アルタナの神兵/威風凛凛

Last-modified: 2012-04-23 (月) 13:48:06

・威風凛凛

進行内容
 バストゥーク、ウィンダスともに
 援軍派兵の約束を取り付けた。
 ハルヴァーの書状を持って
 一刻も早くジュノへ向かい、
 なんとしても降伏を思い留まらせなければ……!


アルタナの神兵
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国務、携えしジュノ、擾乱

Lilisette : あれは……
Lilisette : なんて数なの……
Lilisette : 今は、こう着状態
 みたいだけど……
Lilisette : このまま、降伏を待って
 なだれ込むつもりかしら……?
Lilisette : でも、これじゃあ
 もう、あまり保ちそうにないわ……。
Lilisette : <Your Name>、急いで
 大公に会わなくちゃ!
Irwyn : この先は
 カムラナート大公殿下の治める
 ジュノ大公国である。
Irwyn : ……この状況下で何用か。
Lilisette : ……わたくし
 サンドリア王国のボーレル卿、そして
 鉄鷹騎士団団長のラジュリーズ・B・バルマの
 代理で参りました。
Lilisette : 名をリリゼットと申します。
 こちらは従者の
 <Your Name>……。
Lilisette : これを……
 ボーレル卿の書状です。
Lilisette : 我々は
 貴国の降伏をなんとか回避せんと
 奔走しております。
Lilisette : どうか、ナグモラーダさまに
 お会いさせていただきたく……
Irwyn : ……。
Irwyn : ……わかりました。
 御助力、感謝します。
Irwyn : どうぞ、こちらへ……。
Lilisette : ひどい……。
Brandolf : ……お待たせして申し訳ない。
 ナグモラーダ殿は、所用で出ておられる。
Brandolf : わたくしが代理で、要件を承ろう。
 ジュノ親衛隊隊長の、ブランドルフだ。
Lilisette : はい。
Brandolf : ジュノの周辺は
 ご覧になっただろう。
Brandolf : 醜態をさらすようで
 忍びないが……これが、現状だ。
Lilisette : ブランドルフさま、
 どうぞ、ご安心ください。
Lilisette : わたくし、さきほど
 ボーレル卿とともに他国を回り、
 援軍の要請を取り付けてきたところです。
Lilisette : 各国とも、早急にこちらへ
 軍を向かわせる手筈を進めております。
Lilisette : そのことを、
 ナグモラーダさまに……大公にお伝えいただき、
 どうか、降伏のお取り下げを!
Brandolf : ……お心遣い、
 感謝する。が……
Lilisette : ……ブランドルフさま?
Brandolf : 要らぬ世話だ。いずれ
 既に決定したこと、大公のご意思は変わらん。
Lilisette : ……?
Brandolf : まもなく、ジュノは陥落する。
 他国の者を巻き込むのは、本意ではない。
Lilisette : どうして……?
Brandolf : 悪いことは言わぬ、
 早々に立ち去られよ。
Lilisette : なんでよ!?
 そんなんでいいわけ!?
Lilisette : 最後まで、
 がんばってみたらいいじゃない! なに
 諦めてんのよ、あんたたち、バカじゃないの!?
Brandolf : ……我々とて!
Lilisette : !?
Brandolf : この剣折れるまで、
 戦い続ける所存であった。
 たとえ、味方が己一人となろうとも!
Brandolf : 最後の時まで
 立ちあがり続けるのが、ジュノ親衛隊の誇り、
 そして正義である、と。そう思っていた。
Lilisette : なら、一緒に……
Lilisette : 戦いましょうよ!
 サンドリア、それから
 バストゥーク、ウィンダスも、同じ気持ちなのよ?
Brandolf : ……。
Brandolf : ……リリゼット殿。それから
 <Your Name>殿。
 命をかけることだけが、正義ではないのだ。
Lilisette : ?
Brandolf : ここで抵抗を
 続ければ続けるほど、兵に
 長きにわたる過酷な戦いを強いることになる。
Brandolf : さすれば、我が国のみならず
 連合軍は日に日に疲弊し、兵、市民問わず、
 全世界に大変な犠牲を払うことは必至……。
Brandolf : それこそが、実質上、ジュノの……
 そして、人間の未来の終焉である、と……
 ナグモラーダ殿は、そうおっしゃった。
Lilisette : ……。
