Tier5 ドイツ 中戦車 / VK 30.01 H
↑ VK 30.01 (H) 0-Serie + 7,5 cm Kw.K. 37 L/24
初期状態。砲塔がD.W. 2の改良砲塔でもあるため、D.W. 2と非常に似た見た目をしている。
↑ VK 36.01 (H) + 10,5 cm Kw.K. 42 L/28
↑ VK 36.01 (H) + 7,5 cm Kw.K. 42 L/70砲
Panther系列でも使用されるKw.K. 42は長砲身が特徴。
↑ VK 36.01 (H) + 7,5/5,5 cm Waffe 0725
改良砲塔では前面が本体0-80mm+防盾80mmとなるため、同格車両の砲撃をある程度弾くことが期待できる。
7,5/5,5 cm Waffe 0725(いわゆるゲルリッヒ砲)はTier5にして150mm/220mmを超える貫通力が特徴。
これはStuG III Ausf. Gの砲よりも高い値を誇る。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 670⇒700 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 50/50/50 |
最高速度(前/後)(km/h) | 40/15 |
重量(初期/最終)(t) | 32.00/36.82 |
実用出力重量比(hp/t) | 10.86 |
本体価格(Cr) | 410,000 |
修理費(Cr) | 2,800~ |
超信地旋回 | 可 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
7,5 cm Kw.K. 37 L/24 | 15.38⇒ 16.67 | AP HEAT HE | 43 87 38 | 110 110 175 | 1,692⇒ 1,833 | 0.55 | 2.3 | 385 308 385 | 145 | 30 2,000 38 | 780 | -10°/+20° ⇒ -8°/+20° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5 cm Kw.K. 39 L/60 | 26.09 | AP APCR HE | 67 130 25 | 70 70 90 | 1,826 | 0.4 | 2.3 | 835 1,044 835 | 189 | 30 2,000 18 | 700 | |
7,5 cm Kw.K. 40 L/43 | 13.95⇒ 15 | AP APCR HE | 103 139 38 | 110 110 175 | 1,535⇒ 1,650 | 0.41 | 2.3 | 740 925 740 | 73 | 70 2,800 38 | 1,437 | -8°/+20° |
7,5 cm Kw.K. 40 L/48 | 15 | AP APCR HE | 110 158 38 | 110 110 175 | 1,650 | 0.39 | 2.3 | 790 988 790 | 73 | 70 2,800 38 | 1,520 | |
10,5 cm Kw.K. L/28 | 7.5 | AP HEAT HE | 64 104 53 | 350 350 410 | 2,625 | 0.55 | 2.3 | 470 376 470 | 58 | 120 4,000 128 | 2,100 | |
7,5 cm Kw.K. 42 L/70 | 11.54 | AP APCR HE | 150 194 38 | 135 135 175 | 1,558 | 0.35 | 2.5 | 925 1,156 925 | 58 | 109 2,800 98 | 1,740 | |
7,5/5,5 cm Waffe 0725 | 12 | AP APCR | 157 221 | 135 135 | 1,620 | 0.34 | 2.5 | 1,170 1,260 | 66 | 186 3,200 | 720 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
VK 30.01 (H) 0-Serie | 50/50/50 | 42 | 350 | 3,000 |
---|---|---|---|---|
VK 36.01 (H) | 80/60/60 | 28 | 360 | 7,680 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 116 | 300 | 20 | 750 |
