エリ(旧エマヌエレ・フィリベルト・デュカ・ダオスタ級2番艦 エウジェニオ・ディ・サヴォイア)
効果:HP+4%、主砲射程+4%、対空射程+4%、魚雷防御+6%、EXPアップ+30%、シルバーアップ+30%
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 6 | |
---|---|---|
生存性 | 継戦能力 | 21620 |
抗堪性 | ・防郭防御7.5% ・火災浸水耐性10% ・装甲防御6% ・魚雷防御9% | |
主砲射程 | 11.61km | |
機動性 | 最大速力 | 36.54ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 16.09秒 | |
転舵速度 | 7.3度/秒 | |
転舵所要時間 | 7.8秒 | |
隠蔽性 | 7.56km |
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
152mm L/53 OTO Model 1929, 4基×2門 | 7.2秒 | HE弾 552(4%) AP弾 656(150%) | 10度/秒 |
魚雷 | 口径,搭載基数×門数(片舷指向門数) | 装填時間 | ダメージ | 射程 | 雷速 | 浸水率 | 魚雷管旋回速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
533mm tubo Ianciasiluri, 2基×3門(3門) | 44秒 | 2070 | 5.4km | 72.24kt | 11% | 16度/秒 |
対空砲 | 種類 | ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|
大口径 小口径 | 78 71 | 3.3km 1.5km |
・艦艇スキル
種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
---|---|---|---|---|
ソナーⅠ | 3.75km以内の敵艦や魚雷を全て発見する | 25秒 | 90秒 | 2回 |
精密照準装置 Ⅰ | 砲撃精度+25% | 20秒 | 75秒 | 2回 |
ゲーム内説明
巡洋艦エウジェニオ・ディ・サヴォイアは1933年7月にジェノヴァのアンサルド造船所で起工され、1936年1月に就役。スペイン共和国の封鎖に参加し、世界周航を行った事で知られている。第2次世界大戦中にはカラブリア沖海戦やマルタ船団への攻撃など、地中海での軍事作戦に積極的に参加。1942年の末にアメリカ軍機による空襲を受け損傷し、イタリア降伏後は練習艦として運用された。終戦後の1951年には戦時賠償艦としてギリシャに引き渡され、エリという新たな艦名の元で王立ギリシャ海軍の旗艦および海軍司令官の本部となっている。1952年から1958年にかけてギリシャ国王の公式訪問に使用された。
解説
ヨーロッパ巡洋艦2隻目であり(1隻目はtier1の初期艦)ヨーロッパ初のtier6プレミア艦である。Duca d'Aostaの2番艦である。
- 主砲
イタリア巡洋艦ダオスタの同型艦であるが、国籍が違うため強力だったSAP弾は使用できない。
一言でまとめると、同格巡洋艦トップクラスの主砲である。まずHE弾の威力がゲーム内の6インチクラスの砲(152mm砲、最上などの砲)で1位、HE DPMが同格巡洋艦1位とHEの性能が良い。ただし分間発火回数は同格巡洋艦では中間くらいでドグラースのように発火をガンガン起こせるわけではない。装填速度は同格巡洋艦7位と割と速い
そして射程は同格巡洋艦1位同格のポケット戦艦と同じである283mm砲と射程が同じ152mmとは…
それではAP弾はどうなのか?AP弾もちゃんと優秀でAP弾ダメージは同格軽巡1位、実装されている6インチクラスの砲でAP弾ダメージは2位(1位はエルビンク)、AP DPMは同格巡洋艦3位である。砲旋回は同格巡洋艦としては優秀だが、同格軽巡という部類では普通である。
ちなみにスキル精密照準で一時的に精度を上げることが可能。
射程が長く、HE,AP共にかなり優秀な主砲と言える
- 魚雷
