Type 4 Chi-To

Last-modified: 2023-10-09 (月) 09:34:01

Chi-To.png

Tier 6 日本 中戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)75/35/35
最高速度(km/h)45
マッチング範囲(戦闘Tier)6~8
本体価格(シルバー)940,000
派生元車輌Chi-Nu

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比旋回速度視認範囲
初期状態Type 100 Kakyuu V-127.5 cm Tank Gun Type 5Type 4 Chi-To PrototypeType 4 Chi-To Prototype840Hei
3002775/50/50400
9.6336360
7.5 cm Tank Gun Type 5 Model I開発時Mitsubishi AL Type 4 Kuurei V-127.5 cm Tank Gun Type 5 Model IType 4 Chi-To ProductionType 4 Chi-To Production930Type 3 Ko
4003075/35/50750
12.2336360
 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
7.5 cm Tank Gun Type 5AP
AP
HE
82
7G
60
124
155
38
125
125
175
121,5002.300.3765+20
-6.5
12.771,5962.10.36+20
-10
7.5 cm Tank Gun Type 5 Model IAP
AP
HE
140
8G
68
155
186
38
130
130
175
15.792,0532.100.3665+20
-10

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tire6日本中戦車。
  • 火力
    初期砲塔ではType 3 Chi-Nu Kaiと同等の6.5°までしか俯角が取れず、地形への適応力が低い。
    改良砲塔ではHP・俯角・精度・DPMが順調に強化されるので早急に改良砲塔に換装したい所。
    • 7.5 cm Tank Gun Type 5
      前身のType 3 Chi-Nuから引き継いだ初期砲であり史実砲。
      基本性能は三式中戦車搭載版と同じだが、Tierが上昇したこともあり少々力不足になっている。
      課金弾の強化APを用いても貫通力が155㎜しかないのは厳しい。
    • 7.5 cm Tank Gun Type 5 Model I
      本車の最終砲。
      能力的には五式7.5cmの上位互換で、APの貫通力が五式7.5cmの強化APと同等。
      Tier6中戦車としては良好な貫通力、連射速度、精度を併せ持っており、単発火力以外の性能は良好である。
      ただし、課金弾が強化APゆえに貫通力の伸びが悪いので、Tier7・8の重戦車を正面から貫通させるのは難しい。
      そういった相手と戦う機会は多いため、弱点把握や側面背面を狙っていく立ち回りは必須と言える。
       
  • 装甲
    装甲厚はChi-Nuから強化されたが、周りの火力が向上している事を考えるとかなり頼りない。
    • 砲塔
      今までの日本中戦車とは違って、駐退機および防盾部分が満遍なく150mm以上とそれなりの装甲厚を持っており、ハルダウンしていれば同格以下の通常弾は正面から受け止めてくれる可能性がそれなりにある。
      しかし、肝心の防盾もさして広くなく、防盾外の装甲厚は言うまでもなく薄い。
      あくまで日本中戦車にしては頼れる部分が存在するというだけなので、弾ければラッキー程度のものである。
      基本的に、さっさと撃ってさっさと隠れるという、日本中戦車の大原則を守るのが一番である。
    • 車体
      Chi-Toの装甲には一般的な戦車と違う弱点がいくつかあるので注意が必要である。
      通常の戦車では、車体下部の装甲が薄く上部が厚いことが多いが、Chi-Toは逆に車体下部が厚く上部が薄い。
      最高数値の75mmの装甲があるのは一部*1だけで、ライトやハッチのある傾斜の最も強い面は天板と同じく20mmしかない。
      この20mm面は一見すると避弾経始に優れていそうに思えるが、傾斜込みの実装甲厚も60mmにも満たない為に、実質車体正面の3割近くが弱点部位という悲惨な事になっている。
      ここを抜かれるとトランスミッションに当たってエンジンが破損する&火災が発生する危険もあり、撃ち合う時はできるだけ隠しておきたい。
      正面に弱点があるからと言って昼飯の角度を取ることもお勧めできない。
      車体及び砲塔の左右の斜めの装甲*2は50mmしかない上に、ソ連重戦車の楔形装甲と似た形状によって、昼飯の角度を取るとかえって角度が相殺されて貫通されやすくなる。
      ちなみに、この弱点は次のType 5 Chi-Riにも引き継がれている。
      なお側面は35mmとさらに薄いので角度を取りすぎると逆に弱点を晒す事になる。
      以上のように、装甲は「運が良ければ格下の砲を防げる」「運が良ければ榴弾のダメージを若干抑えられる」程度にしか信頼できず、被弾=ダメージと考えて良い。
      車体が少々大きいが、隠れることを最大の防御とする立ち回りを意識したい。
       
