アルタナの神兵/玉冠の獣、ふたたび

Last-modified: 2017-07-25 (火) 01:59:44

・玉冠の獣、ふたたび

進行内容
 鉄鷹騎士隊のラジュリーズ(Ragelise)は
 部下に呼ばれ、マヤコフ団長と
 共に城に向かった。
 ところで、視界を横切った
 あの影は、もしや……?


  1. 南サンドリア〔S〕・獅子の泉のDoor:"Lion Springs"を調べる。
     
    Mayakov : ……あら、またあんたなの。
     懲りないお嬢さんねぇ。
    Mayakov : え?
     チケットを持ってきたですって?
    Mayakov : ……フーン。
    Gindaff : ……なんだか、
     ボロボロですね。
    Mayakov : これ、ホンモノなの?
    Gindaff : ここに我が舞踏団のシンボル
     メリュジーヌの印が、確かに捺してあります。
     団長、どうしましょう?
    Mayakov : …………。
    Mayakov : ……ダメダメ!
     おとといいらっしゃい!
    Mayakov : そうやって、さっきから
     偽チケットで入り込もうってヤツが
     後を絶たないのよ!
    ??? : ちょいと、邪魔するよ。
    Mayakov : ん? あら!
     これは、これは!
     鉄鷹騎士隊のラジュリーズ(Ragelise)男爵さま!
    Mayakov : お待ちしておりましたっ!
     特等席を用意しておきましたのよ!
    Ragelise : ほほう。
     そいつは、うれしいねえ。
     ……おや?
    Mayakov : ああぁ、コイツは
     ボロボロのチケットで店に入り込もうとした
     ふてえ野郎でございますよ。
    Mayakov : おまえたち、
     畳んでロンフォールの森に放り出しておやり!
    Ragelise : おいおい、
     オレのダチに随分な仕打ちだねえ。
    Mayakov : ……は?
     ラジュリーズさまの、ダチ?
    Ragelise : そうさ。なあ?
     だからさ、大目に見てやってくれよ。
    Mayakov : とてもそんな
     立派な騎士さまには……あら、失礼。
    Mayakov : ……まあ、いつも御贔屓に
     していただいてる、ラジュリーズさまの
     お友達ってことなら……。
    Mayakov : ……とんだ
     無礼をいたしました。
     お許しくださいませ。
    Mayakov : さあ、おふたりとも
     まもなく開演時間ですよ。
     お急ぎくださいな。
      
    (暗転、獅子の泉へ)
    Ragelise : ……はは、災難だったなあ?
     あの団長は悪いヤツじゃねえんだが
     ちっとばかし、頑固つうかワガママでな。
    Ragelise : [きみ/あんた]、みたところ、
     なかなか腕が立ちそうだ。
     どっかの騎士隊のモンだろう?
     
    Ragelise : ……そうか。鉄羊騎士隊、
     鉄腕ロンジェルツの配下か。
    Ragelise : ヤツの隊に、イキのいい
     新入りが入ったと耳にしていたが、
     [きみ/あんた]のことだったんだな。
     
    Ragelise : ……なに、共和軍団?
     あんた、バストゥーク人だったのか?
     で、第7独立戦隊、か。どこかで聞いたような……
    Ragelise : おお、思い出したぞ!
     豪勇をもって鳴る、ザザーグ殿の配下だな?
     なぁるほど、それで合点がいった。
     
    Ragelise : へえ! ウィンダスの
     コブラ傭兵団の一員!?
     どうりで肝が据わった目をしているわけだ。
    Ragelise : 豪傑ロマー・ミーゴの噂は
     ここ、王都まで轟いているぞ。
     オレもいつかお目にかかりたいものだ。
     
    Ragelise : ま、この戦局だ。
     辺り一面、敵さんばかり。どこの軍隊にしろ
     息つく暇すらねえ……。だろ?
    Ragelise : だったら、非番のときぐれえ
     何もかも忘れて、気の置けねえ仲間と
     どんちゃん騒ぎでもしねぇと身がもたねえ。
    Ragelise : そう思って、
     声かけさせてもらったのさ。
    Ragelise : あ? オレが何者かって?
     まあ、んなこた、いいってことよ。
    Ragelise : それより、ここの舞踏団は
     ショーはピカイチだって評判だ。踊り子の
     質だって、オレが保証する。一緒に楽しもうぜ。
    Ragelise : ……お?
    (暗転、舞台開演)
      
    Ragelise : (……始まるぞ!)
    Hegouard : ……いらっしゃいませ、
     いらっしゃいませ……
    Hegouard : ……紳士に淑女、
     老若男女……
    Hegouard : 貧者に賢者、大富豪、
     老女に麗人、美少女も、
     ようこそ、マヤコフ舞踏団のステージへ!
    Hegouard : 浮世のしがらみ、何もかも
     今宵ばかりは、すべて忘れてしまいましょう。
    Hegouard : まだ夜は若い。
     楽しむはいま、今宵だけ!
    Hegouard : さあ、ショーのはじまりです……!
      
    Ragelise : ……どうだい?
     これがマヤコフ舞踏団のショーだ。
     素晴らしいステージだろう?
    Ragelise : まさしく
     戦場に舞い降りた妖精たち
     といったところだな。
    Ragelise : なあ、ところで[きみ/あんた]は
     誰の踊りがいちばんカッコいいと思ってるんだ?
     
