Tier4 ドイツ 重戦車 / 略称: D.W. 2 / 読み方: デュルヒブルフスヴァゲン ツヴァイ
↑ D.W.-Versuchsturm + 7,5 cm Kw.K. 37 L/24
↑ VK 30.01 (H) O-Serie + 5 cm Kw.K. 39 L/60
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 640⇒670 |
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車体装甲厚(mm) | 50/50/50 |
最高速度(前後)(km/h) | 35/12 |
重量(初期/最終)(t) | 29.93/30.1 |
実用出力重量比(hp/t) | 9.97 |
本体価格(Cr) | 170,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 可 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
7,5 cm Kw.K. 37 L/24 | 13.95⇒ 14.63 | AP HEAT HE | 43 87 38 | 110 110 175 | 1,535⇒ 1,610 | 0.55 | 2.3 | 385 308 385 | 160 | 30 2,000 38 | 780 | -8°/+20° ⇒ -10°/+20° |
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5 cm Kw.K. 39 L/60 | 24⇒ 25 | AP APCR HE | 67 130 25 | 70 70 90 | 1,680⇒ 1,750 | 0.4⇒ 0.39 | 2.2 | 835 1,044 835 | 180 | 30 2,000 18 | 700 | -10°/+20° |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視認範囲(m) | 重量(kg) |
D.W.-Versuchsturm | 50/50/50 | 42 | 330 | 2,750 |
---|---|---|---|---|
VK 30.01 (H) 0-Serie | 50/50/50 | 42 | 330 | 3,000 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 108 TR R | 250 | 20 | 850 |
---|---|---|---|
Maybach HL 120 TR R | 265 | 20 | 920 |
Maybach HL 116 | 300 | 20 | 750 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
D.W. | 30 | 30 | 10,000 |
---|---|---|---|
D.W.2 | 33 | 32 | 10,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG 7 | 415 | 70 |
FuG 12 | 710 | 150 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class3 | × | × | × | × | Class3 | ||||||
× | × | × | Class3 | × |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 7.47%⇒7.52% | 2.08% |
移動時 | 3.7%⇒3.73% | 1.03% |
開発ツリー
7,5 cm Kw.K. 37 L/24 (初期/10,450) | ━ | 5 cm Kw.K. 39 L/60 (1,350/13,970) | ||
D.W.-Versuchsturm (初期/2,200) | ━ | VK 30.01 (H) 0-Serie (1,220/5,200) | ||
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ━ | FuG 12 (7,200/43,200) |
Maybach HL 108 TR R (初期/9,250) | ━ | Maybach HL 120 TR R (710/9,270) | ━ | Maybach HL 116 (800/9,300) |
D.W. (初期/2,100) | ━ | D.W.2 (1,200/4,800) |
車両に関する変更履歴
v0.8.8 | 新規実装 |