---|---|---|---|
Maybach HL 190 | 375 | 20 | 1,000 |
Maybach HL 150 | 400 | 20 | 850 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
VK 30.01 (H) | 33 | 28 | 11,000 |
---|---|---|---|
VK 30.01 (H) verstärkteketten | 41 | 30 | 11,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG 7 | 415 | 70 |
FuG 12 | 710 | 150 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | × | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 14.36%⇒13.39% | 3.48% |
移動時 | 10.77%⇒10.04% | 2.61% |
派生車両
派生元 | Pz.Kpfw. III Ausf. J(MT/13,600) |
---|---|
派生先 | VK 36.01 (H)(HT/27,000) / VK 30.02 (M)(MT/27,350) |
開発ツリー
7,5 cm Kw.K. 37 L/24 (初期/10,450) | ┳ ┃ | 5 cm Kw.K. 39 L/60 (1,350/13,970) | ||||
┃ ┗ | 7,5 cm Kw.K. 40 L/43 (2,140/25,000) | ┏ ┃ | 10,5 cm Kw.K. L/28 (3,800/28,000) | ━ | VK 36.01 (H) (27,000/935,000) | |
VK 30.01 (H) 0-Serie (初期/5,130) | ━ | VK 36.01 (H) (2,600/10,260 ) | ┃ ┻ | 7,5 cm Kw.K. 40 L/48 (3,400/27,380) | ┳ ┃ | VK 30.02 (M) (27,350/915,000) |
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ━ | FuG 12 (7,200/43,200) | ┃ ┣ | 7,5 cm Kw.K. 42 L/70 (4,600/53,000) |
Maybach HL 116 (初期/9,300) | ━ | Maybach HL 190 (1,300/16,600) | ━ | Maybach HL 150 (5,250/24,000) | ┃ ┗ | 7,5/5,5 cm Waffe 0725 (9,200/18,300) |
VK 30.01 (H) (初期/4,700) | ━ | VK 30.01 (H) verstärkteketten (2,250/10,170) |
車両に関する変更履歴
v0.8.8 | Tier6から5に変更 HTにカテゴリ変更 装甲を修正 |
v0.9.14 | HDモデル化 |
v1.9.0 | 車輌タイプを重戦車から中戦車に変更 (隠蔽性を変更) (内張り装甲を大から中に変更) (改良型換気装置をClass3からClass2に変更) VK 30.01 (H)サスペンションの旋回速度を20度/秒から28度/秒に変更 VK 30.01 (H) verstärktekettenサスペンションの旋回速度を22度/秒から30度/秒に変更 VK 30.01 (H) 0-Serie砲塔の視認範囲を330mから350mに変更 VK 36.01 (H)砲塔の旋回速度を24度/秒から28度/秒に変更 5 cm Kw.K. 39 L/60の総弾数を130発から189発に変更 7,5/5,5 cm Waffe 0725の総弾数を45発から66発に変更 7,5 cm Kw.K. 37 L/24の総弾数を100発から145発に変更 7,5 cm Kw.K. 40 L/43の総弾数を50発から73発に変更 7,5 cm Kw.K. 40 L/48の総弾数を50発から73発に変更 7,5 cm Kw.K. 42 L/70の総弾数を40発から58発に変更 10,5 cm Kw.K. L/28の総弾数を40発から58発に変更 最高速度を35km/hから40km/hに変更 後退速度を12km/hから15km/hに変更 修理費用を20%ダウン 収益性を9%ダウン VK 36.01 (H)砲塔時のHPを660から700に変更 VK 30.01 (H) 0-Serie砲塔時のHPを600から670に変更 派生元車輌をDurchbruchswagen 2からPz.Kpfw. III Ausf. Jに変更 |
