イベント/根の国へ

Last-modified: 2011-11-23 (水) 10:55:52

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


根の国へ

手を伸ばせば届きそうな

永遠亭に戻ってきた一行。姫は留守なんだそうだ。
「なんだ、また『いつもの』か?」
「いいえ、違うわ」
妹紅の言う『いつもの』というのがまず分からないのだが、それではないらしい。

 

妹紅やセーガは姫様と知り合いなんですかねぇ?
「はい。私の作戦も、元々は姫様の案を元にしているんです」
「中の国風に言うなら、『えいじぇんと』ってところかな?」

 

「先日、ようやく諸侯の説得が終わったので、アトルガンへ向かいました」
「それは……もしや?」
「ええ。休戦条約の締結にね」
「真でござるか!」

 

思わぬ朗報に一同が沸き立つ。ついにひんがしの国とアトルガン皇国の戦争が終わるのだ。
「本当は使者を送るだけのはずだったんだけれど、どうしても自分で行きたいと聞かなくて」
「きっとそれだけ真剣に考えていたのでござるな……」

 

「真相は?」
「外国旅行に行きたかったんでしょうね」
おいィ!?

 

また、永遠亭には珍しい客も来ていた。というのも……。
「始めまして。アトルガンから来ました、ユメミと申します」
アトルガン皇宮付きの科学者ユメミが来訪していたのだ。その目的というのも、死者の軍勢を倒す手助けを聖皇から言い渡されたらしい。
「五蛇将を、『戦力として』外国に送ることは出来ませんでしたので、代わりに科学者の私が馳せ参じた次第です」
「科学、ね。お前は使える奴なのか?」
「任されてよ!どーせ、まだ朱雀は倒してないんでしょ?」
朱雀は確かに倒していない。というかまだ会ってない。
「特効のある新兵器を持参してきたんだから。まあ見てなさいって」

赤い翼の燃え盛る炎

根の国とは、ひんがしの国で死者の国を指す言葉だ。
アトルガンでは黒き神の支配する冥府が死者の国とされるが、同じような例は多くの国で見られる。
しかし、ひんがしにとっては根の国とは、海の果て地の底にあるような現実離れしたものではない。
「黄泉平坂」という場所から陸続きになっている、身近なものだ。
ただ、死者の住まう国に好き好んで行く者はいなかったのだが……。

 

そして、そこにいるのが当然とばかりに、最後の四神、朱雀が一行の前に立ちはだかるのであった。
「わらわの名は朱雀。人間の分際でわらわの眠りを妨げし無礼、万死に値しようぞ」
「ふふん!出たわね。よし、私は準備があるので、時間稼ぎは任せたわ!」
一方的に言い放ち、ユメミが何かの作業を始めた。
「あいつ、本当に頼っていいんだろうな……」

  • vs.朱雀
    一応戦闘になるが、朱雀にはバリアがあり、かすり傷一つ負わせることが出来ない。
    後方で動かないユメミを戦闘に巻き込まないように時間稼ぎを行おう。
    一定ターン耐えるとイベント発生。

「こやつ……珍妙な術を使う!」
「結界か……おい、まだか!」
「……よし!準備完了!」
ユメミが声高々に宣言し、立ち上がる。
その手には、なんとも形容しがたい不思議な物体が握られている。
「何をしようとも、わらわの結界を破ることは出来ぬ!」
「そのためのコイツよ!名付けて、イレイサー99の威力を味わいなさい!」
ユメミが装置のスイッチを押すと、眩しい輝きが朱雀を包み込む。
「……結界が、解けていく……!?」
朱雀を守る絶対の結界が、その効力をなくし消滅していく。
「見たか!バストゥークとの技術提携で完成した、この新兵器の実力を!」
「ぬう……結界がなかろうとも、人間なぞに!」
「貴方を守るバリアはもうない……四神ですら、鎌をもたげた死神からは逃れられない!……さあ、久々の実戦よ。ユメミ、上手くやりなさいよ……」

  • vs.朱雀
    StrawberryCrisis!!
    ユメミは科学で戦うが、扱い的には黒魔道士となる。後衛に置いてバンバン撃ってもらおう。
    朱雀はファイア系の魔法を得意とし、ターン終了毎にバリアチェンジで弱点属性を変えてくるが、ユメミなら毎回弱点を突くことが出来る。
    HPを0にしても一度だけ復活するが、パワーアップはないのでそのまま押し切ろう。

「まさか……わらわが人間に頭をたれることになろうとは……この恥辱、いずれ必ずや漱ごうぞ」
朱雀が倒れ、黄泉平坂が開けた。
この先は……根の国、死者の国。