イベント/朱のパンデモニウム

Last-modified: 2012-01-16 (月) 15:56:02

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


朱のパンデモニウム

神への挑戦

竜の背に乗せられ、向かうは万魔殿パンデモニウム。
決戦の地……自分たちが殺された場所へ。

 

やがて竜たちは次元の壁を押し退け、再びあの、紅い世界が見えてきた。
紅い雨、深紅の空、どことも知れぬ神殿。
その周囲は、血よりも深い赤色の海が、見渡す限り続くばかりだった。

 

竜たちに連れられ、神殿に降り立つ。
「我々は、これ以上は進めない。ルルサスはアギト足り得る人の子以外は通れない結界を張っている」
「そんな大層な翼が付いてて、俺たちをここに運ぶだけかよ?」
「ギルガメッシュ!そういうこと言わないの!」
「……結界を発生させている装置が、どこかにあるはずだ。それを破壊できれば、決戦には間に合わせよう」
ちょっと間を置いて、バハムートがそう言った。ちょっぴり傷ついたらしい。
「では、生きてまた会おう」

 
 
 

……また貴様らか。落第者どもめが
神殿に降り立ち、いざ進もうとした途端、あの声が聞こえてきた。
「出たな、ルルサス!」
「そうよ、またよ!あんたを懲らしめないと死んでも死に切れないから、地獄から戻ってきたわ」

 

ここ万魔殿は、救世主アギトのみが通ることを許される神聖な場だ。アギトになれなかった貴様らは、我の前に立つことすら許されぬわ

 

「偉そうなこと言っちゃって……何の権限があってそんなこと!」

 

あるのだよ、我には。只一人、全人類を裁く権利がな

 

「何……!?」

 

何故ならば、我こそがアギトを見出す【審判者】なのだからな

 

「じゃあ、我々はアギト様ご一行と言うことで、ひとつよろしく」

 

ふん!いいだろう、審判者の名の下、いま一度貴様らを確かめてやろう。貴様らがアギトと呼ばれるにふさわしい逸材かどうかをな

  • 【ルルサスの審判】について
    ダンジョン、万魔殿パンデモニウムを進むに当たって、度々ルルサスからの指令が下る。これがルルサスの審判だ。
    内容は、物理攻撃だけで敵を倒せ、ダメージを受けずに通路を抜けろ、など様々。
    これに失敗すると問答無用で命を奪われ指令を受ける前の場所まで巻き戻されてしまう。クリアしない限り先には進めないようになっているのだ。
    また、事前に大量に仕入れた蘇生アイテムによって、12回までは復活できる。13回目以降に戦闘不能になったものはダンジョンを進む間は蘇生不可能になってしまう。
    知恵と勇気を振り絞り、この難関ダンジョンを突破しよう。

万魔殿攻略

フィニスの刻

第一階層

『全ての敵を殲滅せよ』
勝利条件:敵の全滅
敗北条件:主人公の戦闘不能

 

最初の階層では、早速戦闘発生。
始めはルルサスの戦士が一体いるだけだが、これを倒すと新たなルルサスの戦士が2体現れ、それも倒すと更に3体追加で出現し、打ち止め。計6体のルルサスの戦士を倒すのが目的となる。
ルルサスの戦士の攻撃は、HPが90%以下の状態で受けると一撃で戦闘不能になる恐怖の特性を持つ。
空蝉で回避するのが確実だが、ルルサスの戦士の攻撃力は極端に低いので、ブロントさんやギルガメッシュのような、HPと防御力が両方高いユニットであれば、2、3撃程度食らってもHP90以下にならないことも多々。
蘇生できる回数には制限があるため、攻撃より防御と回復を重視して戦おう。
ルルサスの戦士は前回戦った時と同様、HPを0にしても戦闘不能にならない。各ターンの終了時に、ヒナがHPの減ったルルサスの戦士に『アートマ抽出』の判定を行い、これに成功した場合のみ倒すことが出来る。成功確率はルルサスの戦士の残りHPに反比例し、HP0なら確実に成功する。
なお、ルルサスの審判についてだが、今回は敵の全滅と極めて単純なので気にしなくていい。

