Pz.Kpfw. 35 (t)

Last-modified: 2024-04-27 (土) 23:05:57

Tier2 ドイツ 軽戦車 / 略称: Pz. 35 (t) / 日本語表記: 35(t)戦車

35t_Fruh.jpg
↑ Pz.Kpfw. 35 (t) + 3,7 cm Kw.K. 34 (t) L/40

 

35t_Spat.jpg
↑ Pz.Kpfw. 35 (t) verstärkterturm + 3,7 cm Kw.K. 38 (t) L/47
砲塔名称は変わっているが、マーキングの位置以外の外観の変化は無い。

v0.9.9まで

Pz35t1.jpg
Pzkpfw-35-(t)-Standardturm + 3.7cm KwK34(t) L/40

 

Pz35t2.jpg
Pzkpfw 35(t) verstarkter Turm + 3.7cm KwK38(t) L/47
砲塔名称は変わっているが、マーキング以外基本的に外観の変化は無い

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値340⇒360
車体装甲厚(mm)25/16/16
最高速度(前/後)(km/h)35/15
重量(初期/最終)(t)10.03/10.52
実用出力重量比(hp/t)20.91
本体価格(Cr)3,600
修理費(Cr)
超信地旋回不可
 

武装

名称(通常砲)発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
3,7 cm Kw.K. 34 (t) L/4026.09AP
APCR
HE
40
69
18
40
40
45
1,0440.481.7675
844
675
14514
800
8
7010°/+25°
3,7 cm Kw.K. 38 (t) L/4726.09AP
APCR
HE
42
74
18
40
40
45
1,0440.411.7750
938
750
14514
800
8
100
名称(機関砲)連射弾数/間隔(s)弾倉交換時間(s)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力弾倉合計攻撃力精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)弾倉/総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
2 cm Flak 382/0.134.3
⇒3.9
AP
APCR
39
51
11
11
1100.451.6900
1,125
10/6003
400
110-10°/+25°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
Pz.Kpfw. 35 (t)25/16/16262901,000
Pz.Kpfw. 35 (t) verstärkterturm25/16/16263201,350
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Škoda T-1112020320
Škoda T-1522020420
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
Pz.Kpfw. 35 (t)11403,200
Pz.Kpfw. 35 (t) verstärkteketten12.3433,200
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
FuG 3729040
 

乗員

1Commander(Gunner/Loader)2Driver3Radio Operator
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class3装填棒×砲垂直安定装置×改良型旋回機構×改良型照準器×追加グローサーClass3
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造×改良型装甲材Class3内張り装甲×
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時15.16%3.87%
移動時11.40%2.91%
 

開発ツリー

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3,7 cm Kw.K. 34 (t) L/40
(初期/2,000)

3,7 cm Kw.K. 38 (t) L/47
(120/2,730)

2 cm Flak 38
(160/3,160)
Pz.Kpfw. 35 (t)
(初期/560)
Pz.Kpfw. 35 (t) verstärkterturm
(270/1,430)
FuG 37
(初期/180)
Škoda T-11
(初期/840)
Škoda T-15
(325/9,110)
Pz.Kpfw. 35 (t)
(初期/360)
Pz.Kpfw. 35 (t) verstärkteketten
(105/630)
 

車両に関する変更履歴

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v0.9.10HDモデル化
v0.9.14一部モジュールを削除
v1.9.02 cm Flak 38の総弾数を300発から600発に変更
3,7 cm Kw.K. 34 (t) L/40の総弾数を72発から145発に変更
3,7 cm Kw.K. 38 (t) L/47の総弾数を72発から145発に変更
修理費用を50%ダウン
収益性を25%ダウン
Pz.Kpfw. 35 (t)砲塔時のHPを150から340に変更
Pz.Kpfw. 35 (t) verstärkterturm砲塔時のHPを180から360に変更
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解説

  • 火力
    • 3,7 cm Kw.K. 38 (t) L/47
      かつては3,7cm砲の携行弾数が42発と少なく、この戦車の大きな泣き所だったが、現在は145発まで増強され弾切れの心配はほぼ払拭された。
      装備できる砲の中では一番精度が高い。
    • 2 cm Flak 38
      1発の攻撃力は低いが連射する事で一気に大きなダメージを奪える。
      ただし全弾を確実に命中させるにはある程度接近しておく事が必要になる。
      弾倉交換の隙は物陰に隠れたり味方と連携するなどして上手くカバーしたい。
       
