GS/キャラ攻略/汚い忍者/真ルート

Last-modified: 2012-07-04 (水) 00:42:44

ルート概要

ルート攻略

  • 忍者だけではなく、メディスン・メランコリースーさん笠松のおやっさんなど彼の家族との好感度を上げていると真ルートへのフラグが立つ。
  • 真ルートは過程の一部が通常版でも結構な高難易度を誇るシナリオ『忍びの道を往く者』そのものである。
    しかし、メインとなるPTが強力な盾二人ではないため、難易度が大きく修正されている。
    (例:全体的な戦闘の難易度低下、自由な期間の延長、最終決戦で増援の来る条件の緩和(誰かが死ななくても来る)、一部戦闘での笠松のおやっさん(ステは飛竜のやや劣化版の忍者)参戦など)
    だが最終決戦の飛竜はかなり強く、全滅ではSADEND、おやっさん戦闘不能での勝利ではBADENDⅡになるため一周目での真ルートクリアは難しいかもしれない。
  • とにかく、優先すべきは 戦うキャラの育成≧彼の好感度の上昇>家族との友好度の上昇 である。彼をPTに誘って育成と両立して好感度を上げつつ、要所で彼の家族としっかりと親密になっておこう。
  • なお真ルートのシナリオのイベントでは彼のコミカルな家族関連のものが増える。・・・がしかし、エンディングによってはその家族がらみで鬱展開になるため注意。

攻略要点

通常ルート攻略の項での記述の通り、ルートに入るために必要となる彼の一家への好感度を上げる事ができる時期、真ルートのターニングポイントが要点となる。最大の山場を越えれば、あとはどちらかが卒業するまで彼とほかのシナリオでイチャイチャ付き合ったり、バリバリ戦ったりするのがメインとなる。
高難易度のシナリオをクリアしたご褒美の様なものである。効率的に進めなくてはいけなかったシナリオに解放されたのだ、存分に楽しむことをオススメする。

序盤

基本的に通常ルートと同じく好感度を上げなければ話にならないのは変わらないが、シナリオの都合上、キャラの育成と彼の家族との友好度上げをしなくてはいけないのでスケジュール管理には気を付けよう。きっちり効率的に!

  • 家族との好感度については彼の家族と知りあう為のイベントが通常版より多く、早ければ1年目のGWでも、遅ければ3年目の冬休みでも知り合えるが、1年目1月に真ルートのフラグを立てなければならないので真ルートを目指すなら遅くとも夏休みまでには家族たちと知り合っておこう。
    ルートに入るフラグを立てるには3人の友好度の合計が最低でも数値換算で100程度は必要である。ファイナル幼稚園にキャラの立場が近いのならばメディを、そうでないなら店に行けばいつでも会えるおやっさんと親しくなろう。

中盤

ここから終盤にかけて彼の攻略のクライマックスである。

  • 1年の後半にフラグが確定していれば、周りの環境が変化し始める。そして、主人公は笠松家の隠された宿命に彼らとともに戦ってゆくことになる。
  • ここに至ったらとにかく優先すべきはキャラの育成である。しっかりと彼や仲間となる人物との絆を深め、いずれ現れる宿敵に備えて力を蓄えよう。

終盤

宿敵との勝負、そしてあとは青春を謳歌し、青き日々を終えるだけだ。

1年目4-12月

通常ルートと共通である。

1年目1月

真ルートへ入っているならば周辺でフラグが立ち始める。
(この時点で彼の家族と面識がないor一定以上の好感度がないと1-3月で発生する周辺のフラグが立たず、真ルートには入らない)

  • 忍者ルートに入りつつあるとこの月のテレビや新聞を調べると各国で急な政権交代、そして世界的大企業や財閥のトップが変わった事が判る。
    • そしてヴぁーんさんや紫と会話すると「世界が変わる」みたいな何やら意味深なセリフをつぶやきながら、あちこちに連絡を取り始める光景がよく見られる。

1年目2月

真ルートでは周りの環境が他のキャラや通常ルートと目に見えて変わってくる。
今は彼といずれ力強い仲間になる人物達(おやっさんと決戦追加メンバー)との絆を深めつつ、力をつけてゆこう。

  • さらに第一週を境に一部のキャラクター達が失踪。
    失踪したキャラとは一年以上連絡が付かなくなり、その関連で一部イベントが潰れる。真ルートの彼を攻略しない場合は極力起こさないように注意しよう。
    具体的には七夜とか哀川潤等の裏系、仮面ライダー(龍騎組、W組は除く)や欝ブレイカー達の様なヒーロー達。
    ある程度の好感度があれば手紙やメールなどで「心配するな」と、とりあえず生きている報告をくれるので安心しよう。

1年目3月

この月に真ルートではエンディングに関わることが周りで起きる。
この時期にテレビや新聞を調べると国連に「Supreme、Headquarters,International Espionage, Law-Enforcement Division.(国際諜報法執行最高本部)」通称SHIELD(シールド)と呼ばれる機関が誕生したことが判る。

  • 何でもこの世界に多数存在する人智を超えた驚異に対抗するための国際機関らしい。

2年目8月

通常ルート・真ルート問わず彼の家族と接近できる要点である。
また真ルートに入っていれば彼の家族関連のイベントがいくつか発生する。

  • 野外実習の前である中旬の彼岸に練・笠松の車を使って笠松家が一家総出でお墓参りに行くイベントが発生する。事前にそのことを会話イベントなどで知っており、真ルートに入るほど家族の好感度が上がっていれば貴女も一緒に車に乗せて連れて行ってくれる。
     
    貴女は前の座席に座り、後ろで戯れる妹と忍者や横で笑いながら運転しているおやっさんと話しながら忍者の母の眠る場所を目指していた。
    暑いほどの晴天に恵まれ、空調の利いた車内から眺める風景が楽しい時間とともに流れてゆく。コンクリートの建物がごった返す町中から、草木が生い茂る山道、そしてそれを抜けて、車は遠く浮かぶ入道雲と街並みをかなたに臨む、山道を走ってゆく。
    はたして、この車はどこまで連れて行ってくれるのか。
     
    しかし、おやっさんが車を止めたのは何処かのお寺や教会ではなく、道路から離れた山の中の道路の脇にできた獣道。
    奇妙だと思いながらも貴女は車から降りて家族に着いてゆくと、林の中にできた獣道におやっさん達が入ってゆく。
    少し不安になりながらも一家についてゆく、そしてその林を抜けた先で貴女が見たのは
     
     
    明らかに人工的に造られた清々しい風が抜ける草原。
    その先に見えた崖のそばに立つ墓と言えるのか危うい小さな石塔。
     
    そして、その向こうに見えたのは一杯に広がる晴天と
    日の陰った無名の丘、その陰りの中に広がり風に揺れる鈴蘭の原。
     
    真剣にお墓の手入れをするおやっさんやメディ達に何故お墓がこんな所にあり、この様なものなのかは聞けず、忍者もなぜ母親がこの様な墓の下で眠っているのか父親に尋ねてもまともに答えてくれないらしい。
     
