パルラーダ級防護巡洋艦 オーロラ
効果:HP+4% 主砲射程+4% 最大主砲砲弾散布界-4% 魚雷防御+6% EXPアップ+10% シルバーアップ+10%
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 3 | |
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生存性 | 継戦能力 | 16350 |
抗堪性 | ・防郭防御7.50% ・火災浸水耐性10% ・装甲6% ・対水雷防御6% | |
主砲射程 | 9.09km | |
機動性 | 最大速力 | 21.12ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 12.02秒 | |
転舵速度 | 7.90度/秒 | |
転舵所要時間 | 6秒 | |
隠蔽性 | 7.08km |
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 最大ダメージ(火災率)(防郭率) | 装填時間 | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
152mm/45 Canet naval gun, 14基×1門 | HE弾 414(3%) AP弾 458(150%) | 8秒 | 8度/秒 |
対空砲 | 種類 | 平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|
大口径 小口径 | 24 0 | 3km 0km |
ゲーム内説明
バルラーダ級の最後の防護巡洋艦。同時代同級の他の戦艦に比較して速度が劣っていた。近代化により大幅に装甲が補強され、結果として同様の排水量の第一次世界大戦巡洋艦よりも火力において優れることとなった。
解説
・主砲
152mm45口径砲を単装で14基、計14門装備。砲配置は伝統的な舷側配置で前甲板に1基、後甲板に1基、残りを舷側に6基づつ周囲を取り囲むように配置している。片舷指向数は8門で、防御姿勢を取っていてもそれなりの数を指向可能。ただし、真正面と真後ろは死角となり甲板上の砲ぐらいしか指向できない。装填時間は8秒と標準的であるが、何せ砲の門数が多いので投射量で優位を取ることができる(他国同格で14門の砲を搭載しているのは米巡のセントルイスのみであり、次いで独巡のコルベルグと露巡のボガートリイが12門、他はそれ以下である)。
AP弾ダメージは458と同格標準的(同格のセントルイスは501)だが、砲の搭載数が多いので片舷における瞬間火力は3664と優秀で、DPMも27480と同格第3位(同格のボガートリイと同率3位)を誇る。迂闊に接近してきた駆逐艦に斉射するとかなりの威力を誇るだろう。HE弾ダメージは414と口径の割には貧弱だが、DPMで見るとライバルのセントルイスと同じ24840なので十分強力である。しかし、発火率は3%と低目なので戦艦を燃やす際には火災ダメージを狙いにくい。
特徴としては射程が同格巡洋艦内で最も長く9.09kmある。他国同格は9kmに届かないので先制して攻撃可能という利点がある。また、弾道は山なりではあるが精度は高めで最大射程付近であっても命中させやすい。しかし、砲旋回が8度/秒と他国より若干遅めとなっている。
砲の搭載数的に本艦のライバルとしてよく比較されるのが米巡のセントルイスである。セントルイスはAP弾の攻撃力が高く、副砲も装備している上に本艦よりも防御が固いので近距離および中距離で射撃戦を展開した場合は本艦が不利である。しかし、本艦の方が射程に優れるので距離を取ってアウトレンジ戦法を心がければ撃ち勝つことも不可能ではない筈だ。
・対空
ティア3の巡洋艦としては珍しく大口径対空砲を装備している。しかし、射程は3kmと短い上に対空値が24しかないので威嚇以上の効果は無いだろう。とはいえ、このティアだと敵航空機の攻撃も激しくは無いので狙われたら旋回で回避したい。
・装甲
装甲6%は同格内で標準的な防御力を持っている事を示す(同格内でセントルイスのみ7.5%)。よって、艦を立てていればそれなりに耐えることができる筈だ。ただし、戦艦の砲に対しては無力なので間違っても側面を晒さないようにしよう。防郭防御7.5%、火災浸水耐性10%は横並びなので特筆すべき点は無い。対水雷防御6%も高い方の平均に過ぎず、敵駆逐艦の魚雷攻撃には十分注意した上でなるべく被雷は避けよう。
