Tier6 ドイツ 重戦車 / VK 36.01 H / 読み方:ファウカー 36.01(ヘンシェル)
↑ VK 36.01 (H) + 10,5 cm Kw.K. L/28
初期状態。
↑ Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2 + 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
最終状態。
史実的にはTiger Iの7,5cm戦車砲用砲塔として設計されたもの。なお、砲塔リング径が違うため、本来であればそのままでは取り付けられない。
HD化の際に砲塔前部の角の切り欠きが無加工の状態に変更されている。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,100⇒1,200 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 100/60/60 |
最高速度(前/後)(km/h) | 50.5/14 |
重量(初期/最終)(t) | 41.38/42.00 |
実用出力重量比(hp/t) | 11.90 |
本体価格(Cr) | 935,000 |
修理費(Cr) | 5,270~ |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 突破型重戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
10,5 cm Kw.K. L/28 | 7.5 | AP HEAT HE | 64 104 53 | 350 350 410 | 2,625 | 0.55 | 2.3 | 470 376 470 | 50 | 120 4,000 128 | 2,100 | -8°/+20° ⇒ -8°/+15° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7,5 cm Kw.K. 42 L/70 | 12.5 ⇒13.64 | AP APCR HE | 150 194 38 | 135 135 175 | 1,687 ⇒1,841 | 0.35 | 2.3 | 925 1,156 925 | 65 | 109 2,800 98 | 1,740 | |
7,5/5,5 cm Waffe 0725 | 13.04 ⇒14.29 | AP APCR | 157 221 | 135 135 | 1,761 ⇒1,929 | 0.34 | 2.3 | 1,170 1,260 | 85 | 186 3,200 | 720 | |
8,8 cm Kw.K. 36 L/56 | 8.7 | AP APCR HE | 145 194 44 | 220 220 270 | 1,913 | 0.36 | 2.3 | 773 966 773 | 64 | 252 3,200 252 | 2,050 | -8°/+15° |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
VK 36.01 (H) | 80/60/60 | 24 | 360 | 7,680 |
---|---|---|---|---|
Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2 | 100/80/80 | 24 | 370 | 8,250 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 150 | 400 | 20 | 850 |
---|---|---|---|
Maybach HL 174 | 500 | 20 | 850 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
VK 36.01 (H) | 41.5 | 22 | 13,000 |
---|---|---|---|
VK 36.01 (H) verstärkteketten | 45.0 | 24 | 13,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG 7 | 415 | 70 |
FuG 12 | 710 | 150 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | × | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 7.47%⇒6.47% | 1.54% |
移動時 | 3.7%⇒3.21% | 0.76% |
派生車両
派生元 | VK 30.01 (H)(MT/27,000) |
---|---|
派生先 | Tiger I(HT/45,050) |
開発ツリー