v0.9.8 | 初期履帯の移動中の散布界を17%縮小 改良履帯の旋回中の散布界を18%縮小 5 cm Kw.K. 39 L/60 gunの照準時間を2.3秒から2.2秒に短縮 5 cm Kw.K. 39 L/60 gunの散布界を0.4mから0.39mに縮小 初期砲塔時の耐久値を380HPから390HPに変更 改良砲塔時の耐久値を420HPから440HPに変更 |
v0.9.16 | HDモデルに変更 |
v1.9.0 | 5 cm Kw.K. 39 L/60の総弾数を120発から180発に変更 7,5 cm Kw.K. 37 L/24の総弾数を90発から160発に変更 修理費用を34%ダウン 収益性を10%ダウン 初期砲塔時の耐久値を390HPから640HPに変更 改良砲塔時の耐久値を440HPから670HPに変更 コレクション車輌に移行 |
解説
- 概要
v0.8.8で追加されたTier4のドイツ重戦車。(コレクション車輌)
のちにTiger Iの開発母体となった30トン級戦車の計画案である。
マッチング優遇があり、Tier6戦車とはマッチングしない。通常のTier4戦車と小隊を組んだ場合、マッチング優遇が無効となるので注意。
フランスのB1や日本のType 95と同じく、マッチング優遇の代償として同格戦車と比べて難のある性能を抱えている。
掲示板などでは略称のDWから「デスワゴン(Death Wagon)」などと揶揄される事もある。
- 火力
HE主体の7,5cm砲とAPCR主体の5cm砲の二択であり、クレジット収支には前者が優れ、攻撃性能は後者が優れるが、どちらの砲もAPの貫通力が非常に頼りない為、何かしらの不便さがある。
俯角は-10°と優秀なのでハルダウンが効果的。- 7,5 cm Kw.K. 37 L/24
榴弾砲。
発射速度・貫通力・精度に乏しいが、HEの175ダメージは中々の火力。
しかしAPは貫通力43mmと実用性が皆無であり、課金弾のHEATも精度や空間装甲に弱い特性を鑑みると貫通力87mmは今一つ頼りにならない。
従って非貫通でもダメージが期待できるHEをメインに使う事になるが、HEの非貫通ダメージは大まかな計算で「175/2-装甲厚」程度なので80以下が大半。
まともにダメージの出ないような重装甲車両には、履帯切りなどのサポートに徹する事になる。
本砲は下記の5cm砲の課金弾運用が厳しい時に搭載するとよい。 - 5 cm Kw.K. 39 L/60
同格ドイツ戦車の多くが装備する砲。
v0.9.8で強化され、他車両よりもわずかに発射速度・精度・照準時間に優れる。
単発火力70は十分な値だが、APの平均貫通力が僅か67mmしかなく、格上はもちろん同格にも厳しい相手が多い。
一方で課金弾のAPCRは貫通力が倍近くの130mmになり、これはTier5重戦車すら正面から貫通可能な数値だ。
装填速度の速さも相まって高DPMを活かせるようになる。
B1の最終砲と比べると単発火力・DPM・課金弾の貫通力で上回っており、課金弾を多用すればTier5戦車相手でも戦いやすいのが本砲の強みである。
ただし、小口径ゆえに距離減衰が激しい点には留意しよう。
- 7,5 cm Kw.K. 37 L/24
- 装甲
一般的な「重戦車」のイメージと異なり、その装甲厚は全周50mmとTier4の中では中程度。
テクニックを駆使してようやく同格の弾を弾ける程度であり、基本的には他に重装甲車両がいるなら「一歩引いた位置」*1からの支援に徹したい。
一応、Tier3-4の機関砲・通常砲弾を抑え込める装甲厚であるため、この頃はまだまだ多い軽戦車相手には優位に戦える。
なお、HPは改良砲塔で670と同格重戦車Type 95と並び、Tier4最高の数値である。(但しあちらは紙装甲なので相対的な防御力ではこちらに分がある。)
昼飯・豚飯・ハルダウンなどを駆使して終盤までHPを温存しておきたい。- 砲塔
改良砲塔には厚さ50mmの大型の防盾が付き、装甲厚は本装甲と合わせて100mmに達する。
これはTier4としてはかなりの装甲厚であり、ハルダウンを活用して砲塔正面だけ出していればキューポラ以外は低Tier戦車の攻撃を弾くことが期待できる。
そのキューポラはサイズこそ小さめだか、装甲厚は50mmと防盾部分に比べて薄くなっている。 - 車体
車体正面装甲も50mmであり、同じドイツの同Tier中戦車であるPz.Kpfw. III Ausf. Jよりも20mm薄い。
側背面も同様に50mmでこれは他戦車よりは厚いが、車体を45度傾けても疑似装甲厚は70mmほどにしかならない。
そして、同格や格下には例外的な鈍足戦車ではあるがValentine・AMX 40といったこの車両よりも全周で装甲が厚い「軽戦車」すら存在する。
格下であるTier3の軽戦車でも最終砲はAP貫通力が50mmを超えるものが多く、角度を付けなければ弾く事はほぼ不可能。
- 砲塔
- 機動性
B1よりカタログスペック上の最高速度こそ上回るものの、トルク不足で加速が鈍い。
