
概要
Hyde M1944はアメリカ軍SMGツリーの15番目に使用可能になる自動カービン銃。
BR・Tier
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| Tier | 5 |
| BR | V |
距離毎ダメージ減衰率
| 距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後) | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 距離(m) | 10 | 100 | 200 | 300 | 400 | 1000 | 1500 |
| 打撃力 | 7.8⇒9.4 | 6.1⇒7.3 | 4.9⇒5.9 | 3.9⇒4.7 | 3.1⇒3.7 | 0.7⇒0.8 | 0.3⇒0.4 |
| 貫徹力 | ||
|---|---|---|
| 距離(m) | 10 | 1500 |
| 貫徹力(mm) | 1.0 | 0.1 |
性能
| 項目 | 初期値⇒最大値 |
| 口径(mm) | 7.62 |
|---|---|
| 打撃力*1 | 7.8⇒9.4 |
| 銃口初速(m/s) | 560⇒560 |
| 発射速度(発/分) | 800⇒800 |
| リロード時間 (秒) | 2.6⇒2.6 |
| 拡散値 | 68⇒48 |
| 反動制御(%) | 70⇒70 |
| 垂直反動 | 45⇒38 |
| 水平反動 | 11⇒10 |
| 供給システム*2 | 30発マガジン |
| 重量(kg) | 5.1 |
| スプリント係数(%) | 100 |
| カートリッジの質量(g) | 12.7 |
| 射撃方法 | オート,セミオート |
| 銃剣 | - |
解説
特徴
現状のアメリカ軍短機関銃ツリーで最後に使用可能になる自動カービン銃。
ゲーム上のカテゴリではアサルトライフルに分類されている。したがって、ゲリラ兵やAPC運転兵は装備できない。
これまでの.45ACP弾を使用するトンプソンシリーズと異なり、M1 Carbineと同様の.30カービン弾を使用しているため、弾速が飛躍的に向上している。

【火力】
改修後は打撃力9.4と、従来のトンプソンシリーズの8.2を上回る高火力となっている。
ドイツのStG 44が打撃力9.6であることを踏まえると、アサルトライフルと同等の威力といえる。
発射速度は800発/分となっており、かなり高く設定されている。
これはSMGであるM1928A1 Thompson 50の810発/分に近しい数値であり、StG 44の650発/分より格段に速い。
このことから、瞬間火力はアメリカ軍のSMGツリー銃器の中でもトップクラスと言ってよいだろう。
一方で装弾数は30発、リロード時間は2.6秒と、アサルトライフル系の銃器としては平均的な数値に留まっており、近距離での継戦能力という点ではドラムマガジンで装弾数50発のM1928A1 Thompson 50にやや劣っている。
しかし、中距離での戦闘が容易になったことや、単発あたりの打撃力が高いことから、特に大きな問題を感じることはないだろう。
発射レートが高いことから、30発弾倉では撃ち尽くすのが早いのは事実であるため、可能であればリロード時間短縮パークを習得すると安心感がある。
【適正距離】
近距離から中距離程度まで。
銃口初速が560m/sとトンプソンシリーズの265m/sから倍以上に速くなっており、これまでのどのアメリカ軍SMGよりも弾速は速い。
StG 44の銃口初速680m/sには及ばないものの、これまでのSMGと比較して中距離への対応力は格段に向上した。
発射レートが高いことから、近距離での戦闘は従来通り問題なくこなすことができる。
一方で銃口初速が大幅に速くなったため、距離が開いた敵への対処も容易となっており、集弾性も悪くないので50メートルほどまでであれば十分に対応可能。
それ以上の遠距離となると本銃では対処が厳しくなってくるが、セミオートに切り替えれば戦闘自体はこなせるだろう。
【命中精度】
拡散値68と、これまでのSMGと比較すると約20ほど精度が良い。