  • 装甲
    車高の高い車体の上に背の高い砲塔を載せた外見が、車高が低く低姿勢なPz.Kpfw. IIと対照的。
    その為、地形や遮蔽物を利用しての稜線射撃や砲撃がやり易いという長所がある。
    逆に低い茂みでは砲塔がはみ出してしまう可能性があることに注意が必要。
    HD化に伴い、改良砲塔の前面装甲が減厚されて25mmになった。
    また、その砲塔上の大きな車長用キューポラは、前面20mm厚しかない。
    狙い撃ちされて射抜かれることがあるので気をつけよう。
     
  • 機動性
    最高速度こそ控えめだが、バランスの取れた堅実な足回りを持っており、全体的に整った性能。
    砲塔旋回速度が極めて遅いが、車体の旋回速度は意外と速い。
    敵戦車に接近戦を挑まれた場合、砲塔の旋回のみでなく、車体も併せて旋回させることで、反撃できる場合があることを覚えておこう。
     
  • 総論
    Tier1車輌に比べれば確実に性能は高いとはいえ、上記の弱点や足が特別速くはない点、側背面の装甲がそれほど厚くないという事から、引き続き行動には慎重さが求められる。
    しかし、これらの要素は以降のドイツ戦車に何かしら付きまとってくる問題でもある。
    ドイツ戦車に適した立ち回りの練習をする材料としては、良い教材と言えるだろう。
     

史実

詳細

PzKpfw-35t---Panzergrau-front-right-450.jpg

第1次世界大戦後、オーストリア・ハンガリー帝国から独立したチェコスロヴァキアは、当時の中欧随一の工業国であった。
1920年代にはルノーFTを導入し軍の機械化を進めたほか、1930年代初頭から新型軽戦車(LTvz.34)の配備を進めていたが、1930年代半ば、ヨーロッパ情勢の雲行きが怪しくなってくると、軍はさらなる強化を目指し新型戦車の採用を決定、国内の2大メーカーであるCKD社とシュコダ社に対し開発要求を出した。
これに対してシュコダ社が開発し、最終的に1935年10月に採用された車両がLT-35である。
ちなみにCKD社の対抗馬はLTvz.34をベースとした車輌であったが特に性能に問題があったわけではなく、採用にはシュコダ社の政治力が物をいったという説も存在する。

 

LT-35はリベット接合の車体構造を持ち、最大装甲厚は25mmだった。
武装は性能が優れていたシュコダ社製対戦車砲をベースとした37mm A-3(後の3.7cm KwK34(t) L/40)を装備、その他に同軸機銃と車体機銃を備えていた。
エンジンは120馬力のSkoda T-11、足回りはリーフスプリング式の小径転輪と、当時としてはオーソドックスな構造だったが、変速装置とブレーキには斬新な空気圧式を採用していた。これは性能向上を目的としたものだったが初期には故障が多発し、また初期不良解消後も、後述するロシアの冬のような気候ではうまく働かなかった。

 

1935年にLTvz.35として採用された本車は、シュコダ社とライバルのCKD社で分担生産が行われ、約300両が軍へ引き渡された。
チェコスロヴァキア軍の主力戦車であった本車だが、1939年3月までにチェコスロヴァキアがドイツに併合されたため、大半がドイツ軍に接収された。
ドイツ軍は本車をPzKpfw35(t)(tはチェコスロヴァキアの意味[Tschechisch]の頭文字から)と名付け、FuG5無線機の搭載など小改良を施して自軍の第1軽装甲師団(後の第6装甲師団)に配備した。当時のドイツ軍戦車部隊は機銃装備の1号戦車や機関砲装備の2号戦車が主力であり、戦車砲を装備する3号戦車初期型4号戦車は少数しか配備されていなかったため、それらの砲装備戦車と同等の性能を持ち、多数生産されていた本車は、Pz.Kpfw. 38 (t)とともにポーランド侵攻やフランス侵攻などでは貴重な戦力として活躍した。
1941年の独ソ戦にも第6戦車師団下で多数が投入されたが、T-34KV-1といったソ連戦車には性能不足であり、またロシアの過酷な気候のもとで空気圧式の変速装置やブレーキが不具合を起こした。過酷な気候と激しい戦いの中で、戦車型は1941年末には全て消耗し、砲塔を外した牽引・輸送車としての使用が続けられたのみであった。

 

また併合前のシュコダ社は本車を積極的に外国へ売り込み、併合後もドイツの同盟国への供与などが実施されたため、本車はルーマニアやブルガリア、またドイツの保護国であったスロヴァキアでも運用されていた。

 

参考資料
『ジャーマン・タンクス』ピーター・チェンバレン著 大日本絵画
http://ja.wikipedia.org/wiki/LT-35
http://combat1.sakura.ne.jp/LTvz35.htm

 

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