Tier8 スウェーデン 重戦車
↑ Emil I + 10,5 cm Ivkan m/42
初期状態。個性的すぎる形状をした砲塔により独特の雰囲気を醸し出している。
重戦車であるが車体はかなり小さく、重量も30トンと非常に軽い。
↑ Emil I + 10,5 cm TK 105-9
車体と同じくらいの砲身長を持つ最終砲。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,400 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 100/35/30 |
最高速度(前/後)(km/h) | 50/16 |
重量(初期/最終)(t) | 28.44/28.8 |
実用出力重量比(hp/t) | 13.19 |
本体価格(Cr) | 2,540,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 不可 |
ロール | 支援型重戦車 |
武装
名称 | 連射間隔(s) | 弾倉交換時間(s) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 弾倉合計攻撃力 | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 弾倉/総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
10,5 cm Ivkan m/42 | 3 | 22.7 | AP APCR HE | 179 224 53 | 320 320 420 | 960 | 0.39 | 3.2 | 852 1,009 840 | 3/57 | 415 4,400 325 | 2,050 | -12°/+15° |
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10,5 cm TK 105-9 | 3 | 27 | APCR APCR HE | 217 242 53 | 360 360 460 | 1,080 | 0.38 | 3.2 | 1,080 1,350 900 | 3/57 | 690 4,400 440 | 2,390 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Emil I | 180/35/20 | 20 | 360 | 9,000 |
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エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
AOS-895 | 330 | 20 | 765 |
---|---|---|---|
SFA 8 cyl boxer | 380 | 20 | 800 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Emil Alt 1 | 29 | 24 | 6,360 |
---|---|---|---|
Emil Alt 2 | 32 | 26 | 6,360 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
Ra 400 | 710 | 45 |
---|---|---|
Ra 421 | 850 | 27 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator,Loader) | 2 | Gunner(Loader) | 3 | Driver |
---|
拡張パーツ
Class1 | × | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 6.56% | 1.3% |
移動時 | 3.25% | 0.64% |
派生車両
開発ツリー
10,5 cm Ivkan m/42 (初期/105,000) | ━ | 10,5 cm TK 105-9 (42,000/165,000) | ━ | Emil II (167,500/3,550,000) |
Emil I (初期/30,000) | ||||
Ra 400 (初期/44,200) | ━ | Ra 421 (9,400/57,200) | ||
AOS-895 (初期/31,000) | ━ | SFA 8 cyl boxer (16,700/44,000) | ||
Emil Alt 1 (初期/16,500) | ━ | Emil Alt 2 (16,300/33,400) |
車両に関する変更履歴
v0.9.17 | 実装 |
v1.5.0 | 10,5 cm Ivkan m/42の弾倉交換時間を37秒から22.7秒に変更 10,5 cm Ivkan m/42の精度を0.38mから0.39mに変更 10,5 cm Ivkan m/42の照準時間を3秒から3.2秒に変更 10,5 cm Ivkan m/42の1弾倉の弾数を4から3に変更 10,5 cm Ivkan m/42の総弾数を52から57に変更 10,5 cm TK 105-9の弾倉交換時間を34秒から27秒に変更 10,5 cm TK 105-9の攻撃力を320/320/420から360/360/460に変更 10,5 cm TK 105-9の1弾倉の弾数を4から3に変更 10,5 cm TK 105-9の総弾数を52から57に変更 初期履帯の移動・車体旋回時の照準拡散を12%増加 改良履帯の移動・車体旋回時の照準拡散を4%増加 車体側面装甲を20mmから35mmに変更 初期履帯の旋回速度を27°/sから24°/sに変更 改良履帯の旋回速度を30°/sから26°/sに変更 |
解説(v1.5.0)
- 概要
v0.9.17で追加されたTier8のスウェーデン重戦車。
KRV(EMIL)計画で設計された重戦車の第1案である。
区分が重戦車となり、中戦車とは開発系統も異なっているため全モジュールが初期状態でのスタートとなる。
- 火力
揺動砲塔と自動装填砲を備え、中戦車から更に攻撃面の充実を見た。
俯角は‐12°と圧倒的だが、逆に仰角は+15°と不足気味。- 10,5 cm Ivkan m/42
後述する最終砲と比べた際の利点は弾倉交換時間が短いだけであり、通常弾の貫通力は同格に対しても厳しいものがある。
