イベント/霧らふ古の森

Last-modified: 2011-11-01 (火) 02:28:52

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


霧らふ古の森

  • 古き森を訪れる

濃霧の森

口の中がダンジョンな喋る大樹や幽霊の巣窟な神殿があってもおかしくない、どこか静謐な、緑の世界。
そんな年老いた巨木並び立つ太古の森に足を踏み入れた主人公。
ただ入ったはいいのだが、大変厄介な問題が彼/彼女に降りかかってきた。

 

……霧がこくてあまり画面が見えない

 

そう、この森、森中が物凄い濃霧に包まれていたのだ。そのせいで視界は白一色。まさに驚きの白さである。
下手すると5メートル先も見えない状況、こりゃたまらんと引き返そうとしたが・・・

 
 
 

……数十分後

 
 
 
 
 
 

遭難した

 
 
 
 
 
 

進んできた方向とは逆に進んだつもりが方向感覚が狂ったのか、まったく知らない場所を何度もぐるぐる回る羽目になったのである。
その結果がKONOZAMAだよ(泣)最初はお約束を言える程度には余裕ぶっこいていたが、段々泣き事を言える余裕すら無くなってきた。

 
 
 

やばい、霧もっとこくなってきよった 全然前見えない……

 
 
 

出口はおろか、自分の周りすら見えないこの状況……このまま彷徨い続けてはいずれ力尽きてしまうのは自明の理。
しかしこの閉塞した状況を打開する為の手段を持ち合わせてはいない。
……八方塞がりである。
ふと、干乾びて野晒しになった自分を想像して、想像を絶する怖気を感じる主人公。
恐怖は平常心を喪わせ、焦りを生む。そしてその焦りのあまり・・・

 

……!

 

足を踏み外してしまった。
斜面をゴロゴロ転げ落ち、小枝や剥きだした石に素肌を傷つけながら全身を地面に強くぶつけ、意識を手放し掛ける主人公。

 
 

「……驚いた。最近は似たような事ばかりねぇ……」

 
 

視界がフェードアウトする直前、鈴を転がすような、女性の涼しげな声が聞こえてきた。
その薄れゆく視界には霧の中を揺らめくナニカの影が見える。

 

「さて、どうしようか?お前さん、助かりたい?」

 

……助かりたいにきまってるだろうが。まだ死にたくはない……こんなところで死にたくはない……

 

「まぁ、お前の意思なんざ関係なく、やることは一つなんだけどね」

 

やること……一体どうなってしまうのだろうか……何もわからない主人公に、最後に影は言った。

 

「本当、運がよかったわね。うっかりやさん」

 

その言葉を合図に、主人公は意識を手放した。

目覚めと邂逅

目を覚ました時、最初に目に入ったのは見知らぬ天井だった。
次に柔らかなシーツに包まれている感覚。
…自分はベッドの上にいた。それも特別大きな。
半身を起し見渡すと、そこはどこかの屋敷の一室の様だった。
窓が全くないため閉鎖的な印象を受けるが煌びやかな部屋だ。

 

…意識を失う直前の出来事を回想する。
結局あれはなんだったのだろうか・・・助けられたのは間違いないようだが・・・。

 

思索を繰り返していると足音が近づいてきた、音に反応して思考が現実世界に無条件回帰するやいなや、ドアが大きく開かれる。

 

「あぁ、起きた起きた。」

 

……あの声だ。
そして主人公は部屋に入ってきた声の主の姿を目にして、思わず目を剥いた。

 

「御機嫌よう、体の調子は如何?」

 

主人公の目の前に現れたのは、ドレスを身に纏った怜悧な美貌を持つ美女。
しかし主人公が目を剥いたのはその美貌に見とれたからではない。

 

「うん、その様子だと派手に転げ落ちた割に大した怪我はなかったみたいね」

 

彼女の背中には蝙蝠の様な、皮膜に覆われた大きな翼が生えていたのだ。

 

「私の名前はレミリア・スカーレット」

 

「見ての通り吸血鬼よ。そしてお前の命の恩人」

 

あの幼い少女と同じ名前の吸血鬼は微笑み、問うた。
「……で、霧のど真ん中で行き倒れてたお前は一体何者なのかな?」

状況説明と霧

吸血鬼相手ということで身構えていた主人公だったが、レミリアに敵意や害意を見せる様子はない。
おっかなびっくりに訊ねてみるとどうやら夜食のおかずにするつもりはないようだ。
「私にだって吸う相手を選ぶ権利くらいある」……じゃあなんで連れてきたし
取り敢えず此処まで来た経緯を、ゲロってもいい範囲内で話すことにした。

 

「……旅人、ねぇ。旅人ならこの森が今どうなっているのかわかってそうなものだけど。……余程の田舎から来たの?」

 

こんな森の奥底に潜んでいるような人には言われたくありません。……この霧はレミリアが?

 

「はぁ? なんで私が霧なんか出さなきゃいけないんだよ」

 

いや、日の光とか届かないくらい濃いし……

 

「日の光なんて大嫌いなだけだ。第一私があんな花粉臭い霧を出すものか」

 

……じゃあ、一体なんでこんな霧が? というか花粉?

 

「最近森に棲み着いたモンスターが霧をまき散らしているんだよ。おかげであの森には吸血鬼が棲んでいるなんて噂が蔓延してるの。静かに暮したいこっちからすればいい迷惑。
しかもサクヤの奴は霧が濃いから買出しに行けない、だから仕事を休んで寝るなんてぬかす……まぁ悪い事ばかりじゃなかったけどね

 

サクヤというのはどうみても咲夜さんのことだろう。この世界ではあのハg……門番みたいなサボリ魔なのか。
……ところで最後、何て?