・機動性
最高速度は21.12ノットと非常に遅い(本艦より遅い巡洋艦は日巡の香取のみ)。また、加速もそれほど速い方ではないので意図せぬ座礁や衝突には注意が必要だ(敵中での停船は駆逐艦に魚雷を撃ってくださいと懇願するようなものである)。しかし、旋回性能は7.9度/秒とそれなりで転舵所要時間は6秒と短めなので動いていればそれなりの回避行動が可能である。とはいえ、速度的に魚雷の回避は得意な方ではないので早目の判断が必須である。
・隠蔽性
素の被発見距離は7.08kmと平均以下である。ただし、射程の長さゆえに先制はし易い。速度の遅さから隠蔽状態に入るのは難しいので、撤退や陣地転換の判断は早目に行わないといけないだろう。
・生存性
素のHPは16350と同格のボガートリイ(17004)よりも若干劣る(しかし、エリート特性と専用迷彩の併用で17600位までは上げられる)。また、装甲は並みであり耐性に優れる艦では無い事、および速度が劣っている事から生存性が高いとは言い難い。特にこのティアから増えてくる駆逐艦の魚雷に対する回避がしにくい事がネックである。
・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食料」「予防整備パック」の戦艦3点セットを推奨。
・装備
兵装は、砲旋回に不満があれば「主砲改良Ⅰ」を。不満が無ければ「主砲改良Ⅱ」でも良いだろう。
防御は「操舵装置改良Ⅰ」兵装は「推力改良Ⅱ」を推奨したい。
・エリート艦艇特性
・船体強化:HP+4%(お勧め)
・改修済主帯装甲:装甲+5%、防郭防御+10%
・功績:EXPアップ+10%
・総論
速度は非常に遅いが平均的な旋回性能を備えた船体に、同格最高の射程を持った主砲を同格最高数の14門も搭載した攻撃重視の艦である。走・守・攻のうち攻に全振りした性能のため、配布艦ではあってもかなり癖の強い構成になっている。
ティア3は駆逐艦の存在感が増し、戦艦も戦場に姿を現すようになるティア帯である。本艦は砲の搭載数の多さより駆逐艦や軽巡洋艦キラーとして非常に優秀な存在だが、機動性の鈍さから駆逐艦の魚雷攻撃に弱く、さらに戦艦の主砲からも狙われ易い。本艦は防御力で耐えるタイプの艦では無く体力に秀でる訳でもないので狙われるとあっという間に港に帰還することになるだろう。
しかし、射程が長めの主砲を数多く搭載しているので駆逐艦に対しては早目に魚雷回避の行動を取り、接近してきた場合側面に斉射すれば返り討ちすることも不可能ではない(ただし命中するとは言っていない)。巡洋艦に対しては味方と歩調を合わせたうえで防御姿勢を固めつつ、AP弾を使用して射程を生かした戦法を取れば撃ち負けることは無い筈だ。戦艦に対しては巡洋艦という艦種の特性上、明確なアドバンテージを取りにくいが無理に戦闘を挑まず、味方と共同で最後にかたずける位の気持ちでHE弾で削っていけば良いだろう。
戦闘名誉章
レベル | 1 | 2 |
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報酬 | シルバーブースターⅢ EXPスーパーブースターⅡ シルバー50k | カッパー1 |
ミッション内容 | 5戦 | 50回火災 |
史実
呼び名はアヴローラ、もしくはアウロラとも(ゲーム内ではオーロラ)。
初のロシア国産の巡洋艦で第一次世界大戦に参加した軍艦の中で現存している数少ない船でもある。
日本海海戦に参加して三笠を始めとする日本海軍と一戦交わしたり、ロシア革命における重要な役割を果たしたり、第二次世界大戦時に下ろされたその艦砲が独ソ戦で活躍したりと様々な活躍をしてきた強運艦。
進水から100年以上が経過した現在でも稼働できる艦として現役であり、博物館船として余生を過ごしている。
PC版公式が良い動画を上げているのでそちらを参照されたし。
小ネタ
βテスト参加者、事前登録者向けに配布された艦。ゆえに所持している人も少なく、ある意味レアな艦であった。現在では小型任務箱などから排出されるようになり入手が容易になったため、たまに見かける程度のレア度になっている。
ロシア語では「アヴローラ」と発音し、現在も記念艦として保存されている。
- ロシア帝国海軍の建造したパルラーダ級防護巡洋艦の3番艦。
「パルラーダ級」は1番艦の名前を採った西側諸国での呼び方で、ネームシップのパルラーダ(Паллада)が旅順攻囲戦で日本軍に鹵獲されて「津軽」となったためロシアでは2番艦のズィアーナ(Диана)の名前を採って「ズィアーナ型」と呼ばれる。