ドイツのアサルトライフルであるStG 44が拡散値66であるため、ほぼ同等の集弾性と言ってよいだろう。
流石にセミオート小銃カテゴリで拡散値28に設定されているM2 CarbineやT20 rifleほどの高精度ではないが、50メートルほどの中距離までなら特に問題なく狙った場所に着弾するはずだ。
反動に関しては、改修後は垂直反動38/水平反動10となっており、縦反動はやや強いが横反動は生じにくい数値に設定されている。
反動制御は70に設定されており、これはアサルトライフル系の銃器では平均的な補正値である。
(内部的には、兵士のパークや武器扱いポイントの補正を除いた場合、反動値*(1-反動制御)=実際の反動値 という処理になっている)
数値的にはやはりドイツのStG 44の垂直反動33/水平反動8と近似しており、若干反動が強いことを除けば、ほぼ似たようなリコイルパターンといえる。
ただし、本銃は発射レートが800発/分と、SMG並みに早く設定されているため、その分フルオート射撃中の反動も大きく感じられる。
縦反動の強さ以外にも若干の横ブレが発生するので、中距離では適度に指切りしながらのバースト射撃を心がけたい。
【総論】
アメリカ軍版のStG 44といった性質の銃である。高BRドイツ軍経験者であれば、StG 44をより近距離戦闘向けに調整したアサルトライフル、といった感じにイメージすれば本銃の特性を理解しやすいだろう。
M2 Carbineなどの.30カービン弾を使用する銃器は以前から存在したが、本銃はM2 Carbineより反動は格段にマイルドに調整されており、更に打撃力も高い。
精度の点ではT20 rifleなどのBR5バトルライフルより劣っているが、それ以外の面では扱いやすく、至近距離から中距離までの戦闘であれば本銃は特に優秀な性能と言ってよいだろう。
M2 Carbineと比較した場合でも、拡散値とADS速度以外の数値は同等以上のスペックになっており、実用上はほぼ上位互換と言っても差し支えない。
9.4という高打撃力かつ発射レートは800発/分とSMG並なので瞬間火力が高く、屋内戦などの至近距離戦闘ではライバルであるStG 44を上回る活躍が期待できる。
更に拡散値や弾速も比較的優秀なので、あまり距離が開くと苦しいものの50メートルほどの距離までは十分に対応可能。
ただし、強いて短所を挙げるなら、アメリカ軍BR5でマッチングしやすいノルマンディー/バルジ/太平洋マップのいずれにおいても開けた戦場が多く存在するので、遠距離戦も比較的生起しやすく、本銃のみでは距離を詰めないと対処に困る局面が生じる可能性はある。
また、アサルトライフル系銃器の数値としては平均的ながら、高速な発射レートに対して装弾数が30発とやや物足りなさはあり、リロード時間も2.6秒と頻繁なリロードが生じる割には若干遅いため、至近距離で大量の敵兵に対処する際に隙を生じる危険性も僅かながら存在する。
いずれにしても、近距離戦闘においてM1928A1 Thompson 50とほぼ遜色なく活躍でき、中距離戦闘への対応力が飛躍的に向上した本銃は、多様な局面で活躍することが可能となっており、アメリカ軍突撃兵にとって強力な武器となるだろう。
史実
Hyde M1944はジョージ・ハイド*3によって開発された試作銃である。
トンプソン短機関銃に影響を受け、45.APC弾の代わりに、.30カービン弾を使用するものだった。
「ライトライフル」として設計され、M1 Carbineよりも信頼性と精度に優れ、またセレクティブファイアを搭載しておりまたMG 42のような迅速な銃身交換も行える機構となっている。
銃としては非常に優秀なものであったが、戦時に大量生産するにはコストが高すぎ、また重量があった為採用されることは無かった。
1944年にアバディーンにおけるテストの様子が写真に残されているが、現存するHyde M1944は存在しない。
白黒写真しか現物が確認できないためストック部が黒かったのか、もしくは木目だったのかも謎という幻の米国製アサルトライフルである。
ーー加筆求むーー
小ネタ
ーー加筆求むーー
出典/参考文献
コメント欄
- 使いこなせると最強 -- M1 2025-09-03 (水) 15:35:35