    そして皆でお墓の掃除と挨拶、ピクニック気分の昼食を終え、その後は妹たちと遊んでいると日が傾き始め、帰ることになる。
    帰る途中でおやっさんに晩御飯をおごってもらい、みんなと一緒にハイウィンドで晩御飯を食べながら貴女は考えていた。忍者さえまともに知らない笠松家の謎を。
  • 夏休みが終わる数日前に特定条件をこなして家族との好感度が高いと笠松のおやっさんとのイベントが発生する。
     
    夏休み前に生活リズムを正そうとしていた貴女。
    しかし(キャラによっては柄にもなく)はやく起きしてしまい、目を覚ますために白み始めた空の下で散歩することになる。
    あてもなく家の近所をふらりふらりと歩いてゆく。しかし、貴女はその道中の公園で奇妙な人影を目にする。
    公園の森、暁の闇に浮かぶように立っていたのは全身黒装束で顔を黒子の様な布で覆い隠していた忍者の姿。
     
     
     
    それはゆっくりと こちらを向き
     
    次の瞬間 黒子の姿は 視界から消え
     
    貴女の首元にはぬらりと鈍く輝く刀の切っ先が突き付けられていた。
     
    貴女はまったく身動きがとれぬまま、何が起きたかまるでわからぬまま動けずに立ちすくむ。
     
    「・・・へ?お嬢ちゃん?」
    しかし、後ろからひどく聞き覚えのあるような声がした。
    そして、首に突き付けられていた刀がするりと降り、それと同時に貴女はばっと後ろを向く。
    近くからみた黒子の顔、布の下から覗く顎にはだらしのない無精髭、そして隠れてないおどけた様な眼はPCにとってはどこか見慣れた『誰か』のそれにとても似ていた。
     
    「・・・あ"ーどうしてこうなった・・・俺の腕はここまで落ちたか?」
    ・・・間違いない。この忍者、笠松のおやっさんだ。
    突然襲いかかったことを詫び、この事を家族には内緒にしてほしいと貴女に冗談交じりでありながらも強く頼み込むおやっさん。
    貴女は軽く自失呆然としていたが決して言わないと確かに答え、それにおやっさんは安堵し多様な顔をしてありがとうと言うと次の瞬間、黒子の忍者の姿は消えていた。
     
    暁に見た夢の様なあまりに現実味のない出来事に困惑しながらも嫌でも目が覚めてしまったPCは自宅に歩を向けた。
    こちらを見た瞬間に見えてしまった、普段は穏やかなあの人の殺気に満ちた瞳。それに嫌な胸騒ぎを覚えながら。

2年目9月

汚い忍者の真ルートに入っていればこの月に「蔵の大掃除」の手伝いを頼まれ、汚い忍者・真ルートが確定する。

  • 彼の家族との好感度の高さによって「忍びの道を往く者(GS版)」が強制発生。シナリオに沿って3ヶ月続く。
    汚い忍者攻略ルートにブロントさんはこちらから干渉しない限り絡んでこないので、基本的にブロントさんの役割をPCキャラが担うことになる。しかし、ブロントさんは最終決戦ではラスボスとの相性から非常に心強い仲間となるので好感度を高めておくことをお勧めする。
    キャラが違うのでセリフとか掛け合いが大幅に違ってくるがその内容は実際プレイして確かめよう。
     
  • 月の初め、学校が忙しくなる前の忍者に誘われて彼の家の蔵の大掃除を手伝っていた主人公。その途中に忍者と貴女は、蔵の奥でひっそり幕を閉じていた『壊れたプラズマ刀』を発見する。
    何の武器はわからないが、汚忍もいらないということでとりあえず貰っておくことにした。
  • それから学校が始まって数日後、何があったかは知らないが忍者の態度があからさまに変わる
    クラスや休み時間では何やら上の空になりがちでいつもは無駄に多い口数も少ないし、PTや遊びに誘っても「遠慮しとくわ」の一点張り。
    そして生徒会メンバーや妹たち、果ては彼の宿敵(とされている)・ブロントさんからも彼の様子がおかしいことを告げられるPC。
    生徒会メンバーや妹たちも彼の変化に気づき、しかもブロントさんに至っては忍者に話しかけてもいつものように無駄につっかかってこないという。
  • そして、中旬に笠松のおやっさんが急に重傷を負って病院に入院する事件が発生する。
    話を聞いてすぐに大学病院へ急いだ貴女が見たのは、心配そうにおやっさんを囲う忍者と妹たちに怪我で微かにやつれながらもいつもの笑顔をPCに向けるおやっさんの姿だった。
    おやっさん本人の話を聞くに忍具を扱いそこなったちょっとした事故と語るが、妹たちは父親を心配し、忍者は何やらひどく思いつめた顔をしていた。
  • その来週、PCとほとんど関わることのなかった忍者が思いつめた顔をして一緒に妹たちを連れて帰ってくれと毎日誘ってくるようになる。
    それを数日繰り返していた道中、一人の忍者が現れる
    そしてそれは
    「意思は決まったか? 次は命の保証は無い」
    「お前自身じゃないお前の周りの人間のことだ」
    と忍者を問い詰める。そして忍者はその男を睨み、貴女を背に庇いながら叫んだ。
    「一体どういうつもりだテメェ!なんで俺の親父を狙いやがる!」
     
    心配そうに父親を見つめる娘たち
    子供たちに優しく微笑みかけるおやっさん
    目の前の男に怒りをむき出しにして今にも刀を抜こうとする忍者
     
    見覚えのある男の得物 あの殺気に満ちた瞳
     
    間違いない、おじさんを傷つけたのはこの男だ
    目の前の彼にとって、そしてもはや自分にとっても大切な人達を傷つけられた貴女は忍者の守りを振り切り、怒りのままに目の前の男に戦いを仕掛ける。
     
    真ルートでの第一戦、謎の刺客との戦闘。
    この戦闘はPCによっては防御が忍者の蝉盾しかいなくなるために、飛竜の攻撃力や連続攻撃の回数が明らかに少なくなっていたり、元の忍びの道を往く者と比べてだいぶ難易度が緩和されている。
    この戦闘は敵のHPを一定以上削るか、数ターンで終了するイベント戦に近い物なので真ルートのための対策をしていたなら全滅することはまずないだろう。
     
    二人で持って敵を討とうと奮闘したが、敵は攻撃の全てを軽くあしらい、軽く払うかのように二人をいなし続けると、いずれ攻撃をやめ、間合いを取って飛びあがった。
    「....それがお前の答えなら後悔するなよ。これから起こることの理由が知りたければ父親に聞いてみろ」
    「そのために奴は生かしておいた。今は後遺症が残るような傷もつけていない。」
    そう言い残すとその姿は一瞬のうちに消えた。
    強敵と戦い終えて腰を抜かす貴女、そして急に守りを越えて敵に襲いかかったこと問い詰める忍者。
    しかし、貴女を問い詰めてしばらくして彼は黙りこみ苦々しい顔で呟いた。
    「悪い、たぶん家の事でお前を巻き込むことになる…だけど俺は絶対にお前を守ってやる」と。
    そう言うと、彼は貴女の顔を見ずにその背で足腰の立たない貴女を負ぶって一緒に妹たちを迎えに行くために歩を進め始めた。
     
