」

 

おお、その手があったか。紅魔城の凍れる時間の秘宝ですね。

 

「私はあんな霧臭い名前ではありませんけどね。それで、預からせていただいても?」

 

「有能だな流石メイド長ゆうのう。あまり他力本願しない俺もアsクヤになら全力で託せると思った」

 

「あら嬉しい。では大切に保管させていただきます」

 

……この人こんなキャラだったのか?

 
 

「…………渡された時のお嬢様が如何に慌てふためくのか、気になるので」

 
 

自分の呟きが聞こえたのか、メイド長はこっちだけに聞えるようボソリと小さく呟いた。
ああ、やっぱりメイド長はメイド長だったんですねすごく安心した。

 
 
 
 
 
 
 
 

紅い、紅・・・

 

紅……スカんレットデビル……

 

……スカんレットデビル?

 

俺は、一体なにを思い出そうとしているんですかねぇ……

 

俺は……