 

「耳でも腐ったんじゃないかな?
……だからそいつを見つけて八つ裂きにしようと森中探し回っていた。そんな時にお前を見つけたのよ」

 

「……それで、お前が寝ている間に大きな嵐があってね、その嵐のおかげで森を覆っていた霧が吹き飛んだ。
でもそれも一時的なこと、ほっておけばすぐに霧が沸いてくる。だから霧が消えて探しやすい今の内に霧の発生源を潰す」

 

「協力してもらうわよ、人間。霧で困るのはお前だって同じなのだからね」

霧が来る

レミリアと共に夜の森を捜索する主人公。レミリアの言うとおり嵐があったようで地面や木の根の窪みに水たまりが溜まっている。
……おかげで霧が晴れて、視界が確保されている。発生源を見つけるにはまさに好機だ。
そして暫し探索を続け……

 

「……霧が来る」

 

レミリアの言葉通りに薄いドライアイスの様な霧がこちらにやってくる。

 

……見つけた

 
 

腐敗した果実に目玉と触手を生やした様な異形の化け物が姿を見せた。
その怪物は黄土色の花粉と共に、霧を吐き出している。

 

あれが霧の発生源か。

 

「アレだけではないようだけどね」

 

霧の化け物の背後に一際濃い霧が流れ込む。
流れ込んだ霧は集まりあい、やがて巨大な魔物の姿に形を変えた。
白い玉葱のような球体で体中を構成した竜の様な化け物だ。

 

「お前たちの霧のせいでイライラしていたんだ。早速ブドウ畑の肥やしになってもらおうか!」

 
  • VSキラフ&マグニア
    腐った果実の様な方がキラフ、玉葱の化け物の方がマグニア。
    キラフはダメージと同時に状態異常を併発させる花粉で、マグニアは物理や吸収攻撃で攻めてくる。
    特筆するほどの強さではないがマグニアは一度倒してもキラフが生存する限り何度でも蘇る。キラフの方を先に叩く事。
    マグニアに比べてかなり脆いので落とすのに時間はかからない。
    キラフは炎、マグニアは水が弱点なので該当属性でガンガン攻めるといいだろう。
     

霧をまき散らしていた方は割れた風船のように千々に弾け飛んだ。
間もなくとどめの一撃を受け、膝を着く玉葱の化け物。

 

「……ふん」

 

こんなものかと鼻を鳴らし、レミリアは化け物を夜空から見下ろす。
と、化け物の体躯が急激に膨らんだ。

 

「!?」
嫌悪を示す程に白みがかった体が赤く変色している。まさか・・・

 

「「自爆か!」」

 

回避を、そう考えたが間に合わない。
「チッ、油断したか……!」
奥歯を噛み締める主人公。

 

そして化け物の膨張が限界を迎え……破裂。
肉片が散弾銃の様な勢いで周囲に炸裂、肉片と激突した樹の幹が抉れる。
当然、肉片が飛ぶ範囲にはレミリアと主人公も居た。

 
 
 

カカッ

 
 
 

「それほどでもない」

 
 
 

しかし肉片が2りに届く事はなかった。
……きょうきょやってきた、白銀の鎧を纏った騎士によって。
飛来する肉片は盾に弾かれ、剣の乱舞でバラバラに引き裂かれる。

 
 

木々が薙ぎ倒され、騎士の盾が少々凹んだもののそれ以外の被害はない。
……き、きた!盾きた!メイン盾きた!これで……
これで勝つる!……いや、何言わせるのよ」

 
 

「おれは真木集めで遅れてしまったんだがちょうどわきはじめたみたいでなんとか耐えているみたいだった。
おれは城の庭にいたので急いだところがメイドがLS会話で叫んでいた。
どうやらレニリアがたよりないらしく「う~☆う~☆」と泣き叫んでいるレニニラのために俺はとんずらを使って普通ならまだ付かない時間できょうきょ参戦すると
「もうついたのか!」「はやい!」「きた!盾きた!」「メイン盾きた!」「これで勝つる!」
と大歓迎状態だったレムrエイアはアワレにも盾の役目を果たせず死んで「うっさい」うおわー!?」

 

なにやら急に語り始めた騎士をどつくレミリア。

 

「……おいィ?接客人が助けてやったのに腹パン(ニーサン)を入れるとかお前絶対忍者だろ……その不意玉はあもりにもヒキョウなので今すぐ慎むことをオススメする」

 

「私は盾役じゃないし死んでもいない、変な捏造入れる方が悪い。……でも助けられたのは事実ね。その点については礼を言うわ」

 

「相変わらずだな流石レミリアあいかわらず……まぁレムrアも一緒にいるのも無事で何よりでよかったと思った。まぁ一般良識でね?」

 

「…………ふ、ふん」

 

あーえー……っと……

 

「あ、そういえば主人公は初対面だったっけ。このアルパカナイトはブロントさん。一応、ここの居候よ」

 

「俺はブロント謙虚だからサーじゃなくてさんづけでいい。
あとあるバカ呼ばわりとか俺のシマじゃノーカンだから今すぐあらためるべきしにたくないならそうすべき」

 

「じゃあ夜様?」「……おいィ」

 

記憶喪失の騎士ブロントさん。
紅い吸血鬼レミリア・スカーレット。
これが主人公が両者と同時対面した瞬間だった。