設定/【ファルシ=エトロ】

Last-modified: 2022-02-01 (火) 11:20:39

FABULA NOVA CRYSTALLIS FINAL FANTSY

男神ブーニベルゼによりパルスリンゼと共に生み出された女神。
しかし、ブーニベルゼによって誤って母ムインに似た姿になってしまったために、何の力も使命も与えられなかった。
パルスとリンゼがそれぞれ使命を遂行していく中で孤独となったエトロは自身の無力さを嘆き悲しみ、
自らを引き裂いて不可視世界に渡り、母ムインを慕い彼女の許へと向かった。
その際に、エトロの血から人間が誕生し、可視世界で生きるようになった。
エトロはムインから世界の均衡を保つよう託されたが、エトロはその意味を理解出来なかった。
やがて寿命を迎えて不可視世界へと来るようになった人間にエトロは親しみを覚え、
人々に喜んで混沌を分け与えてやり、人々は自身の中にあるそれを「こころ」と呼んで大切にした。
人間達からは女神または死神として崇められている。

  • 「神の愚かさ」をイコール傲慢と描写する創作は星の数あるが、純粋に理解力の足りなさを愚かとするのは神の扱いとしては新鮮…かも?

FF13、FF零式ではともに召喚獣を遣わす存在。
上記の呼称の通り、その召喚獣にも死が密接にかかわってくる。


現時点では上記の理由もあり、ファルシや神々の中で最も人間(主人公達)に協力的な存在と言える。
自分の役割こそ自覚してないが、自らの思惑のために人間に力や試練を与える他の神々と違い、
自身の分身とも言うべき人間達に対しては純粋な親近感や敬意を抱き、
それゆえに人間達を救済するため彼等に召喚獣を始めとした運命を切り開かせるための手段を与えていたようだ。
後々の結果を考えれば、彼女の行為も(結果的にせよ)数多くの人間に数奇な運命を辿らせた事に変わりないが、
人間に対する思いは本物であるようで、その願いを知り涙したライトニングの姿からもその事が窺える。

  • 思いは本物なのはいいのだが、よかれと思えばすぐ力をつかう単細胞であり、
    「自らの行為の結果、どういった事態が引き起こされうるか」という想像力が完全に欠如している。
    もっと言えば「自らの行いが必ず相手や人間全体にとってプラスとなる」と盲信しているようでもある。
    ある意味彼女も神特有の傲慢さを持ち合わせているのは確か。
  • 無知故の無自覚な傲慢、確かに愚かな女神様である。
    • 他の神やファルシが心を理解せず理屈と使命だけで動いている中で、ある意味一番人間らしい神ともいえる。もっともファブラ神話においてエトロより人間が生まれたのだから、人間がエトロに似ているというほうが正しいのかもしれないが。

FF13

上記の通り、作中の召喚獣はエトロが遣わした存在。
エトロは、ファルシから使命を与えられた事で数奇な運命を辿るルシ達を憐れみ、ルシ達を救済するために召喚獣を遣わす。
他にもエトロは、明確には語られてはいないが、作中に現世の様々な事象に干渉し、主人公達の窮地を救っている。
かつて、ラグナロクによって大勢の人間が生命を落とす事を嘆いたエトロは、ルシとなりラグナロクに変貌したヴァニラファングを止めるため、
ヴァニラに憑依してコクーンの崩壊を阻止し、二人をクリスタルへと変えた。
また、ライトニング達のシ骸化とクリスタル化を解いたのもエトロである。
エトロを含む神々に関する記述は、グラン=パルスで入手できる断章に記されてある。


コクーンの落下が防がれた時にエトロの開いた門が現れている。

FF13-2

前記通りエトロはルシとしての使命に挑み続けるライトニング達の窮地を何度も救った。
エトロはそれ以前にもユールに自身の眼に秘められた「時詠み」能力を授けてあらゆる歴史を記録させ、
また彼女の守護者であるカイアスに自身の「混沌の心臓」を授けて不死とさせ、ユールが視た歴史を集積させる使命を与えていた。