特にオートローダー砲というだけあり、弾種の切り替えをするにはその都度長い弾倉装填をしなければならず、やむを得ず本砲を使用する場合はフル課金弾で挑む他はない。
フリー経験値を用いてでも最終砲の開発を急ごう。 - 10,5 cm TK 105-9
初期砲から、弾倉交換時間を除く全てのスペックを底上げした長砲身砲。
通常弾がAPCRのため弾速が速く、偏差射撃や移動目標の弱点狙撃も容易に可能。金弾はさらに初速が速い。
オートローダーとしての性能は、弾倉合計攻撃力と連射力は高くないが、弾倉交換時間が口径・Tierに比してやや短い。
豚飯やハルダウンなどで防御されている状況では貫通が難しい事が多く、状況が許せば側背面に回り込むことも考えよう。
また精度は悪くないが、照準時間が3.2秒と連射間隔よりも0.2秒長くなっている*1。
砲塔旋回速度が遅いため、近距離での機動戦は苦手。車体旋回も遅いため、軽戦車に回りこまれると一方的に攻撃されてしまうこともある。
- 10,5 cm Ivkan m/42
- 装甲
良好な正面装甲を持つが、接近戦では車体上部の傾斜は撃ち下ろしで角度を相殺されやすい。
砲塔、車体共に側背面は35~18mm程度しかなく非常に脆弱。可能な限り側面を見せないようにしよう。
また、重量が30トンに満たないため、高Tier軽戦車等が相手でも体当たりされると大きな損害を被ってしまう。- 砲塔
砲塔正面砲基部は250mm、逆台形の傾斜部分は180mm・その左右の三角形の傾斜部は150mm(平地で250mm相当)。これまでの中戦車とは比べ物にならない程の石頭であり、俯角もたっぷり12度あるためハルダウンが非常に強力。最大俯角まで取ると砲塔傾斜部分の防御力は300mm前後まで増す。垂直な砲基部は250mmのままだが、このTier帯の砲で安定して貫通させるのは難しい。
ただし側面は極端に薄く、三角形部の傾斜も死んでしまうため斜めから撃たれると脆い。
キューポラは弱点ではあるが非常に小型なので気にしなくてもよい。どちらかというとキューポラも含めた砲塔の天板部分全体が18mmしかない点に注意が必要で、俯角一杯に下方向を狙っている時などに、3倍ルールで貫通の低い砲弾にも抜かれる危険がある。
射撃時以外は照準を上に向けることで砲塔を傾け、キューポラや天板を隠すようにしよう。
(※この車両は揺動式砲塔のため、照準を上下に動かすと天板の角度も変わる) - 車体
車体正面はAPで190mm、HEATで220mm相当。車体下部は上部よりも装甲が厚く傾斜を加味すると上部と同程度。ターレットリングは傾斜込みで実質260mm以上になり、正面からなら撃つだけ無駄である。
正面から安定して射抜くにはAPで200mm程度の貫通が必要で、ソ連や中国などの175mm貫通族にとっては厳しい相手となる。
ただし撃ち下ろしで角度を相殺されると脆く、俯角の取れる大型車両に接近されたりすると、貫通170mm程度でも安定して抜かれてしまう。
側面はわずか35mmしかなく、格下軽戦車の通常弾ですら容易く貫通してしまう。v1.4.1以前は20mmだったことを考えると、105mm砲まで跳弾が発生するようになりマシにはなっているが、引き続き昼飯・豚飯は厳禁だろう。
- 砲塔
- 機動性
数値上は重戦車としては優秀であるが、最高速度50km/hはカタログスペックであり、下り坂でなければまず発揮できない。
平地ではせいぜい40km/h出れば良い部類であり、車輌サイズや重量を考慮するともっさり感が否めない。
また、旋回性能が低いため小回りが効きづらく、加速の鈍さからスピンターンで補うことも難しい。
超信地旋回ができないことも地味な欠点であり、長めの車体と相まって壁や障害物に引っかかりやすくなっているので要注意。
低いエンジン出力とその割に高すぎる最高速度、低い履帯性能という組み合わせから、ターボチャージャーとは相性が悪く、逆に追加グローサーとは相性が良い。
- その他
- 総論
余裕のある俯角と頑丈な砲塔正面装甲を活用しハルダウンで戦うことが基本となる。敵弾を防ぎつつ瞬間火力をきっちり活かすことが戦果につながる鍵となる。
一方で、格上相手には貫通力がいまひとつであり、正面は硬いといえども課金弾で強引に貫通されてしまうことがあるので、正面同士では不利な戦いとなりやすい。
ハルダウンに固執せず戦法を柔軟に変えていく立ち回りが求められる。
史実
Emil Ⅰ(エミール エット)もしくはStridsvagn E1は、 KRV(EMIL)計画に基づいて設計された重戦車の軽タイプの計画案である。
本来この車両は1949年に提案された新型自走砲Akv 1949(Artillerikanonvagn 1949)として計画されていたが、スウェーデン陸軍はこれを新型重戦車開発計画へと方針転換した。
それはベルリンパレードで各国首脳の度肝を抜いたIS-3の影響があったが、スウェーデンは中立国ゆえにパレードには参加しておらず、IS-3の情報を得たのは他国よりも一歩遅れての事だった。
↑元になったAkv 1949自走砲の計画案
新型重戦車は「Kranvagn(クレーン車)」を略して「KRV」の秘匿名称で開発が始まった。
これを開発する上でスウェーデンが参考にしたのは、フランスのAMX-13およびAMX-50とドイツのPantherだった。
特にAMX-13軽戦車はスウェーデン陸軍が導入を予定していたほどであり、そのコンパクトでありながら強力な砲を搭載できる揺動砲塔に着目し、新型重戦車にもそれを搭載する事を計画した。
初期段階では車体をPanther、砲塔はAMX-13を参考に設計し、搭載砲は12cm砲(ただし、本ゲームでは長砲身10cm砲を搭載している)を予定した。
↑自動装填装置の見取り図
このEmil Iは予定重量は28トン前後と非常に軽く、他国の中戦車並かそれ以下だった。
スウェーデンのある北欧は一般的なヨーロッパ各国と比べて橋梁が整備されておらず、山岳・河川・森林地帯の多さから重量のある戦車の運用は実用的ではないと判断されていたからである。
この国土の事情から来る方針の為、Stridsvagn 81導入以前のスウェーデン陸軍は30トン超の装甲戦闘車両の導入を慎重に見ており、悪く言えば保守的な姿勢を示していた。
この事を考慮に入れたKRV(EMIL)計画の重戦車は大別すると3種に分けられ、モジュールや装甲厚の組み合わせによって18種類ものバリエーションが計画された。
Emil Iは大きな区分けにおける軽タイプだったが、結局は国土の事情よりも高火力が優先され、重タイプのEmil III/Stridsvagn E3が採用された。
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