    貴女は忍者の大きな背に追われながらぼんやりと思った。
    男が言っていたおじさんが狙われる理由とは何なのか、そして彼は何と戦おうとしてるのか。
    おそらく、全てを知っているであろう笠松のおやっさんに尋ねてみようと思った。

2年目10月

本格的に真ルートに突入して2月目である。
この月をもって笠松家の実態が次第に明かされてゆく。
ただし、忍者は家の都合で忙しく秋祭りの企画に参加できないので注意。また関係者と言うことでPCも参加しなくてもよくなる。

  • この月の初日の放課後に、忍者と妹たちを連れておやっさんのお見舞いに行くイベントが発生する。
    その病室で先日の忍者の事をおやっさんに話すが、いつもと変わらない様子で困ったように微笑みながら「?、心当たりがないな」としか答えない。
    この日は、相変わらずの口の上手さで丸めこまれて、妹たちを連れてに顔を合わせただけで終わってしまう。
  • 翌日からも一定期間ごとに面会できるがこのおやっさんとの会話、本編同様忍者が居る場合、彼が嫌でも追い詰められる状態になるまで、会話中のどの選択肢を選んでも全く話が進まない。はやくイベントを進めなければ大変なことが起きてしまうので、汚忍を連れて行かずに病院を訪問しよう。そうするとイベントが始まる。
    発生するまでの期間が延びたためなかなかないだろうが、もしも嫌でも追い詰められる事態が発生した場合は『エンディングがBADⅠに確定してしまう』ため注意。
     
    一人で病院におやっさんのお見舞いに行った貴女は、先月の大掃除で拾った壊れたプラズマ刀を見せ、襲撃してきた男が似たものを持っていたことを告げ、何故それがノブオの家の蔵にあったのか問いただす。
    そしておやっさんはいつもの朗らかな笑顔を噛みつぶし、初めて見るような苦々しい顔で、その口から真実を語る。
     
    おやっさんの秘密

    曰く、おやっさんはかつて裏世界でひっそりと暗躍する秘密組織「ストライダーズ」にかつて所属していた正真正銘のエージェントであり、とある理由で闇系の仕事から足を洗うべく死を装って逃亡したのだという。
    その後、表社会で家庭を築き、妻に先立たれながらも男手一つで家族を養ってきたが、遂に組織に嗅ぎつけられてしまった。ストライダーズの存在は大国の国家機密以上の機密。そして、機密保持のためにストライダーズ本部からストライダーに任務が下ったのだろう。
    恐らく裏切り者で全盛期も過ぎた自分は利用価値はなく始末されるだろうが、連中が真に目的としているのは息子、かつて特A級ストライダーと呼ばれた自分の血を引き継ぎ、新たな可能性を持つノブオの才能を手に入れることだ、と語る。
    更に自分を襲った男とノブオ達を襲った男は同じで、奴は彼の兄の息子、即ちノブオの従兄弟であり史上最強のストライダー、飛竜だということも明らかになる。
    そして彼が息子の前で何も語らなかったのは、そんな自分の血に濡れて穢れた正体を、そして血の因縁を知られたくなかったのだ。

     

    何も知らなければ息子や娘の日常は壊れない
    だから、そうなる前に自分の手で全ての因縁の決着を付けなければならない

     
    一通り話し終えると、親父さんは点滴の針を無理矢理引き抜き、まだ癒えぬ体を押して立ち上がり、普段決して見せることのなかった鬼気迫る表情と足並みで病室から出てゆこうとする。
    「どこいくんですか!?」
    「家に薬がある、病院の薬じゃ温い」
    「そんな劇薬まがいなモノを・・・!!」
    「アイツはいつ来るかわからない、ノブオじゃアイツには敵わない、今のままじゃだれも守れない」
    「それに・・・俺にはもう、偽るためのにやけ顔を繕う理由もない
    そして、彼は病室のドアに手を掛ける。
     
    「あ、お父さんどうしたの?」「!?」
    しかし、彼は歩みを止めた。
    病室の側にいた娘たちの姿をその目に捉えて。
     
    今の自分の表情を見せぬよう後ろを振り向く親父さん。
    それを見て貴女はそっと親父さんに寄り添い、そっと耳うつ。
     
    『忍者のお父さんですからそんな感じの事だろうと思ってました。・・・ですけど、そんな無茶なことをしないでください。おじさんには帰りを待つ人達がいるんですから
     
    「・・・ああ、すまなかったなお嬢ちゃん」
    「・・・大丈夫だメディ、スー、ちょっと嬢ちゃんを見送るついで御菓子を買いに行くだけだ、さぁ三人ともついてきな!
    「わーい!行くよお姉ちゃん!スーさん!」「流石ファーザァッ!ノブオにはできないことを平然とやってのけるッ!そこに(ry」
    「ちょっと!笠松さん!点滴は!」「娘と遊ぶのに邪魔だから外したぜヒャッハー!」
     
    親父さんが通りがかった看護師さんに叱られながらもさっきとは違った力強い足取りで廊下を曲がってゆき、それに付いて廊下を見るとついてゆくそれにトコトコと付いてゆく娘たちの姿が見えた。
    「お姉ちゃん!早く早く!」「お義姉さん急いで急いで!」『ええ、わかったわ』
     
    そして、貴女は病院の玄関でおやっさんに見送られ、好みの御菓子を頬張りながら一緒に妹たちを連れて帰っていた。
    その道中、頭からは親父さんが語った忍者の敵、娘たちに優しげな笑顔を向ける前に最後に自分に見せた悲しげな笑顔が頭から離れなかった。
    そして、親父さんは別れる間際に言った言葉が耳から離れなかった。
    「すまない、やっぱりさっきの『アレ』持ってきてくれ。....俺にとっては家族が全てなんだ
     
    ・・・無謀かもしれないけど、ここは私が一肌脱がねばなるまい。
    意地っ張りで素直じゃないところがそっくりな親子のために。貴女はそう決心するのであった。
  • 本編ではブロントさんがおやっさんの言った事実を忍者に教えるか否かを選択するが、GSでは自然と事が運ぶ。
     
    その翌日の放課後、貴女を屋上に呼び出し、勝手に妹たちを連れだしておやっさんのお見舞いに行ったことを問い詰めに来た忍者。
    そこで貴女は逆に何があって、私を何に巻き込もうとしているのか、あの男は何故おやっさんを狙うのかと知って居ながらに問いかける。
     
    しかし、「…お前は俺が守ってやる、だから黙ってついてきてくれ」と口ごもる。
    そして、貴女は口ごもり、知っていることをひた隠しにする忍者に親父さんが語った事実を語る。
    ひた隠しにしてきた自分の出自、かつての業を背負いながら男手一つで子供たちを育ててきた苦悩、そして自身の命を懸けて孤独に闘おうとする覚悟。
    柄にもなく拳を握りしめ、顔をしかめる忍者。
     