第二階層

『ダメージを受けずにフロアを突破せよ』
勝利条件:目的地点への到達
敗北条件:ダメージを受ける

 

第二階層では趣旨が変わって、戦闘ではなく目的地への移動が目的となる。
1ダメージでも受けると即失敗と、一見厳しいようだが、フロアは狭く、目的地までは最短で2ターンで辿り着ける。
味方全員で移動すると、足の遅いユニットが狙われるだけ。ここは移動力の高いユニットを単独で行かせよう。
味方で最も移動力の高いユニットは、レミリアとゲッショーでツートップ(一応、とんずら込みならブロントさんも並ぶが、まず避けられないのでオススメしない)。特に、空蝉の術で確実に回避できるゲッショー殿を向かわせれば、拍子抜けするくらい簡単にクリアできる。

第三階層

ここでは戦闘がなく、従ってルルサスの審判も発生しない。セーブポイントがあるので休憩しよう。
……警告だが、絶対に新しいセーブデータを作ること。万魔殿は攻略完了まで脱出不可能だ。
また、ここでは

 

三龍によって火の海と化したサンドリア

 

闇の王だけがただ一人佇む廃墟のバストゥーク

 

星の大樹が枯れた無人のウィンダス

 

アレキサンダーとオーディンの起こしたラグナロクにより焦土だけが残るアトルガン

 

闇神に従う亡者の軍勢が蹂躙するひんがしの国

 

……のヴィジョンが見れる。
ゲーム的にはキャラ毎に「何これ……ふざけてるの……」といったコメントが聞けるだけだが、プレイヤーの精神にダメージを与える仕掛けである。

第四階層

『物理攻撃だけで敵を全滅させよ』
勝利条件:敵の全滅
敗北条件:主人公の戦闘不能、物理攻撃以外でダメージを与える

 

敵はルルサスの戦士が4体。
今回は物理攻撃だけで倒さないといけないので、魔法キャラは素直に後ろに下がっていよう。
幸い、物理攻撃が得意なキャラには困っていないはずなので、さほど苦戦しないはずだ。
ちなみに、この階層をクリアするとアギト候補になりうる人間(あるいは、人間であろうとする者)しか通れない結界が解除されるが、神殿の中なのでバハムートたちが助けに来てくれたりはしない。

第五階層

『魔法攻撃だけで敵を全滅させよ』
勝利条件:敵の全滅
敗北条件:主人公の戦闘不能、魔法攻撃以外でダメージを与える

 

先ほどとは打って変わって魔法限定の階層。
敵はルルサスの戦士4体。
今回は魔法限定で倒さなければならない。物理攻撃に比べると使い手は少ない。筆頭はパチュリーとアリス、次いで魔法扱いのユメミ。さほど得意ではなくともブロントさん、レミリア、フラン、フリオニール、ザイド、麟、霊夢、WOLも続くことが出来る。また、ゲッショーの忍術も魔法扱いなのは覚えておくといいかもしれない。MPが不足することもあるので、HPを0にすることには拘らず、高確率でアートマ抽出に成功する程度に弱らせるだけで十分だ。

運命の拝殿

「……嫌な予感がする」
ふと、霊夢が呟いた。
「脅かすのは、無しにしませんか?霊夢さんの予感はほぼ間違いなく当たるんですから……」
「なら、残念だったわね。……いるわよ」

 

霊夢が見据える先……敵か。
何が出てきたって驚きやしないぞ……って?

 
 
 

「無駄だ……全て無駄だったのだ……」

 
 
 

「……マジかよ」
「嘘でしょ……何で……」

 

「……何故、此処に居る、闇の王!