1897年6月4日起工、1903年7月29日に就役。全長126.8m、排水量6731t。- 『防護巡洋艦』とは、エンジン周りに限定的な装甲を施した軽装甲の巡洋艦を指す。19世紀末から20世紀初頭にかけて多く建造され、後に軽巡洋艦・重巡洋艦へと発展していった。
- 就役後、日本に対抗するため極東のロシア太平洋艦隊への編入を命じられる。しかし、極東へ航行する途上、いくつかの機械的故障が発生したため、バルト海へ引き返す。
- 1904年2月8日、日露戦争が勃発。アヴローラは故障を修復した後、バルチック艦隊へ編入。日本海軍と決戦を行うべく、極東への航海を命じられる。
- アジアを目指すバルチック艦隊だが、1904年10月21日、北海にてイギリスの漁船団を日本艦隊と誤認、砲撃によってイギリスの漁民を殺傷してしまう。また、同士討ちも発生し、アヴローラは僚艦の戦艦オリョールから砲撃を受け、死傷者を出すこととなった。
▪この『ドッガーバンク事件』により、イギリスは大激怒。もともと日英同盟を締結してロシアに対抗していたこともあり、バルチック艦隊は世界中に存在するイギリス影響下の港から締め出されてしまう。石炭や食料の補給が困難になったバルチック艦隊は、極東まで苦難の航海を行うことになる。
- アジアを目指すバルチック艦隊だが、1904年10月21日、北海にてイギリスの漁船団を日本艦隊と誤認、砲撃によってイギリスの漁民を殺傷してしまう。また、同士討ちも発生し、アヴローラは僚艦の戦艦オリョールから砲撃を受け、死傷者を出すこととなった。
- 1905年5月27日、ウラジオストクを目指すバルチック艦隊と、日本海軍の連合艦隊が対馬沖で邂逅。日本海海戦の戦端が開かれる。
- 欧州から極東への航海で疲弊していたこともあり、結果はロシア・バルチック艦隊の完敗。アヴローラも砲撃を受け損傷し、艦長が死亡している。その後、ウラジオストクへ向かうことを諦め、南シナ海へ逃走。連合艦隊の追撃を振り切り、中立国であるアメリカ領フィリピンにたどり着く。
- その後、1906年に本国へ帰還。バルチック艦隊の練習艦として運用される。しかし、1914年に第一次世界大戦が勃発すると、巡洋艦として再就役する。
- 1916年末、アヴローラは改装のため、ペトログラード(現サンクト・ペテルブルグ)に回航する。しかしペトログラード市内は革命の気運に満ちており、1917年2月23日、ついに帝政打倒を目的としたロシア2月革命が勃発する。
- 2月革命では多くの兵士が皇帝を見限って革命に参加したが、アヴローラも例外ではなかった。手始めに反乱を鎮圧しようとした艦長を射殺し、艦内にソヴィエト(評議会)を結成、ボリシェヴィキ(後のソ連共産党)に合流し、艦と乗組員全員で2月革命に参加した。
- こうして皇帝を打倒し、革命を成し遂げた新生ロシアであったが、新たに成立した臨時政府の中枢を担ったのはボリシェヴィキではなく、ブルジョワを主体とした資本主義者達であった。これに対して、共産主義を奉じるボリシェヴィキは再度の革命を計画する。
- 1917年10月25日、アヴローラの砲声を合図に、10月革命の火蓋が切って落とされる。アヴローラは臨時政府が置かれていた冬宮殿を砲撃し、同時にボリシェヴィキが宮殿内に突入、臨時政府のメンバーを逮捕した。こうして臨時政府は崩壊し、ボリシェヴィキによる社会主義体制『ロシア・ソヴィエト連邦社会主義共和国』が成立した。
- 10月革命のち、アヴローラは練習艦となるが、1923年、再びバルチック艦隊へ編入された。その後、1930年代まで北欧諸国などを訪問し、「10月革命の出発点」として共産主義の思想を喧伝した。
- 1941年、独ソ戦が勃発。アヴローラの船体からは砲塔が取り外され、レニングラード(現サンクト・ペテルブルグ)防衛戦に用いられたと言われている。船体も同市内のドックに収容されていたが、ドイツ軍による砲撃、爆撃を受け、1941年9月30日に湾内で着底する。
- アヴローラが引き揚げられたのは1944年7月、ソ連がドイツを押し戻しつつある時期だった。引き揚げた直後は船体も酷く傷んでいたが、海軍学校の校舎として利用された。戦後の1945年から1947年にかけて、ようやく改修工事が行われ、その後レニングラードに係留、練習艦としての役目を務めた。
