異界見聞録/緑の章

Last-modified: 2011-11-02 (水) 15:51:19

『異界見聞録』緑の章

ロロが2番目に訪れたのは緑の世界。草木生い茂る、文字通り緑に覆われた世界である。
森を中心として社会が成り立っており、それぞれの森の長老が重要なポジションとして存在する。
この世界での同行者はポルック&カスターで間違いないだろう。

森に住む生き物と森を荒らす乱暴者が対立している。
世界樹」を巡る争い。うっかりロロがその実を食べてしまったりする。
虚無の軍勢が現れ、対処することはできたが森の活力が失われてしまい、世界が滅んでしまったようだ。

第1節

落下に落下を続け、途中にあった岩棚にしがみつく。
目の前には奇妙な光の門。不審と不安、しかし帰る道はない。
意を決し、まぶしさに耐えながらくぐり抜ける。
その先には……草をゆらす風の声、むせかえる緑の匂い、
一羽の変わった鳥、何もかも一変した世界が広がっていた。
ヤクヤナギ?

  • 赤の世界から緑の世界に到着したシーン。

じめじめした森を歩いていると頭上を黒い影が掠める。
枝が密集しているところをよくも器用に飛び回る。
……本当にこの森に世界樹があるのだろうか。
フライングミラージュ?


のんびりと草を食む羊のような動物たち。
森の中と外では、ずいぶん賑やかさが違うようだ。
しかし、沈黙は突然破られた。一斉に反応する羊たち。
遠くから近付いてくる地響きがわたしにも感じられた。
シープル?

第2節

不思議な感覚だった。
わたしに今語りかけているのは、どう見ても木だ。
わたしは案内役の同行者を振り返る。
彼はいたずらな表情を浮かべ、ペロリと舌を出した。
ショックイーター?


「オイラ食いもんじゃないよ!」同行者が逃げ出した。
マッハフライ?

第4節

ワシは世界樹の使いだということは聞いていた。
しかし、使いはワシだけじゃなかったらしい。
神鳥ピーゴッド?


「黒い奴らは体がでかいんだよ!」
案内人の言葉にはっとする。
渡り歩いた別の世界で、まったく同じ言葉を聞いた。
これは偶然なのだろうか? 私にはそうは思えない。
黒=でかい。みたこともない竜。共通因子は以外に多い。
ブラックマッハジー?

  • ダーク化」についての記述。「以外」は「意外」の誤植か。

あっという間の出来事だった。
目の前で獣の牙にかかった蟻型の侵略者。
倒れたと思った瞬間、どこからか現れた別の蟻に、
獣は斬り倒されていた。
……今度は我々が逃げなくては……
用心棒アントマン

第5節

それは突然にあらわれた。
正確に突き出された一撃は、長老をかばった森の住人を、
刺し貫き、弾き飛ばした。
槍蟲ルカニドス?

第9節

そして老賢者は、ゆっくり背後を指し示した。
老賢樹トレントン


異形の竜を駆る異形の騎士。かつての世界でも見た光景。
碧緑の竜使いグリューン


この森は、日々の争いを忘れさせてくれる光景にあふれている。
目の前で戯れるスピリットと同行者にどれだけ癒されることか。
前の世界で、わたしは何もすることができなかった。
今こそ決断するときなのだろう。
わたしは、世界樹を自ら探す決心を固めた。
メェ~ポン?


何かのきっかけで暴走する鳥たちは、
一時的にせよ、の侵攻を食い止めた。
ツクシンモア?


最初に虚空の兵を倒したのは、
意外にも、小さな小さな鳥だった。
竜には通じない戦法だったが、
彼らは一斉に戦士の口に飛び込んだのだ。
ハッチドリ?


走りに走って、ついにへたりこんでしまった。
喉がひりついて、うまく呼吸ができない。
目の前に大きなキノコがいるが、かぶりつくわけにもいかない。
視線を下ろすと小さな小さな木が生えている。
そこには一粒の実がなっていた。
マタンゴル?


小さいが瑞々しい青さをたたえた果実。
奇妙な鳥に見守られながら、その実を口にした。
ひどく苦かったが、空腹がそれを我慢させた。
どれほどの意味がある行為だったのかなど、
その時には想像もできなかった。
オオクチバ?

  • ロロは世界樹の実を食べてしまった。

森を囲んでいたかすかな霧がすべて晴れた。
私が実を口にしたのと同時に、
それが決戦の合図となったようだ。本当に最後の。
武神鳥バーディ・ケンシン?

第10節

傷ついたスピリットたちが、これまでの敵味方に関係なく、
身をよせあって力を分かち合っている。
わかっている。このままでは前の世界の二の舞だ。
ミツジャラシ?


森の混乱は拡大するばかりで、収まる気配がない。
長老たちの決断も苦渋の選択だったのだろう。
森の住人たちに指令が下された。
最優先事項は世界樹の実の確保。
森をあげての壮大な宝探しが始まったのだ。
スペアミンク?


戦っていた獣が、倒される寸前に黒く変色。
速度と攻撃力を増した逆撃で、侵略者を破壊した。
ダーク化という言葉を聞いてはいたが、
目の前で見るとは……不謹慎だが、けっこうカッコイイ。
ブラックカラカロッサム

  • ダーク化」に関する記述。同カードの効果もそれに即したものとなっている。

誰が味方で、誰が敵なのかわからない。
お互いに共闘という命令が下されたはずが、
一緒に戦おうとするものもいれば、
誰彼かまわず鎌を振り上げるものもいる。混乱の極みだ。
共通点はただひとつ、あの龍たちは敵だということ。
ディオマンティス?


とんでもない勢いの風と風がぶつかりあった。
わたしと案内人はなんとかしがみつきあう。
この刀だけは、手放すわけにはいかない。
ミノバ子爵?


視界の隅に、奮闘する虎の将が見えた。強い。
彼から遠ざかるように逃走する。
安心からか、疲労で足がもつれかける。同行者も限界が近そうだ。
武神獣タイガード・シンゲン?

第11節

獅子奮迅と言うべきだろうか。
1体で敵をなぎ払い続ける彼の横をそっとすり抜ける。
梢の間を斜めにすり抜ける1羽のワシを追いかけて。
超重甲蟲ゴライアース?

第12節

龍の背に2人の騎士。1人が操り、1人が戦う。
これが本来の姿なのだろう。
陸帝竜騎ベスピニアー?


2度目だ。スピリットが目の前で融合したのは。
大甲帝デスタウロス

  • 1度目は赤の世界で龍皇と侵略者が融合したときのことだろう。

第13節

勇者と聞くと、前の世界の恐ろしい記憶が呼び起こされる。
密林の勇者皇ヴォルザ

第15節

緑がなければ生きていけない。彼らは森と運命を共にした。
ウルビー?


鳥に導かれ、やってきた丘の上に門があった。
眼下に広がる荒野に胸が痛む。あんなに青々とした森だったのに、
もはや命の息吹は微塵も感じられない。
案内人となったあの兄妹は大丈夫なのだろうか。
後ろ髪ひかれる思いを胸に、わたしは世界を後にした。
ラッキーウィ?

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