 
 
 

そうだ、見間違うはずが無い。
つい最近まで、この世界に恐怖をもたらしていた存在なのだから。
だが、それは……討たれたはずの恐怖だった。

 
 
 

「私を……崇めよ……神を……畏れよ……」

 

「アレキ……サンダー……!?」
「……サトリ様……」

 
 
 

「万魔殿に散華せよ」

 
 
 

「おいおい……なんてこったよ」
「オーディン……!」

 
 
 

「朕もまた、神の戯れの駒に過ぎぬ……」

 
 
 

「貴方も……ですか。麒麟よ」

 
 
 

「こは、まさに奇妙奇天烈……そして、絶対絶命、でござるな」
いつの間にか、周囲を敵に囲まれていた。
しかも、その内訳が、

 

闇の王と三体の獣人神
白き神アレキサンダー
黒き神オーディン
麒麟と四神

 

なのだ。一体、何の悪夢か。
「……死者を蘇らせた、のか?」
「霊獣は、死ねば世界に還元されます。死者になることすらありません。だから、こんなことは……」
「ありえない、と?ですが、現に目の前にいるわけですし。その死んだはずの霊獣が」

 

蘇った(?)大ボスたちが、徐々に距離を詰めてくる。あまり考えている時間はなさそうだ……。

 

「……こんなところで、何をしている、闇の王」
「レミリア?」
「さっさと黒き神を連れてヴァルハラに還れ!!」

 

「……武器を取れ」
WOLが皆の前に立ち、言い放つ。
「貴方は……」
「奴らは……どうしようもなく、偽者なのだから」

  • 『己の強さを証明せよ』
    戦-弩級の響き
    勝利条件:敵の全滅
    敗北条件:主人公の戦闘不能
     
    闇の王と3体の獣人大将、アレキサンダー、オーディン、麒麟と四神との大規模戦闘。
    このイベント中の最難関にして、事実上のラストバトルである。
    敵は勢力ごとに四方に散っている。この内、オーディンと麒麟、獣人大将と四神はそれぞれ積極的に向かってくる。他の敵は近付くまで動かない。
    アレキサンダーの射程無限の光属性攻撃『聖なる矢』とオーディンの即死技『斬鉄剣』は健在なので、この射程圏内には入らないように。
    戦法としては、まず即死技を持ちながらこちらに向かってくるオーディンを押しとどめるのが最優先。
    戦闘開始と同時にオーディンに向かって全軍を進撃させ、他の敵と合流させる前にこれを仕留める。
    次に、続々と敵軍が雪崩込んでくるが、移動力の差で、素早い朱雀、青竜、白虎が、次いでバックゴデック、ヅェー・シシュ、最後に鈍足のザ・ダと玄武の順になる。後続と合流されれば勝機は無い。
    ここを乗り越えた後は、聖なる矢が鬱陶しいアレキサンダーを、最後に闇の王を倒そう。
    各敵はどれひとつをとっても、一つのシナリオの大ボスになるに足るだけの超強敵揃いだが、ここを乗り越えればラスボスも倒すことが出来るはずだ。

理不尽な幕切れ

「っは!はぁ……はぁ……た、倒した……?」
死闘の末、遂に大ボスたちに二度目の死を与えた一行。
いや、偽者なのだから、これが最初の死なのか?

 

よく生き残れたものだな

 

「……またあんたか。お次はなんだ?」

 

何、どうということはない。そこに魔法陣が見えるな?それを踏めば、我の元に来ることが出来る

 

「ようやく、本丸に漕ぎ着けたってわけか」
「俺はとんずらを使って普通では着かない時間できょうきょ「ちょっと、置いていかないでよ!」早くするべきそうすべきでないとルルサスが逃げてしまうで、」

 

決戦を前にしていつも通りな調子だったブロントさんが、突然倒れた。

 

「……ブロントさん?」

 

それを切っ掛けにして、次々と仲間たちが力無く倒れていく。
「え?えっ!?なに、どうしたの!?」
疑問に答える間も無く、皆が地に伏した。
主人公の足元に、紅く輝く魔法陣。それを見たと思った次の瞬間には、全身の力が吸い取られるように消え、主人公もまた倒れるしかなかった。

 

つまらん

 

「おいィ……?俺たちはお前が決めた限られたルールの中で勝利条件を満たしたんですがねぇ……?何で俺たち死にそうになってるわけ?約束が違うんだが……」

 

教えてやろう。判決とは、上から下へ。常に一方的に行われる。残念だったな

 

「て、めぇ……。……………………」

 

文句の一つも言えないまま、全員の意識が深い闇に吸い込まれていった。

 

余りにも理不尽な、二度目の全滅だった。