Tier10 ドイツ 重戦車 (配布戦車) / 略称: Kpz. 07 P(E) / 日本語表記: カンプフパンツァー ヌルズィーベン ペー(エー)
↑ 砲塔はLeopard 1のものに似ているが、横方向にかなり引き伸ばされており、巨大で扁平である。あちらを見慣れている場合は違和感を覚えるだろう。
車体正面を覆っているドーザーブレードは20mmの空間装甲扱いになっている。
スペック(v1.21.1)
車体
耐久値 | 2,200 |
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車体装甲厚(mm) | 160/70/60 |
最高速度(前/後)(km/h) | 50/15 |
重量(t) | 57 |
実用出力重量比(hp/t) | 16.84 |
本体価格(Cr) | |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 万能型重戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
120 mm Delta 1965 | 6.32 | APCR HEAT HE | 270 320 110 | 410 410 525 | 2,589 | 0.33 | 1.7 | 1,334 960 960 | 45 | 1,060 4,400 900 | 3,050 | -8°/+20° |
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砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Kampfpanzer 07 P(E) | 190/140/70 | 36 | 410 | 13,600 |
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エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Daimler Benz MB 880 Ea-500 | 960 | 15 | 1,000 |
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履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Kampfpanzer 07 P(E) | 63 | 34 | 8,000 |
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無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
SEM 25B | 750 | 50 |
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乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader | 5 | Loader |
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拡張パーツ
Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 6.78% | 1.22% |
移動時 | 3.36% | 0.61% |
車両に関する変更履歴
v1.21.1 | 新規実装 |
解説(v1.21.1)
- 概要
v1.21.1で追加されたTier10のドイツ配布重戦車。
アセンブリーショップイベント「Kampfpanzer 07 P(E)」を製造せよ!('23/8/3~8/10)の報酬車輌。1960年代中期、ポルシェ社がKPZ-70計画に基づいて提案した次世代主力戦車案であり、本ゲーム初のドイツ戦後重戦車である。
- 火力
仰俯角は-8°/+20°と良好。- 120 mm Delta 1965
単発火力は410と重戦車としては低いがドイツらしく優れた砲性能を有している。特に精度と照準時間はFV215bと同値で同格重戦車の中ではトップクラスの値。また、目立たない長所として重戦車の中では砲塔旋回速度がかなり速く、砲塔正面の防御力を考えるとこちらも一つの強みとなっている。拡散は平均的な値である為これらの砲性能を活かすには拡張パーツなどで強化したい。
DPMは重戦車としては高めであるが単発火力の低さを補うほど突出した値ではない点に注意。通常弾のAPCRは貫通力270mmに加え弾速も1334m/sと重戦車としてはトップクラスの性能を誇るため、砲性能の高さと相まって非常に扱いやすい。一方で、課金弾のHEATは貫通力320mmとやや低めで弾速も通常弾から大幅に低下する。HE弾も弾速が低く威力も控えめではあるが貫通力は110mmと高めに設定されており軽戦車や紙装甲車両相手には有用。総弾数は45発と多めで弾種の配分には余裕がある。
- 120 mm Delta 1965
- 装甲