- 1957年、退役。サンクト・ペテルブルグ市内を流れるネヴァ川に係留され、博物艦となる。ソ連が崩壊した現在においても、変わらず博物艦として公開されており、日本海海戦から始まる同艦の歴史を見学することが出来る。また、退役後も入念にメンテナンスが行われたため、艦齢100歳を越えていながら、現在でも他船に曳航される形で航海が出来る。
- ソヴィエト連邦の出発点たる10月革命、その開始の合図を放ったことにより、アヴローラはソ連において極めて重要な『革命の象徴』となった。ソ連成立後、アヴローラを主役とした映画や著作物が数多く作られている。
- 姉妹艦にはパルラーダとディアーナがある。
- パルラーダは日露戦争中太平洋艦隊に所属しており、旅順港内で日本陸軍の曲射砲撃により着底沈没。戦後に引き上げられ、巡洋艦「津軽」の名で日本海軍へ編入。1922年に廃艦となるまで日本海軍で使用され、最後は横須賀沖にて自沈した*1
- ディアーナも日露戦争中は太平洋艦隊に所属、太平洋艦隊の旅順港脱出(と、その途上で起きた黄海海戦)に参加し、日本海軍の追撃を逃れてサイゴン港で終戦を待った後、バルト海に回航される。第一次大戦中のリガ湾海戦にも参加しソ連海軍にも所属。1925年にドイツのブレーメンで解体された。
編集用コメント
- エリート艦艇特性は、船体強化(HP+4%)、改修済主装甲帯(装甲+5%、防郭防御+10%)、勲功(勲功+10%)のいずれかより選択。 -- 2018-01-28 (日) 19:57:09
- 戦闘名誉賞を追加 -- 2020-04-02 (木) 18:58:08
- 性能、書式を修正。 -- 2021-06-27 (日) 13:25:37
- トップ画像を添付 -- 2021-10-10 (日) 09:42:51
コメント欄
- こいつで駆逐狩りが捗る -- 2018-01-21 (日) 18:55:58
- iosですが、事前登録無しでも貰えました。お知らせ内にメールが届きます。 -- 2018-01-21 (日) 22:23:01
- 自分も事前登録無しで17日から始めたけど貰えた。iOS版は23日までのイベント期間中に参戦すれば貰える感じなのかな? -- 2018-01-22 (月) 00:27:12
- 昨日はじめたけどもらえなかったよ -- 2018-01-23 (火) 22:19:54
- 自分も事前登録無しで17日から始めたけど貰えた。iOS版は23日までのイベント期間中に参戦すれば貰える感じなのかな? -- 2018-01-22 (月) 00:27:12
- こいつ強いわ -- 2018-01-26 (金) 13:30:37
- こいつのヒストリカル迷彩はそこそこの効果があって、かつ無料なのでぜひ使用しよう。 -- 2018-01-28 (日) 19:52:34
- これを持っているプレーヤーは古参なので、敵に来たら気を付けて。(強いとは限らない):勝率50%にするのに56戦を要したオーロラ艦長 -- 2018-04-07 (土) 23:34:13
- 今回のイベント報酬艦に選ばれた。今更低ティアの艦なんて不要という人も、カッパーを取得してから売却すればドック1つを無料でゲット出来たことになる。既に持っている人は売却しないとゲットできないので要注意。 -- 2020-04-21 (火) 21:36:03
- 今はどうかはしらんが垢を新しくつくってプレイすると期間が30日のチャレンジ?ができて、たしかそれでゲットできるらしい。 -- 2022-02-24 (木) 20:58:47
- だれか調べてw -- 2022-02-24 (木) 20:59:28
- 強すぎぃ -- 2022-04-15 (金) 07:41:28
- こいつ使ってるやつは古参プレイヤーのことが多いから驚異 -- 2022-05-21 (土) 20:20:44
- セントルイスの方が強いかな?と思いますが、こいつもなかなか強い。戦闘名誉章で50回の発火があるが、そもそも発火率が低いので思った様に捗らないのと、この艦実はHEよりAPで戦った方が効率良いし強いんです。なんならずっとAPだけでも良いくらいです。戦闘名誉章消化の時、撃沈数やダメージ落ちますね。まぁ個人的には同格ではセントルイスや天龍が好きなので、戦闘名誉章消化したら乗らないとは思いますけどね。 -- 2024-03-13 (水) 18:07:57
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