10,5 cm Kw.K. L/28 (初期/28,000) | ┳ ┃ | 7,5/5,5 cm Waffe 0725 (9,200/18,300) | ||||
┃ ┗ | 7,5 cm Kw.K. 42 L/70 (4,600/53,000) | |||||
VK 36.01 (H) (初期/9,680) | ━ | Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2 (4,415/14,560) | ━ | 8,8 cm Kw.K. 36 L/56 (9,500/66,000) | ━ | Tiger I (45,050/1,390,000) |
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ━ | FuG 12 (7,200/43,200) | ||
Maybach HL 150 (初期/24,000) | ━ | Maybach HL 174 (6,200/27,200) | ||||
VK 36.01 (H) (初期/9,970) | ━ | VK 36.01 (H) verstärkteketten (4,935/15,440) |
車両に関する変更履歴
v0.7.0 | 性能変化 |
v0.8.8 | 中戦車から重戦車へ車種変更 |
v0.9.9 | HD化 |
v0.9.15 | 8,8 cm Kw.K. 36 L/56のAP弾の貫通力を132mmから145mmに増加 |
v0.9.17.1 | 8,8 cm Kw.K. 36 L/56のAPCR弾の貫通力を171mmから194mmに増加 |
v1.9.0 | 7,5/5,5 cm Waffe 0725の総弾数を72発から85発に変更 7,5 cm Kw.K. 42 L/70の総弾数を55発から65発に変更 10,5 cm Kw.K. L/28の総弾数を42発から50発に変更 修理費用を10%ダウン 収益性を2%ダウン Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2砲塔時のHPを950から1,060に変更 VK 36.01 (H)砲塔時のHPを850から1,000に変更 派生元車輌からPz.Kpfw. IV Ausf. Hを削除 |
v1.10.0 | 8,8 cm Kw.K. 36 L/56の着弾分布を0.38mから0.36mに変更 8,8 cm Kw.K. 36 L/56の砲塔旋回時の着弾分布を25%減少 後退速度を12km/h から14km/hに変更 Pz.Kpfw.VI H Ausf.H2砲塔時のHPを1,060から1,200に変更 VK 36.01 (H)砲塔時のHPを1,000から1,100に変更 |
解説
- 火力
俯角はいずれも-8°とそこそこで、頭出しや稜線射撃はやりやすい方である。しかし、貫通力と威力の両立ができない中戦車級の主砲しか搭載できないのが悩みどころ。
最終砲候補は以下の2つ。- 7,5/5,5 cm Waffe 0725
ゲルリッヒ砲。(ゲル砲と略されることがある)
発射速度と精度が高めで高初速なため、偏差射撃から連続射撃もお手の物だが平均攻撃力は135とかなり低い。
通常弾の貫通力は8,8cm砲とも大差ないが、課金弾を使用すれば貫通力は221mmと伸びは大きく、格上をも貫通できる。が、コスパは悪くクレジットの消費はかなりのものになる。クレジットに余裕があり、かつ手数と貫通を重視したいプレイヤー向けと言えるだろう。榴弾が使えないことには一応注意。
ちなみに、重量が8,8cm砲の半分以下と軽量なため、加速の鈍さを軽減できる利点もある。
VK 30.01 (H)でも開発可能なため、あらかじめそちらで開発しておけばそのまま使用可能。 - 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
Tigerを目指すならば使う使わないにかかわらず開発が必須。VK 30.01 (P)との互換性があり、そちらで開発してあれば研究済となる。
ただし改良砲塔限定であり砲塔の換装には履帯の開発か改良型装甲材が必要となるため注意。
単発は220でTier6重戦車としてはやや控えめだが、ゲル砲に比べれば遥かにダメージ交換等で有利となる。
v0.9.17.1にて課金弾の貫通力が194mmまで強化され、精度も悪くないので上手く弱点を狙えば同格のO-Iや格上へ対抗しやすくなった。全体的にバランスが良く扱いやすい主砲と言える。
- 7,5/5,5 cm Waffe 0725
- 装甲
全体的に正面であっても頼りなく、昼飯や豚飯、ハルダウンを徹底しても、防御はあまり期待できないと思った方が良い。その代わりにHPは改良砲塔で1,200と非常に高いため、装甲で弾くよりも体力で耐えるタイプと言える。- 砲塔
初期砲塔、改良砲塔ともに、同Tier以上の砲を弾けるほどの硬さはないため、ハルダウンは投影面積を減らす程度の効果しかない。格下のAPならある程度は阻んでくれるが、課金弾を使われると、格下であっても抜かれる確率が高い。- 初期砲塔