解説
- 概要
Tier5のドイツ中戦車。
D.W. 2を拡大強化したヘンシェル社の30トン級試作車両である。
v0.8.8にてTier6の中戦車からTier5の重戦車への大きな仕様変更があった。
v1.9.0にてカテゴリーが変更され、再び中戦車になった。
- 火力
駆逐戦車並の精度と貫通力を持つ7,5/5,5 cm Waffe 0725(ゲルリッヒ砲)によって、Tier7戦車にも通用する攻撃力を手に入れる。
とはいえ、それはあくまで開発が完了した段階での話であり、ストック状態は貧弱な主砲でTier7とも戦わなければならないため苦行の一言である。また、後述の通り防御面が劣っているため、格上相手ではなくても、まともに撃ち合うのは分が悪いということは頭に入れておこう。
なお、一番軽い無線機と5 cm Kw.K. 39 L/60に、改良型装甲材を装備したとしても、改良砲塔が装備できず、履帯の開発が必須である。
砲の種類はやけに多いが、結局戦力になれるのは改良砲塔後に装備できる砲だけなのがつらいところ。ゲルリッヒ砲以外の主砲はPz.Kpfw. IV Ausf. H→VK 30.01 (P)のルートで全て開発可能なので、フリー経験値に余裕がない場合は先にそちらのルートを進めてからこちらに乗るのをお勧めしたい。- 10,5 cm Kw.K. L/28
大口径榴弾砲であり、いわゆる10榴。格下の軽戦車程度なら瀕死に追い込めるHE威力を持ち、同格に対しても直撃させればある程度のダメージが期待できる。
瞬間的な火力は上がるが装填速度は遅く、弾速と精度が悪いため遠距離攻撃に苦労する。
格上の戦車、特にTier7クラスに対しては流石に効果が薄くなるため、履帯切りなどの支援に回ろう。
近距離での戦闘が得意な人向け。 - 7,5 cm Kw.K. 42 L/70
次のVK 30.02 (M)でも使用可能であるが、この戦車には榴弾を使用できないことを除いて完全上位互換のWaffe 0725(ゲルリッヒ砲)があるため、あまり使う意味はない。
必要経験値がゲルリッヒ砲より少ないためゲルリッヒ砲研究までの一時的なつなぎとして使えるが、早急にVK 30.02 (M)等のTier6戦車の乗り出しを楽にする必要性が無ければ、7,5 cm Kw.K. 40 L/48を研究後こちらに寄り道せず真っ直ぐゲルリッヒ砲を目指した方がいいだろう。
VK 30.01 (P)などで先に開発済みの場合は、ゲルリッヒ砲とほぼ遜色ないAP貫通力と精度で以降の研究の心強い味方になってくれる。 - 7,5/5,5 cm Waffe 0725
ゲルリッヒ砲と呼ばれる最終砲。
Tier5中戦車の主砲としては最高の貫通力を誇り、特に「ゲル金」とも呼ばれる課金弾では破格の221mm。
これは同格やTier6戦車はもちろん、大半のTier7重戦車をも易々と貫通できる値である。
弾速が速く、精度も抜群なので、遠距離狙撃やとっさの偏差射撃でも安定して命中させられるだろう。
ただし、頭出しをしているT29やBlack Prince、ATシリーズなど、課金弾でも弱点を狙わないと弾かれる車両も存在するので弱点を事前に確認しておくと良いだろう。
単発火力も7,5cm砲としては高めでDPMも良好。
- 10,5 cm Kw.K. L/28
- 装甲
重々しい見た目に反し、車体の装甲は全周で50mmと薄い。
強力なTier7戦車ともマッチングするようになったことで、ますますその薄さに拍車がかかる形になってしまっている。
更に変速機が前面にあるので正面からの砲撃でも炎上する可能性が高く、防御面は大変厳しい状態にある。
特に同Tierで猛威を振るう105mm榴弾砲のHE平均貫通力53mmを下回っているため、垂直に車体正面を撃たれると半分を超える確率で貫通し甚大な被害を受けることになる。相手がAPやHEATを撃ってきたら尚更貫通される危険が高い。
また、口径101mm以上のAPやAPCRは2倍ルールに引っかかってしまうため、豚飯も70度以上の角度を取らないと防御は期待しがたい。
