IVL 人物志 第31号 Wolves_狮子(lion)

Last-modified: 2023-08-20 (日) 04:46:53

IVL 人物志 第31号 Wolves_狮子(lion) “百万傭兵”を作り上げる

eスポーツ、激しい競走のある業界の1つである。ここでは、勝利のために深夜でも無数の画面が点灯していて、カメラが通り過ぎて目に入るのは、膏薬だらけの手で、目をそらす時間もない。246秒牽制の“持ちキャラ”曲芸師が、チームのために救助職に転じなければならず、相手に突破口と疑われたが、今では百万傭兵として天才的な救助をしている。2020秋季IVLの“始まりの最初”から現在の“未来への期待”になるまで、「狼队の狮子だからだ」という解説の一言は、彼が全力で走ってきた重要な証明の一つだ。

転換の始まりと成功

狮子、多くのシーズンでサバイバーランキング上位を占めるプレイヤーとして、2019年に戦隊に加入し大会に出始めた。第五人格がプロ化される前の2019年から2020年にかけて、狮子はVTMと共に2019冬季精英赛及びCOAⅢ中国大陸オンライン予選に出場し、2020年にプロリーグが設立されると、狮子はWolvesに加入し正式にプロの場へと足を踏み入れた。2020年IVLの2大会では、サバイバーとハンターの実力でばらつきがあり、Wolvesは素晴らしい成績は収めれなかった。一方、サバイバー陣営の選手の実力は満遍なく優れていたため、秋に救助職に転向したばかりの時は、狮子は試合中の度重なるミスで一部の視聴者から実力を疑われ、チームに他の救助職の選手を探すことを“提案”され、狮子は立ち直れなかった。

2021夏季IVLが始まり、狮子が救助職に転向してまだ1年も経っていなかったが、実力の増強と安定したパフォーマンスにより、試合中も徐々に称賛の声がでるようになった。その後の2021秋季IVLプレイオフの成都GGとの試合では、狮子の地下室での救助が、凉哈皮に“教科書通り”の救助と呼ばれた。COAⅤ、日本チームSSTとの決勝戦では、さらにすべての人に狮子を、百万傭兵を、覚えさせることになる。第3セット後半戦、椅子の周りにスキルを敷き詰めた“引き留める”状態の相手に対して、すべての人の心がこの瞬間にぎゅっと持ち上げられ、救助の僅かなチャンスと焦りが緊張感を頂点にひきたてた。しかし、狮子は高いプレッシャーの下ながら、チームメートを素晴らしいプレイで救い、最終的に3逃げという極限の成績で同点にした。このプレイは多くの人を驚かせただけでなく、チームの優位な状況を保たせ、チームメートのプレッシャーを減らし、最終的に試合に勝利し、第五人格大会で初めての“グランドスラム”チームとなった。

狮子のギャップ萌え

“荘園四大悪人”として、チームメートの実力はもちろんのこと、救助職の狮子がMVPを獲得した回数も数えるほどだ。救助職は、牽制キャラクターや粘着キャラクターほど注目を集めることは少ないが、MVPを受賞していないからといって誰からも実力が認められていないのではなく、チームの最後の防御線のような存在であり、試合で最も安心できる存在でもある。狮子は威勢のよいIDを突きつけているようにみえるが、日常生活では甘えた子供のような優しい声の男の子である。ベット付きの人形が好きで、買ったおやつの大半がチームメートに食べられても怒らず、また、隠れた強運の持ち主であり、2021年IVLの試合では4回連続でマップ選択権を獲得した*1。狮子の文句をつけれない実力と萌えてしまう優しい個性とのギャップが強いからこそ、ますます多くのプレイヤーが惹かれ、彼を好きになっていくのだろう。

未来に向かう

どんな手段でも、小説や映画でも、作品や動画でも、私たちは見ることしかできない。私たちは一番すばらしい場面なら見て覚えておくが、物語の主人公のように伝説を作りあげるには、背後で必要な汗は計り知れない。狮子はCOAⅤで試合に勝利すると、「痛い」と笑いながら言った。“表彰台の下は四方八方下り坂”、つまり、高いところに立つと注目を浴び、さらにプレッシャーを受けなければならない。永遠に頂上に立てる人はいないが、時間というものは永遠に努力している人に有利に働くものである。

元画像

Wolves_lion.jpeg


*1 現在は異なる方式だが、当時はサイコロでホームチーム(マップ選択)とアウェーチーム(陣営選択)を決めており2021夏季IVLプレイオフにて狮子が4回連続でホームチームになったということ