Strv K

Last-modified: 2023-12-14 (木) 16:52:53

Tier9 スウェーデン 重戦車 (課金戦車)

Strv_K.jpg
史実では車体しか完成しなかったKranvagnに、実際にスウェーデンへ導入されたCenturion(Strv 101)の砲塔を搭載している。

スペック(v1.14.0)

車体

耐久値1,850
車体装甲厚(mm)90/70/37
最高速度(前/後)(km/h)40/18
重量(t)40.93
実用出力重量比(hp/t)16.37
本体価格**,***G相当
修理費(Cr)
超信地旋回可/不可
ロール万能型重戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
10,5 cm kan strv K L/525APCR
APCR
HE
252
310
53
390
390
480
1,9500.342.51,080
1,350
900
451,015
4,400
790
2,390-10°/+18°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
Strv K254/88/883640010,900
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
AVS 1195A67015900
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
Stridsvagn KRV48309,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
Ra 40071045
 

乗員

1Commander2Gunner3Driver4Radio Operator5Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class1装填棒Class1砲垂直安定装置Class1改良型旋回機構Class1改良型照準器Class1追加グローサーClass1
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class1改良型装甲材Class1内張り装甲Heavy
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時6.21%1.3%
移動時3.08%0.64%
 

車両に関する変更履歴

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v1.14_6新規実装

解説(v1.14.0)

  • 概要
    マラソンイベント「戦いの権化」報酬のTier9のスウェーデン重戦車。 本ゲーム初のTier9課金戦車
    クレジットと経験値の優遇があり、Tier10同様ボンズも獲得できる。
    1950年代後期、Kranvagnの試作車の再利用を目的としてCenturion砲塔を搭載した計画案である。
     
  • 火力
    • 10,5 cm kan strv K L/52
      Strv Kが搭載予定だったCenturion MK. 10の史実砲。
      通常弾貫通力は本家Centurionから16mm低下しているが、課金弾がAPCRであるため貫通力は十分に確保されている。HESHは用意されておらず、HEの貫通力も通常の105mm砲と同じ。
      単発火力390はTier9重戦車としては最底辺で、DPMも平凡。
      照準性能はCenturionから一回り劣化しているが、砲塔旋回時の照準拡散が改善されているため体感ではあまり変わらない。
      高めの精度と大きめの照準拡散という特徴もそのままなため、スペックの精度と比べると微妙に当てづらい。
      総じて攻撃性能は控えめ。
       
  • 装甲
    砲塔はCenturion 7/1のもの、車体はKranvagnとほぼ同じ装甲になっている。
    HPはやや低め。
    • 砲塔
      砲塔正面装甲が254mm、防楯も235mmとそれなりの厚みがあるが、防楯以外はほぼ垂直な為、同格以上には通常弾にも抜かれやすいので注意。
      おでこは88.9mm+傾斜により、平地でもAPの跳弾角度に達している。ただHEATで撃たれた場合は280mm相当となり同格以上には抜かれやすい。
      キューポラは88.9mmの円筒の弱点であり、可能な限り俯角を取って隠すように心がけよう。
    • 車体
      車体正面上部は90mm+69度ほどの傾斜をもち、210mm相当(対AP)となる。傾斜はきついので平地だとAPやAPCRは跳弾角度となりやすい。
      俯角を取れば正面からでもAPの跳弾角度になるため、ハルダウン中でも車体下部さえ隠せば車体の弱点は完全に隠れる。
      下部は115mm傾斜で190mm~相当で、傾斜が少ないため弱点となる。
       
  • 機動性
    高い出力重量比のお陰で悪くはない程度の機動性を持つ。
    ただし履帯の性能が悪く、平地での最高速度は30km/h後半程度。
    下り坂を利用しても最高速度が40km/hに制限されているためあくまで「重戦車としては」という但し書きが付く。
    砲塔旋回速度は非常に速い。
     
  • その他
    視認範囲は400mと優秀だが、隠蔽率は重戦車相応。
    搭乗員が兼業無しの5名のため、他の重戦車の搭乗員育成には向いていない。
     
  • 総論
    本ゲーム初のTier9課金戦車であり、クレジットボーナスやボンズが取得可能という経済的なメリットはあるが、性能に関しては昔の課金戦車を再現したような物足りないものになっている。
    火力面では精度や扱いやすい課金弾、砲塔旋回速度という長所こそあるものの、肝心な単発火力が不足していることによって重戦車らしい存在感を発揮し辛くなっている。
    装甲も中戦車より少し良い程度であり、課金弾を使われると簡単に砲塔正面を貫通されてしまうため顔出しも悠長に行うことはできない。もちろん平地での撃ち合いにも弱い。
    機動性は平均以上ではあるが弱点を補えるほどではなく、重戦車の域を出ない。
    火力、装甲、HPが控えめな本車輌では特に孤立に気を付け、味方と共闘することで何とか勝利を掴みたいところだ。

