M4A3E8 Sherman

Last-modified: 2024-04-05 (金) 20:07:37

Tier 6 アメリカ 中戦車 / 略称:M4A3E8

M4A3E8_0-min.PNG
↑ D51072 + 75 mm Gun M3
初期状態。初期砲塔と改良砲塔はほとんど見分けが付かない。
M4A3E8_2-min.PNG
↑ D51080 + 76 mm Gun M1A2
マズルブレーキが特徴的な76mm砲搭載時。

M4A3E8_1-min.PNG
↑ D51080 + 105 mm M4
10榴装備時。

HD化以前

M4A3E8_3-min.PNG
D51072 + 75 mm Gun M3

 

M4A3E8_5-min.PNG
D51080 + 76 mm Gun M1A1

 

M4A3E8_4-min.PNG
D51080 + 105 mm M4

スペック(v1.18.0)

車体

耐久値892⇒900
車体装甲厚(mm)64/38/38
最高速度(前/後)(km/h)48/18
重量(初期/最終)(t)30.00/30.22
実用出力重量比(hp/t)17.21
本体価格(Cr)930,500
修理費(Cr)5,093~
超信地旋回不可
ロール万能型中戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
75 mm Gun M315.79AP
APCR
HE
92
127
38
110
110
175
1,7370.462.1619
820
619
10556
2,800
56
1,437-10°/+25°
105 mm M47.5HE
HEAT
53
102
410
350
2,625
(HEAT)
0.552.3472
381
70166
4,000
2,600-10°/+28°

-12°/+25
76 mm Gun M1A114.29AP
APCR
HE
128
177
38
115
115
185
1,6430.432.3792
990
792
8596
2,800
68
1,567-10°/+25°
76 mm Gun M1A218.18AP
APCR
HE
128
177
38
115
115
185
2,0910.381.9792
990
792
7196
2,800
68
1,590-12°/+25°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
D5107264/64/64383304,800
D5108064/64/64393704,800
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Wright Continental R-975C140020516
Wright Continental R-975C446020550
Ford GAA52020569
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
NVSS T6633378,300
NVSS T8034.5408,300
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
SCR 508395100
SCR 506615110
 

乗員

1Commander2Gunner3Driver4Radio Operator5Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class2装填棒Class2砲垂直安定装置Class2改良型旋回機構Class2改良型照準器Class2追加グローサーClass2
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class2改良型装甲材Class2内張り装甲Medium
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時12.26%3.03%
移動時9.18%2.27%
 

派生車両

派生元M4A1 Sherman(MT/30,500)
派生先T20(MT/55,500)
 

開発ツリー

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75 mm Gun M3
(初期/30,000)

76 mm Gun M1A1
(4,600/50,330)
D51080
(5,170/17,050)

T20
(55,500/1,340,000)
D51072
(初期/10,300)

105 mm M4
(1,500/40,300)

76 mm Gun M1A2
(5,800/62,000)
SCR 508
(初期/21,600)
SCR 506
(5,600/33,600)
Wright Continental R-975C1
(初期/11,000)
Wright Continental R-975C4
(1,500/13,900)
Ford GAA
(11,000/36,000)
NVSS T66
(初期/9,600)
NVSS T80
(5,145/16,300)
 

車両に関する変更履歴

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v0.7.0主砲ラインナップに105 mm M4を追加
v0.9.19防楯の装甲厚を89mmから177.8mmに変更
防楯裏装甲を76.2mmから0mmに変更
v0.9.19.1HDモデル化
車体装甲厚(mm)を 63.5/38/38から63.5/38.1/38.1に変更
改良砲塔の装甲厚(mm)を 76.2/51/51から63.5/63.5/63.5に変更
v1.5.1105 mm M4 gunのHEAT弾の貫通力を101.6mmから102mmに変更*1
v1.9.075 mm Gun M3の総弾数を71発から105発に変更
76 mm Gun M1A1の総弾数を71発から85発に変更
105 mm M4の総弾数を46発から70発に変更
修理費用を11%ダウン
収益性を2%ダウン
D51072砲塔時のHPを720から800に変更
D51080砲塔時のHPを750から840に変更
派生先車輌からM36 Jacksonを削除
v1.18.07サスペンション「NVSS T66」搭載時の移動と車体旋回に伴う散布界の拡大を 13% 減少
サスペンション「NVSS T80」搭載時の移動と車体旋回に伴う散布界の拡大を 16% 減少
主砲「76 mm Gun M1A2」搭載時の100mでの散布界を 0.40m から 0.38m へ変更
主砲「76 mm Gun M1A2」搭載時の照準時間を 2.3秒 から 1.9秒 へ変更
砲塔「D51072」搭載時の耐久力を 800HP から 892HP へ変更
砲塔「D51080」搭載時の耐久力を 840HP から 900HP へ変更

