Tier5 日本 中戦車 / 略称:Chi-Nu / 日本語表記: 三式中戦車 チヌ
↑ Type 4 Chi-To I-Go + Experimental 57 mm Tank Gun Shin
初期状態。砲塔名の通り、57mm砲を搭載する予定だったType 4 Chi-Toの試作一号車の砲塔を搭載。
昭和19年度に企画された新中戦車(丙)である。
↑ Type 3 Chi-Nu + 7.5 cm Tank Gun Type 5
最終状態。主砲の形状とキューポラの位置以外はあまり変化しない。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 600⇒630 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 50/25/20 |
最高速度(前/後)(km/h) | 38.8/16 |
重量(初期/最終)(t) | 17.64/19.06 |
実用出力重量比(hp/t) | 15.74 |
本体価格(Cr) | 410,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 可 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
Experimental 57 mm Tank Gun Shin | 26.09 | AP AP HE | 87 131 29 | 75 75 100 | 1,957 | 0.42 | 2.3 | 810 810 810 | 120 ⇒135 | 40 2,000 26 | 543 | -15°/+20° ⇒ -10°/+15 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7.5 cm Tank Gun Type 99 | 15 | AP HEAT HE | 70 100 38 | 110 110 175 | 1,650 | 0.53 | 2.3 | 453 362 453 | 95 ⇒105 | 52 2,400 60 | 543 | |
7.5 cm Tank Gun Type 3 | 14.29 | AP AP HE | 90 112 38 | 115 115 175 | 1,643 | 0.43 | 2.3 | 683 683 683 | 85 | 64 2,800 60 | 1,400 | -10°/+15° |
7.5 cm Tank Gun Type 5 | 12 | AP AP HE | 124 155 38 | 125 125 175 | 1,500 | 0.37 | 2.3 | 821 821 821 | 60 | 82 2,800 60 | 1,489 |
※初期砲塔砲は砲塔0度から27度まで俯角9度 27~147度まで俯角15度 147度から俯角11度
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Type 4 Chi-To I-Go | 50/35/25 | 36 | 340 | 4,700 |
---|---|---|---|---|
Type 3 Chi-Nu | 50/35/25 | 36 | 350 | 5,000 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Type 100 Kuurei V-12 | 270 | 15 | 630 |
---|---|---|---|
Type 100 Kakyuu V-12 | 300 | 15 | 650 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
New Medium Tank Hei (19) | 18.8 | 30 | 6,300 |
---|---|---|---|
Type 3 Chi-Nu | 21.3 | 34 | 6,300 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
Type 94 Mk. 4 Hei | 350 | 90 |
---|---|---|
Hei | 400 | 130 |
Type 96 Mk. 4 Bo | 425 | 50 |
Type 3 Otsu | 550 | 240 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | × | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
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静止時 | 14.36%⇒13.98% | 3.63% |
移動時 | 10.77%⇒10.48% | 2.73% |
派生車両
派生元 | Type 1 Chi-He(MT/13,750) |
---|---|
派生先 | Type 4 Chi-To(MT/31,150) / O-I(HT/26,950) |
