FABULA NOVA CRYSTALLIS FINAL FANTASY
母なる神ムインが消えていったとされる領域。わかりやすい言葉で言えば「死後の世界」。ムインを倒して世界のすべてを手に入れた万能の神ブーニベルゼが唯一思い通りにできないばかりか、理解することすらできない未知の世界のことである。
ブーニベルゼは自分が支配する可視世界のすべての存在が滅びの運命を課されているのは、不可視世界に消えた母ムインの呪いであると考えており、不可視世界への道を探し出してムインを完全に滅ぼし、滅びの呪いを解くことを悲願としているため、ブーニベルゼによって作られたパルスやリンゼに連なるファルシたちは総じて不可視世界への道を見つけ出すことを目的として創造されている。
だが、ムインの滅びの呪いというのはブーニベルゼの勘違いにすぎず、すべてのものが滅びるのはただの世界の法則で解決策はない。
不可視世界は目に視えない混沌という可視世界を侵食しようとする無形にして無限のエネルギーが無秩序に蠢いており、ブーニベルゼが倒そうとしている母なる神ムインも混沌に飲まれてとうの昔に消え去っている。
混沌が可視世界を侵食するのを阻み秩序を保とうとするムインの遺言によって女神エトロが混沌を管理しているが、エトロはその意義をよく理解しておらず、自分の血から生まれた人間に混沌を分け与え、彼らを哀れんで助けようとして混沌が可視世界に溢れかねない危険な行為を度々している。
人間の呼びかけに応え、不可視世界の住人である召喚獣を可視世界に遣わす行為は全作品で共通している。
FF13-2
ヴァルハラが不可視世界にあたり、女神エトロの玉座が存在する。
LRFF13
女神エトロの死によって溢れ出た混沌が可視世界を侵食したことにより、可視世界と不可視世界の境界がなくなり世界も消滅の危機にある。このため、ブーニベルゼは旧世界を見捨てて新世界を創造することを決意した。
FF零式
朱雀の闇の体内が不可視世界と繋がっており、内部に召喚獣やすでに死んだ存在がいるのはそのため。
また最終章で起きる事象は、神々が不可視世界の門を力技で開こうと試みて行われていることである。