    その忍者につかつかと歩み寄り、そっと目線を取る。
    「な!?返しやがれ!」
    『…あの時のおじさんと同じ顔してる。貴方も一人で戦う気なんでしょ?』
    「こいつはもうお前が関わっていい相手じゃねぇ!わかってるだろ!」
    『けど、これはもう貴方だけで解決できる問題じゃない。それに貴方が私を、私達を守ってくれるんでしょ?…ならあなたの手助けをさせて』
    素顔のまま貴女を見つめる忍者。そして、彼は貴女の手から目線をもぎ取るとそれを目に付け、横を抜けて歩いて行った。
     
    「足を引っ張らねぇならお前も守ってやる!親父を死なせやしねぇし、メディもスーも傷つけやしねぇ!」
    「俺は最強の盾だからな!!」
     
    彼は私に背を向けて誓い、確固たる決意の下に歩みだした。
    その盾は決して強くはないけれど、愛する者を背に守る盾となるだろう。
     
    なら私は愛する者のために盾となる二人を絶対に支えよう。
    待つ人がいる二人を決して死なせるものか、失うものか、と。
    • このイベントではPCと忍者の精神スキルが『覚悟完了』まで上昇し、二人にスキル『情報収集』と忍者にスキル『自己犠牲』が付与される。
      なお、『覚悟完了』習得の際に犠牲者が出ていなければカルマが上昇し、犠牲者が出ていればカルマが減少する。(すでに覚悟完了以上の精神スキルであった場合は変動しない)
  • これより二人は情報収集のために月末の一週間まで自由となる期間が発生する。来たるべき決戦に備えてしっかり準備をしよう。
    そして、月末の一週間のうちで忍者と行動している間にランダムでC級ストライダーが3体が貴女を拉致するために粘着してくる。本編とは異なり、2体倒せば戦闘が終了する。
     
    戦闘不能にした二人は跡形なく爆散し、勝てないことを悟り撤退する生き残りに忍者は叫ぶ。
    「あの野郎に伝えてときな。最精鋭のお前をつぶせばストライダーズとやらも、もう出す手はねぇだろ!」
    「なら狩るのは俺達で狩られるのはテメェのほうだ!覚悟してやがれ!」
  • なお、シナリオの都合で本編にある死亡イベントが非常に起きにくい。それゆえに、強敵を相手にするのに増援は来ないのかと絶望が鬼なるプレイヤーもいるかもしれないが、GSでは本編とは異なり死亡イベントを起こしていなくても最終決戦では増援イベントが発生するようになっている。

2年目11月

真ルート3月目。クライマックスとなる来月初頭まで頑張ろう!
本編とは異なり、最終決戦への準備の期間であり、余裕がだいぶ増える。その分、この月の戦闘から修正が入っているとはいえ戦闘の難易度が跳ね上がるので注意。
しっかり準備をしないと決戦以前で詰んでしまうのでPC・忍者・追加メンバー、特にPCのレベルをきっちり上げておこう。

  • 先月のC級ストライダーとの戦闘後の2週間に更に余裕ができる。
    このあとに後衛が多いGSのPCには鬼門となるイベントが発生するのできっちり準備をしておこう。
     
    この期間中におやっさんが全快ではないものの退院し、練・笠松に現れるようになる。
    子供たちがいない状態で話しかけると、少し悲しそうな笑顔をしながらPCにお礼を言ってくれる。
    「…巻き込んでしまってすまない。アイツと一緒にお嬢ちゃんのことを絶対に守ってみせるからな。…俺なんぞを助けてくれて本当にありがとう」
  • そして3週間目、PCによっては難易度が跳ね上がる戦闘イベントが発生する。
     
    PCが一人忍者の妹を迎えに行こうとしている際にいきなり「強い忍者」、すなわち「ストライダー飛竜」が粘着してくる
    下校時を狙った奇襲、しかも今回は盾のいないタイマン状態なのでPCの選択によっては鬼畜なほどに厳しい戦いになる。遅れてくる2人の忍者の増援が来るまでひたすらに耐えよう。
     
    怒涛の追加攻撃を出してくる空蝉の天敵『ウロボロス』は増援が来るまで使って来ないが、前回より修正が緩くされており、高AGIでの連続攻撃を繰り返してくる。
    PCが後衛キャラの場合、増援が駆けつけてくれるまでひたすら敵の弱体や防御に徹しよう。しっかり準備しないと無理ゲと化すので準備は絶対に怠らないように!
    この怒涛の猛攻を数ターンしのげば、忍者とおやっさんが二人とも空蝉を張った状態で介入してくる
     
    おやっさんは忍者化した飛竜の劣化版という性能で、教員や保護者の例に漏れず非常に高性能。
    病み上がりでステータスが若干低下しているものの『家族愛』『約束の誓い』のスキルでかなりパワーアップしており、8月にイベントで見た通り防具が『伊賀装束』、武器は汚忍の鬼哭と攻守で相対す名刀『神無』にPCが問い詰めるために渡し修理した『サイファー』であるため攻撃と回避・速度に優れ、色々と補助性能が付加されており、特に空蝉の性能が高くなっているため飛竜の怒涛の攻撃を空蝉でいなすことができる。
    しかしあくまで回避回数が増えただけなので油断は禁物。装備が良くてステが高くとも彼は忍者であり、うっかり油断しているとウロボロスで蝉をもりもり剥がされてサイファーの連撃であっさりと沈んでしまうため注意。
     
    彼を振り払うと、敵は騒ぎが大きくなる前に姿を消すがその際に
    「貴様らの覚悟は理解した ならば下らない茶番は終わりだ、次はプロのやり方で応よう」
    と言い残してまたもや姿を消す。
    戦闘後に見られるPCの前に並び立つ二人の忍者の影差す背中のCGは必見である。
  • そこから更に1週間、来月の頭まで最後の余裕が発生する。キャラ育成にラストスパートをかけ、増援となる様にマークしていたキャラ達に積極的に話しかけておこう。
    街では(いろんな意味で)結構有名な練・笠松の店長が急に入院し、その様子がいままでと違っていたり、学園祭や秋祭りに参加せずに何やら切羽詰まった二人の有様を見て、皆がなんとなく事情を察しており、積極的に関わろうとはしないものの一様に気を使ってくれる。
    本編同様にこの一週間では普段向こうから粘着してくるようなキャラも戦闘をすることなく気遣ってくる。忍者に対するブロントさんなど、相変わらずお前そんな奴じゃねぇだろ!みたいな言葉をかけてくる奴もおり、もはやギャグの域になっていることも。ここの各キャラの普段とは違う、また本編とも違う気遣いセリフもこのイベントの醍醐味である。

