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【18話 粗悪で脆い道】
"脱国派"は、"ミッドポッター"から数えきれないほどの支援を受けてきた。
そのお陰で、"脱国派"は壊滅される前の全盛期と同じくらいの勢いが付いた。
しかし……
"脱国派"にとっての敵討ちであり、"ミッドポッター"と協力して立案した"ハルマ討伐の計画"が失敗してしまった……
その後、遅れて合流してきた"脱国派"の"ガズエル"は見てしまった。
失敗した途端、"ミッドポッター"は"脱国派"に集まった他の人々の記憶を"操り"、証拠隠滅を図ろうとしていたのだ……
「おい、話が違うんじゃねえの?」
「状況を、見ようよ。"ガズエル"くん」
分かりやすいほどに、"ミッドポッター"が"ガズエル"を険しく睨んでいた。
「僕は今ピンチなんだ。犯罪者と協力して"この島"を掌握するはずが、"開幕"で失敗かよ。僕はこの結末を読めなかった」
「……俺らを売って、おまえの判断不足をちゃらにする気かよ!」
ガズエルが1歩足を踏み込んだその時……
「そうだね、じゃあ失神してね」
"ミッドポッター"は不意打ち気味に【フィデュル・テ】を放ち、激しい光で"ガズエル"を失神させた……
「……アアアァァァ!!面倒過ぎるっっっっ!」
"ミッドポッター"からしたら、今が絶好の"イライラ"を吐き出すチャンスだった。
目も瞑って、自分の存在を客観的に忘れた。
"ミッドポッター"の声が、誰もいない荒野の、遠くの方まで響いていった。
……しかし、"不特定多数"の誰かは、この声を注意深く聞いていたという。
「……あーあ、」
そして、"ミッドポッター"はようやく目を開けた……
「……"オロチ"」
「え?」
目の前に現れたのは、かつて"ミッドポッター"が"ムイ"として操った、"アラン"という人物。
彼の奥義【オロチ】は、"ミッドポッター"が【ギュレイミュア】を唱え、完全に往なす事に成功したが……
「"初夏青春の輝刃"!入れる!」
次に現れたのは、"剣士隊隊長"の"ゼレナ"。
「くっ……」
身構えたものの、"ゼレナ"は"ミッドポッター"の背後を通り、背後で倒れていた"アラバン"を連れ去った。
代わりに……
「"弱滅"……!」
「っ!なるほど?……」
"ミッドポッター"の構えに、代わりに"アスロナ"が突撃していった。
「……"弱滅"は、弱き者をいたぶる邪悪な技。俺が最も嫌悪し……"俺が敵対した者の大半"が"弱滅"を使うせいで、身に染みてしまった技だ」
「貴殿は"私"を操った挙げ句……多くの若僧を巻き込み、粗悪で脆い道を無理をさせてまで歩ませた……」
最終的に、"ミッドポッター"の前に"二人の剣士"が立ちふさがった。
"ミッドポッター"は、過去最高にイライラしていた。
「……償う覚悟はお持ちであろう?」
「へぇ、償わせてみなよ」