Tier 8 ソビエト連邦 自走砲
スペック
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 旋回速度 | 視認範囲 | |||||
初期状態 | M-17T | 152 mm BR-2 | SU-14-2 | SU-14-2 | 980 | 10R | |
500 | 14 | --/--/-- | 360 | ||||
7.81 | 12 | 310 | |||||
203 mm B-4開発時 | M-17F | 203 mm B-4 | SU-14-2 enhanced | SU-14-2 | 12RT | ||
700 | 16 | --/--/-- | 625 | ||||
11.03 | 12 | 310 |
主砲性能 | ||||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 爆発範囲 | 発射速度 | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | 射程 | |
152 mm BR-2 | HE AP HE | 1,120 12G 13G | 88 246 90 | 570 450 570 | 3.66 -- 5.11 | 4.60 | 5.50 | 0.64 | 42 | +60 -0 | 1,428 | |
203 mm B-4 | HE AP HE | 1,910 1,845 20G | 102 260 102 | 1,170 870 1,170 | 6.07 -- 8.49 | 2.46 | 6.50 | 0.76 | 26 | +60 -1 | ? |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
Tier8のソ連自走砲。
1930年代、T-28・T-35多砲塔戦車をベースに開発された密閉戦闘室の試作自走砲である。
- 火力
ラインナップは変わらず、両砲ともSU-14-1あるいはS-51から引継ぎのものである。
射界は改善されていないので注意。
俯角0度と一切下に撃てないので近接射撃は難度が高い。- 152 mm BR-2
前身から装填速度こそ低下しているが、精度と照準時間が大幅に改善され直撃を狙いやすくなった。
裏を返すと、天板ぶち抜き以外でダメージは出ない。なるべく早めに交換した方が良いだろう。
車体を旋回しても、他国の自走砲ほどレティクルが広がらず照準も早いので、射界の狭さはそれほど気にならない。 - 203 mm B-4
攻撃力と広い爆発範囲が売りだが、前身から引き継いでいるのでさすがにインパクトは薄い。
装填速度、精度、照準速度が向上し大分扱いやすくなっている。
HE弾の爆発半径が広く、相手がたとえ移動していてもダメージを与えやすい。
総弾数が少なめなので、景気よく撃っていると弾切れを起こす可能性がある。
HE弾・AP弾に加えて、広範囲HE弾が搭載可能であり、これが本砲の金弾だ。
これは範囲攻撃力が強化されたHE弾であり、直撃時の威力は普通HE弾と同等だ。
普通榴弾でも充分な範囲攻撃力があるので必要性は薄いかもしれないが、SPGに対するカウンター攻撃には威力を発揮する。
- 152 mm BR-2
- 装甲
正面は50mmの傾斜装甲、巨大な防楯も50mm厚。中口径榴弾一発程度なら耐える。
側面は均一な30mmだが、2枚の履帯スカートが装備されており、ここに限れば榴弾やHEATを防ぐ可能性がある。背面は20mm。 - 機動性
最高速は表示上30km/hとなっているが、履帯性能が劣悪で実質20km/h程度とアンダーパワー気味。加速はそこそこスムーズだが、旋回性能は重戦車以下。
S-51と比べると明らかに満足に動けずノロノロとしている。
スタート地点から移動中に敵の軽戦車にスポットされてその巨体を隠せず爆散している光景を見る事もあるだろう。
また初期地点からあまり動けないので、意表を突くような射撃ポイントの確保は難しい。 - その他
- 隠蔽・視界
ゲーム中の全車両中でも最大級の巨体を有し、隠蔽率が非常に悪い。後述の機動力の低さも相まって敵に発見・撃破されやすいので、敵の視認範囲については常に気を配ること。
視認範囲、通信範囲ともにTier8SPGではドベであるが、自走砲なので気にしなくてもよい。
- 隠蔽・視界
- 総論
Tier8SPGとしては十分な火力を持つ。前述のとおり隠蔽率と機動力が劣悪なので、くれぐれも発見されない立ち回りを最優先すること。陣地転換はリスクが高く不得意だが、やむを得ず行う場合は他の自走砲以上に早い段階で、かつ慎重に行う必要がある。
史実
SU-14-1は、1933年に開発されたT-35重戦車の車体を流用していました。
T-35は、陸上戦艦としてソ連軍が多砲塔重戦車に執心だった頃のもので、主砲の76mm戦車砲と、2門の45mm戦車砲、同じく2門の7.62mmDT機関銃をそれぞれ4つの砲塔に分けて搭載していました。 このため搭乗員が11人、総重量45tと当時としては重量級で、低速な上にトラブルも多く、完全に失敗作とされプロパガンダのパレードで赤の広場でのメーデーパレードに参加したくらいで、実戦に参加しないまま5年間で61両のみしか生産されませんでした。
このT-35の一部が、自走自衛火砲として改造されることが計画されました。
T-35の車体をオープントップ化されて、エンジンは大型火砲を搭載するために前方へ移動されました。
1934年に、152mmB-10海軍砲および、152mmML-20砲架ベースの203mmM-4臼砲を搭載する計画が提案されます。
ところが、203mmM-4臼砲は命中精度が劣悪で、使用に耐えられないと判断され、152mmB-10砲は俯仰操作が遅く、発射率も遅く、そして砲身寿命が短いことなどを含むいくつかの問題が指摘された結果、双方共に試験結果は芳しくないとされ、正式採用はされませんでした。
1936年には152mmB-10-2-30海軍砲と呼ばれる計画から試作されたものを改良した、152mmBr-2カノン砲が搭載され、固定密閉戦闘室へ変更されました。 これが、SU-14派生型SU-14-Br-2とされたそうです。 これが、本車のSU-14-2となっているようです。
SU-14-Br-2に搭載される152mmBr-2カノン砲は、152mmB-10海軍砲に代わり開発された、当時赤軍が持つ中でも巨大な砲の1つ、対戦車戦闘に奨励される重砲で、1941年の秋、この試作車輌はクビンカ実験場からドイツ軍を砲撃し、フェルディナント(エレファント)駆逐戦車の正面装甲にすら、大穴を開けるほどの威力を持っていました。
この事から、「特殊目的用重トリプレックス」の異名をもっていたとされています。
SU-14-Br-2は量産されませんでしたが、試作車は1940年のモスクワ防衛戦に投入されて生き残り、現在ロシア郊外のクビンカ戦車博物館に展示されています。
コメント
- バスみたいでかさ。流れ弾直撃が多い。 -- 2020-10-16 (金) 02:51:19
- これが噂のスクールバスか -- 2021-09-29 (水) 15:54:35
- 史実の説明→フェルディナントに直撃させたの!?自走で!? -- 2022-02-19 (土) 21:38:56
- どちらかというと直射によるトーチカ駆逐戦車運用らしい -- 2022-02-22 (火) 12:13:38
- なるほど。怖いだろうな -- 2022-02-23 (水) 22:02:51