史実

1950年代半ば、スウェーデンはイギリスからCenturion Mk. 3を購入した。同じ時期に、スウェーデンは完成していたKRVのシャーシとCenturion Mk. 10の砲塔を組み合わせて独自のKRV計画を開発していた。この車輌の開発作業は1959年6月に実施された。しかし、生産コストが高すぎることが判明したため、本計画は中止され、スウェーデンはイギリス戦車を購入し続けた。

Centurion-in-Scandinavia_11.png

スウェーデンではStrv m/42に代わる車輌として105mm級の主砲を搭載した戦車が計画されたが、予備案として外国製戦車を輸入する案が存在した。その中で有力視されたのがイギリスのCenturionだったが、朝鮮戦争に伴う軍拡により、当初はスウェーデンへ売却できるだけの余力がなかったのである。
1950年後半以降、待ちかねたスウェーデンはフランスに接近。1951年1月に、王立陸軍兵器局(KATF)はフランスのAMX M4 (後のAMX 50) の情報を入手し、7月にはAMX 13の情報を取得すると、両戦車はスウェーデンの戦車製造に大きな影響を与えた。フランス戦車の研究後、1951年9月には新型戦車EMILが設計されたが、1年後には大幅に設計し直された。重量は28トンから41.8トンに増加し、120 mm砲の代わりに105 mmおよび150 mm砲が採用され、戦車のサイズも増加するなど、要求が肥大化していった。
その後、朝鮮戦争が収束した事でイギリスはCenturionの売却をスウェーデンに提案。当初はAMX 13の輸入を検討していたスウェーデンは、輸入コストを比較してCenturion Mk.III(Strv 81)を80両購入し、KRVまでの繋ぎとして当初は想定していた。
しかし、いざテストしてみると最高速度が35km/hと遅いものの、スウェーデン特有の険しい地形や豪雪地でもChurchill譲りの優秀な走破性を発揮し、20ポンド砲の火力は充分なものだったほか、居住性にも秀でているなど、スウェーデン陸軍を満足させる結果になった。初期購入分での運用試験の成功により、スウェーデンは直ちにCenturionの追加発注を模索。1956年にKRVと改称されたEMIL計画は、ボフォース社が担当していた砲塔・兵装開発において深刻な問題が発生しており、開発の長期化が見込まれた為、急ピッチで機甲戦力を揃えたい軍部はCenturionの配備数を増やす方向に舵を切ったのである。
1958年にはランツヴェルク社が担当していたKRVの試作車体の試験は成功するも、依然として砲塔や兵装は完成しておらず、同年5月2日に行われた会議ではイギリス・アメリカ・ドイツから戦車を購入またはライセンス生産する計画が議論され、さらにKRVの代替案として新たに自国製戦車Strv Sが提案された。

Centurion-in-Scandinavia_12.png

実質的には優先度が落とされてしまったKRVだが、王立陸軍兵器局(KATF)はKRV計画に既に多くのリソースを投入していた為、開発中止には否定的だった。その間、イギリスから新型のCenturion Mk.10の情報が届き、スウェーデンが購入できる状況になった。しかし、この新型のCenturionの欠点だった最高速度の低さが解消されていなかった為、ランツヴェルク社が試作した機動性に秀でたKRVの車体にCenturionの砲塔を用いる折衷案が計画された。これがStrv Kと命名され、同車輌の開発は1959年6月半ばに開始された。砲塔リングはKRVの方が大型である為、Centurion砲塔に合わせて調整する必要があった。
この計画の長所と短所を比較検討した結果、スウェーデン軍はStrv Kを不採用にした。というのも新型Centurionを購入する方がこのハイブリッド車輌を製造するより単純で手間が少なく、後者はCenturion Mk.10より1.5倍も高額になる事が想定されたからである。
試作車2台分のKRVの車体は、1台はStrv 103のコンセプト検証試験に使用され、もう1台は重自走砲Bkan 1の試作車へ転用され、いずれも現在はアーセナレン博物館へ収蔵されている。
strv103rigg-2web.jpg