一言でまとめると、最悪の性能である。ヨーロッパ魚雷の特徴を一部受け継いでいる。まず雷速は同格巡洋艦1位と速い。ただダメージ、αダメージ、DPM、浸水率、分間浸水回数、門数が同格巡洋艦ワースト1位、射程がワースト2位とかなりひどい性能をしている。駆逐艦が接近してきた際の進路妨害やカウンターはできるが、αダメージが6,210(同格駆逐艦最低HPは約12,000)なため、フルヘルス~半分の駆逐艦ですらワンパンできない。
- 対空
ヨーロッパ艦だから対空も高い…というわけではない。総合対空指数は同格巡洋艦でも低い方に位置する。ただしtier6で1番対空が高い巡洋艦であってもバシバシ艦載機を落とせないため、このtierの巡洋艦はどれも回避行動が必須である。もちろん本艦も必須である。
- 装甲
tier6軽巡の装甲値は2種類(6%と7.5%)に分かれるが、本艦は6%と低い部類に入ってしまっている。
魚雷防御は同格軽巡1位、同格巡洋艦2位と高いものの巡洋艦という艦種上戦艦のように魚雷耐性があるわけではないのであくまでも高いだけということを知っておくだけにしよう。(魚雷はしっかり回避しよう)
- 機動性
速力は36.54ノットで同格巡洋艦2位と速い。
しかし加速は同格軽巡ワースト3位と遅く、転舵速度は同格軽巡ワースト5位、転舵所要時間は同格軽巡ワースト4位と速いが軽巡としての機動性は劣悪である。
- 隠蔽性
五ヶ瀬と同じで、同格巡洋艦内では優秀であるがこちらは砲主体なため、あちらよりは隠蔽の重要性は下がる。魚雷射程も短いため、隠蔽雷撃は不可能である。
- 生存性
HPは同格巡洋艦中間より少し上であるが、特筆して高くはない。主砲射程が同格巡洋艦で1番長く遠距離から攻撃でき、速力は速いが、機動性は悪い。相手の砲撃のタイミングを読んで避けるるなどの回避行動は必須である。魚雷回避はソナーに助けてもらうなどしよう。
- 消耗品
装填、HP、機動性が無難。隠蔽が良いのでそこを強化するのもあり。
- 艦艇スキル/艦長スキル
ソナーⅠを2回、精密照準Ⅰを2回使える。
- 装備
・兵装 主砲旋回か装填
・防御 加速か転舵
・適正 転舵か速力
加速、転舵を強化することがオススメである。
- エリート特性
・エリート砲術員 主砲装填時間-3% 主砲旋回速度+7%
・護衛特化 主砲旋回速度+7% 最高速度+3% 対空火力+5%
・功績 EXPアップ+10%
- 総論
主砲は射程が長く、HE,AP共にかなり優秀で、同格巡洋艦トップクラスの主砲と言える。それと反対で魚雷は同格巡洋艦最悪の性能で全然使えない。
機動性は速力は速いが加速、転舵は悪いため、相手の砲撃や魚雷を予測して行動するのが必須である。そして遠距離からの砲撃が可能なため、遠距離から戦うのがオススメである。
まとめると、主砲は最高で魚雷は最低である。射程を生かした立ち回りをしつつ巡洋艦の仕事をこなせば十分活躍できるだろう。
戦闘名誉章
レベル | 1 | 2 |
---|---|---|
報酬 | カッパー二個 | |
ミッション内容 | 一戦中に60000ダメージ |
史実
本艦のイタリア海軍時代の経歴やギリシャ海軍に引き渡される経緯についてはゲーム内説明を一読して欲しい。
なお本艦はギリシャ海軍の軍艦としては1965年に除籍され、普通ならこの時点で艦としての経歴は終わる筈…だったのだが、その後に少し変わった経歴を持っているのでここではそれについて触れておきたい。除籍後の本艦は何とギリシャ海軍の監獄船として使われ、ギリシャ軍事政権時代(1967年~1974年)にクーデター政権に対して抵抗した海軍軍人を収監する施設として使われている*1。そして軍事政権の終焉前の1973年にスクラップとして売却され、今度こそ本当に終わりを迎えた。
小ネタ
本艦の艦名の由来は、第1次バルカン戦争(1912年10月~1913年5月)においてギリシャ海軍がオスマン帝国艦隊に対して勝利を収めた「エリの海戦(1912年12月16日)」に因む。なおこの艦名が付けられる艦としては本艦は2隻目であり初代の巡洋艦「エリ」の名を襲名した事になる*2。