解説(v1.18.0以前)

  • 概要
    Tier6のアメリカ中戦車
    大戦末期、クライスラー社傘下のデトロイト戦車工廠で量産されたM4 Shermanの後期生産型である。
    通称「Easy Eight(イージー・エイト)」。
     
    M4A1 Shermanとの互換性が高く、エンジン・主砲・無線をそのまま引き継げるだけでなく砲塔もM4A1から引き継ぎ、履帯の旋回性能もまったく同じである。そのため、車重が少し増える以外は完全換装したM4A1とほぼ同じスペックになるのでクルーの能力が大幅に落ちない限り、乗り換え初期特有の不便さは感じないだろう。
    またこの車両からVertical Stabilizer(砲安定装置)を装備できるので、機動力を活かした走行中の射撃も安定して行える。全体的にM4A1の上位版といえるだろう。
     
  • 火力
    性能は決して低い訳ではないのだが、対戦する機会の増える重戦車相手に少々パワー不足に悩まされる人もいるだろう。
    • 76 mm Gun M1A1
      M4A1 Shermanから引き継ぐ76mm戦車砲。
      とはいえ、装填速度の向上に加えて、照準拡散が大幅に改善されており、狙いやすさは前身からかなり進歩している。
      ただし俯角はやや狭い。
       
    • 76 mm Gun M1A2
      新規開発の76mm戦車砲。
      M1A1からさらに装填速度が向上しており、精度も少し良い。
      総じて連射力に優れた砲であり、貫通できる相手を狙えば高いダメージレートを叩き出せるだろう。
      装甲の問題でSherman Jumboのように近距離で連射力を活かすのは難しいが、Sherman Jumboより俯角を-2°多く取ることができるという利点もある。
      ただし貫通力はM4A1 Shermanから1mmも進歩していないため、相手によっては積極的に側背面に回る等の工夫が必要となる。
       
    • 105 mm M4
      同じくM4A1 Shermanから引き継いだ十榴。
      Tierが上がった事でダメージは出しづらくなっているものの、ある程度は格上にも通常弾で対抗できるという点は大きい。
      俯角はアメリカ戦車らしく-12°と優秀であるため地形対応能力は高い。
       
  • 装甲
    Tier的に心許無い装甲厚と、車高の高い形状の為に地味にダメージをこうむりやすい。
    防楯部分は178mm厚であり一定の防御力が期待できるが、それ以外の部分についてはあてにできない。車体前面は傾斜込みで80mm程度であり、格下の通常弾を運が良ければ弾けるかもしれないという程度。
    ハルダウン時以外は基本的に被弾しない立ち回りが必要である。
     
    HD化による変更点について

    防楯については、v0.9.19にて裏装甲が0mmになった代わりに防楯が178mm厚となりv0.9.18以前よりも少し硬くなっている。*2
    砲塔はv0.9.19.1のHD化以前の初期砲塔とほぼ同じ装甲配置になり、HD化後の初期・改良砲塔は全周63.5mmと、前面はやや薄くなったが側背面はやや厚くなった。
    ターレットリングを保護する空間装甲は12.7mmから50.8mmに厚くなっている。
    車体下部の装甲は大きく変化し、HD化以前は全域が108mmだったのに対し、HD化後は先端の極わずかな部分のみ108mm、その上下の大部分は50.8mmにまで薄くなってしまった。
    また車高がやや高くなり投影面積が増加、車体前面の傾斜がわずかに緩くなっている。