正面装甲は優秀でありハルダウンで高い防御力を発揮するが、砲塔と車体のいずれも弱点がやや大きめであり課金弾を躊躇なく使用するこのTier帯では鉄壁というわけではない。側背面の装甲は薄く自走砲の至近弾などでも思わぬ大ダメージを貰うことがある。
車両の耐久値は2,200と平均よりも低いが、ドイツ重戦車らしくモジュールの耐久値は高めに設定されており攻撃的重戦車と遜色ない値となっている。- 砲塔
砲塔正面の装甲厚はカタログスペックでは190mmと頼りないが傾斜を取り入れているため全体的に300mm前後の防御力を発揮する。ただし防盾脇には傾斜の緩い280mm程度の箇所がある。この部分も俯角を取ることで傾斜が増し330mm程度の防御力となる。
防盾は300mmの空間装甲であるが傾斜込で330mm以上の防御力があり抜かれることは少ない。防盾は中央から上下に分かれており上部の方が傾斜が強く防御力が高い*1。照準を上下に動かすと防盾も連動して動き傾斜が変化し、特に上に向けた場合には防盾下半分の傾斜がなくなり300mm程度に防御力が低下するので注意。
また防楯下は250mmの垂直装甲となっているが範囲が狭く、少し撃ち上げられる形にすれば車体上部のドーザーブレードに隠れるため狙われることは少ない。向かって右上の円筒状のキューポラは装甲厚100~120mmの弱点だが、薄い形であり俯角を取ると半分程度は隠すことができるため至近距離でない限り狙うのは難しい。キューポラを抜かれると車長が負傷することがある。砲塔上部に並ぶ正方形や円柱の観測装置は空間装甲のみでダメージ判定はないが被弾すると観測装置が損傷することがある。
正面から見える天板は装甲厚45mmだが傾斜が強く口径135mm未満の砲では跳弾する。ただし、大口径砲やHEAT弾にはあっさり貫通されるため注意。この部分も俯角を取ることで隠すことができる。砲塔側面の装甲厚は140mmと十分な値だが、正面装甲の傾斜が減るためよそ見は厳禁。
砲塔天板は装甲厚30mmしかなく自走砲の榴弾が貫通する恐れがある。砲塔背面の装甲は70mmで砲塔後部の箱や柵に当たり判定はない。 - 車体
車体正面上部は装甲厚160mmと平均的な値だがドーザーブレードが20mmの空間装甲として働き、対AP弾で270~290mm、対APCR弾で290~310mm相当と平地でも駆逐戦車の通常弾までならばそれなりの防御力を発揮する。HEAT弾に対しては空間装甲の減衰が発生するため打ち下ろしでもない限り貫通は難しい。ただし、範囲は狭いが左右両端のライト部分にはドーザーブレードがないため課金弾には簡単に貫通されるので注意。
俯角を取ると車体上部の傾斜が増すが、それでも一部の駆逐戦車の課金弾ならば貫通してくるためハルダウン時でも極力晒さないよう注意したい。また、俯角を取ると履帯上部に張り出した車体底面を起動輪ごと撃ち抜かれるためこちらも注意が必要。車体正面下部は装甲厚100mmに傾斜込みで180mm程度の防御力しかなくTier8車両にも簡単に貫通される広い弱点。最下部のみ40mm厚と薄いがこの部分は傾斜がきつく口径120mm未満の砲撃は跳弾する。車体正面下部には弾薬庫判定があるらしく貫通されると頻繁に損傷するため必ず隠して戦いたい。幸い弾薬庫の耐久値は高いため一撃で破壊されるということはないが、車体を隠せない平地での戦闘では修理直後に損傷することも珍しくなく、拡張パーツのモジュール構造や生存性強化システムの搭載を検討しても良いだろう。
車体側面はほぼ垂直で履帯裏が装甲厚70mm、上部が100mmとTier10重戦車としては薄めであり跳弾以外での防御効果は期待できない。履帯も20mmの空間装甲であり薄め。
豚飯の姿勢を取ることはできるが、正面から見えるエンジンルームの垂直部分が装甲厚30mmと極めて薄く小口径榴弾にも簡単に貫通されるため注意が必要。一応照準を外に向けることで砲身ガードも可能であるが近距離での豚飯の姿勢は控えたほうが良いだろう。
車体天板の大部分は装甲厚45mmと厚めであるが、エンジンルームの天板部分のみ30mmと薄くなっている。
車体背面は装甲厚60mmだが、下端のみ30mmの傾斜装甲となっている。モジュールの耐久値に関して
先述の通りモジュールの耐久値はドイツの攻撃的重戦車と同値であり、万能型重戦車でありながらほぼゲーム内最高の値を持つという優遇を受けている。
特に履帯の耐久値の恩恵は顕著で、拡張パーツや野戦改修で強化すれば口径130mm以下の主砲で起動輪を撃たれても一撃で破壊されなくなる。ただし、そのためには野戦改修レベル2において軽量型サスペンションを選択する必要があり、元々低い履帯性能を更に低下させることになり機動力とのトレードオフとなるので注意。
- 砲塔
- 機動性
機動性は優秀であり突破型重戦車並みの高い値を有する。
前進速度は50km/hと同格の万能型重戦車の中でも頭一つ抜きん出ており、優秀な旋回速度と合わせて配置転換などは柔軟に行える。
ただし履帯性能が悪く初期状態ではカタログスペックの値が出ず最高速度に到達するまでの時間も長い。機動力は本車両の武器の一つであるため拡張パーツや搭乗員パークなどで強化しておきたい。車重は同格重戦車の中では平均程度の値であるため体当たりをする場合は相手をよく見て判断する必要がある。
