Sturer Emil

Last-modified: 2023-08-21 (月) 14:48:12

GER_Sturer_Emil.png

Tier 7 ドイツ 駆逐戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

HP850
車体装甲厚(mm)50/30/30
最高速度(km/h)25
重量/最大積載量(t)33.44/36.5
本体価格(シルバー)1,300,000
修理費(シルバー)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
初期状態Maybach HL 11610.5 cm k 18 L/52Schwere BetonknackerSturer Emil850265
300AP
APCR
HE
169
227
53
300
300
380
60600
11G
650
7.69
2.10
0.34
32--/--/--28400
12.8 cm SF L61開発時Maybach HL 116 S12.8 cm SF L61Pz.Sfl. für 12.8 cm K. 40Sturer Emil850700
450AP
HE
231
65
490
630
23920
760
4.35
2.30
0.36
36--/--/--28400

解説

  • 概要
    TankHunter(2016/05/11)で追加された、Tier7ドイツ駆逐戦車
    Pz.Sfl.V(Panzer Selbstfahrlafette V)は5号装甲砲車の意味。
    本車両に至るまでの駆逐戦車と同様、紙装甲と引き換えに高火力を誇る。
    なお、マッチング上ではHT扱いとなる。
    必然的にHTの相手をすることが多くなるので、弱点はしっかりと把握しておこう。
     
  • 火力
    搭載できる砲は10.5cm砲と12.8cm砲の2種類。
    基本的には12.8cm砲が望ましいが、癖のある砲な上に両者の最大貫通力は4mmしか差がないので、肌に合わなければ10.5cm砲を使い続けるのもあり。
    • 10,5 cm Kanone 18
      初期砲。装填が速いことを除いてDicker Maxの主砲と全く同じ。
      Nashornの最終砲よりも貫通力が30mm以上低く、精度も落ち、初速も遅い。
      平均攻撃力はTier相応に上がっているとはいえ、貫通しなければ意味が無いのであるから、上位も平気で貫通し放題だったNashornよりも見劣りは否めない。
      課金弾は貫通力が高く、同格以上にも十分に貫通が見込めるため多めに持ち歩くといくらか楽になるだろう。
      とはいえ、本車はTier7TDとしての性能のほとんどを最終砲につぎ込んでいる性能バランスであるため、最終砲の搭載を最優先で行いたい。
      6万近い経験値を貯めるのは簡単ではないが、最終砲の性能はそれに見合うだけの価値はあるため、フリー経験値も積極的に使うことを推奨する。
    • 12,8 cm Kanone 40
      本車は一気に貫通・精度・攻撃力の三拍子そろった恐るべき戦車に変貌する。
      破格の攻撃力490を持ち、Tier5MTならば1発で瀕死、同格HTも3発で沈む。
      貫通力もTier7最高級の231mmで格上にも十分通用するが、敵もいっそう硬さを増している。持ち前の精度を活かし遠方からでも弱点を狙おう。
      本車最大の弱点は、12.8cm砲の砲弾をわずか23発しか搭載していないということだ。
      以前より8発も増やされたが、それでも余裕のある弾数ではない。
      連射できるほど装填時間が短くないとはいえ、無駄弾を打つとすぐに弾切れしてしまう。できるだけ照準を絞り一撃必殺を心がけよう。
      この砲には金弾が存在せず、貫通が見込めない相手に金弾で貫通力を上乗せする、といったことができない。
      榴弾の搭載も大きな悩みどころだ。貫通しなくてもある程度のダメージは期待できるので、好みにあわせて少量持っていくと良い。
      卓越した打撃力の反面、射界は左5°/右7°と、異常なほど狭く弱点と言えるレベルである。
      ゆえに頻繁に車体を旋回させることになるが、ほんのちょっと旋回させすぎただけで撃てなくなるので、慎重に操縦しよう。
      一方で俯仰角は-15°/+10°と、異様なまでに下方への射撃能力が高い。高台や斜面を利用したハルダウンを積極的に利用しよう。
       
  • 装甲
    例によって装甲はやはり無いものと思ったほうが良い。
    戦闘室正面から榴弾が貫通するという事はなくなったものの、Tier5の通常弾にさえ簡単に貫通されるので最前線はご法度。
    一見分厚そうな防盾も計100㎜しかなく、格下にも簡単に貫通できるほどの見掛け倒し。
    隠蔽率も優秀とは言えず、隠蔽率を利用して茂みに隠れるよりも、相手の視界外からの射撃に徹するか、ハルダウンを駆使し被弾しない方が大切。
    視界も結構短いので単独行動は厳禁である。
    なお、戦闘室正面にある予備履帯には防御効果はない。
     