改良砲塔の防盾は中央部で80mm、外周部は40mmで、外周部の裏には60mm装甲が存在し実質100mm。
防盾の範囲外に位置する垂直装甲は左右の三角形の部分で120mm、それ以外の部分で80mmである。
以上のように砲塔正面は実質80~120mmであり、特に防盾部分は傾斜の恩恵を受けやすいため、同格の砲撃をある程度は弾けるだけの硬さがある。
ただ一つ問題として、改良砲塔に代える事により砲塔旋回速度が大幅に悪化してしまう弱点が有る。
遅い車速と相まって、開けた場所で敵戦車にまとわり付かれると、ほぼ無力化されてしまう。
砲塔は硬いのでハルダウンして地形を積極的に利用して車体部分を隠し、出来るだけ硬い砲塔だけを出す位置取りをしよう。
市街地戦など平坦路のためハルダウンできない場合は積極的に昼飯・豚飯の角度をとり、薄い車体の貫通を極力避けるようにしよう。
- 機動性
中戦車であるにも関わらず、重戦車と同等かそれ以下の機動性しか持たないため、運用上の大きな足枷となっている。
最終エンジンでも400馬力で出力重量比が低く、更に履帯性能や旋回性が良くないため、総じて機動性はかなり悪い。
また、改良砲塔が何故か初期砲塔の倍以上の重量があるため機動性悪化の大きな原因になっている。
幸い、加速は悪いものの最高速度はそれなりにあるので普通に進軍するだけなら大きな問題は無いが、陣地転換や後退しての体勢立て直しの判断は迅速かつ慎重に行う必要がある。
なお、旋回性の低さはE 100ルートに共通する弱点なので、今のうちから操縦手のセカンダリスキルで「クラッチの名手」を習得しておくといいかも知れない。
- その他
最終砲塔での視界は360mと、Tier5内ではかなり良好な部類に入る。
精度と貫通に優れた主砲と合わせ、双眼鏡やレンズ被膜を装備して視界勝負で先手を打つのも良いだろう。
単純な視認範囲では双眼鏡が勝るが、動きが遅く装甲も頼りない本車両で長時間足を止めるのは少々危険。
レンズ被膜が使いやすい場面もあるので、どちらを採用するかは自分の戦闘スタイルとの相談になる。
中戦車としては良好と言える値ではないが、スキル等で補強すれば柔軟な運用が可能となるだろう。
- 総論
薄い装甲と高貫通・高精度な主砲を備えた、「全周砲塔付きの重駆逐戦車」とも言える性能である。装甲の薄さと機動性の低さもあって、最前線で正面切って撃ちあうのは少々厳しいが、距離を置いての砲撃戦では大きな力を発揮する。なるべく敵に至近戦へ持ち込まれないようにしつつ、高い精度と貫通力、広めの視界で確実に打撃を与えていけば、チームを勝利へ導ける活躍が可能である。
この「高貫通・高精度・広視界・低速・低隠蔽・垂直の薄い装甲」という性能はTiger Iと共通する特徴なので、Tigerへと開発を進めるつもりならここで慣れておくといいだろう。
史実
1937年、4号戦車の後継となる突破用の30t級重戦車の開発が軍よりヘンシェル社、ダイムラーベンツ社、MAN社に指示された。これを受けてヘンシェル社ではDW1、その改良型であるDW2の開発を進めていたが、1941年3月、DW2をベースとした試作車としてVK3001(H)が完成した。
(ティーガーIに至るまでにヘンシェル社が開発した試作車両)
VK3001(H)は前面・後面50mm、側面30mmの装甲を持ち、全体的に4号戦車の拡大改良版であったが、サスペンションにはトーションバーが採用され、小径の転輪が挟み込み式に配置されて、エンジンは300馬力のMaybach HL 116であった。この挟み込み式の転輪配置は後のティーガーIやパンターを含む多くのドイツ戦車で採用されるが、接地圧をより均等にできる一方で、転輪の整備・交換には手間がかかった。
武装はクルップ社製の砲塔に7.5cm KwK37 L/24または10.5cm KwK42 L/28を搭載する予定だった。
VK3001(H)はより大型のVK 36.01 (H)の開発が決定されたため41年5月には開発中止が決定されたが、最終的に試作車数両と10個程度の砲塔が完成した。これらのうち7.5cm KwK37 L/24を搭載した砲塔は沿岸陣地の砲塔陣地に流用され、車体のうち2両は改造されて12,8 cm Kanone 40を搭載する自走砲となった。
参考資料
『ジャーマン・タンクス』ピーター・チェンバレン著 大日本絵画
『アハトゥンク・パンツァー第6集 ティーガー戦車編』尾藤満著 大日本絵画
『ドイツ戦車発達史』齋木伸生著 潮書房光人社
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