    • 耐久値
      耐久値はTier6中戦車の中では上から2番目とかなり高く、それなりの生存性があるといってよい。
      いざという時に被弾覚悟で飛び出せるのはChi-Nu以前には無かった強みである。
      終盤までしっかりと温存して、活かせる時に活かせるように立ち回ろう。
       
  • 機動性
    日本戦車の弱点であるエンジンの出力不足が本車両では特に顕著で、機動性は低い。
    加速力が悪いためカタログスペックの最高速度45km/hは平地でも出せず*3、登り坂ではかなり遅くなる。
    流石に一般的な重戦車よりはましだが、コース取りに気を使わないと転進に取り残されやすい。
    陣地転換は早めに決断するべきである。
    なお、初期エンジンでは並の重戦車にすら遅れをとる程の機動性しか発揮できない。
    改良エンジンにしたところで普通の中戦車より格段に遅いが、初期エンジンに比べれば遥かにマシである。
    ちなみに

    史実におけるチトの重量は29.5~30トン(諸説あり)とされている。
    WoTでは理由は不明であるが、最終開発状態の重量が32.7トンもあり、機動性が損なわれる原因となっている。

     
  • 乗り出しについて
    初期状態のままでは、Tierだけ1つ上がって機動力が更に悪化した劣化版Chi-Nu Kaiであり、乗り出しは最悪極まりない。
    できればフリー経験値を用いて万全の状態で乗り出したい。
    主砲・砲塔・エンジンの3つは事前に開発したいところ。
    余裕があればエンジンを含むType 4 Prototype 2、最低でも最終砲のType 4 Prototypeまでは開発してから乗り出す事を推奨する。
  • 総論
    前身のChi-Nuから駆逐戦車寄りに強化された戦車である。
    防御面が脆弱な反面、優秀な砲を持っているので、前身と同じく前線から一歩引いた位置からの地形を活かした稜線射撃に努めたい。
    優れた精度と貫通力は、やや遠目の間合いからでも充分な威力を発揮してくれる。
    市街戦でも入り組んだ路地での接近戦は避け、直線道路の終端などに陣取るのが吉。
    ただし、加速力がかなり鈍い為、中戦車らしい動きをしようとすると機動性不足に悩まされる。
    前進や陣地転換などの判断は早めに行おう。
    前身同様、適正な距離で丁寧に扱えば十分に戦果を上げる事ができるだろう。

史実

四式中戦車 チト

1941年(昭和16年)に研究が着手され、1942年(昭和17年)9月に新中戦車(甲)として開発が決定された。これが後の四式中戦車の原型である。ちなみに新中戦車(乙)とは五式中戦車のこと。
 当初、長砲身47mm戦車砲搭載として計画されたチト(チト車)は、列強各国の戦車の状況や過去の戦訓などから、1943年(昭和18年)に長砲身57mm戦車砲搭載に方針を変更、装甲に関しても最大装甲厚75mmと列強各国の中戦車同等基準で製作されることが決定された。
 当初は試製五糎七戦車砲搭載のものが試作1号車として作られたが、威力不足でありまた列強各国の戦車の主砲が75mm級に移行したため、長砲身57mm戦車砲搭載案は破棄され、五式中戦車に搭載予定の長砲身75mm戦車砲を改装し搭載した試作2号車が設計されることとなった。試作1号車の砲塔はゲーム内では三式中戦車 チヌの初期砲塔として再現されている。