2年目12月

真ルートに突入しているならば初旬がルートの最大の山場となる。
月の初めの日に最終決戦となる連戦が発生する。ちくわと紙兵のストックを確保し、満を持して挑もう。

  • 放課後、忍者が張りつめた表情でPCに話しかけてくる。
    屋上へ行くと、忍者はポケットから一枚の紙切れを取り出し、それをPCに見せる。
    そこにはただ『公園で待つ』とだけ書かれていた。
     
    ここで選択肢が『忍者と共に戦う』か『家で家族を守る』かに分かれる。
    • 『忍者とともに戦う』を選んだ場合
      公園に忍者とともに向かい、日が沈んだ公園に着くと、そこにヤツは居た
      …と思いきや影から現れたB級ストライダーに急襲される。
       
      前回の飛竜戦より楽な相手であり、B級ストライダーの強さや時間制限が本編と比べてやや緩和されているが、間に合わないとSADENDが確定してしまうので早めに仕留めよう。
       
      倒すと敵が「だから貴様らはアマチュアなのだ。今頃はヤツが既に目的を達していよう」と言い残して爆散する。
      「畜生謀られた!」踵を返して「練・笠松」に向かう二人。家への暗い道のりをただひたすらに走る二人。
      そして二人が見たものは、癒えぬ身体で飛竜の前に立ちはだかるおやっさんと、それに相対して己が剣でそれを貫こうとする飛竜、そしておやっさんの後ろでふるえる妹たちの姿だった。
      「野郎がッ!」「ッ!…貴様ッ」
      放たれた紫電の一閃から弾ける火花。それが守るべきものを貫く白光の一閃を弾く。
      【増援キャラ口上】
      『おじさん!大丈夫ですか!?』
      「…ああ大丈夫だ!よっしゃあ!!やるぞ嬢ちゃん!そこの誰か(おやっさんに面識がある場合は名前)!全員まとめて守るぞ!ノブオ!」
      「無茶すんじゃねぇぞ!このバカ親父!!」「お前が言うな!バカ息子!!」
      …どっちもどっちだわ。けど、ちゃんと二人とも支えてあげなくちゃね!!
       
      飛竜のHPが3/4の状態で、PTに増援メンバーが追加され、おやっさんが空蝉・HP半分状態で戦闘が開始される。
       
    • 『家で家族を守る』を選んだ場合
      PCが笠松家でおやっさんとともに妹たちを守っていると、急に家の電気がすべて落ちる。妹たちを抱きしめて伏せるPC、そして後ろからは鎬を削り合う音が幾重にも響き渡り、しばらくしてPCの目が外から漏れる月明かりに慣れてくると、そこには白光湛える剣を持つ青年と、同じ剣を左手に持ち紫電閃く刃を右手に持つ忍者の姿があった。
       
      ここで負ければSADENDが確定してしまうので、飛竜を一定値まで削るか、忍者と仲間が助けに来るまでで全力で戦おう。
      この際には飛竜の補整がほとんどなくなり、本編同様、ブーストやウロボロスなどでおやっさんの強化された空蝉を場合によっては1ターンで剥がし切る怒涛の攻撃を仕掛けてくる。攻撃目標は汚忍が来るまでほぼおやっさんで固定され、彼が来てもおやっさんのヘイトに補整が掛かっており、よほどヘイトを稼がなければほとんどPCを狙うことはないため、PCは援護や後衛に回っておやっさんの回復や、飛竜への攻撃や弱体に努めよう。
       
      幾度となく切り結び、鎬が削られるとともに闇の中に浮かび上がる二つの影。背で震える妹を庇いながら親父さんを援護するPC。しかし、親父さんは次第に劣勢に追い込まれてゆき、守るべきものの前に立ちはだかるだけとなってしまう。
      そして、冷たい白光が愛する者を盾を貫く一閃となった。
      その時、煌めいた一閃の紫電が走り、それは白光を打ち払い、火花となって弾けた。
      「ッ!…貴様ッ」「ノ、ノブオ!?」
      「き、来た!」「盾来たァ!!」『メイン盾来た!』
      「「『これで勝てる!!!』」」
      「…ふっへっへっ…ナイトかと思ったかァ!?俺だよ!!!
      【増援キャラ口上】
      「嬢ちゃん、大丈夫か」『ええ、おじさんのおかげで…「逃げろ」なんて言わないで下さいよ』
      「…なら仕方ないな…俺らの背中、嬢ちゃんに任せるぜ!」「コラ!○○(PC)往くぞ!」『ええ!わかってる!!』
       
      イベントの後に飛竜のHPが2/3の状態で、PTに増援メンバーが追加され、忍者が空蝉・HP半分状態で戦闘が開始される。
  • なお、増援の口上は犠牲者が出なくても来るということもあって、多かれ少なかれ内容が変わっており、本編の場合は復讐と言う名目のために大分闇系となっているのと比べて、こちらでは友とその家族を守るという光系のベクトルでカッコイイものが多い。
  • そして最終決戦では飛竜の補整がなくなっており、それでもなお、おやっさんを重点的に攻撃してくる。
    ウロボロス展開中の絶対防御、圧倒的な手数による強力な攻撃とそれを絡めた攻撃を仕掛け、一瞬でも油断するとあっという間におやっさんを削り殺す。
    数と攻撃に物を言わせ、ペースを奪われずに一気に削り殺す短期決戦をオススメする。相手は一人だが、まさに一瞬の油断が命通り。一度おやっさんが落ちると戦闘が終わるまでおやっさんを復活する隙がほとんどなく、そのまま戦闘が終了してしまうとBADⅡに突入してしまう。
    最後の踏ん張りどころである。がんばろう!

勝利後、一同に傷つき膝を付く忍び達。
飛竜は限界を超えながらも、力を振り絞り最後の一撃を一閃の光と化して繰り出す。

 

それを遮ろうとする忍者の守りを越え、駆け寄ろうとするPCが追いつかぬまま、

 

その一閃はその標的と交差した。
「親父!」『おじさん!』

 

その時、何かが砕ける音がした。
「…首輪、外させてもらうぞ。…お前への…最期の手向けだ。」
そこにあったのは死線を重ねた二人の忍びの姿。
そして宙を切る忍の剣と、敵の喉に刺さる忍の刃。

 

飛竜は力を失い、得物は音を発てて落ち、親父さんの胸に崩れ落ちた。

親父さんは抗うのをやめ、得物を手放し、胸に崩れた飛竜を強く抱きしめた。
青年は大きな肉親の胸に抱かれて安堵したような顔をし、男は殺めた肉親を胸に抱いてその背は悲しみにくれていた。
「…お前みたいな人生も…あるんだな」「…ああ…ごめんな飛竜」

 

「…ノブオ、嬢ちゃん。下がってくれ」
事切れた肉親を胸に抱き、男はうつむきながら守りきった者たちに告げる。
その顔は黒衣と影に遮られて見えなかったが、一閃の光が青年の頬に落ちるのが見えた。
そして、男は青年を胸から下ろし、刺さったままの刃で青年の喉を貫いた。

 

