Umikaze

海風型駆逐艦

Tier1である橋立よりだいぶ前時代的な見た目。なぜなら橋立が1940年の就役であるのに対して本艦は1911年就役と、29年も時を遡っているからである。同じTier2の筑摩も同様に橋立より古い。
だが橋立より弱くなるということはもちろん無く、しっかりとTier2相応（かそれ以上）の性能を有しているので安心してほしい。
本艦は駆逐艦としては例外的に艦首に菊花紋がついている。これは本艦の排水量が1000tと当時としては大型だったことによる例外措置である模様*1・・・だが、CBT末期のv4.0.0前後*2で菊花紋が没収されてしまった。なぜかは不明。

性能諸元

･基本性能

･兵装

･アップグレード

搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

A		主砲兵装改良1	主砲および魚雷発射管の機能停止発生率　-20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性　+50% 主砲および魚雷発射管の修理時間　-20%
		副兵装改良1	副砲の抗堪性　+100% 対空砲座の抗堪性　+100%
		弾薬庫改良1	自艦の弾薬庫誘爆率　-70%

･消耗品

搭載可能消耗品

スロット	消耗品	使用 回数	準備 時間	有効 時間	効果
R		∞	60	5	火災・浸水・損傷したモジュールの修復
		∞	40
T		2	240	20	自艦艇を中心に半径 0.45 [km] の煙幕を展開する 煙幕の持続時間：65 [秒]
		3	180
Y		2	180	120	艦艇の最大速度を向上させる 最大速度の上昇率：8 [%]
		3	120

ゲーム内説明

海風型駆逐艦は、日本初の航洋駆逐艦です。就役当時においては、世界最強の駆逐艦のひとつであり、そして大日本帝国海軍において最速の艦でした。本型の雷装および砲火力は、当時としては素晴らしいものでした。
日露戦争の戦訓から、300トン級の駆逐艦は外洋での運用に適さないことが明らかになりました。そこで日本はより大型の駆逐艦の開発を開始し、その手始めとしてイギリスの駆逐艦を参考に2隻の海風型駆逐艦を建造しました。本級は、日本の駆逐艦としては初めて蒸気タービンを採用していました。1番艦海風は1911年9月に就役し、第一次世界大戦に参加してシュペー提督の艦隊の追撃に加わりました。

解説

Tier2の日本駆逐艦。さり気なく次の若竹以上、Tier4の磯風型の改良後と同値の継戦能力(耐久)を誇る。

• 主砲
  Tier1の巡洋艦橋立と比べると、共に12cm砲だが連装2基4門が単装3基3門になっているため1門の減少。
  ツリー上一個前の巡洋艦筑摩と比べると、口径が減った上に片舷に指向可能な砲門数は5門→3門と大幅減になる。
  巡洋艦との比較では砲撃能力ではとてもではないが勝負にならない。
  純粋に砲戦を仕掛ければTier1の巡洋艦にも撃ち負けかねないが、本艦の主兵装は魚雷であるため砲は割り切ろう。
  巡洋艦以上を撃つ際にはHEを撃って炎上させれば、馬鹿に出来ないダメージを与えられることもある。
  ただし、砲塔の旋回速度が遅く、弾道が山なりで遅いため、高速機動中はかなり当てにくい。

• 副砲
  駆逐艦としては珍しく、A船体では副砲を搭載している。
  DPMでは橘の主砲を上回るのだが、射程は2kmしかない。

• 雷装
  本艦の主兵装である魚雷を2基4門装備している。
  本艦の魚雷は改装後には射程8km雷速48ktを誇っている。これはこの後の日駆数隻を超えており、あの神風さえも上回る数値である。
  そのため、敵艦から発見される距離5.6kmよりも遠くから隠密裏に攻撃できる。
  ただし、改装前の魚雷は射程が5kmしかないため、敵に自艦を晒さないと攻撃できない。
  本艦の魚雷は威力が低め(例えば駆逐艦たる本艦でも1本の直撃に耐える)であるが、引き換えにリロードが早いという利点がある。外してしまってもすぐに次が撃てるので、水雷戦に慣れるという観点では極めて優秀である。
   
