概要
マンリッヒャーM1895はオーストリアで開発されたボルトアクションライフルである。ドイツではGew95(oe)として運用された。当時の同盟国のハンガリーでもFÉG 35Mライフルとは別に主力で運用されている。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | 2 |
BR | II |
モスクワの戦い | ノルマンディー侵攻 | ベルリンの戦い | チュニジアの戦い | スターリングラード |
- | 〇 | - | - | 〇 |
距離毎ダメージ減衰率
項目 | 改修前⇒改修後 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
距離(m) | 10 | 100 | 200 | 300 | 400 | 1000 | 1500 |
打撃力 | 22.0⇒25.3 | 17.2⇒19.8 | 13.9⇒16.0 | 11.0⇒12.7 | 8.8⇒10.1 | 2.0⇒2.3 | 0.9⇒1.0 |
貫徹力(mm) | 1.0⇒1.0 | 0.1⇒0.1 |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 8.35 |
---|---|
打撃力 | 22.0 ⇒ 25.3 |
銃口初速(距離/秒) | 700 ⇒ 700 |
発射速度(発射数/分) | 66 ⇒ 76 |
リロード時間 (秒) | 3.4 ⇒ 3.4 |
垂直反動 | 120 ⇒ 120 |
水平反動 | 40 ⇒ 40 |
供給システム*1 | 5発弾倉 |
重量(kg) | 3.7kg |
弾倉質量(g) | 29.6g |
射撃方法 | マニュアル |
解説
特徴
速射型のドイツ軍BR2のボルトアクションライフル。
発射速度は同カテゴリー内トップタイである。(もう一つはソ連軍のウィンチェスターM1895)
【火力】
セミオートライフルほどではないものの連射速度が速く瞬間火力に優れる。
が、そのぶん打撃力は控えめ。ただし体感できるほどの差ではない。
【適正距離】
100~200mが適正か。
【命中精度】
ライフルとしては標準的。
アイアンサイトは至ってシンプルで可もなく不可もない。
【総論】
連射速度が速いボルトアクションライフルではあるのだが、ゲーム内では排莢のたびに覗き込みが解除されるので微妙に活かし切れていない所がある。
ドイツ軍のボルトアクションライフルは非常に多彩なラインナップを誇るので、本銃に行き着くまでにお気に入りを見つけてしまっているかもしれない。
その場合は無理して本銃に更新する必要は無いだろう。
そうでない場合は、是非一度手に取ってみて欲しい。
史実
オーストリアの銃器設計技師であったフェルディナンド・マンリッヒャーが設計したボルトアクション小銃。ボルトアクションライフルは回転によって排莢・装填を行うのが一般的だが、本銃はボルトを前後するだけで機械的にそれらを行えるストレートプルボルトアクションを採用しており、高い連射性能を持った。熟練した射手であれば分間25発以上を発射できたという。マンリッヒャー氏はクリップ式の装填機構を考案したことでも有名で、本銃にもそれが取り入れられている。
マンリッヒャー氏の工場が生産を担当したGew88の設計を取り入れたものになっており、M1888に代表される1890年以前のストレートプルマンリッヒャーと異なる設計になっている。このことからM95ではマガジンとトリガーが近接しているのが外見的特徴。ボルトの構造に関しても薬室の閉鎖が貧弱だったM88に対してM95では二つのフロントロッキングラグで確実に閉鎖できるようになった。
1895年にオーストリア軍に採用され、WW1の戦後賠償などの形で周辺国に広まりイタリア、ハンガリー、デンマーク、ブルガリア、ドイツなど様々な国で運用された。ゲーム内に登場するモデルは二線級部隊向けの銃身短縮型でStutzenと呼ばれ、騎兵銃モデルとほぼ同寸法ながらスタッキングロッドが取り付けられている。
小ネタ
M1895はもともと8×50mmR Mannlicherという円頭弾を使用していたが、改修されてより打撃力・貫通力に優れる尖頭弾の8×56mmR弾やドイツ規格の7.92×57mm弾を使用するようになった。それに合わせて照準器なども改造されており、純正状態のものは非常に貴重となっている。
なお、正確な口径がそれぞれ8.15mm、8.35mm、8.22mmであることからゲーム内に登場するものは8×56mmR弾を使用するものと思われる。
出典/参考文献
https://en.wikipedia.org/wiki/Mannlicher_M1895
https://carbinesforcollectors.com/m95page.html
Mannlicher Rifles and Pistols, Walter H. B. Smith / Von Kromar
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