  • 機動性
    劣悪の一言に尽きる。Nashornまでは優秀な速度性能を活かし自由自在に陣地転換が可能であったが、本車ではかなり厳しい。
    馬力が不足しているので、勾配がそこそこの登り坂ですら微速になりエンジンが損傷すると登れなくなる。
    本車までほとんどフリー経験値を投入せずプレイしてきたのならば、これまでの車両で幾つかの狙撃ポイントを開発しているはずだ。
    培ってきたリアル経験値をフルに活用し、狙撃ポイントへ直行しよう。ただし遅すぎるので、遠い狙撃ポイントには間に合わない恐れがあるため注意されたし。
     
  • 開発
    開発中において、最も気になる点が通信範囲の狭さ。
    中・高Tierのドイツ戦車にとって、開発途中の通信範囲の狭さは慢性的な悩みだが本車は特に通信範囲が狭い。
    何しろ初期通信機がTier3相当の品物で、範囲が265ⅿしか無い上に中間通信機も310mと狭い*1
    味方との連携にも支障を来しかねないレベルのため、最終無線機までフリー経験値をつぎ込む事も選択肢に入れておきたい。
  • 総論
    超強力な主砲を搭載するために、他の全てを犠牲にした駆逐戦車。
    けっして慢心せず、なるべく撃たれにくい位置取りを意識して存分に砲の性能を発揮させることが活躍の秘訣となるだろう。

史実

1941年3月、開発中止となったVK 30.01(H)の車体を利用して、主砲に高射砲である12.8cm FlaK 40を対戦車用にラインメタル社が改良した12.8cm Kanone 40 L/61を搭載する事が決定した。
この大型のカノン砲を搭載する為に車体は延長され、砲塔が装備されるはずだった部分には代わりに大型のオープントップ式戦闘室が設けられ、エンジン前方の台座の上に主砲が設置された。
ただ、現存写真からは改造の跡も見られず、また後部形状も変更されており機関部の配置も違うので、実際は新規に製作されたのではないかと思われる。
1941年8月~1942年3月にかけてラインメタル社によってプロトタイプが2両製作された。
こうして完成した車両は12.8cm Selbstfahrlafette L/61(Panzerselbstfahrlafette V)と名付けられた。
この2両はドイツの画家にして詩人ヴィルヘルム・ブッシュの絵本である『マックスとモーリッツ 七つのいたずらの話』の主人公であるマックス、モーリッツの愛称を付けられたが、俗称としてのSturer Emil(頑固なエミール)が有名であるが、マックスに付けられたのかモーリッツに付けられたのかは不明である。
1942年6月28日から開始されたブラウ作戦に実戦投入され、第521戦車駆逐大隊に配属となった。
それぞれの運命は異なり、第521戦車駆逐大隊に配属され、そのまま残った車両は1943年1月、スターリングラード攻防戦で無傷でソ連によって捕獲され、第521戦車駆逐大隊から第2装甲師団第38装甲猟兵大隊に配属されたもう1両は1944年半ばにソ連の爆撃によって破壊された。
スターリングラード攻防戦で無傷でソ連によって捕獲された車両は砲身に22のキルマークが描かれており1943年~1944年の間モスクワのマクシム・ゴーリキー記念文化と休息の中央公園(ゴーリキイ公園)の捕獲兵器展示会で展示された。
現在はモスクワ郊外にあるクビンカ基地の敷地内にあるロシア最大の戦車・装甲車輌の博物館であるクビンカ戦車博物館で展示されている。

参考程度ではあるが、本車両は「しぶといエミール」と紹介されているが、しぶといのドイツ語はzäh。頑固はsturと書く。よって本説明では頑固の意味をとらせて頂いている。もっとも頑固なエミールとドイツ語で書くと「Hartnäckige Emile」になってしまうが。
興味があればドイツ語ではあるが1998年1月に出版された改訂復刻版「Waffen-Arsenal Highlight Band 3 - Panzerkampfwagen MAUS und andere deutsche Panzerprojekte」を参照してみるのも良いだろう。

コメント

  • 最終砲のまでの道程が過酷過ぎる…でもラインメタルに乗りたい… -- 2021-09-28 (火) 15:30:04
  • 最終砲積んで草むら被って狙撃してたらあっさり大口径取れたわ。金弾って選択肢が無いから財布にも優しい。 -- 2021-12-15 (水) 11:15:58
  • 途中まで真面目に育ててたが苦痛過ぎてついにフリーexp使って最終砲にした、「Tier5MTならば命中即蒸発」←マジだったw -- 初心者マーク? 2022-02-09 (水) 04:31:46
  • 今更感あるけど装弾数増えてるね -- 2022-05-07 (土) 14:00:05
  • イージーエイトぶりの初期砲の辛さ -- 2022-07-20 (水) 21:40:49

*1 他の中・高Tierドイツ戦車の初期通信機が中間通信機