初代の巡洋艦「エリ」は元々清国海軍が1910年にアメリカに建造依頼した「肇和(ちょうわ)級」防護巡洋艦「飛鴻」であった。本艦は1912年5月に起工するも、ちょうどこの頃清国では辛亥革命が発生…建造途中において本艦の行き先はかなり怪しくなってしまった。1913年の11月に竣工したものの、清国は注文をキャンセル。しかし当時オスマン帝国海軍に対抗すべく軍艦を求めていたギリシャ海軍が本艦に目を付け、買い手として名乗りを上げたことで1914年には無事にギリシャ海軍の軍艦「エリ」として就役する事ができた。本艦はその後に第1次世界大戦、ギリシャ・トルコ戦争に参加するも無事に生き延びる。しかし1940年8月15日にティノス島沖で停泊中に国籍不明*3の潜水艦からの雷撃を受けて沈没。9名が死亡し、24名が負傷した。
イタリア海軍時代の艦名「エウジェニオ・ディ・サヴォイア」は、フランス生まれで神聖ローマ帝国軍人として活躍した「オイゲン・フランツ・フォン・ザヴォイエン=カリグナン」に由来する*4。
ちなみに「エウジェニオ」はドイツ語における「オイゲン」であり、日本においてはドイツ語呼びの「プリンツ・オイゲン」の方が有名だろう。
編集用コメント
- 6インチ軽巡の中で最も威力の高い砲弾というむねの修正をしました -- 2024-03-28 (木) 13:46:43
- ゲーム内説明を追加 -- 2024-03-28 (木) 22:33:17
- 史実と小ネタを追加 -- 2024-03-29 (金) 09:29:56
- 迷彩画像、迷彩効果、エリート特性、名誉報酬を追加 -- 2024-03-31 (日) 17:03:12
コメント欄
- HE発火はブジョンヌイに劣るが、射程と最大船速が抜きん出ているので、対戦に引き撃ちすれば輝きそう(射角不明だけど)。その点はドグラと似ている気もする。が問題はこのティアだと広いマップが少ない...いっそのこと、魚雷いらないから高速装填1つけてくれた方がまだマシ -- 2024-03-27 (水) 22:57:14
- 弾速や弾道、射角次第では、tier6最強巡洋艦候補に上がる程度の強さはあるかも知れんね。弱点としては、パン欧に巡洋艦向きのレジェンド・エピック艦長がいないことかな。 -- 2024-03-28 (木) 22:47:58
- 最強は不明。ブジョンヌイも射程長いし、引き撃ちさせた時は差は明確に出ないと思う。エリは発火でなくてHE弾そのもので稼ぐようにはなるけど。ご指摘の通り弾速、σ値、射角次第かな。ドグラと比較すると、雷撃死んでるのが痛い。まぁブジョンヌイもドグラも隠蔽ゴミだから、隠蔽で勝ってるから初動の自由度の高さがあるという意味では差別化できてるかも。3点占領の際に、サークル手前で被発見くらって、駆逐支援しにくくなるケースは減りそう。Blitzは隠蔽射撃できないから、そこが泣きどころか。回避は速力かなりあるし、このtierの戦艦相手なら転舵特化でなくて加速にしてもいいとは思う。最大船速で38knt出るなら戦艦と同航戦してもそうそうくたばらんと思う。 -- 2024-03-29 (金) 08:29:21
- 専用迷彩 HP 主砲射程 魚雷速度 最大船速 +4% XP シルバー +30% 最大船速のあがる専用の方が有用かと -- 2024-04-02 (火) 08:58:16
- 6は近~中距離での戦闘が多いからそこまで射程はいらん(無いより有った方がいいけどね)。巡洋艦として攻撃的に行くならニュルンorマカロフ、援護的に行くならシリウス、その間がミリって感じだな。 -- 2024-04-02 (火) 17:48:08
- 最初の木書いたものです。結論から言うと交換する価値はあります。パン欧巡洋艦が限られている為、イベントでお仕事があります。また性能も決して低くはないです。砲は非常に素直でシグマも1.5ぐらいありそうな感じです。APHEともによくまとまっていて、扱いにくさはないと思います。弾道も素直で、かつ低すぎない。ただ、火災発生率は平凡なので、尖っているわけではないです。良くも悪くも無色透明な味付け。HEダメが高いので、戦艦が削れないとかは無いです。射程が長く11キロ以遠から正確に砲弾をお届けできます。雷撃は短射程+3×1なので、忘れた方がいい。ソ連と比べれば、それ以外のスペックは超優秀なので、高品質なお守りだと思えば、まぁ...消耗品+予熱+エリート特性でなんと39.9knを叩き出します。専用迷彩きたら41は出そう。予熱切れても38.8kn出るので、消耗品+エンブしてるドグラースとほぼ同じ値です。これだけで、当てにくさがわかると思います。転舵自体は平凡なので、回避運動多すぎると失速が目立ちます。ただ、これを逆手に取って、雷撃機きたらジグザグに動いて頃合いを見計らって直進すると魚雷が後方に流れて行き避けることができます。対空は低いので、エリート特性で速度の方を選ぶともれなくゴミがついてくる。とにかく速度と射程と、優秀な砲があるので、敵の展開を乱すフランクか得意。先手先手で、鼻先を押さえていくタイプ。まぁ38.8knで11から先からぽんぽこ撃てる時点で弱い、というわけがない。逆に中央争奪は厳しい。隠蔽がかなり良いので、対巡洋艦であれば先手を取られることはほぼない。 -- 2024-04-02 (火) 21:11:58
