Vanguard

ヴァンガード級戦艦 ヴァンガード

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

ヴァンガードはイギリス海軍が建造した最後の戦艦。機動性と耐久性能は今までの戦艦に比べ向上しているが、戦中に急造されたため主砲は381mm8門であり、火力は弱い方であった。

解説

イギリスTier8プレミアム戦艦。イギリス戦艦らしく、またプレミアム艦らしいクセのある性能となっている。

・主砲
　381mm砲を連装で4基、計8門搭載。砲配置は前甲板に背負い式で2基4門、後甲板に同様に2基4門という古典的な配置。装填時間は19秒と短めで、砲塔旋回速度は6度/秒と同格内では最も速いという特徴を持つが、ゴテゴテした艦橋構造物と副砲の配置のせいで射角は劣悪で、前方向・後方向共に45度位傾けないと指向できず、射程が短い(同格の380mm砲搭載艦内でも最低である)事と、砲門数が8門と少ない事、そして後述する砲弾の性能のせいで攻撃力は控えめである。
　AP弾ダメージは1652とあまりパッとしない(同格の380mm砲搭載艦は軒並み1700を超えている)。瞬間火力13216は同格最低、DPMは41735とかろうじて仏戦よりは上だが下から数えた方が速い位置にいる。HE弾ダメージは1239とツリー艦のモナークの1274に匹敵する威力であるが、発火率は13%と並であり、第一ツリーのような榴弾運用は難しい。一応火力だけで見れば瞬間火力は9912と高水準を保っており、DPMも31301とツリー艦のモナークの33559に近い値となっている。
低い火力と悪い射角、短射程を補うためか、砲精度は同格最強レベルであり、横散布342m、縦散布64.8mは同格2位の良さ。その制度は絶大の一言でもあり、射程１０kmで打っても、かなりの弾が命中し、更には精密照準２を駆使資することができれば、最大射程でも全弾命中というとんでもない芸当も可能である。これを生かすことができれば、ティア8で最高クラスの生存力を誇っている、リシュリューなどの生存力をほぼガン無視し、挙句の果てには置物にすることすら容易い。ただし、貫通力は低いので側面に吸われて半貫通や跳弾でダメージが伸びないなんて目も当てられない事態は避けたい。

・副砲
133mm連装砲を8基搭載。艦橋側面に2段のピラミッド配置で4基(8門)づつ、両舷あわせて16門である。HE弾ダメージはモナークと同じ354、装填時間7秒、射程も5.87kmと同様である。近代的な砲配置ゆえに火力を集中させやすく、砲塔旋回も12度/秒と速いので駆逐が肉薄してきた際には役に立つだろう。ただし、主砲射角を取れなくしている元凶でもある。

・対空
素の対空値は513と他国同格と比較してもなかなかの値を誇る(対空砲の比率が1:1なのが残念だが、それでも英戦としては非常に恵まれている)。大口径対空砲はダメージ255ながらも射程が3.9km(装備品で約4.3kmまで延長可能)と同格よりも影響範囲がほんの少し広く、艦隊防衛にも寄与してくれる。小口径対空砲は258と強力で、僚艦と共に居れば狙われてもある程度の自衛は可能だろう。とはいえ油断は禁物である。

・装甲
装甲13.5%、防郭防御12.5%は他国同格の低い方の平均である。マッチするティア帯を考慮すると大口径砲が舷側装甲を貫通し、高弾道のSHSが水平装甲を抜いてくる事は容易に予測できるので進撃路や位置取りを考慮したうえで多対1となる状況は避けたい。火災浸水耐性15%、対水雷防御15%も特筆すべきものは無く、HE弾スパムや魚雷についてもなるべく避けよう。

・機動性
最高速度は29.31ノットと仏戦に準じる程でかなり速い方である。加速も22.03秒とかなり良い方で、舵の効きは5.6度/秒と同格随一(第2位が5.5度/秒のローマ)。転舵所要時間が9.6秒と同格を大きく引き離す値を持っており機動性に不満は無いだろう。