次の瞬間、飛竜は閃光と炎に包まれ、親父さんは娘たちの目の前に降りてきた。
そしておやっさんは顔を覆う黒衣を取り払い、濡らした頬を隠さずにいつもの笑顔を皆に見せた。
「ありがとう…ノブオ、嬢ちゃん」
そういうとおやっさんは、膝をつき、そのまま地面に崩れ落ちた。

 

「お姉ちゃん!お父さん大丈夫なの!?」『…大丈夫ね、気を失っただけみたい』
泣き顔のメディの傍でおやっさんの息と脈を調べて、ただ疲労困憊で倒れたことを確認したPC。
その側に忍者が覚束ない足取りでふらりふらりとこちらに歩いてくる。
目線はいつの間にか外れており、ぼんやりとした目でPCと父親のことを見ていた。
「…無茶しやがってバカ親父」『忍者!?あなたもじっとしてなきゃ…』
「…ああ、ぶっ倒れる前にお人よしの馬鹿にも一言言っときたくてな…一度しかいわねぇぞ、よく聞け」
微笑みを浮かべながらも言い来らぬ内に彼の膝からは力が抜け、うっすらと目が閉じられる中、彼は呟いた。

 

「…ありがと…な、○○(好感度で姓か名か変化)」『へっ?…わっ!?』
そして、忍者はPCにしなだれかかるように倒れ、そのままPCを押し倒したまま気絶してしまった。

 

「何まんざらでもない顔してるのかね、シスター」「お姉ちゃん顔赤いよ?」
『へっ!?そ、そうかしら!?』
忍者に下敷きにされて動けない自分を見下ろす妹たち二人、その顔にはぎこちないながらも笑顔が戻っていた。
そして、私達を守ってくれた二つの盾はこうしてここで生きている。
私は胸の中であどけない子供のように眠る彼の顔を見て、そっと微笑み、私を守ってくれた彼を強く抱きしめた。
『ありがとう、ノブオ…ふふっ』

 

最強の刺客は倒された。
笠松家の因縁はここで断たれたのだった。

  • 忍者とおやっさんは怪我で1週間ほど、病院で栄養食を食べる羽目になり妹たちもそちらに泊っている。2学期の期末テストが近いので彼の成績を落とさないように授業を真面目に受けて積極的に通ってあげよう。彼の友人(増援メンバー、生徒会メンバー、教師陣、PCを介して友好度が高くなった人物、ブロントさん)もちょくちょく見舞いに来て、会話イベントが発生する。
  • 共に大きな困難を乗り越えた直後のクリスマスでNORMALEND以上確定フラグである固有イベントが発生する。
    本人>おやっさん>メディ>スーさんという確率で笠松家の誰かが家でのささやかなクリスマスパーティに、助けてくれた仲間とともに招待してくれる。おやっさん特製至高と究極のちくわが内容の5割を占める鍋をメインディッシュにした夕飯と、おやっさんがつくったはんぺんケーキをデザートに出してくれる。
    おやっさんはいつもとは違った真面目な笑顔で今まで息子達に語らなかった来歴、かつての自分の所業と業を洗いざらい語り、語ることができなかった母親のこと、足を洗うに至った理由と最期に交わした約束をPCたちの前で涙を浮かべながら語ってくれる。
     
    楽しいあっという間に時間が過ぎ、おやっさんは珍しく酒で酔いつぶれ、妹たちは眠ってしまう。忍者は家族たちを寝床に運ぶと、女子の仲間とPCに帰るには遅いと泊っていくように勧めてくれる。成人と男子生徒の仲間はここで帰る。
    そのあとPCは一人で、もしくは女子と共に客間で寝ることになるが…夜中に汚忍に起こされて、家の庭先に一緒に来るように言われる。

#Region(ブロントさんが援護の仲間だった場合の特殊イベント)
飛竜戦後にはなかった忍ブロ邂逅イベントが発生する。
他の男子キャラとは異なり、忍者が話したいことがあると言って彼の部屋に泊らせる。
忍者は素直に頭を下げ、礼を述べ、ブロントさんはそれを冗談交じりで彼を煽りつつ、微笑みながら受け取る。
そしてブロントさんは、踏ん切りのつかない友の迷いを見切り、彼の迷いを完全論破てし、その背を押し、寝床につくのだった。
腐女子のプレイヤーには申し訳ないが大統領大勝利にはなりません

3年目4月

周りで真ルートでのエンディングに重要なことが発生する。
この月の第1週は各新聞やテレビ、ニュースサイトなどでSHIELDが外部協力者達と共に国際テロリスト「グランドマスター」の組織を壊滅させたことが報道される。

  • 失踪してきたキャラ達が帰還、詳細は語らないが「大仕事」をしてきたらしい。

3年目5月

真ルートであれば、忍者真エンドが確定するフラグイベントが発生する。
汚い忍者がPCと二人きりの時「ストライダー飛燕」が出現。手に持ってるサイファーを見た二人はストライダーズがまた仕掛けてきたのかと臨戦態勢を取るが飛燕は「ストライダーズはもう無いんだ、君達に話がある。とりあえずノブオくんの家に行かないか?君の親父さんにも関連してくる」と武装解除。

  • 今までが今までなので強烈に訝しがりながらも三人は笠松に向かい、おやっさんと一緒に飛燕の話を聴くことにする。
     
    ここ数カ月に起こった裏事情

    飛燕の話す所によると元々ストライダーズは問題塗れの組織だった用だ。
    単純に非人道的な訓練とかの話ではなく…ストライダーズ自体が暴走を始めていたと、飛燕は苦い表情で語る。
    「飛竜と話をしたなら判るだろう?『飼い犬』であることを拒み、君一人の為だけに独断で特Aを初めとした多数のストライダーを動かし、結果はああなった。それを知った『飼い主』達はこの状況を危険視して動き始めたんだが、遅すぎた」
    それに反発したストライダーズは蜂起。躾を拒んだ狂犬達は飼い主に牙を剥き始めた。
    その内紛に乗じ、予てから警戒されていた冥王「グランドマスター」まで動き始める始末。
    数カ月前の政変や企業トップ交代は『飼い主』達が狩られたのと、グランドマスターのテロ行為の結果らしい。

     

    だが飛燕は暗殺よりも諜報や交渉の任務が多く外の価値観を知り、人間的な判断が行えた。
    明らかにイカれたストライダーズに対し嫌気が刺した飛燕は、一斉蜂起の少し前にでストライダーズを離脱。以前から裏切りの為こっそり構築していた「良心的」な裏組織や、反ストライダーズを顕にしていた国家とのコネクションをフルに使い、この状況を解決するために動き始めた。
    「あなたのように、何処かに潜んで暮らすことも考えましたが…ストライダーズが勝っても、グランドマスターが勝ってもこの世界に…いえ、私に未来は無かった。故に私は両方を潰す為に動き始めたのですよ」
    そうおやっさんに語る飛燕

     