- オマケ: ブジョンヌイかドグラでよくね?と思われた方へ。間違ってはないです。ただ、隠蔽の関係から3拠点取りに行く初手は、エリの方が自由度が高いです。また引き撃ちでの生存性はエリのが高いです。逆に言うと、ドグラみたいな雷撃性能ではないので、その点はやれることが減ります。まだ純粋に火力だけならブジョンヌイに劣ります。グオスタは?と思われた方へ。こいつはHEが撃てる上に速い。マカロフの下位互換では?と思われた方へ。たぶんそう。射程と船速を手に入れた代わりに砲撃性能を落としたマカロフです。 -- 2024-04-02 (火) 21:25:24
- 殆どのご意見に賛同です。1対1の状況は限定的なものの戦艦にマークされてしまった場合、距離をとりながらの戦闘はマカロフより優位と感じました。速度と隠蔽を生かしながら平均的な火災率のHEで削る戦い方はマカロフには難しいので。対面マカロフやニュルンベルクは、それこそ11キロ辺りキープなら優勢です。だから下位互換ではないと思いますね、戦い方が違うだけで。でもその戦い方は巡洋艦に距離感に慣れていないとなかなか難しいので、難易度としてはマカロフのほうがイージーに感じました。20戦ほど乗った感じです。 -- 2024-04-03 (水) 08:58:04
- 木主です。そうですね、HEは発火率以外はマカロフより上でしたので、距離とっての対戦艦はエリの方が安定します。マカロフは急速装填ありますが、戦艦の残りヘルス的に継続射撃が求められる場合はエリの方が良いかもしれません。マカロフは急速+APならエリを圧倒するので、バランスは取れてると思います。 -- 2024-04-03 (水) 09:46:00
- オマケ: ブジョンヌイかドグラでよくね?と思われた方へ。間違ってはないです。ただ、隠蔽の関係から3拠点取りに行く初手は、エリの方が自由度が高いです。また引き撃ちでの生存性はエリのが高いです。逆に言うと、ドグラみたいな雷撃性能ではないので、その点はやれることが減ります。まだ純粋に火力だけならブジョンヌイに劣ります。グオスタは?と思われた方へ。こいつはHEが撃てる上に速い。マカロフの下位互換では?と思われた方へ。たぶんそう。射程と船速を手に入れた代わりに砲撃性能を落としたマカロフです。 -- 2024-04-02 (火) 21:25:24
- 20乗った感想としては、エリートは砲撃、装備は装填+転舵+転舵or隠蔽がオススメ。砲旋回はもう少し早い方が取り回しが良いので、ストレスフリーにしたいなら1スロ目旋回もありっちゃあり。2×4で、3×3の砲より若干火力が気になるかと思ったけど装填元から早いので対駆逐処理が他より劣るというほどでもなかった。3スロ目は好み。初手占領などで駆逐と一緒に入るなら隠蔽。初手は下がるなら転舵。船速強化で41ノット出せるようにはなるけれど、ロマンが強すぎる。船体がやや細いので、真後ろなら戦艦から被弾することは多くはない。が、装甲ペラすぎて当たるとほぼ貫通されるのでHPの減りはかなり早い。20戦ソロで回した戦績が、勝率75%、平均キル1.45、平均ダメ50K、MVP率40。1000ぐらい乗ってるドグラースが勝率71%で、平均ダメ43K、MVP率39%なので、その辺りには収束しそう。ブジョンヌイ、ニュルンよりは戦績良い。大口径は1回だけ。速力と射程のおかげで、撃つ相手がいないという場面が少ないのが強い一方で、瞬間的な爆発力には欠ける -- 2024-04-07 (日) 14:52:40
- なんでお前二重帝国の旗付けてんの? -- 2024-04-12 (金) 15:49:01
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