イベント/死者の軍勢

Last-modified: 2011-11-15 (火) 01:33:14

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


死者の軍勢

  • 皇国の光芒をクリアしている状態で、ひんがしの国を訪れる。

雨中の死臭

ひんがしの国を訪れたものの、運悪く夜間に雨に降られてしまった。
仕方なく宿を探して奔走していると、対モンスター用のであろう城壁を見つけた。あの向こうは町のはずだ。
助かったと思う主人公の視界に、人影が映った。
自分と同じように雨に降られた人たちなのだろう、と気にも留めなかった。

 

……思えば、夜の雨のせいで視界はぼやけ、『臭い』にも気付けなかったのは、運の悪いことだった。

 

近づいて始めて気付いた。
人じゃない。
人型の、人じゃないモノ。

 

ゾンビ。

 

城壁の目前で屯していた、死霊だったのだ。

 

武器を抜いて臨戦態勢に移る主人公は、次に城壁の上に、満月をバックに立っている複数の影を見た。
城壁をよじ登り町に侵入しようとしている死霊かと思ったが、違う。
影は大きくジャンプし、主人公の前で華麗に着地した。

 

「旅人さん?よりにもよって、こんな時に……不幸ね」
「こいつらは私たちが戦る。下がっていろ」
見るからに手達といった雰囲気の二人の女性と、その内の片割れに寄り添う少女。
反射的に、主人公は言い返す。

 

……いあ、俺も戦える!
「……せいぜい、足手まといにはなるなよ」
「私は青娥。あっちは妹紅。で、こっちは私の芳香ね」
私の、を強調しつつセーガが自己紹介してくれた。

 

夜の雨の向こうで、死霊たちが蠢いた……。

  • 大規模戦闘
    勝利条件:敵の全滅
    敗北条件:主人公の戦闘不能
    備考:亡霊道士は3ターン毎に亡霊兵士を3ユニット召喚する
     
    味方は妹紅、セーガ、ヨシカの3ユニット。
    妹紅は攻撃力が高く、防御は紙という極端な性能だが、戦闘不能状態で2ターン経つと自動で復活する特性を持つ。とはいえ、激しい戦闘の中で2ターンは意外と長いので倒されないように。
    セーガは味方のサポートに長けていて、戦闘不能の味方を蘇生できる貴重なユニット。前線には出さず、他の味方で守るといい。
    ヨシカはHPと防御力が高い上、吸収技も持つ、盾役として最適なユニット。ただし、この戦闘では吸収は期待できない。
    敵方はクトゥルブ族の亡霊兵士がメインだが、マップの最奥に控える亡霊道士は次々と増援を呼んで来る。早めに倒さないとマップを亡霊兵士で埋め尽くされてしまうので、最優先で狙うこと。

どうにか、死霊たちを撃退することができた。
「うん、結構強いんですね」
それほどでもない。

 

「……どれだけ強くても、死から逃げられない」
妹紅……?
「死にたくなければ、早くこの地域から去れ。でないと……今倒した連中の仲間にされるぞ」
えーと……それはどういう?
「さっき倒した死霊たちは、かつてはこの国の兵士だった」
……えっ
「この辺りじゃ、死んだ後にすら安らぎなどありはしないんだよ」
そう言い残し、妹紅は立ち去っていった。

 

「……雨、止みましたね」
……さっき言ってたことは……?
「本当のことです。……風邪、ひきますよ。宿まで案内します」

温もりのない隣人

「あの死者の軍勢は、つい最近になってから現れました」

 

町でセーガがとっていた宿に案内され、そこで彼女の話を聞くことになった。
ちなみに、ヨシカは町の外で見張らせている。
なんでそんなことやらせるのかと聞いたら、ヨシカも烈士といって、彼女もまた死者だから、生ける者たちの町に入れるわけにはいかないそうだ。

 

「死者の軍勢の手にかかり息絶えた者は、自身も死者の軍勢に加わり、新たな死者を生み出します。その死者も、また……」
……酷いな。
「はい。そういうわけだから、いくら死体とはいえ、生前に親しくしていた者を再度殺す、なんて真似できる人は限られているわけでして。私や妹紅は、進んで死者に安らぎを与えようと戦っているのです」
たった二人で?
「ヨシカや他の烈士たちも一緒です。……もっとも、正式な軍隊が討伐に出向いていないのは、本当のことなんですけれど、ね」
どうして?そんなに相手なら、一刻も早く何とかするべきじゃ……。
「もちろんです。けれど、さっきも言った通り、死者を相手に武器を振るうのは、並大抵の精神で勤まることではありません。それに、我が国は未だあとるがん皇国との戦争を続けています。戦力の大半はそちらに回されているのです」
アトルガンとの戦争……。早く終わればいいのだけれど。
「はい。姫様はそのために諸侯を口説いているとか。期待しているしかありませんね」

 

大体の事情は把握することができた。何か手伝えることはないだろうか。
「ありがたい申し出です。我々は人手が足りなさ過ぎますから。貴方ほどの腕前の方が協力してくれるなら心強いです」
そういえば、妹紅はどこに?
「さぁ……元々、一人が好きという風でしたから。ただ、死者の軍勢が現れたことについて、何か心当たりがあるみたいでした」
ほう……なら、とりあえず話を聞いてみるべきそうすべき。
「分かりました。では、明日にも出発しましょう」