書き起こし/ペット☆

Last-modified: 2016-01-10 (日) 04:30:02

はぁーい、このメール開いちゃいましたねあなた
あなたは選ばれた人です。運命の宝くじに当選したという性懲りもない釣り文句に騙されて
はぁ・・・いけませんね。まったく、おまけにこの添付された音声ファイルまでホイホイ聞いちゃうとか
どこのアホンダラなんでしょうかねぇ・・・はぁ・・・もう、ふふ、ああ気を悪くされたらすいませんねえ
タダのどっかの馬鹿が出した無価値な迷惑メールなどと思うのならばそうならば
今すぐメール削除、削除でも構いませんわよ。んふふふ
でも、私の声を聞いてちょっと何か感じるものがあればこのままこの音声を聞いていてくださいね。んっふ
それではどこから話したらいいものやら。あのですね・・・その、まず初めにこのPCという代物は
誠に滑稽でもありながら便利なものございますねえ。こんな金属の塊が多種多様な機能を取り揃えて
遠く離れた世界各地の人とこうして通信できるのですからね。私不思議でたまりませんわぁ。
こんなただの置物みたいな箱が、んふっ、人間の英知というものも末恐ろしいですわねえ。おお、こわいこわい
んふふっ、人間様がこんなにも怖いなんて、私は未だに信じられませんわ。んふふっ
あぁ、それでですねえ。おっと、すいません。まだ私の名前をお教えしていませんでしたわね
んふっ、私は古明地さとりと申しますわ。不束者の優しくて美人の妖怪ですわ。んふっ
妖怪といっても見た目はあなたがたととくに違いはないんですのよ。
今は声だけですけど、私がどんな容姿なのか、想像してもいいわよぉ。
えーっと・・・それでですねえ。ともかく私は妖怪なんです。んー
詳しい説明は省きますけど、私はとっても偉いんですの。幻想郷、もちろんご存知ありませんわね
あなたの世界で言えば地球と同じ意味のことになりますかね。
それで幻想郷は地上と地底の二つに、今は分かれているんですの。
そして私は、幻想郷の半分といってもいい地底の支配者なんですの
王様ですわ、女王様、女神様、神様、さとり様、さとりさまぁ、んふっ
そう、私はじちょりょくしゃ地底を統べる古明地さとりですわ。地底の全ての生き物が
私を崇め賞賛しそして肯定するみんなから愛される存在それがさとりさま。んっふ
私は美しいから可愛いから、んふふふっ、美人で小顔でスタイルバツクンでお肌もツルツルで
おまけに頭が良くてなんでも出来て、んふっ、とこのように私は人の上に立つ要素満載わけですけどね
一番の魅力・・・チャームポイントは他人の心が読めることなんです。読心ですわ
私はほかの人が今何を考えているかわかってしまうのです。んー
100%ばっちり魚拓にして見せてもいいくらいにですね。だからみんな私を好きになるのですよ
私がなんでもわかるから困ってる人がいる人がいたらすぐに助けてあげる
悩んでいるものがいたら親身になって聞いてあげる
おめでたいことがあったら一緒に喜んであげる
反乱を企てているものがいたら前もって芽を潰しておく
んふふっ、ねえ、素敵でしょ?心が読めるってことはこれだけ素晴らしいのですよ
んー、えっと、私がどれだけ偉いかはこれで十分のようですね
本題はここからなんですよ。あのですね、私は何匹ものペットを飼っているんですよ
それはもう、猫からカラスからいろいろですわねえ。もちろん人間さんも、んふふ
それでねえ、私は今日この日、新しいペットを探そうと思ったのですわ。
こんな優れた技術を持つ人間、ぜひそばに置いてペットにしておげたい。んふふ
ねえ、わかりますでしょう?この気持ち。こう、変化のない毎日なんて
退屈すぎて頭がおバカになってしまうでしょう?だから私、刺激が欲しいんですのよ
あぁん、今、私はこの金属の箱を手に入れてドキドキしていますわ
心が浮き立つような点にも昇るような世界の広がりを!はぁん
で、この箱の反対側にいる人に会いたいというのもごく自然な流れでしょ。んふふ
あぁん、あのですね。私とっても勉強したんですのよ。この何か変なボタンがいっぱいあるやつですねえ
もう困りますわぁ、配置が私好みじゃありませんわ
もっと、私の都合のいいように作ってくださらなければ文字を打つというのも一苦労。んふっ
私をこんなにも痛めつけてあんまり頑張ったものだから私の大事な爪が0.2ミリも削れてしまいましたわ
シクシクシク。えぇ、そんなわけですからねえ。私いいこと思いついたのですよ。
やっぱり、私は頭がいいんですの。そう、声に出して録音すればいいのですわ。んふふ
声には魂がこもっていますからこの方が絶対伝わると思うのですよ
私が喋った言葉を金属の箱を通してあなたに伝える。これがある意味理想の伝達方法ですわね。うふふ
あぁん、このための機材を揃えるのにも私とっても頑張ったんですのよ。褒めて欲しいのですよ。朝から晩まで・・・
おりん、おりん、おりんっていって命令出し続けたんですからね。ん、ごほっ
ええ、それでやっと本題ですが、ペット☆そうペット☆なんですの。あなたは選ばれたんですのペット☆に
メールの当選おめでとうもあながち間違えじゃはありませんわ。だって私のペット☆になるための権利を獲得したのですから
勘のいい人ならもう気づいているのでしょうが、このメールは適当にアトランダムにばらまかれてますわ
つまり、メールを受け取ったのはあなただけではないということ、んふっ。もう試験は始まっているんですよ
そう、私のペット☆になるための厳正な試験がですね。んふぅ、結構たくさん送っちゃったから、んふっ
今も同じようにこの音声を聞いている人もきっといますわ。さあ、1秒だって無駄にできませんわよ。んふふ
あぁ、もちろんこんなバカみたいなメールこのままゴミ箱にぽいしても構いませんが、ねえ
ここまで聞いたらもったいなくありません?せっかくですからねえ、お姉さんの酔狂な遊びに付き合ってほしいなあ。んふ
きっと損はさせないわよ。なにか発見があるかもしれない。それに楽しいかも知れない。んふ
んっ、じゅぽ。ねえ?んふふふ。ああん、あなたが今どんな顔をしてどんなことを思っているかわからないのがとっても残念ですわ。
この狭すぎる糸電話じゃ私の読心も全然通じませんもの、本当に残念ですわ。んふ
さて試験の説明をさせていただきますわね。それは、射精管理ですわ。んふ
別に身構えなくても結構ですわ。今から、あなたはこれから一週間射精、オナニーしてはいけません。んふっ
それが試験の内容ですわ。今日も含めて七日間、射精をしなかったものが私のペット☆となる権利を勝ち取ります。んふ
そうですね・・・多すぎても困るから、先着20名くらいがいいかなあ。うん、それがいいわね
七日間射精しなかったものが勝ち抜けですわ。ねえ?簡単でしょ、んふふ
それではあなたのご武運を祈ってますわ。それではさようなら