    誰がいちばんカッコいい?
     右
     真ん中
     左
     
    「右」「真ん中」「左」(いずれを選んでも変化なし)
      
    Hegouard : ……さあ、皆様お待ちかね。
     続いて、我がマヤコフ舞踏団のトップアイドル、
     月影の胡蝶、リリゼットのソロ・ステージです!
    Ragelise : ……彼女が
     気になるのかい?
    Ragelise : リリゼット(Lilisette)
     っていうんだ。なんでも、
     謎の多い女の子らしくてな。
    Ragelise : 最近、入団した新入りなんだが
     厳しいと評判の入団試験に一発合格。
    Ragelise : ステージに上がるや、
     瞬く間に観客の心をつかんで
     スターとして認められた、ダンスの天才なんだと。
    Ragelise : しかも、父親がエルヴァーン
     母親がヒュームってこと以外は
     出身、経歴、年齢、なにも
     話さないってんだから、興味はつきねえ。
    Ragelise : ま、そのミステリアスな
     ところが、また魅力となって
     人気に拍車をかけてるんだろうけどな。
    (暗転)
      
    Hegouard : ……さあ、そろそろ
     胡蝶が羽根を休めるようです。
    Hegouard : 留まる花となる、
     本日の幸せなお客さまは……!?
    (リリゼットが冒険者に向けてナイフを投げ、紙ふぶきに変わる)
    (盛り上がる観客一同)
    (暗転、獅子の泉から退室)
    Festauve : ラジュリーズさま!
     こんな所にいらっしゃったんですか!
    Festauve : まったく、困ります!
     仮にも名門、鉄鷹騎士隊を率いる隊長とも
     あろうお方が、フラフラと外出されていては……
    Ragelise : ははは。
     まるで深窓の令嬢だなあ。
    Festauve : もう! 笑いごとではありませんよ!
    Ragelise : 冗談だよ。
     全員、集まったのか?
    Festauve : はい、鉄鷹騎士隊総員、
     閲兵場に集結しております。
    Ragelise : うむ。では参るとするか。
     マヤコフ団長。
    Mayakov : ……御意。
    (ラジュリーズの背後をケット・シーが通る)
    Ragelise : ……ん? どうした?
    Ragelise : ……じゃ、オレは
     ちょっとヤボ用があるから。
    Ragelise : な~に、おなじ連合軍だ。
     どこかで顔を合わせることもあるだろうぜ。
     じゃあな!
    (暗転、東ロンフォール〔S〕に向かい歩いてゆくケット・シー)
    (暗転、ドラギーユ城)
    Ragelise : ……ラヴォール村の戦況は?
    Gallauciond : はっ。
     伝令の報告によりますれば……
    Gallauciond : 村で再編成中だった
     茜隼騎士隊が、幾重もの防御柵を設置。
     いまだ抗戦を続けているようですが……
    Merfanont : すでに、民家の一部は
     敵に接収されてしまっており
     もはや、一刻の猶予もならぬ状況か、と。
    Ragelise : そいつはいかん。
     ただちに出撃するぞ!
    Gallauciond : しかし、問題が……
    Ragelise : なんだ?
    Merfanont : はっ。
     我が隊も王都で再編制中の有様。
     動ける者をかき集めてはみましたが、
     援軍としては、いささか戦力不足かと……。
    Ragelise : ははは。
     安心しろ。そんなこったろうと思って
     心強い助っ人をスカウトしてきたぜ!
    Gallauciond : ?
    Mayakov : ……隊士が少ないとは
     うかがっておりましたが、これほどとは。
    Ragelise : よくぞ、
     参られた。マヤコフ殿。
    Ragelise : なに、これでも回復したのです。
     我が隊は、ラテーヌ会戦で
     大きな痛手を被りましたからな。
    Gallauciond : 隊長殿、こちらは?
    Ragelise : 今をときめく
     マヤコフ舞踏団の団長殿だ。
     今回の作戦に協力を申し出てくれたのだ。
    Merfanont : マヤコフ舞踏団……
     ダ、ダンサー……ですか?
    Ragelise : おおっと、
     誤解するなよ。
     舞踏団は世を忍ぶ仮の姿……
    Ragelise : しかしてその正体は、
     対血盟軍用に結成された
     屈強なるレジスタンスグループなのだ!
    Gallauciond : なんと!
    Mayakov : ……わたくしども、
     舞踏団の踊り子は、本を正せば、ラヴォール村の
     修道院で育てられていた、孤児がほとんど。
    Mayakov : 現在、村が置かれている
     状況には、誰よりも心を痛めております。
    Mayakov : あの美しかった
     故郷を護るため、微力ながら
     我が舞踏団もご協力致したく……
    Mayakov : ポーシャ(Portia)!
    Mayakov : 彼女は
     舞踊の技量もさることながら、
     武踊においては、我が団きっての腕前。
     必ずや、お役に立ちましょう。
    Ragelise : ……良いのか?
    Portia : ……はい。
     ラジュリーズ殿と御一緒できるならば
     この世の果てまでもお伴致します……。
    Gallauciond : ……彼女は?
     ええと、確かリリゼットとかいう……
    Mayakov : あの子は、まだ子供。
     入団して日も浅く、危険な場所に
     赴かせるのは忍びなく……
    Gallauciond : そうですか……。
    Ragelise : ……よし、1刻後に出発する。
     総員、姉ちゃんに最後の別れを済ませておけよ。
    Merfanont : …………。
    Ragelise : 「愛してる。
     また、近いうちに会おう」ってな!
    Ragelise : 解散!

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舞姫、来たりて玉冠の獣、ふたたび梢の胡蝶