IVL 人物志 第36号 Gr_无心(heart)

Last-modified: 2023-05-14 (日) 15:01:33

IVL 人物志 第36号 Gr_无心(heart) 成長系*1eスポーツ少年

光芒万丈(こうぼうばんじょう)*2になるには、私たちは今のつらさと困難を受け入れなければならない” そんなこの世の中では、誰からも真の共感を得ることはなく、自分だけが知っている変化の過程での闇ともがき、言葉では言い表せない日々、それらはやがて勝利の栄冠への足がかりになるだろう。この予測不能な舞台では、一つ一つのミスは落石のようで、息苦しいほどの積み重なって崩壊し、脱出するには、狭い空間で、体にたまった砕石を一枚ずつ移動し、再び日光を浴びるまで辛抱し続けるしかない。2021年初めのデビュー以来、新人としてミスが頻発していた无心はそんな自分との決別のために汗を流し、今ではIVLトップクラスの救助職の1人として注目されるようになり、新しい自分にもなった。

成長の過程

2021年、プロ選手としてではなく、无心はCPDD戦隊の一員として、COAⅣ中国大陸地区予選に出場していた。2021年夏季IVLから、无心はGrに加入し、本格的にプロの道を歩んできた。无心は大会経験があまりないことに加え、新人ならではの緊張などが原因でコンディションが不安定で、ミスを連発したり、チームの成績が振るわなかったため、多くの疑問や芳しくない声が寄せられた。しかし、落ち込んだり、自分を疑ったりすることはなく、それどころか、その間に「マッスルメモリーを作り上げたい」と言って、僅かな隙間時間でもぎっしり詰め込んで、夜遅くまで必死になって練習した。

そして、3カ月が経ち、ネット上の声を“无心は見たくない”から“无心は先発に値する”に変えるため、真剣に努力した。2021年秋季IVL、无心は退屈でひっそりとした日々から、新たな姿で舞台に戻ってきた。秋の試合では、毎試合前のデータが豊かになっただけでなく、MVPも手に入れた。その後参加したCOAⅤ、2022年夏季IVLでは、救助職であれ牽制職であれ、優れた実力を披露した。その中には、肘当て肉壁や、ロッカーで突刺をよける、極限でのハッチ逃げなど、数えきれないほどの滑らかなプレイがある。“新米”から“心神”になるまで、背後に見えるのは夜明けまでも続く無数の練習で、それ以上に目に見えないのは、内なる苦悩と決して諦めないということだ。今、選手としての无心にある実績は、当初の疑問や不満の声に一番よく応えるものであろう。

変わった子供

実はプライベートな无心は心優しい子供っぽさいっぱいの少年で、ファンの話によると、以前Grが生配信バーベキューをしていた時、マネージャーが一人で串焼きをしていたので、マネージャーを助けてあげてという弾幕が流れ、マネージャーは大丈夫だと断るが、しばらくして无心がダダダダとやってきて手伝いに来たという。それ以外に、チームメートの世話をするにしても、社会貢献をするにしても、无心は自分のできることをやっている。そんな彼が子供っぽいのは、おもちゃのアヒルを飼うために水を与えてもらったり、飼っている“サメ”を枕代わりにしたり、ホテルの石を手に握ってクラブに持ち帰ったりしたりと、彼の大きく見える体には柔らかくてかわいい子供が隠れているからだ。もちろん、子供として少し食いしん坊でおやつが好きなのは分かるが、寮のおやつをよく食べるので、ファンからは“180cmの大ネズミ”、“お菓子泥棒”などとからかわれることもある。

光に満ちている未来

現在、可変要素の多いeスポーツ業界では、努力と汗は取るに足らない苦しみであるが、疑問に対して卑屈にならず、ただ黙って実力で応えようとする人はどれだけいるのだろうか。完璧な人なんていないのだから、絶えず試行錯誤して、砕石が積まれた隙間に行き渡る光に触れるまで、絶えず練習し続ける必要がある。光芒万丈の中に立って、すべての人があなたを見上げるようになるまで。

元画像

Gr_heart.jpg


*1 原文の养成系とは中国のネット用語で、成長の道のりがファンによって目撃された人のことを指す
*2 光がきらきらとあたり一面に輝くこと