正面装甲は80mm~100mm(防盾両脇の極一部の120mm)、防盾も100mmだが裏の開口部が広く80mm+100mmになる部分は殆どない。 - 改良砲塔
防盾は分厚そうな見た目に反して、100mmと変わらず相変わらず裏の開口部が広い。さらに大型化してしまい投影面積が非常に大きくなってしまう。
8,8cm砲を搭載したときのみ防盾の砲の付け根周辺の厚さが135mm程度になる。
キューポラは80mmしかないが、わざわざそこを撃たなくても防盾を容易に貫通できるので、過度に気を使う必要もない。
- 初期砲塔
- 車体
正面100mmはTier6HTの中では平均的な厚さだが、上部は傾斜が殆どないため数値どおりの100mm。45°の昼飯でも140mm程度にしかならない。同格はもちろん、格下の課金弾にも抜かれやすい。ただし、前身から105mm榴弾による致命傷を受けにくくなったという利点はある。機銃口は周囲と同様100mm判定で、弱点ではない。
正面下部は100mmで25度の傾斜があるため実質110mm、予備履帯の部分は実質127mmある。車体上部に比べれば若干傾斜で硬いが、ドイツ戦車恒例のトランスミッションの存在によりエンジン破損、及び火災が発生することもある。昼飯60度で実質220~254mmになり、砲塔や側背面も完全に隠せる障害物の陰からこの状態の車体正面下部だけを見せれば敵が無駄弾を撃ってくれる可能性はあるが、角度違いや頭の出し過ぎなどのミスをすることのリスクが大きい。
側背面は60mmしかなくTier6HTとしては頼りない。豚飯時の実装甲厚も60度で120mm、65度で141mm、70度で175mmと、角度調節がかなりシビア。しかも、口径121mm以上のAPやAPCRは2倍ルールに入るので、豚飯の効果が薄くなってしまう。
同格のVK 30.01 (P)や日本車両とは違い、箱型なので昼飯の角度を取った時に垂直に向けてしまう切り欠き部分がないのは救い。
- 砲塔
- 機動性
出力重量比の低さからスピードに乗るまでに時間がかかり、特に上り坂などでは激しく減速してしまう一方で、中戦車時代の名残といえる最高速度の高さからちょっとした坂道を下るだけで50km/h前後の速度が簡単に出せる。平地や下り坂に限っては高めの機動力を発揮でき、敵の側背面に回り込むことで低めの貫通力*1を補う中戦車的な戦い方もある程度は可能となっている。
とはいってもあくまで重戦車であるので、隠蔽率や履帯旋回速度は中戦車と比べられるものではないことに留意しておく必要がある。敵に接近を許してしまった場合は、超信地旋回で砲塔旋回を補助する等の工夫が必要。
- 総論
主砲のゲルリッヒ砲(7,5cm)、8,8cm砲はどちらも一長一短であり、好みのプレイスタイルに応じて使い分けるといいだろう。いずれの砲を搭載した場合も、同格重戦車に対して明確に尖った部分はなく不満を感じるかもしれない。重戦車の要である装甲は不足しており、とても最前線を張れるようなものではない。ドイツ戦車らしい高めの体力、精度を活かし、序盤は一歩引いた位置からの支援、味方・敵の布陣や状況を常に確認しつつ中盤以降は側面を突いていく裏取りから、体力、高DPMを使った格下戦車へのごり押しで、最前線の重戦車を支援していく立ち回りを求められる、扱いの難しい戦車である。
しかし、この特徴は次のTiger Iにも似たような状態で引き継がれているため、あらかじめこの戦車で慣れておくべきなのかもしれない。
史実
1935年、30トン級突破戦車DW1として開発が始まり、D.W.1、D.W.2を経てVK 30.01 (H)が開発されていた。
1941年の戦局に伴い、イーグルネストで行われた会議でヒトラーの案も加わり、
これまでとは一線を画すVK 36.01 (H)が計画されたが、当時そのような新規開発計画を行う余裕など無く、
前述のVK 30.01 (H)を基に開発が進められた。
搭載予定の主砲はゲルリッヒ理論を用いた口径斬減方式の砲(ゲーム内名称は7.5cm KwK41 L/58 konisch)が採用されたが、砲身寿命が短く、タングステンという希少金属を多用するため、ヒトラーにより減口径砲の搭載を禁じられた。
代わってVK3601(H)と同時に開発されていたVK4501(P)の砲塔であった8.8cmを搭載する事になるが、
8.8cm砲塔をVK3601(H)に搭載するには車体幅が狭く、砲塔の口径リングが200mm違うことが発覚したため、車体全体を拡張せざるを得なくなった。
こうして開発計画はより大型化したVK4501(H)となりティーガーIへと繋がっていく。
余談だが競争相手のポルシェ社はテスト当日のギリギリまで突貫工事で無理やり車体を作っていて、テスト本番でエンジンすら掛からなかった。 という逸話がある。
※(H)=Henschel ヘンシェル社
(P)=Porsche ポルシェ社
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