加筆依頼
Last-modified: 2011-06-18 (土) 22:44:37
内容
第一の破片所有候補者
多々良小傘
- タイムリミット
- 三週間
シナリオ開始直後、ネ実市中に不気味な傘のお化けが現れては人間を驚かし回っている、という噂を聞いたことがあると第一候補者は小傘で確定する。
- 攻略
噂を聞いた後、ソロで街をうろつき回ると一定の確率で化け傘が出現、PCに襲い掛かってくる。
ある程度手傷を負わせると、化け傘は逃亡。追い掛けても振り切られてしまうのでその日は調査を打ち切ろう。
次の日以降、学園にてスコールと一緒にボロボロになった、あの化け傘によく似た傘を修繕する小傘の姿を目撃するようになる。
ここで小傘を問い詰めるとダークパワーで攻撃して怯ませた後、逃げ出してしまう。
・・・街中を騒がせていた傘の化け物は小傘がダークパワーによって生みだしたものだったのだ。
彼女の人物像を知っていれば、この件については目立ちたがり乙の一言だろう。
だが何度も周回プレイを重ね、彼女の√を攻略したことがあるプレイヤーは違う印象を抱くかもしれない。
- 何故、傘は顕れた?
小傘は事あるごとに人を驚かせて周囲の注目を引きたがる少女である。
何故そうするのか、それは小傘の境遇に起因している。
(詳細についてはこちらを参照のこと。)
過去、親に捨てられたという過去を持つ彼女は誰かに忘れられる、見捨てられることに対して人一倍忌避していた。
今回の異変で発生した傘の化け物の姿は、決して少なくない数の人間の心に残った。
目立ちたい、忘れられたくない。
一人でも多くの人の心の片端に存在したい。
ダークパワーが増幅させ、小傘を異変へと駆り立てたもの、それは他者に忘却されることへの恐怖であったのだ。
傘の正体についても、ダークパワーのみの力だけで生み出されたものではない。
小傘の忘れ形見の傘、これに宿るG.F。
ダークパワーの影響で増幅した小傘の忘却への忌避。その意志に呼応したG.Fが一時的にジャンクションした。
これが化け傘の正体である。
そしてこの異変のタイムリミットを越えて発生する事態。
それはジャンクションの副作用。
・・・記憶障害。
ダークパワーによって強化されたジャンクションであったが、その副作用も大きく強化されていたのだ。
この異変における取り返しの着かない事・・・
それは小傘の記憶の消失である。
- 忘れ傘少女は一人ではない
小傘の情報について全く知らない場合、スコールから彼女の事情や傘の正体について、断片的ではあるがある程度聞くことができる。
その後スコールがPTイン、彼と共に小傘を救うことになる。
小傘の逃亡先については、藍が教えてくれる。
彼女曰く、小傘が逃げる直前に発信機を投げつけた。居場所は既に特定済み、とのこと。
素晴らしいサポート役だすばらしい。
という訳で藍の案内を便りに彼女を追跡することに。
小傘を発見したら、ようやく彼女のダークパワーを浄化するための戦いが始まる。
ダークパワーで強化されたとはいえ、小傘自身は他のダークパワー感染者に比べて一歩劣るが、彼女が召喚する傘のG.Fが厄介。
守りが固く、特に下段ガードでは殆どの攻撃を無効化してしまうのだ。
G.Fはその守りをもって小傘を守護し、小傘はダークパワーによる攻撃や補助行動で此方を確実に削ってくる。
だがここで引くわけにはいかない。
なんとしてもG.Fの鉄壁を打ち破り、小傘に宿るグラットンの破片を取り除くのだ。
ダークパワーを浄化され、そのままその場に崩れ落ちる小傘。
その小さな体を受け止めたのはスコールであった。
意識を失いながらも、最後に小傘は呟く
――忘れられたくない、と
スコールは無言で彼女を抱き締めるのだった。