    飛燕が接触した組織や国々は直ちに手を打ち始め、次代のストライダーズとはまた違った形の防衛組織構築、そしてストライダーズとグランドマスター両方の討伐の為に動き出した。
    あの時期にネ実市から消えたり、連絡が取れなくなった人達ははその関連で動いていた。
    何かと緊急事態だった為話はトントン拍子に進み、一気にSHIELDを国連公式組織として設立。
    多数の外部協力者達のお陰もあり、ストライダーズとグランドマスターはきっちり滅ぼされたのだ。
    「そして私はこの事変での働きが認められSHIELDでそれなりの立場を手にしたんだ…」

     

そして裏事情をいろいろ話した後、飛燕は本題に入る。

「率直に言わせてもらう、笠松ノブオ君。君をSHIELDにスカウトしたい」
その実力は飛竜を倒した事で証明済みであり、人材が不足しているSHIELDには何としても欲しい人材。
「無論強制はしない、単に進路の候補が増えたぐらいに考えてくれ。卒業式の日、答えを聞きにくるからその日までに結論を出してくれ」
そして飛燕は去って行った。

3年目3月

飛竜イベントの際に犠牲者が発生している場合はBADⅠになってしまうが犠牲者が発生していない場合は、忍者との好感度、PCのステータス次第で次第でTRUEかGOODかNORMALに分岐する。

  • 卒業式の夕方、ヒロインは彼に呼び出される。--ある日汚い忍者に呼び出されたPC
    そこで汚い忍者はPCに飛燕のスカウトを受け卒業後はSHIELDに入る意志を伝える。
    「今まで、将来なんてただ家を継ぐもんだと思ってた…けどよ、自分がどこまでやれるのかを試してみてえんだ」
    今までブロントさんに対抗するために鍛え続けた力、飛竜との戦いで目覚めた力。
    単に練り物屋の主人として腐らせ、そこで終わりたくは無いのだと。
    そして汚い忍者はPCの目を真っ直ぐ見て一言。
    「俺と来てくれ」

キャラ別口上

もし被害者が出ていた場合は通常版と同じになってしまうが、犠牲者が出ていなかった場合はキャラによって大幅に内容が異なる。

FF11組

  • ブロントさん(ライバル時) が増援に来た場合
    ブ「....今日だけは汚い忍者にメイン盾を譲ってやろう俺は優しいからな」
    ???「素人は引っ込んでいろ」
    ブ「お前頭わりぃな人の大事なもの傷つけてそのセリフを吐く浅はかさは愚かしい」
    ブ「その汚いを超越して超した腐った忍者に黄金の鉄の塊でできたナイトが遅れをとるはずがない」
    ???「....やかましい。無意味な戯言を並び立てるな」
    ブ「....おっとと頭がヒットしてた感人の話も黙って聞けないクズ猿にはもう語る言葉もにい」
     
    「それに....左腕とか雷が走っててやばい....コナゴナにぶち壊してやる!骨の欠片毛の一筋も残ると思うなよクズが!!」
    「いくら下らない言葉で飾り立てようとも」
     
    「死の前には全てが平等だ」
    「俺の怒りが有頂天になった!!」

東方組

  • 博麗霊夢 が増援に来た場合
    霊夢「ここ最近、この辺でこそこそやってる連中の頭はあなたね」
    ???「素人は引っ込んでいろ」
    霊夢「素人とか言われても、一応異変解決の専門家なんだけど」
    ???「まっすぐ家に帰れ、そして今日のことは全て忘れろ」
     
    「はいはいはい!あんたの五月蝿い小言はどうでもいーの!」
    「地に足を着けられん小娘か。そのまま何処に飛んでしまえばいいものを」
    「何はともあれ、この街に蔓延る厄災は退治させてもらうわよ。
                  楽園の素敵な空飛ぶ巫女、博麗の巫女の名に懸けて!」
    「何のための役目と力かは知らないが、貴様にそんな玩具h」
     
    霊夢「あ、忍者のおじさーん!今度ちくわ奢ってねー!十年分くらーい!」
    笠松「お、おう!」
    ???「....貴様にちくわなど必要ない」
    汚忍「....締まらねぇな、おい」
  • 霧雨魔理沙 が増援に来た場合
    魔理沙「おっと!下手に動くと撃つぜ」
    魔理沙「おっと間違えた!撃つと動くだ、私が動く」
    ???「....どうした?玩具を持つ手が震えているぞ。そこまでして、どうして歯向かう」
    魔理沙「....へっ、ばれてちゃ仕方ないか」
     
    「ああ、怖いさ!けどなんであんたの前に立ってるかだって?!教えてやるよ!!」
    「仲のいい家族にはずっと幸せでいてほしいんだよ!!まぁ、あんたなんかには一生この気持ち分かんないだろうけどな!!!」
    「家族だの、温情だの、我々にそんな下らん飯事(ままごと)の玩具は必要ない」
  • アリス・マーガトロイド が増援に来た場合
    アリス「ずいぶん派手に暴れたものね、修理にどれくらい掛かるかしら?」
    ???「それはもう必要ない。ここに住む者は間もなく全員いなくなる」
    アリス「あら、そうはいかないわ。貴方にはここで負けてもらうもの」
    ???「ならば、賢しい顔に浮かぶ苦悶の色はなんだ?自分が愚かなことをしてると気づいてるのではないのか?」
    アリス「....ええ、賢い考えじゃないのはわかってるわ。けどね、私は退けないの」
    ???「何故だ?」
     
    「女の子にはいつまでも幸せに笑ってほしいから!」
    「くだらん、ならばその玩具は人形劇にでも使っていればよかった物を。茶番は終わりだ、死ね」
    「そうはいくもんですか!」

それ以外

  • 不破刃 が増援に来た場合
    不破「....貴様、なかなかの使い手とみた」
    ???「ぬるま湯に浸かったアマチュアが歯向かうか」
    不破「拙が貴様に必ず勝てるとは思ってはいない。だが貴様には必ず勝ってみせる。背に負うものに、全てを掛けて」
    メディ「....師範」スー「・・・・すごい漢だ。」
     
    ???「フン」
    不破「何がおかしい」
    ???「貴様の辞世の句ならその戯言で十分だろうよ」
     
     
     
    「....わははははははははははははははは!!!」
     
    「....何がおかしい」
     
    (わら)わせるなこの(たわ)けが!
    ()流派(りゅうは)不敗(ふはい)宿命(しゅくめい)!!
    ()たし()いに(かた)るは(およ)ばず!!!
    (めい)()たさば()(とお)れ!!!!」
     
    「....語るに墜ちたか。死ね、アマチュア」
     
    「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
     
     
     
    い ざ 参 る !
  • ハイウィンドの旦那さん が増援に来た場合
    ???「なっ!?」(何かにぶつかりサイファーが吹き飛ばされる)
    笠松「....アンゴン、ってことは」
     
    旦那「笠松さん、大丈夫か?!」
    笠松「....ああ、旦那。巻き込んですまない」
    旦那「気にしなくていいのである、が....落ち着きたまえとは言わないでくれよ?」
    笠松「....ああ、わかった」
     
     
    ???「投げ槍でサイファーをはたき落とすか....」
     
    「黙れ」
    「....何だと?」
    「お前は私の友を危めた。お前は私を本気にさせた」
    「お前を討つ理由はそれだけで、お前への最後の言葉はそれだけだ」
    「....フン、言葉は不要か」
     
    「落ちろ!」「死ね」
    !!」

関連イベント一覧

参加できない物もあるが参加できるものは基本的に通常ルートと共通である。

エンディング一覧

TRUEEND『二人で往く忍びの道』

…決断は早かった。そもそも私がコイツに着いて行かないわけがない。
「本当にいいのか」ですって?バカね…嫌ならストライダーズとの時にアンタと縁を切ってるわよ。
今、私とノブオはSHIELD本部の移動要塞「ヘリキャリア」に居る。
さあ、歩み出そう二人で歩む忍の道を…!