・隠蔽性
被発見距離は10.92kmとモナーク(10.68km)に次ぐ。しかし、戦艦同士のタイマンでもない限りはあまり意味は無いだろう。

・生存性
HPは素で53100と同数随一の体力を誇る。しかし、装甲や耐性に優れる訳ではないので序盤にその快足を活かして突っ込み過ぎると集中砲火を浴びてしまうだろう。英戦の常として単独で突っ込むことはせずに味方と歩調を合わせて集中砲撃(本艦は特に火力に難を抱える)・各個撃破を目指し、被ダメを艦隊で分散しつつ各艦の修理班を順番に使えるように心がければ高い生存性を誇るだろう。

・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食料」「予防整備パック」の戦艦3点セットを推奨するが「追加対空弾」を取り入れるのもお好みで。

・装備
兵装は貧弱な主砲を強化するものを選択したい。優秀な精度を向上させたいなら「主砲改良Ⅲ」機動戦を行いたいなら「主砲改良Ⅰ」といった具合である。防御は「操舵装置改良Ⅰ」「推力改良Ⅰ」辺りをお好みで。適正も正直好みで選んでしまって問題ないだろう。

・エリート特性
水雷防御装置:対水雷防御+10%
エリート砲術員:主砲装填時間-3%、主砲旋回速度+7%
功績:EXPアップ+10%
※「エリート砲術員」を推奨。

・総論
簡潔にいえば火力や射角を削り、砲精度を超強化した戦艦である。
　速度や旋回性能には優れるものの装甲面ではやや頼りない船体に、英国戦艦お馴染みの381mm砲をこれまた同じような構成で2基4門搭載。戦時急造艦においてはおざなりになりがちな副砲や対空にもきちんとリソースを割り振った結果、隙の無い構成の艦に仕上がっている。しかしメイン武器である主砲が2基4門構成の割には口径が小さく、やや火力不足…さらにツリー艦の「モナーク」はHE弾で火災を発生させつつ、艦艇スキルの「高速装填Ⅱ」でさらに拍車をかけるという判りやすい扱い方ができるのに対して、本艦はやや速度が速かったり艦艇スキル「ソナーⅠ」を搭載しているもののここぞという時の決め手に欠ける印象が強い。
　しかし足の速い船体に射程は短い主砲を搭載しているタイプの艦は遊撃手として活躍してこその存在。というか本艦は元々広大な太平洋戦線で日本海軍と矛を交えるために設計された艦なので、既存の英国戦艦とは想定された運用そのものが違っているのだ。このため本艦に搭乗する艦長には、今までの常識に囚われない戦い方が求められると言えるだろう。
史実では大したことを成し遂げてない可哀想な艦艇だが、君たちの腕ならきっとうまくいける
さぁ！現実で果たせなかったヴァンガードの夢を存分に叶えさせてあげよう！

戦闘名誉章

史実

　ヴァンガード(HMS Vanguard)はイギリス海軍の戦艦。同型艦なし。本艦は主に日本海軍に対抗すべく、余剰となっている38cm連装砲塔(グローリアス級大型軽巡洋艦のもの)を流用することで短期間で高速戦艦を建造する、という計画のもと起工された。設計はキング・ジョージV世級をベースに四砲塔とし、ライオン級と同型の機関を搭載するものであった。
　1941年10月に起工されたが、同年12月のマレー沖海戦によるプリンス・オブ・ウェールズ喪失の戦訓を受け改設計に着手、また対潜艦艇等の優先により建造は遅れた。そして1944年11月に進水したが翌45年の戦争集結(5月にドイツ、8月に日本)を受け、工事を一部省略して46年4月に竣工(就役)した。
なお、本艦は特にコレといった海戦演習などはないが、居住区などが国王などの王室に改造され、使用されていた。

小ネタ

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