 三式中戦車(チヌ車)の計画開始は1944年(昭和19年)であり、四式中戦車(チト車)はおろか五式中戦車よりも遅い。これは三式中戦車が、本車の開発の遅れを埋める為に計画された応急的な車輛のためである。三式中戦車は既存の一式中戦車に新設計の大型砲塔を搭載したものであり、いわば新砲塔チハの一式戦車版ともいえる。ちなみにチト車とはチュウセンシャの「チ」と計画順、イ、ロ、ハ、ニ…を組み合わせたものである。

 試作2号車の主砲には「四式七糎半高射砲」改造の砲口初速が850m/sに達する「試製七糎半戦車砲(長)II型(制式名称:五式七糎半戦車砲)」が選ばれた。砲塔には日本初の鋳造砲塔が採用されたが、これは同時期のT-34やM4の鋳造砲塔とは違い、砲塔左面・砲塔右面・砲塔後面に分割された鋳造部品と砲塔上面及び砲塔前面の圧延防弾鋼板を溶接したもので、生産性で劣っていた。このため、量産時には三式中戦車の砲塔の増加装甲版を用いる予定であり、これがゲーム内では改良砲塔として再現されている。車体も量産車では生産性が高く、比較的避弾経始に優れたスタイルに変更されている。この量産車の車体がゲームでは再現されている。前面装甲は最高75mmに達している。足回りには九七式中戦車以来標準の水平コイルスプリング懸架装置を採用し、エンジンには「三菱ALディーゼルエンジン(4式V12エンジン)」が搭載され、変速機に日本初のシンクロメッシュ機構を採用、操向装置には九七式中戦車と同じ遊星歯車式のクラッチ・ブレーキ方式が採用されたが、油圧サーボを導入した事により最高時速45km/hで自由自在に動いた。

 本車の完成をもって、遅れていた日本の戦車技術も時期の遅れはあるものの一応世界水準に達したと言え、M4を上回る性能は大いに期待された。試作車の完成後は、昭和20年度中に200両量産・配備される予定であったが、生産が遅れ、終戦までに完成した車両は2両(文献によっては6両)のみであった。
 戦後、完成した2両の四式中戦車の内1両はアメリカのアバディーン性能試験場に送られ、様々な試験が行われたが、その後スクラップとして解体された事が分かっている。
もう1両の方は終戦直後にアメリカ軍(GHQ)に取られるのを拒んだ日本軍の関係者が焦土作戦で隠蔽のために運搬し、浜名湖北の猪鼻湖に沈められていると言われており、現在においても発見しようとしている人が大勢いる。

コメント

  • 中戦車として見るとチヌの楽劣化版? -- 2017-01-27 (金) 22:22:03
  • 手数型としての動きを徹底すると -- 2017-05-21 (日) 17:57:05
    • 普通に強い -- 2017-05-21 (日) 17:57:28
  • なんの強みも無いやんマッチング優遇必要だろ -- 2017-09-10 (日) 14:33:45
  • 初期の動きが・・・すごく、もっさりです。 -- 2017-10-22 (日) 23:48:01
  • 最終パッケージまで行くと、速度もまずまずあって、射撃精度、貫通もなかなか良くていい戦車だと思うけどな。格上にはしっかり弱点狙えば精度良いから当たるし、撃たれないように動き回ったり隠れたりして奇襲するのがおすすめ。 -- 2018-08-28 (火) 14:33:11

*1 車体下部と、銃座とドライバー用の覗視孔?(幸いこの二つは弱点ではない)のある面
*2 後期砲塔だと日の丸のある面、車体だと履帯上にある面
*3 長い直線でも42km/hあたりで頭打ちになる