GOODEND『LOVEサバイバー』

私は彼にすっと歩み寄り、微笑みかけて答えた。
『ええ喜んで』
それを聞くと忍者は、愛しき人をそっと抱き締めた。儚げな背中と違った確かなその胸で。

 

数年後、SHIELDの基地で待つ私達の前にストライダー飛燕と並んで現れたSHIELD隊員の姿があった。
「どうやら私はお邪魔みたいだな、失礼するよ」「わりぃな気を使わせちまって」
「帰ったぞ、○○、●●(ヒロインとその子の名前)」『おかえりなさい、ノブオ』
そこにはその胸で自分の子を抱きしめる父の、妻にあの日のように真っ直ぐに瞳を向ける夫の姿があった。

 

『あの時みたいに無茶してないの?』
「はっ、心配すんじゃねぇよ。俺はな、今も昔も最強のメイン盾だぜ」

 

ストライダー汚忍・笠松信夫。
彼は夫として、父として、SHIELDとして、命ある限り私達を護る盾であり続けるだろう。

NORMALEND『忍びの道を往く者達』

卒業式の時点で忍者との友好度・好感度が最大にまで達していないかPCが他のキャラとフラグを立てた場合。

 

私は彼の言葉を受けてにこりと微笑んだ。
『守ってくれるんでしょうね?』

 

それを見て彼は真剣な顔つきからいつもの顔つきに戻ってにやりとほくそ笑む。
「当たり前だ。ついてくるなら絶対守ってやる。だから俺の背中を頼むぜ」
彼はづかづかと歩み寄ってきて、私の頭をガシガシとなでた。

 

彼の大きな手に隠れて見えない彼の顔。
それはいつもしかめっ面な彼が私にしか見せない姿。

 

私は、彼が振り向いてくれた時に見せてくれるそれを私は守って行きたいと思う。

 

だから私は彼の背に付いていこうと思う。忍びの道を往く彼と同じ道を。

BADENDⅠ『愛し忍びの道を往く人よ』

飛竜イベント中に犠牲者が発生した場合に発生

鬱注意

卒業式の後にPCを呼び出した忍者。
そこで汚い忍者はPCに飛燕のスカウトを受け卒業後はSHIELDに入る意志を伝える。
しかし、自分の未来を語る彼の様子は、どこか寂しげだった。
「今まで、将来なんてただ家を継ぐもんだと思ってた…けどよ、自分がどこまでやれるのかを試してみてえんだ」

 

「だから、俺はお前に付いてきて欲しかったんだ」
強がりな彼がこぼした弱音。

 

「俺は、お前が好きだ」
ひねくれ者の彼がこぼした本音。

 

「けどな」
気づくと私は、彼に抱きしめられていた。

 

「俺には…お前を守りぬける自身がねぇ」
きっと彼は泣いていたのだろう。彼なりの強がりだったのだろう。

 

「その日まで…待っててくれねぇか」
そして、彼は今の私の顔を見たくなかったのだろう。

 

私は彼を待とうと思う。
それはきっと遠くないはずだから。

 

彼の強さは私が知っているのだから。彼の一途さは私が知っているのだから。
私は貴方を待ちます。愛し忍びの道を往く人よ。

BADENDⅡ『勝ったと思うなよ』

飛竜との決戦でおやっさんが戦闘不能のまま勝利する

人死に注意

一閃。それが過ぎた後に残ったのは二つの黒い影だった。

 

「…くっ」「…へっ、ざまぁ見やがれ」
青年の胸に刺さるのは微かな紫電を湛えた忍刀、男の胸に刺さるのは微かな白光を湛えた光剣。
互いの口からは鮮血が流れ、もはや互いに得物を持つ力も残されてはいなかった。

 

「…フフッ…お前みたいな…人生もあるんだな」
「…ああ…最高の人生だった…あいつらを守って死ねるんだ」
「親父!」「お父さん!」「おじさん!」

 

「来るなお前ら!」
普段は叫ぶことのない男の大声が辺りに響く。
そして男は、そっと後ろを振り向き、いつもの優しい笑顔を皆に向けた。

 

「…じゃあなノブオ、メディ、スー、お嬢ちゃん…幸せにな!」

 

次の瞬間、
守るべきものを守り抜いた男は閃光と爆炎に包まれた。

 

そして、そこに残されたのは
守るべきものを守れずに失った哀れにも倒れ伏した男の姿だった。

 

「畜生・・・畜生―――――――――――――――!!!!」

SADEND 『儚き空蝉』

飛竜との決戦で全滅する

人死に&鬱注意

闇の中に浮かぶ血の中に沈み動かなくなった彼の父、その側に寄り添い震えるばかりの彼の妹たち、
そして、…彼の目の前で死神に刃を突き付けられた彼の思いの人。

 

…死神に護るべき全てを奪われた彼にもはや選択の余地は残されてはいなかった。

 

その日から彼は私の前から姿を消した。

 

私はほとんど空き家となってしまったあの家で
残されて笑顔を失ってしまった妹たちを世話をしている。
その私達の下に、定期的に宛先のわからない大金と一枚の紙兵の入った封筒が送られてくる。

 

一枚の紙兵。それを手に取るたびに私は思い出すのだ。

 

幾度も私を守ってくれた、最後に私に見せた大きくも儚げなあの背中を。

クリア報酬

  • シナリオ内で飛竜を倒す:シナリオ『忍びの道を往く者』と同様の報酬
    ただし、NORMALEND以上であれば死者が発生しなければ得ることのできない技は入手不可
  • NORMAL以上でクリア:引き継ぎ眼鏡/『汚い忍者の目線』入手
    通常ルートで得られるものと同じである。
  • TRUEでクリア:引き継ぎ片手剣/『飛竜のサイファー』入手
    飛竜が倒された際に手から落ちたモノ。性能はストライダーが持つサイファーと変わらないのだが、これを次周でアイテムを交換してくれるおっさんに渡すと…。
    シナリオでおやっさんが飛竜にとどめを刺した最強の片手刀の一角『神無』と交換してくれる。GSでは忍びの道をクリアしてもPCの手には入らない『鬼哭・真打』の代わりといった形である。
    自身が装備するもよし、汚忍はこちらから積極的にならなければまずルートには入らないので戦闘員の彼に鬼哭とともに持たせるもよしである。