デッキコード
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【8話 循環に潰される】
｢今すぐ起きなさい、"マナ"｣
薄暗い朝日が差し込むキャンプ地で、"マナ"が"ハイランド"に起こされる。マナは、起きた途端に聞こえる騒音や"緊迫感"により、瞬時に状況を把握した。
｢ぐわッ！｣
｢無様だね！？アスロナくん！｣
マナは、"リンネ"が振り回す石の剣で、攻撃を受け止めた"アスロナ"が吹き飛んでいく様子を見た。
｢か、敵わぬ相手には撤退と"連絡"……｣
しかし、マナは咄嗟に口にした言葉が"絶対に通用しない"事に気付いた。彼女らが居た"調和国"から遠く離れたこの地に、"連絡"する場所など無いのだ。
その事は、"ハイランド"も知っていた。
｢後退しましょう。そのまま押し出されるように、"キアズマ帝国"なる場所に避難すれば……｣
"ハイランド"は吹き飛んだアスロナを、彼が操る"巨大な蜘蛛"に受け止めさせた。皆で逃げようと試みるハイランドに、"リンネ"が再び話しかける。
｢くすす……忠告を聞いてくださいよ｣
皆の注目がリンネに集まる。しかし、アスロナは"何かの希望"を感じ取った。
｢"キアズマ帝国"は、あの"魔術師"の手により、陥落寸前に……ん？｣
"あまりにも速いスピード"
"負傷に気付くのが遅れる程に"。
死んだと思われた"ゼレナ"が、全身の傷から血を流しながら"リンネ"の脇腹を貫いた
｢"私"が存在する限り、"キアズマ帝国"は何度でも混沌から立ち直る！｣
"ゼレナ"は勢いを殺せず倒れてしまうも、血を吐きながら立ち上がり、リンネの前に立ち塞がった。
｢"死んだフリ"か……それは私がするから"価値"があるというのに……｣
皆の動揺が顔に出るよりも先に、リンネは全身に"念動エネルギー"を身に纏った。
どうやら彼女は、これから本気を出すようだ