Brandolf : しかし、仮にひとたび、
 降伏を受け入れようとも、人々が生きていれば……
 それは、負けでは……終焉ではない。
Brandolf : 国などなくとも、
 何度でも、やり直すことができる。
 機を待ち、再び一矢報いることもできるやもしれん。
Brandolf : ナグモラーダ殿は、
 我々を集め、大公の前でそう演説なされた。
 そして、大公も、ご決断なさったのだ。
Brandolf : 我々は、ジュノ親衛隊。
 カムラナート様の進退に従い、
 命運を共にするのが使命である。
Lilisette : ……で、でも!
Lilisette : いま、各国の援軍が
 こちらへ向かってるはずなの。せめて
 彼らが着くまで、降伏の調印式は待って……
Brandolf : ……できぬ。
 大公のご意思は変わらぬ。
Lilisette : ……。
Brandolf : ……わかってくれ。
 我々も、苦渋の決断なのだ。
Brandolf : カムラナート様とナグモラーダ殿、
 そして側近の間で、検討が
 なされているのは知っていたが……。
Brandolf : どういうわけか……
 こんなにも早く、上層部が降伏の空気に
 染まってしまうとは……
Nag'molada : ……おや、客人か。
Lilisette : ……!?
Brandolf : ……ナ、ナグモラーダ殿……。
 他国へ、降伏の報せを届けに
 行かれていたのでは……?
Lilisette : ……あ、あの
 ナグモラーダ、さま……?
Lilisette : お聞きいただけたでしょうか?
 どうか、もう暫くお待ち……
Nag'molada : 今から、
 降伏の調印式が、執り行われる。
Nag'molada : 場所は、地下。
 このヘブンズブリッジの真下……
Nag'molada : ふん、わざわざ穴倉の中に
 我々を呼びつけるとはな。
 屈辱を味わわせようという腹積もりだろう。
Nag'molada : 下品な豚が考えそうなことだ。
Brandolf : 居住区からの、
 人員の退避は済んでおります。
Nag'molada : 娘、
 徒労であったな。
Lilisette : ……。
Nag'molada : せめて、
 ジュノという国の有終を、
 ともに見届けようではないか。
Lilisette : ……どうしよう。
 止められなかった……。
Lilisette : これじゃあ、
 本当に、ジュノが降伏しちゃう……。
Lilisette : どうしたらいいの?
 <Your Name>……。
Lilisette : ……そうね。諦めちゃダメよね!
 各国の援軍が来るまで、
 なんとか、時間を稼ぐしかないわ……!
Lilisette : 調印式は地下で行われるって
 言ってたわよね。入口はどこかしら……?
Barnabas : ……お嬢さん。
Barnabas : わざわざ御足労いただいたのに、
 こんな結果になって、申し訳ない……。
Lilisette : いえっ!
Lilisette : わたしたち、地下へ行ってみます。
 どうなるかわからないけど、
 何かできるかもしれないし……。
Barnabas : そうですか……。
Barnabas : ジュノ地下への入口は
 バタリア丘陵の、防壁の上にある開き戸です。
Barnabas : それから、これが
 その扉をあけるカギ。
Lilisette : あ、ありがとう……!
Barnabas : 替えが必要になった時は、
 ここにいる、イルウィン(Irwyn)が
 予備を持っています。
Barnabas : 貴女方の熱意に、
 なんだか……喝を入れられた気分でした。
Barnabas : ……我々も、
 諦めきれん……の、です。
 最後の望みにかけてみたい。
Barnabas : ジュノの兵は、昔から
 頭がカタくて、意固地で、諦めが悪いのです。
 はははは。
Lilisette : ふふふ。
Lysander : 地下の作戦決行にあわせて、
 我々もこちらで、最後の攻撃を開始しましょう。
Lysander : ブランドルフ隊長は、なんとか
 我々が説得します。
Lilisette : わかったわ。
 まかせてください!
Barnabas : リリゼット殿、
 <Your Name>殿……
Barnabas : ……お願い申しあげます。
 どうかジュノに、力を貸してください。
Lilisette : まかせて!
Lilisette : よーし、<Your Name>
 地下に乗り込んで、ひと暴れしてやりましょう。
Lilisette : おもしろくなってきたわ!
 フフ……フフフフフ………
だいじなもの:ハッチのカギを手にいれた!