このようにエトロは可視世界で起きた事象に幾度となく干渉し、人間達に奇跡を与えてきたが、
それは後に自身とヴァルハラ、そしてあらゆる時代の可視世界とそこに住まう人々に様々な影響を及ぼした。
前作の戦いの後、エトロは門を開き、ライトニング達に力を与えて彼女達をクリスタル化から解放させたが、
それにより自身の力をほぼ使い果たしてしまい、その影響でヴァルハラから混沌が可視世界になだれ込んできた。
その時にライトニングが混沌に巻き込まれてしまい、エトロは不可視世界の門を閉じたが、
ライトニングはそのままヒストリアクロスを通じてヴァルハラに召喚され、それによりセラを除くライトニングに関係する人々の記憶が変化してしまった。
エトロは自身の神殿に訪れたライトニングに力を与え、混沌を解放させようとするカイアスから自らを守護するよう託した。
ライトニングはそれ以来、エトロを守護する騎士として彼女の神殿を守っている。
またエトロの強力な干渉により、セラもユールと同様に「時詠み」の能力に目覚めており、
なぜ時詠みの一族でないセラがこの能力に目覚たのかは明かされていないが、セラのライトニングに関係する記憶が改変されなかったのは、この能力による影響と思われる。
エトロに関する伝承や彼女に纏わる真実をノエルモーグリがセラ達に話してる。


本作はエトロが中核を担う物語となっている。
そのため、この時点で神話に登場する神々の中でエトロのみその所在が明らかになっており、
ヴァルハラの神殿と時の狭間にはエトロの玉座と思しきモニュメントが祀られている。

LRFF13

前作でカイアスが倒された事によりエトロ本体も消滅してしまっているが、
エトロを崇める狂信者の集団がライトニングを狙いルクセリオの至る所で事件を巻き起こし、他にも様々な手段を用いて暗躍する。

また今作にて、女神エトロは魂の循環を担う存在であることが明かされており(FF9におけるクリスタルの役割に近い)、
エトロが滅したことで魂の循環が止まり全生命は不老(不死ではない)となったが新しい生命も生まれない状態となった。

  • 「魂の循環に関わる女性格の存在」という設定は、この人とも被る。

ブーニベルゼは新世界の創造にあたり、上記にある混沌の果たす役割とその担い手が不可欠だと気付き、ライトニングを死の女神の後継者として作り変えた。
戦闘開始前のセリフ「新しき女神よ 永久に愛でよう」は、自身が丹精込めて創り上げた芸術作品と計画完遂への評価だろう。かつてエトロを疎み棄てた伝承と比較すると、強烈な自己皮肉かもしれないが。
しかし、女神候補は自身を滅ぼす死神となり、神々の去った新世界で魂の循環を担う役目は、あの人と、最後のひとりを除く歴代の巫女たちが引き継いだ。

FF零式

上記の通り、作中に登場する「軍神」とはエトロが遣わした召喚獣の事である。
エトロについて語られることはないが、ディーヴァが世界を見守っているため、勘違いした人もいるのでは?

  • 万魔殿にてシドが審判を受ける0組をして「エトロの血より生まれし者」と発言するシーンもある。
    最初はてっきり0組が特別な存在なのかと思われたが、創世からして人類は自害したエトロの血から生まれたのですね。
  • むしろ「エトロの血から生まれた」ということは、組0のメンバーも普通の人間と元は変わらないということなのだろうか
  • アレシアが「あなたたちは人なのよ」と言っていたのはこういうことかって勝手に解釈してた
    • 神の寵愛を受けた特別な人間、という存在は現実における各地の神話でも普通に見られる。お気に入りの存在に対してのみ特別な寵愛を授ける神、という存在も然り。0組とあの人もそういう関係なのだろう。

DFFAC

ライトニングのC.Lv13で開放されるシンボルチャットに「まるで奇跡だ」がある。
元ネタはエンディングにてコクーン落下を止め、クリスタルからも復活という奇跡を起こした際の台詞。
この奇跡には上記の通り女神エトロの助力も含まれている。


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