Tier3 ドイツ 駆逐戦車 / 日本語表記: マルダーII対戦車自走砲
↑ 7,62 cm Pak 36 (r)
初期状態。Marder II (Sd.Kfz.132)の史実装備。
鹵獲したソ連製の76.2mm戦車砲を転用している。
↑ 7,5 cm Pak 40/2 L/46
最終状態。Marder II (Sd.Kfz.131)の史実装備。
Pz.Kpfw. IIの砲塔を撤去し、オープントップの戦闘室を設けている。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 295 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 30/15/15 |
最高速度(前/後)(km/h) | 40/12 |
重量(初期/最終)(t) | 10.98/11.01 |
実用出力重量比(hp/t) | 12.72 |
主砲旋回速度(°/s) | 26 |
視界範囲(m) | 310 |
本体価格(Cr) | 42,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 可 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
7,62 cm PaK 36 (r) | 12 | AP APCR HE | 96 166 38 | 115 115 165 | 1,380 | 0.44 | 2.7 | 740 925 740 | 65 | 88 2,800 64 | 460 | -8°/+10° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7,5 cm Pak 40/2 L/46 | 12.5 | AP APCR HE | 108 154 38 | 110 110 175 | 1,375 | 0.4 | 2.5 | 790 988 790 | 65 | 70 2,800 38 | 470 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 57 TR | 130 | 20 | 540 |
---|---|---|---|
Maybach HL 62 TR | 140 | 20 | 550 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Marder II | 11.0 | 34 | 3,000 |
---|---|---|---|
Marder II verstärkteketten | 13.0 | 38 | 3,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 2 | 265 | 40 |
---|---|---|
FuG 5 | 310 | 50 |
FuG 8 | 550 | 50 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner(Loader) | 3 | Driver |
---|
拡張パーツ
× | × | × | × | × | Class3 | ||||||
× | × | × | Class3 | × |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 21.43% | 5.29% |
移動時 | 12.88% | 3.18% |
射界
射界 | 左32°/右25° |
---|
開発ツリー
7,62 cm Pak 36 (r) (初期/28,900) | ━ | 7,5 cm Pak 40/2 L/46 (2,600/30,750) | ||
FuG 2 (初期/0) | ━ | FuG 5 (105/630) | ━ | FuG 8 (4,040/24,240) |
Maybach HL 57 TR (初期/1,120) | ━ | Maybach HL 62 TR (145/4,220) | ||
Marder II (初期/590) | ━ | Marder II verstärkteketten (325/1,750) |
車両に関する変更履歴
v0.9.6 | 視認範囲を350mから310mに減少 |
v0.9.10 | HDモデル化 |
v1.9.0 | 7,5 cm Pak 40/2 L/46の総弾数を37発から65発に変更 7,62 cm Pak 36 (r)の総弾数を36発から65発に変更 修理費用を44%ダウン 収益性を16%ダウン HPを165から295に変更 コレクション車輌に移行 |
解説
- 概要
Tier3のドイツ駆逐戦車。(コレクション車輌)
Pz.Kpfw. IIの車体をベースに開発・量産された対戦車自走砲である。
