IVL 人物志 第35号 FPX.ZQ_猫猫(Maom)

Last-modified: 2023-04-04 (火) 19:28:09

IVL 人物志 第35号 FPX.ZQ_猫猫(Maom) 飛び方を学び直す

eスポーツは人それぞれ異なる解釈を持っている。初々しい顔と緊張して滴る汗。明るく瞳を輝かせ、ミスをしたらその倍で巻き返す努力。いずれにしても、難易度いっぱいのこのゲームでは、各レベルでプレイヤーのオールラウンドな能力が試される。FPX.ZQの猫猫選手は、情熱と生気に満ちた若い選手の一人で、百戦錬磨な選手と彼との最大の違いは、恐れ知らずな活力と無限の可能性を秘めているということだろう。

異なる時期の猫猫

猫猫は本格的にプロ生活を始める前、Xhz戦隊の選手としてCOA4中国大陸地区オンライン予選に出場したことがある。その後、2021年夏季IVLの開幕前に、トレーニング生としてWBGに加入してプロ選手になり、チームと2021夏季IVL、秋季IVL、COA5に出場した。その中での最高成績はCOA5での世界ベスト8であった。そして、2022年夏季IVLを前にして、猫猫はFPX.ZQに加入して、新たなスタートを切り、新たな旅を始めた。

サバイバー陣営の選手として、猫猫のキャラクタープールは広く深く、フィールドではよく使う祭司など、チームのオールラウンダーで、様々なポジションで多くの効果を発揮し、今年の夏も何度もずば抜けた実力を披露した。GWとの試合では、曲芸師を使ってハンターに対して完璧な巡視者回避をしたり、Wolves_Alexに板読み合いで盤面を覆したりと、プレッシャーのある牽制を何度も繰り返し、猫猫はより多くの観客から同意と称賛を得て、多くの人々が彼を好きになり、ファンになった。ただ、プロ選手の実力は疑う余地がないが、ミスをする時もある。かつて猫猫がWBGの選手だった頃、XROCKとの試合の中で、猫猫は占い師を使って相手を牽制していたが、誤タップで定番の“解読しながら牽制”のシーンを残し、試合を見ている人を笑わせ、多くの観客はこのような“艺高人胆大*1”なプレイで猫猫という選手を認識した。

独自に道を切り開く

みなさんかよく知っているように、多くのeスポーツ選手は夜型な“生き物”で、スポーツはおろか、トレーニング後は階段さえ歩きたくないほど疲れてしまうが、猫猫はその中で格別な存在である。かつて、彼はWBGの卓球大会で、チーム内のダークホースとして優勝を果たした。また、猫猫はスポーツマンの他にも“強運の持ち主”としても知られており、年次総会ではチーム内で最高額のラッキーマネーを獲得しただけでなく、ガチャでも運気に満ちているのだが、“強運の持ち主”として特別なことは何もない。“強運の持ち主”である猫猫は、抽選の度に“神獣”を拝むそうたが、その神獣とは、実は毛むくじゃらのアヒルのぬいぐるみなのだ。そっくりなアヒルを買うと、猫猫の運気を少しでも得ることができるかどうかは分からない。SNS上での猫猫からも、動画の中でじっとトウモロコシの粒を串刺しにし続けている猫猫からも、フィールドで必死に挽回しようとする猫猫からも、猫猫は面白くてまじめな実力のある少年であることがわかる。

若さゆえの姿勢

このチームのメンバーは若く、試合前の熱い円陣も、チームメート達の感情を抑えきれない抱擁も、勝利の喜びも、全く隠さずに表現し、試合を見ているすべての人に伝える。そして、若さのもう一つのメリットは、残念で悲しいことがあっても、涙を拭うと気持ちは癒え、翌朝の日が昇る頃には、豊かな気持ちで未知の旅を続けていることだ。いずれにしても、最終的な結果は誰にもわからない。彼らはまだ幼い翼を広げたばかりだ。

元画像

FPX.ZQ_Maom.png


*1 腕前に自信がある人は大胆に物事をすること