  魚雷は軍艦よりはよっぽど高速ではあるものの、魚雷が接近すると警告が出るため回避されてしまうこともある。
  また、扇状に広がるため遠距離で撃つと広がった隙間を使って、容易に回避されてしまう。命中率を上げるためには可能な限り近づいて発射しよう。
  本艦の魚雷は装填速度が速く24秒毎に発射できるので、嫌がらせ目的でばら撒くという選択肢もあるが、魚雷は味方への当たり判定もあるので、射線上に味方が居ないかよく注意して撒く必要がある。
   
  因みに本艦は連装雷管2基なので一度目のクリックで1番連管(艦首側のほう)の2本が、2度目のクリックで2番連管(艦尾側の方)の2本が発射される。発射すると各管ごとに自動的にリロードが始まる。
  また、魚雷選択キー(デフォルトで"3")を二回押すことで拡散モードと密集モードを切り替えられる。
  拡散モードは広範囲に魚雷をばら撒く事ができるので広範囲を制圧出来る、が魚雷の密度が下がるため魚雷と魚雷の隙間をすり抜けられることもしばしば。
  密集モードだと、制圧できる面積は狭くなるが、その分上手く撃てれば敵艦に複数本の命中が見込める。
  当たらなければ意味がないが、特に本艦の魚雷は威力が低い為に複数本当てなければならない。拡散モードと密集モード、どちらが良いかは使ってみて好みに合った方で良い。当然状況によって使い分けられれば最高。
   
  なお、艦首方面の射角一杯で発射して、直後にそちらに舵を切ると、自分の魚雷が自分に命中するという珍事が起こるので、艦首方面への魚雷の発射には注意が必要。

• 機動性
  筑摩とは異なり、優秀な加速性と小回りの利く旋回性能を併せ持つ。魚雷回避もやりやすく、長距離からの砲撃ならば敵が発砲してから着弾するまでの時間に急転舵することで回避出来る。

• 装甲
  実は全駆逐艦でもなかなかの装甲を持つ。なぜか中央上部に25mmもの装甲帯を持ち14㎝までのHEを無効にすることができ、甲板や水線付近も13㎜と6インチAPならば弾いてしまえる硬さを持つ。とはいえ所詮駆逐艦であり巡洋艦と撃ち合えるような耐久性は持っていない、素直に機動力で回避しよう。

• 消耗品
  駆逐艦は発煙装置で煙幕を展開し、敵味方の視界を遮ることが出来る。使用はデフォルトでTキー。
  駆逐艦の生存性を支える重要な装備だが、味方の視界も遮る点は注意。
  煙はゆっくり広がるので、航行速度と角度によっては艦首が隠れきれずに見つかることもある。
  また、エンジンブーストを使えば一時的に最大速度以上にまで加速することができる。使用はデフォルトでYキー。

• 総論
  駆逐艦の主兵装である魚雷の威力が低めな代わりに装填速度が早い為、扱いやすい駆逐艦となっている。まわりの攻撃能力もまだそこまで高くないこともあり、水雷戦が主体となる日本駆逐艦の基本を学ぶのに適した艦である。

史実

海風型駆逐艦は1911年に竣工した大日本帝国海軍の駆逐艦である。
海風と山風の2隻建造された。
本艦はイギリス海軍のトライバル級駆逐艦(初代）を参考にし、初の1000トン級駆逐艦である。
また、蒸気タービンを搭載した初の日本海軍駆逐艦でもある。
　
1930年には掃海艇と変更され、1936年に除籍となった。
ちなみに1937年竣工の白露型駆逐艦7番艦に艦名が引き継がれ、こちらは1944年に戦没している。

小ネタ

この海風の魚雷装填22秒はあの三笠先輩の主砲装填30秒よりも8秒も早く､三笠のAPダメージが7700なのに対してこの魚雷は6800ダメージと遜色無い値を誇る。なんなんだこの魚雷は､､､

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