"Marder"はドイツ語で「貂(テン)」の意味。たまに間違われるが、英語で「殺人」を意味する"Murder"ではない。
- 火力
駆逐戦車らしく、上位Tier戦車の搭載砲と変わらない性能を持っている。
また砲の可動範囲が広く、かなり扱い易くなっている。
ただし総弾数が少ないので弾切れには注意しよう。
俯角は-8°と優秀だが、仰角は+10°とかなり狭い。丘上等上方にいる敵にはやや撃ち辛いため注意。- 7,62 cm Pak 36 (r)
初期砲。後期砲の7,5 cm Pak 40/2 L/46に対して精度、照準時間、通常弾の貫通力に劣るが、僅かとはいえ7,5cm砲を上回る単発火力は魅力。個人の好みによってはこちらで戦い続けることも選択肢に入る。
因みに課金弾の貫通力は7,5cm砲と逆転して本砲の方が上回るが、Tier5とマッチしなくなってからはあまり意味がない。 - 7,5 cm Pak 40/2 L/46
後期砲。Pz. IV Dの最終砲と似たような装備だが、互換性はない。
7,62 cm Pak 36 (r)からわずかに単発が下がった以外は基本的に上位互換。
弾薬費が下がっているというさりげない利点がある上に通常弾の貫通力で上回り、クレジット収支はこちらが勝るだろう。
また、マスクデータの移動時・旋回時の照準拡散が非常に悪かった初期砲と比べるとこちらは大分改善しており、ネックな照準時間の長さを多少はカバーできる。
- 7,62 cm Pak 36 (r)
- 装甲
当たり所が良ければ機関砲なら防げるかもしれないが、戦車砲は基本的に防げない。
可能な限り敵に撃たれないよう立ち回ろう。
- 機動性
ドイツ駆逐戦車としては並程度。
極端に遅くはないが、若干加速が鈍い。
乗員が育っていないと陣地転換に苦労することになるかもしれない。
- 総論
性能バランスに優れているので駆逐戦車の扱いを覚えるのに適した車両の一台になっている。
視界は310mと長くはないため、単独行動は厳禁である。視界の長い戦車などには一方的に見られる危険もある。
攻撃に夢中になり過ぎて敵に発見されて接近を許したり、自走砲から撃たれない様に注意しよう。
「味方から視界や前線形成を貰いつつ後方援護」という動きを覚えれば活躍は難しくない。
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史実
(画像はWikipedeaより)
独ソ戦の開始により、ドイツ軍はT-34やKV-1といった強力なソ連戦車と戦うことになった。これらの戦車に対抗すべく、当時開発中だった対戦車砲7.5cmPak40を搭載する対戦車自走砲を開発する計画が1941年秋頃から始まった。これによって完成したのが通称"Marder"(「貂(テン)」)シリーズである。シリーズ各車両の違いはベースとなる車体にある。
また、7.5cmPak40が開発中であったため、Marderシリーズの初期型は7.62cmPak(r)(独ソ戦初期に大量に鹵獲したソ連製F-22 76.2mm野砲を改造して7.5cm砲弾を使用できるようにしたもの)を搭載することになった。7.62cm搭載型と7.5cm搭載型は別個に開発されており、車両全体の形状はかなり異なる。
Marderシリーズを大別すると以下のようになる。
- Marder I (Sd.Kfz.135):フランス戦で鹵獲・接収したL37 Lorraine砲牽引車・兵員輸送車を用いたもの。7.5cmPak40搭載。
- Marder II (Sd.Kfz.131):II号戦車の車体を用いたもの。7.5cmPak40搭載。ゲーム中に登場する車両のベースである。
- Marder II (Sd.Kfz.132):II号戦車の車体を用いたもの。7.62cmPak(r)搭載。
- Marder III (Sd.Kfz.138):チェコ製の38(t)戦車の車体を用いたもの。7.5cmPak40搭載。後期型は始めから自走砲の車体として使用するために設計・製造された38(t)M型を使用している。
- Marder III (Sd.Kfz.139):チェコ製の38(t)戦車の車体を用いたもの。7.62cmPak(r)搭載。
なお、7.5cm搭載型Marder IIのプロトタイプには5cmPak38が搭載されていた。また、II号戦車を現地改造して5cmPak38を搭載して使用していた例もあった。
Marderシリーズの車両はその優れた火力を評価され、1942年の実戦投入から終戦に至るまで各戦線で使われ続けた。その反面、高い車高・薄い装甲・オープントップの戦闘室といった特徴から来る生残性の低さが問題視され、Marder IIIの後継と言える(同じ38(t)の発展型であるPz.Kpfw. 38 (t) n.A.の車体を使用)Jagdpanzer 38(t) Hetzerはこれらの点を改善する形で開発されている。
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