
概要
M7擲弾発射器を取り付けたM1ガーランド。対戦車用のM9A1グレネードを発射する。
BR・Tier
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| Tier | 4 |
| BR | IV |
距離毎ダメージ減衰率
| 項目 | 改修前⇒改修後 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 距離(m) | 10 | 100 | 200 | 300 | 400 | 1000 | 1500 |
| 打撃力 | 12.7⇒15.3 | 10.4⇒12.5 | 8.5⇒10.2 | 7.0⇒8.4 | 5.7⇒6.9 | 1.5⇒1.8 | 0.8⇒0.9 |
| 貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
|---|---|---|
| 距離(m) | 10 | 1500 |
| 貫徹力(mm) | 1.0 | 0.1 |
性能
| 項目 | 初期値⇒最大値 |
| 口径(mm) | 7.62 |
|---|---|
| 打撃力*1 | 12.7⇒15.3 |
| 銃口初速(m/s) | 830⇒830 |
| 発射速度(発/分) | 320⇒350 |
| リロード時間 (秒) | 2.9⇒2.9 |
| 拡散値 | 28⇒28 |
| 垂直反動 | 105⇒89 |
| 水平反動 | 33⇒28 |
| 供給システム*2 | 8発マガジン |
| 重量(kg) | 4.3 |
| スプリント係数(%) | 100 |
| カートリッジの質量(g) | 26.9 |
| 射撃方法 | セミオート |
| 銃剣 | - |
解説
特徴
M1ガーランドにM7グレネードランチャーを装着した銃。Uキーを押すことで発射器を着脱できる
【火力】
ゲーム内では残念ながら装甲貫徹力を表示できないが、パンターの砲塔側背面(45mm)をギリギリ貫徹できる程度であるため、おそらく45~50mm程度と推測できる。
正面から装甲を貫徹できるのはドイツであれば二号戦車や初期の三号戦車くらい、日本であればチハ車体までであり、ティーガー・ティーガー2のようなドイツ高ランク車両は側背面含めどこも貫徹できない。
ーー加筆求むーー
【適正距離】
史実では対戦車戦闘時はM1903のラダーサイトを用いて照準を行うのだが、ゲーム内ではM1ガーランドから発射するためカンで撃つ必要がある。演習モードを使って練習しよう。
ーー加筆求むーー
【命中精度】
一枚目がアイアンサイト、二枚目がグレネード装填時


ーー加筆求むーー
【総論】
BR4の対戦車装備としてはなかなか厳しいものがある。特にBR5編成に本銃を組み込む場合は対人用と割り切って使うべきではないだろうか。
一方で本銃はM1カービンと並び小銃擲弾を発射できる数少ないセミオート銃でもあり、対人用としては利便性の高い武器である。
ーー加筆求むーー
史実
M7グレネードランチャー(M7 grenade launcher)は、M1ガーランド小銃用に開発された22mm ソケット型小銃擲弾発射器である。制式名称はRifle Grenade Launcher, M7(M7小銃擲弾発射器)。発射には空包を用いる。ゲーム内ではM9A1小銃擲弾を用いるが、より広範囲を加害したい際はM1グレネードプロジェクションアダプターを利用してMk.Ⅱグレネードを投擲することも可能であり、Enlisted内ではSpringfield M1903 with grenade launcher?がその組み合わせを用いている。
M9A1小銃擲弾は最前線の歩兵に対戦車戦闘能力を与えるために開発された、M9小銃擲弾の改良型である。
戦間期~WW2初期にかけ各国は対戦車ライフルなど歩兵が運用可能な対戦車兵器を開発・運用していたが、米陸軍はそのような兵器を欠いていた。そこで1940年に亡命してきたフランスのブラント社の技術陣から設計が提供され、開発されたのがM9小銃擲弾である。直径2.25インチと小型ながら成形炸薬を用いることで2インチ(約5cm)以上の装甲を貫徹することができたが、弾頭先端部に設けられた着発式の信管のために信頼性や安全性に難があったため、1942年から信管を改良したM9A1に生産が移行した。より強力な対戦車小銃擲弾として1942年中にM10が開発されたものの重すぎて実用に耐えなかったため*3、M9A1はWW2後にM28小銃擲弾に代替されるまで運用が続けられることになる…
戦争中こうした小銃擲弾の運用はもっぱらM1グレネードランチャー*4を用いて行われたが、大戦末期にはM7グレネードランチャーの配備が進みM1ガーランドを用いて小銃擲弾を発射できるようになった。
小ネタ
設計元のブラント社では敗戦後も参謀本部の指導下でドイツ軍の目を盗んで開発が継続され、1941年には暴徒鎮圧用の装備と偽って発射器の生産を行っている。(翌年には成形炸薬弾を備蓄していることがバレて生産が中断された、以降の動向は不明)
ーー加筆求むーー
出典/参考文献
http://www.inert-ord.net/usa03a/usarg/rg/index.html
TM 9-1900 Ammunition, General 1945
FM 23-30 Hand And Rifle Grenades, Rocket, AT, HE, 2.36-Inch 1944
コメント欄
- M9A1HEATは最大100mmの装甲を貫徹できたらしいが... -- 2025-05-10 (土) 16:09:31