開発ツリー
Experimental 57 mm Tank Gun Shin (初期/27,500) | ┏ ┃ | O-I (26,950/950,000) | ||||||||
Type 4 Chi-To I-Go (初期/4,500) | ━ | 7.5 cm Tank Gun Type 99 (2,200/29,000) | ━ | Type 3 Chi-Nu (2,500/10,200) | ━ | 7.5 cm Tank Gun Type 3 (2,350/30,500) | ━ | 7.5 cm Tank Gun Type 5 (3,800/42,500) | ┃ ┻ | Type 4 Chi-To (31,150/940,000) |
Type 94 Mk. 4 Hei (初期/2,350) | ━ | Hei (640/3,800) | ━ | Type 96 Mk. 4 Bo (1,400/14,000) | ━ | Type 3 Otsu (4,000/22,000) | ||||
Type 100 Kuurei V-12 (初期/10,500) | ━ | Type 100 Kakyuu V-12 (1,200/15,200) | ||||||||
New Medium Tank Hei (19) (初期/4,000) | ━ | Type 3 Chi-Nu (2,200/8,800) |
車両に関する変更履歴
v0.8.10 | 新規実装 |
v0.9.14 | HDモデル化 |
v1.9.0 | Type 4 Chi-To I-Go砲塔時のExperimental 57 mm Tank Gun Shinの総弾数を80発から120発に変更 Type 4 Chi-To I-Go砲塔時の7.5 cm Tank Gun Type 99の総弾数を63発から95発に変更 Type 3 Chi-Nu砲塔時のExperimental 57 mm Tank Gun Shinの総弾数を90発から135発に変更 7.5 cm Tank Gun Type 3の総弾数を70発から85発に変更 7.5 cm Tank Gun Type 5の総弾数を52発から60発に変更 Type 3 Chi-Nu砲塔時の7.5 cm Tank Gun Type 99の総弾数を70発から105発に変更 修理費用を24%ダウン 収益性を6%ダウン Type 100 Kuurei V-12エンジンの出力を240馬力から270馬力に変更 Type 4 Chi-To I-Go砲塔時のHPを440から600に変更 Type 3 Chi-Nu砲塔時のHPを480から630に変更 派生元・派生先車輌を変更 |
解説(v0.8.10)
- 火力
最終砲は貫通・精度に優れるが、それまでの3種の砲は貫通力不足が辛い。
初期砲塔は俯角-15°だが、正面は-9°、背面は-11°へ俯角制限が発生する。
改良砲塔では俯角-10°と劣化するものの、正面の俯角制限が撤廃されており、同方向に限れば純強化となっている。
履帯開発を後回しにして最終砲へ急ぐなら、改良型装甲材の購入も検討しよう。- Experimental 57 mm Tank Gun Shin
初期砲。
Chi-Heの最終砲であり、精度・発射速度は良好だが威力と貫通が低く、通常弾では同格以上の相手に対して効果を望みにくい。
ただ、装填時間わずか2秒強という連射能力と高いDPMは他の砲にはない強力な長所であり、赤字を厭わず金弾を使用して貫通を補えばこれはこれで強い。
また中間砲の7.5 cm Tank Gun Type 99や7.5 cm Tank Gun Type 3と異なり弾道に癖が無く、遠距離の標的にも当てやすい。 - 7.5 cm Tank Gun Type 99
榴弾砲に近い性能の中口径砲。照準精度も榴弾砲並に低い。
Chi-Heで開発済みであれば、初期から使用可能。
この砲は威力や榴弾性能はそれなりだが、APもHEATも貫通力に不安を抱えている。
弾速はかなり遅く、Hetzerなどの装備する10榴と同じような弾道を描く。
山なり弾道の榴弾+初期砲塔の俯角15°は使い方によっては天板抜きなどに力を発揮するが、遠距離への偏差射撃は致命的に苦手。 - 7.5 cm Tank Gun Type 3
三式中戦車チヌの史実砲であり、本車の中間砲。
改良砲塔に換装すると搭載可能となり、威力はTier相応なものの、貫通不足。
また、Type 99ほどでは無いが、弾速がやや遅いため遠距離狙撃は難度が高く、
それでいて天板抜きに利用できるほどの山なり弾道は描かないため、弾速の遅さというデメリットのみが目に付いてしまう。
更に、俯角の減少と重量による機動力低下という問題が追加される。
このように様々な欠点を抱えており、Type 99を使いこなせるならあえて換装する必要性は低い。
榴弾砲より戦車砲が良いと判断し、かつ開発過程で通常弾のAPとHEのみで戦うなら 57 mmよりもこちらを使おう。 - 7.5 cm Tank Gun Type 5
三式中戦車チヌ改の史実砲*1であり、本車の最終砲。