悪い意味で重戦車らしい機動力であり、基本的に敵の砲弾を動いて回避する事はできない。
一方、履帯性能が軽戦車並に優秀という隠れた強みが存在する。特に沼地や湿地のような軟弱地盤ではPz. I Cに匹敵するほど接地抵抗が小さく、見た目に反して走破性能はかなり高い。
また、砲塔の旋回速度も多くの同格中戦車より速く、履帯の旋回性能も悪くはない。重戦車カテゴリではあるが接近戦に弱いという事はなく、格闘戦を挑まれても十分に対応できる。
ただし装甲に期待できないため対多戦は不利。うかつに囲まれないよう慎重に動きたい。 - その他
視界は330mとTier4戦車としては平凡な数値。
最終無線機(FuG 12)の通信範囲は710mと広く、互換性のある車輌も多いので開発しておいて損はない。
- 総論
砲の性能に難があるものの、Tiger Iなどに通ずるテクニックを学べるドイツ重戦車の入門編である。
何も知らずに低貫通のAPを使ってしまうと苦行以外の何者でもないが、砲性能を理解して正しく使えば7,5cm砲でも5cm砲でも十分戦う事ができる。
また、装甲不足を補う為にハルダウンや昼飯・豚飯といった重要なテクニックをここで学んでおくと後々で役に立つだろう。
たとえTier5戦場に入れられたとしても、「一歩引いた位置」を意識し、支援射撃で着実にダメージを与えていけば戦果を挙げる事は可能だ。
Tier4重戦車はマッチング優遇の代償か今一つ強みの無い性能の車両が多いが、本車は優秀なDPMと課金弾を持つ5cm砲がある分、攻撃面は一歩抜きん出ていると言える。
史実
1935年のドイツ陸軍はハインツ・グデーリアン大佐の主導により乗員育成用のPz.Kpfw. I、Pz.Kpfw. IIの両軽戦車に加え、主力戦車となる15t級戦車(Pz.Kpfw. III)、そして歩兵支援用の18t級戦車(Pz.Kpfw. IV)といった多岐に渡る各種車両開発の真っ最中であったが、陸軍兵器局長クルト・リーゼ将軍は更に強力な30t級戦車の開発を提案した。
この車両は「攻撃防御戦車」(Offensive Abwehr von Panzerwagen)と呼ばれ、仮想敵国たるフランスが保有するシャール2C重戦車の撃破を目的とするものだった。
戦車開発担当の兵器局第六課は1936年中にマイバッハ発動機製作所社長カール・マイバッハと搭載エンジンについて2度に渡り検討会を開き、出力600hpの12気筒ガソリン・エンジンを搭載することになった。
更に同年11月にクルップ社に対して7.5cm砲搭載砲塔の開発を求め、翌年1月にはヘンシェル社に対して車体の開発を要求した。
本車には当初「BW」の秘匿名称が与えられていたが、Pz.Kpfw. IVの試作車にも同じ名称が与えられたため、「IW」(Infanteriewagen:歩兵車)に変更され、さらに最終的には「DW」(Durchbruchwagen:突破車)に再変更された。
1937年10月1日にヘンシェル社はDWの計画書を提出。この計画書によるとクリーブランド式履帯走行装置型のDWと多段階走行装置型のDWを1938年後半までに完成させることになっており、後に前者には「DW1」、後者には「DW2」の名称が付与された。
一方、クルップ社は1937年2月22日に兵器局第六課に砲塔図面を提出した。初期型のPz.Kpfw. IVと同じく24口径7.5cm戦車砲KwK37を装備しており、装甲厚は前/側/後面50mm、上面15mm、防盾部20mmとPz.Kpfw. IVよりはるかに強力であった。ヘンシェル社は1938年8月頃に最初の試作車体であるDW1を完成させた。DW1の車体装甲厚は前/側/後面50mm、上/下面20mmとIV号戦車より格段に強力であった。エンジンについてはマイバッハの新型エンジンが間に合わなかったため、Pz.Kpfw. III、IV用のHL120TR V型12気筒液冷ガソリン・エンジン(出力280hp)が搭載された。
DW1は1938年9月9日から走行試験に供されたが完成度が低く、兵器局第六課はDW2製作を求めた。
DW2は基本的なデザインはDW1とさほど変わらなかったが、DW1で圧板技術の低さから前後に分割されていた車体は一体式に改められ、エンジンはマイバッハ社製のHL116 直列6気筒液冷ガソリン・エンジンが搭載された。
その後、兵器局第六課はそれまでヘンシェル社のみで進めていた30t級戦車の開発を「VK30.01」の名称でより本格的に行うよう方針変更し、1939年10月にポルシェ社とダイムラー・ベンツ社にもVK.30.01の開発を要請した。
これに伴いヘンシェル社のDWシリーズはVK 30.01 (H)に名称が変更された。
この30t級戦車の計画は後に36t級戦車の計画(VK 36.01 (H))を経て45t級戦車の開発計画(Pz.Kpfw. VI Tiger、Tiger (P))にまで発展する。
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