     
  • 機動性
    砲性能を考えれば味方の交戦中に側背面に回り込み砲撃を叩きこむ工夫も必要だが、それを可能にする機動力は持ち合わせている。
    改良エンジンを搭載すれば小回りが利き、良好な加速で後退もできると、移動に関しては癖のない性能を発揮する。旋回の遅い戦車に対しての周回攻撃も行いやすい点は、火力や防御面に劣る本車にとって大きなアドバンテージとなるだろう。
     
  • その他
    視認範囲は370mと同格中戦車で1位タイ。隠蔽性も高くはないものの、同格中戦車の中では平均程度に収まっている。必要な場面では自車で視界をとることも考えよう。
     
  • 総論
    これといって突出した点がない中戦車らしい中戦車。
    低い単発火力や貫通力に苦労することもあるが、機動力を活かした味方との連携や、地形を利用した運用によって砲性能の不利を補うだけのスペックを秘めたアメリカらしい車両になっている。
    中戦車に必要な臨機応変な対応ができれば戦果につながるはずだ。
     

史実

M4A3E8.jpg
(茨城県にある陸上自衛隊土浦武器学校にて)
大量生産されたM4中戦車には様々なバリエーションが存在するが、M4A3は溶接車体にM4中戦車向けに設計されたFord GAAエンジンを装備していた(その他のエンジンは他の機械・車両からの流用である)。
その中でもM4A3E8「イージーエイト」は後期に生産された車両であり、それまでに行われてきた様々な改良が施されており、M4中戦車の完成形と言えた。

 

砲塔はT23から流用したより大型のものに変更され、初期型の砲塔と比べるとより視認性に優れた車長用キューポラが備わるとともに装填手ハッチが増設され、乗員の出入りが容易になっていた。
武装は75mm Gun M3に対戦車火力で勝る76mm Gun M1A1または76mm Gun M1A2が装備された。
また被弾時の弾薬炎上を抑制するために弾薬を液体内に保管する湿式弾薬庫が採用された。
前面装甲は傾斜が変更されたことにより従来存在していた覗き窓付きの張り出しが廃止され、防御力が向上していた。
この張り出しは正面から見ると垂直で、特に対戦車火力で劣る日本軍に弱点として狙撃されていた。
サスペンションは重量増加に対応するため、バネを水平に配置したHVSS(Horizontal Volute Spring Suspension:水平渦巻スプリング・サスペンション)に変更され、機動力を改善するため履帯も幅が広いものに変更された。
これらの改良によって、M4A3E8は初期のM4中戦車とは大きく異なる車両に変貌していた。
なおM4A3E8という呼称はもともとM4A3に76mm砲とHVSSを装備した試作車の名称だったが後に広く一般に使用されるようになった。

 

M4A3E8は1944年8月から生産が開始され、第2次世界大戦末期に前線に送られ、いわゆる「バルジの戦い」から実戦に投入された。
その後の朝鮮戦争では北朝鮮軍のT-34-85と砲火を交えたほか、自衛隊を含む同盟諸国軍に対し広く供与された。

 

本車の派生型としては、M40/M43などがあげられる。
参考資料
『British and American tanks of World War Two』Peter Chamberlain, Chris Ellis
http://ja.wikipedia.org/wiki/M4%E4%B8%AD%E6%88%A6%E8%BB%8A
http://combat1.sakura.ne.jp/M4A3.htm