【参考文献】
WoT Console 歴史上の戦車たち: スカンディナヴィアのCenturionの冒険

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  • tier9のプレ車だから強すぎるのも考え物だが、この性能ならもうちょっとだけDPM高くてもいい気がするな。単発390なのに素でDPM1,950はちょっと低い。 -- 2021-08-25 (水) 22:47:04
    • HPと貫通力を落とせばほぼティア8HTの性能ではないか? 今の通常弾を金弾にしてティア8で出せば良い感じだったのに -- 2021-08-26 (木) 10:13:54
    • 今後のTier9プレミアム車両の展開を考えて抑え気味にしているとかあるかもしれませんね。 -- 2021-08-26 (木) 14:02:46
    • 9のプレ車なんて絶対叩かれるから往年のプレ車みたいに微妙な性能にして批判を抑えようとしてるんでしょ 賢いね -- 2021-08-26 (木) 19:15:36
      • どうせそのうちPtWになるぞ -- 2021-08-26 (木) 19:41:11
      • 試験的な意味も含めてマラソンと言う値引きをする形で微妙な車輛を売りつけるWGは策士よ。 -- 2021-08-26 (木) 20:07:20
    • プレ車はナーフ出来ない以上、最初は控えめにして後でバフって事だろうな。実際8プレ車は強いのを出した結果ほぼ全ての8車輌を同等までバフしなければならないはめに陥ってるし。 -- 2021-08-26 (木) 19:43:01
  • 動画で見た形ではないんですね。 -- 2021-08-26 (木) 10:12:43
    • もしかしてチャプターIIミッションの専用スタイルかね。いつも通りのマラソン仕様ならStrv K手に入れてから解放される。けどイベント初日からの限定デイリーで開いて閉まるタイプのゴールド購入前提の鬼畜仕様だった気がする・・・。 -- 2021-08-27 (金) 06:59:42
  • クレジットの稼ぎはTier8と比べてどのぐらいになるかな? -- 2021-08-26 (木) 16:14:27
  • この車両、他のスウェーデンHTと違って乗員が5名構成なのが若干だけど厄介ですね -- 2021-08-26 (木) 20:39:24
  • 金弾がCRで使いやすい以外は装甲も砲もMTレベルだな。クレとボンズ稼ぎが同時に出来るのがメリットか。 -- 2021-08-27 (金) 00:17:05
  • 乗ってみた感想を。性能は見たまんま。正直HT運用を強いられたセンチュって感じでハルダウンしてもHT会場だと信用できない。クレジットに関しては、金弾メインになりがちだがプレアカだと外しまくってもちょい赤字くらいで収まる。ボンズはtie10と同じかな。デザインで買う人は別として、そうじゃなければ赤字運用にせずにボンズを少しも多く稼ぎたいって気持ちがなければ正直買う必要ないかなってレベル。あ、あとバンドメンは最初から0スキル戦友に加えて全員修理100%+もう1スキル100%分の経験値持ち。 -- 2021-08-28 (土) 01:50:23
    • もう、なんというか、予想通りっすね・・・お疲れ様です。 -- 2021-08-28 (土) 02:57:04
    • 追加ですが、tier10と同様1週間で獲得可能なボンズ上限は100でした。参考程度に。 -- 2021-09-03 (金) 03:33:01
  • Tier10HTの劣化車体とTier9MTの劣化主砲を装備して、平均してTier9って事かぁ。WGも算数は出来るんだな。 -- 2021-08-31 (火) 23:35:19
  • ずらいではなくづらいです。 -- 2021-09-01 (水) 15:52:20
  • Tier10HTの車体には違いないがそもそもkranvagnの車体自体はまったく強くない。やたらと俯角を取れてカチカチなあの砲塔と組み合わせてこその代物。センチュの頭載せてたら真価は発揮できない。平地で出会えばただのEXPBOX。足回りも特別良好とは言い難い。砲塔はMTの物、HEATでスッポスポ。tier9のHT会場ではあまりに脆い。砲性能はMTの下位互換。DPMの低さと単発の軽さは如何ともしがたく突破能力は皆無、単発の低さと砲塔のもろさから防衛能力もイマイチ。精度こそ悪くないが拡散はAEや1Bに劣る数字、取り回しも凡庸な印象。攻撃力も装甲も機動力もイマイチ。明確な売りはクレジット補正とボンズが貰える点だけ。それにしても貫通252の10.5㎝APでHTとして振る舞うのは難しく、収支はイマイチな結果に終わる事が多い。せめてMTに随伴できる足があればな。 -- 2021-09-07 (火) 00:00:45
    • ぶっちゃけティア8HT相手でもT34みたいな高貫通とハルダウン同士で撃ち合うと割とスポスポ(金弾)抜かれる ハルダウンしても貫通力以外劣化7/1 砲塔と車体が逆なら有能だったのに -- 2021-09-08 (水) 15:53:23
    • kranvagn車体そのままなら最高速度60で20hp/t弱になるから悪くなかったと思うよ。でも最高速とエンジンnerfされちゃったらどうしようもありませんわ。 -- 2021-09-09 (木) 20:28:55
  • 「Strv Kが搭載予定だったCenturion MK. 10の史実砲。 -- 2021-10-06 (水) 15:10:24
    • ミス投稿した「Strv Kが搭載予定だったCenturion MK. 10の史実砲。」っておかしくね?Mk10の主砲はL7A1だからMk. 7/1to -- 2021-10-06 (水) 15:11:47
      • 同じ主砲だと思うけど -- 2021-10-06 (水) 15:12:14
      • ゲーム的な話で言えば、7/1との主砲性能の共通点が無いから。史実的な話で言えばKranvagn車体にセンチュリオンMk10の砲と砲塔を乗せる計画の姿がStrv Kだから。ちゃんと史実は読もうね。あとコメントは推敲してから投稿してね。 -- 2021-10-06 (水) 17:16:54