エンジン発火率は15%と低めだが消耗品のガソリンを載せることが出来ない。
- 偵察性
視認範囲は410mと全車両中でも上位に入り野戦改修や搭乗員パークで強化するだけでも十分な値になる。
隠蔽率も同格重戦車の中では上位に入り狙撃もこなせるため遠距離戦では茂みなどと組み合わせてそこそこ役に立つ。
- 搭乗員
車長の無線手兼任に装填手が2名と特殊な構成となっている。装填手が2名居るため片方が負傷しても装填時間の増加が僅かという強みがある。
報酬車両であるため搭乗員はコストなしで載せ替え可能だが、搭乗員構成や車両の特性が既存のドイツ重戦車とは異なるため搭乗員パークなどは不整合を起こしやすい点に注意。
- 総論
ドイツ車両特有の優れた砲性能やモジュール耐久値に加え高い機動力を併せ持ち、限定的ではあるが砲塔正面に厚い装甲を配置した万能型重戦車である。
低単発手数型の主砲はいかにも万能型重戦車らしいが、機動力や砲性能など尖った部分が多く重戦車と中戦車の中間的な位置づけ、または重戦車を狙撃型車両化したような調整となっている。運用スタイルこそ違えど装甲の偏りや視界の広さ、通常弾の貫通力の高さなどはT95/FV4201 Chieftainにも通ずる点がある。長所として目につくのはやはり砲性能の高さであり、優秀な機動力や視界と合わせて遠近あらゆる戦闘距離で戦うことができストレスが少ない。特に遠距離戦は装甲の弱点を狙わせずに一方的に攻撃できる場面が多く強力。
機動力の高さも大きな強みであり、中戦車に随伴できるため序盤から中戦車会場に乗り込んできたり、配置転換で予期せぬ場所から姿を現すなど相手からすると非常に厄介な動きが可能である。一方で短所も存在し、砲塔装甲の多数の弱点はその最たるものである。防御姿勢が決まれば砲塔正面全体が装甲厚330mm以上の防御力となるが同格駆逐戦車の課金弾ならば貫通可能であり、俯角を取れない平地ならば大口径砲やHEAT弾に広い天板を狙われてしまう。装甲を用いる場合は常に相手を見る必要があり車両の知識が求められる。
車体装甲の薄さや高くない車両耐久値から自走砲への耐性も低く、他の重戦車のように最前線で粘り続け戦線を維持するといった働きは苦手である。
火力面においても単発火力や課金弾の貫通力の低さは目立ち、ダメージ交換や削り合いに持ち込まれると脆い面を見せることがある。貫通力の低さを弱点狙撃で補ったり、詰め寄られないよう機動力を活かして戦闘距離を調整するなど、活躍のためにはある程度の経験と判断力が求められる車両と言えるだろう。
史実
↑ ポルシェ社が提案したKPZ-70(MBT-70)のコンセプト案。
↑ ゲーム内の主砲120 mm Delta 1965はアメリカの試作滑腔砲「デルタ砲」である。
↑ 主砲そのものは実際に製造され、試作戦車T95E8でテストされている。
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- 解説加筆修正しています。 -- 2023-08-09 (水) 20:54:21
- お疲れ様です -- 2023-08-09 (水) 22:35:15
- 5Aから、「単発・貫通」と「精度・俯角」をトレードした戦車。但し、5Aのように最前線で戦うよりは一歩引いた位置の方が向いている。少なくともメタ戦車には成り得ず、ユニークな性能があるわけでもないので、どちらかと云えばコレクター向けの戦車。(もちろん、弱いわけではない。) -- 2023-08-10 (木) 08:48:38
- Grilleに正面から貫通されて燃料タンク火災になったんですが、車体正面に重要モジュールが密集してるんですかね? -- 2023-08-10 (木) 14:33:23
- この車両を数戦使った感想。やたらと防御面硬くないか?1試合平均4000ダメは弾いてる。砲塔だけ出してたらかなりの至近距離ではない限り大抵の課金弾は弾く。1番驚いたのがJagdpanzer E 100の弾を至近距離で弾いた時。こいつめちゃくちゃ頭カチカチですよ。 -- wotくん? 2023-08-17 (木) 21:31:26
- ハルダウンが決まっていれば通常弾まではシャットアウトできるのと、一部課金弾でも貫通出来ない箇所があるので相手が理解してない試合とかだとブロック稼げたりしますね。ただ統計的には装甲関係はやはり低い方の部類ですね。 -- 2023-08-19 (土) 20:56:20
- 解説を見ると「高いモジュール耐久値」が特徴として書かれており「攻撃的重戦車と遜色ない」や「例外的な」という表現も見られますが、E100やマウスだけでなく100凸やグリレ、E50Mも同値なのでこの戦車の特徴というよりはドイツ車両共通の特徴のような気がして違和感を感じます。否定的な意見で申し訳ないですが... -- 2023-09-09 (土) 12:54:36
- 総論を微修正しました。モジュール耐久値の位置付けに関しては微妙なところですね。ドイツ車両共通の特徴かというとtierや車種、ルート内でもかなりのばらつきがありますし。同格重戦車やロールで見れば明らかに高い値なので、重戦車の解説的には一つの強みとして記載すること自体は違和感はないと思います。 -- 2023-09-09 (土) 14:24:56