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  • カニとスタビどぃちがいいですか? -- 2014-10-13 (月) 23:54:45
    • 断然スタビだな。というか足生かす事を考えるとカニ使う暇がないと思う -- 2014-10-14 (火) 00:04:11
    • 木主です、金貯まったのでスタビ買いました、なので今の構成はラマースタビカニです、なにか指摘よろしくお願いします -- 2014-10-14 (火) 09:36:04
      • 個人的にはカニより皮膜を薦める E8の貫通と精度はカニで見つけられるような距離だと扱い辛いし、幾ら砲塔正面が硬いといってもカニ発動+相手発見までの数秒はリスクが大きい せっかくスタビ乗るんだしその数秒を無駄にすることはないと思う -- 2014-10-14 (火) 10:42:27
      • 俺もカニ外して皮膜か換気扇を進めるかな。皮膜つければ↑が書いてる利点があるし、換気扇付ければもっと使いやすくなる。まあ5%を目に見えて実感できるほどじゃないから、皮膜が無難だけど -- 2014-10-20 (月) 13:39:37
  • 9.19で防盾正面が89→177mmに、外縁部が76→88mmに強化された。下側にほんの少し二重装甲があるけどほぼ全体が開口しており実質裏無し。いずれの砲塔も同じ。ジャンボも両砲塔同じ。持ってないけどたぶんFuryも同じ。つまりこの形の防盾が裏無し177mmで統一された・・・ということじゃないかなたぶん -- 2017-06-06 (火) 20:15:22
    • 以前はこいつだけ防楯全体が二重装甲でカバーされていたものが防楯の1枚でカバーになったということか。アップデート前後で防楯部分の装甲自体は特に変わってなさそう。 -- 2017-06-07 (水) 15:53:55
    • tanks.ggで見た限りではE8のみ防盾下に二重装甲あるね。ジャンボとフューリーには無し -- 2017-06-07 (水) 17:30:25
      • 自分の見た限りではいずれも二重部分の範囲ほぼ同じっぽい。 -- 2017-07-04 (火) 02:14:29
      • ごめんバージョン変えるの忘れて見てしまった -- 2017-07-04 (火) 20:01:09
    • え、ジャンボの初期砲塔も2重部分消えたの? -- 2017-06-07 (水) 18:13:07
    • なんにせよHD化による装甲nerfは軽微ってことかな よく乗ってるからほっと一息つけそう -- 2017-07-04 (火) 20:18:53
  • なんか正面装甲が妙に硬い気がする。貫通180くらいの弾でもちょくちょく弾かれる感じ -- 2017-07-02 (日) 19:27:08
    • 正面丸い部分の一部は101mm傾斜で150mm相当ぐらいになる箇所がありますね。 -- 2017-07-02 (日) 19:31:26
  • いつになったらHD化来るのか -- 2017-07-04 (火) 11:24:33
    • 一番上に書いてありますが -- 2017-07-04 (火) 12:10:08
  • やっぱWGのアメ車嫌いがタレットリング周辺に滲み出てるな、こんな剥き出しにしちゃって... -- 2017-08-22 (火) 14:51:35
  • 正確な話モデルは初期履帯もT80。実際のT66はThunderboltが履いている物。 -- 2017-09-30 (土) 20:04:08
  • 初期状態のHPが892となっているけど明らかに不自然な値なので実際に持ってる方コメントお願いします・・・ -- 2022-09-01 (木) 02:43:51
    • これで正しいです。 -- 2022-09-02 (金) 03:37:48
      • (OO;情報ありがとうございます。5の倍数じゃない車輌は史上初ですねー。 -- 2022-09-02 (金) 19:25:41
  • 前より俄然走り撃ちが当たるようになった、昔と比べて周りが強くなって力不足感は否めなかったからこれは良buffだと思う。あとはFuryにも同じbuffが欲しい。忘れられてるのかな・・・? -- 2022-09-03 (土) 20:47:36
    • そろそろホントに忘れてそう...。過去に防盾はしっかり同程度にBuff入ったのに.. -- 2023-01-02 (月) 04:28:13
  • なんか砲性能が微妙なんよなぁ。単発の割に絞りが微妙なのかDPM高いのにダメージが稼ぎ辛い。 -- 2023-06-20 (火) 12:41:30
  • tier6なのにこんなバシバシ弾当てられていいのかってレベルでちょっとした隙に弾を差し込めるね -- 2023-06-29 (木) 16:42:54

*1 tanks.ggより。ゲーム内表記は101mmから102mm
*2 v0.9.18までは、広い裏装甲76.2mm+防楯89mmで合計170mm弱程度あった。