APの威力・貫通力が共に高く、弾速も一般的な戦車砲レベルであり、弾道に変な癖も無い。
同格中戦車の75mm、76mm砲と比較すると、装填速度は遅いものの単発威力が微妙に高く*2、精度は同格中戦車の中で57mm砲を装備したT-34、Type T-34に次いで高い。
総合的な単発性能では同格駆逐戦車に迫るものがあり、遠距離狙撃もやりやすい。ただし、装填速度が遅い為、DPMは同格中戦車の中でも低めである。
- Experimental 57 mm Tank Gun Shin
- 装甲
Chi-Heからほぼ据え置きの装甲厚で、このTier帯では格下の攻撃も運が良ければ弾くといった具合で、もはや無いも同然である。
さらに車体正面の傾斜装甲や砲塔天板など、正面から狙える部分の大半の装甲が薄い。
ここに大口径榴弾を当てられると真正面や昼飯の角度でも貫通されて無傷からでも重傷を負い、威力次第では一撃で爆散する危険がある。
もちろん側面・背面から撃たれた場合、基本的にどこに当たっても貫通する。
被弾しない立ち回りを徹底し、大口径砲持ちの車輌の動向には細心の注意を払う必要がある。
火力支援をしつつも被弾は避けられるように立ち回り、貴重な耐久値を温存していこう。
- 機動性
陣地転換に苦労しない程度には走行できるが、最高速度が38km/hと遅い。
出力重量比は稜線射撃などに重要な瞬発力を最低限確保できる程度にはあるが、平地で敵弾を回避するのは難しい。
砲塔旋回、車体旋回もやや遅いため、快速中戦車のような戦い方は出来ない。
- 総論
日本中戦車の中では、Tier帯における貫通力や加速力が高水準でまとまった優良戦車である。
とはいえ、最前線で戦うには色々と力不足なので、基本的には中遠距離狙撃や一歩引いた位置での前線のバックアップなど、中衛的なポジションで輝く裏方的な戦車となっている。
日本中戦車の特長である良好な俯角はこの車両の改良砲塔からは少し弱体化するが、それでも稜線射撃の適性は依然として高い。地形をよく把握してハルダウンを積極的に使い、被弾面積を少なくして装甲の薄さを補おう。
史実
↑陸上自衛隊武器学校に展示されるチヌ
第二次世界大戦突入時の日本陸軍では、新鋭の機甲戦力として九七式中戦車 チハを配備していた。太平洋戦争(大東亜戦争)緒戦において、九七式中戦車は南方作戦におけるビルマ攻略戦やフィリピン攻略戦に投入されたが、主砲(九七式五糎七戦車砲)の威力不足から連合国軍のM3軽戦車に対し苦戦を強いられた。そこで陸軍では、新鋭対戦車砲である一式機動四十七粍砲をベースとする、一式四十七粍戦車砲に換装した九七式中戦車 チハ新砲塔と一式中戦車 チヘを実用化し、M3軽戦車に対抗可能となった。
しかし、第二次大戦中期頃よりアメリカ軍はより強力なM4中戦車を大量に配備し始めた。そのため、これに対抗する新鋭戦車が必要となっていたが、四式中戦車 チトと五式中戦車 チリは開発中であり、量産はまだ先のことだった。このような経緯から、1944年(昭和19年)5月、一式中戦車の武装を更に強化した三式中戦車 チヌが開発されることになった。試作車は1944年9月に三菱重工で完成し、10月に量産に移された。
早急な戦力化が要求されたため改装は必要最小限に留められていた。この措置は短期間での開発を可能としたが、主砲を選定するに際し、当初は九五式野砲、後に九〇式野砲を選択し、これをほぼそのまま砲塔内に搭載した。これにより砲塔の大型化や駐退復座機の砲塔外露出、水平鎖栓及び撃発装置の位置の適正化が図られていない等の不利な点が生じた。
Wikipediaより引用
本車の最終砲である、7.5 cm Tank Gun Type 5の砲弾名称は、例えば通常APではType 1 604Rと、604Rという言葉が入っている。この604Rは、75×604Rなどというように、弾薬の種類を表すのだが、本砲のモデルである五式七糎半戦車砲の弾薬は75×626.5Rであり、史実とは異なっているのである。
種を明かすと、同じ75×626.5Rの弾薬を用いる四式七糎半高射砲の原型砲である、75 mm Lvkan m/29の弾薬が75×604Rであり、どうやらここから本砲の弾薬も75×604Rである、との勘違いが生まれたようだ。実際には四式七糎半高射砲は、75 mm Lvkan m/29のコピーではあるが、1から10まで全く同じというわけではなくそれなりの改設計がなされており、弾薬も異なっている。では、この75×626.5Rという弾薬はどこから来たかというと、太平洋戦争前に独自に開発・試作されていた試製七糎高射砲という砲があり、これと同じ弾薬を用いたのだと思われる。
ちなみに、五式七糎半戦車砲は四式七糎半高射砲と砲身・弾薬は同じであるが、車載化および装弾機の装備に当たってその構造にはかなりの改設計が施されている。そのため、上述の通り弾薬も異なる以上、75 mm Lvkan m/29と五式七糎半戦車砲は、砲としての血縁関係はあるものの別物に近い。75 mm Lvkan m/29と五式七糎半戦車砲を同一視する言説は誤りであるため、注意が必要である。
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