空母/信濃(1944)

信濃(1944)

解説

装甲空母なので、飛行甲板に装甲を施すことができる（46cm AP弾さえ弾くことも可能）。姉妹艦である大和より全長が伸び、浸水耐性も上がっている。一方、速力が遅いため、機関部をいじって30kt以上にすることをお勧めする。史実においても、噴進砲を搭載する予定であったことから、噴進砲を12基搭載している。

史実

大和型戦艦の3番艦として横須賀海軍工廠で建造が始まったが、船体が完成した頃にミッドウェー海戦にて、第1航空戦隊（加賀、赤城）、第2航空戦隊（飛龍、蒼龍）が全滅。4隻の正規空母が突如失われたため、急遽空母へと改装される事となった。飛行甲板には、コンクリートが打設され、750kg爆弾にも耐えうる設計であった。しかし、コンクリートの重量がかさみ、大和型の持つ27ktという快速は失われた。ところが、帝国海軍はそれどころではなく、一刻も早く空母を就役させねばならなかった。そうして、改装が終わり竣工。第1航空戦隊に編成された。しかし、横須賀を空爆され、信濃を失うことを恐れた軍部は、1944年11月24日13時30分に呉海軍工廠に回航し、最終艤装工事をすることを決定。護衛の駆逐艦に守られながら信濃は横須賀海軍工廠を出発した。4日後の11月28日22時45分に米軍の潜水艦アーチャーフィッシュが追尾しているところを護衛の駆逐艦が発見。アーチャーフィッシュの艦長は島が動いていると思ったらしいが、日本軍の新型空母であることを確信したという。護衛艦は砲撃を試みるが砲火の明るさからこちらの位置をバラすことを恐れ、砲撃を行わなかった。そして、艦隊は速度を上げ、アーチャーフィッシュを振り切った。しかし、アーチャーフィッシュの艦長は突如航路を変更したことに、疑問を抱き、元々西に進路を取っていた艦隊が突然、南に進行方向を変えたため、振り切る偽の航路であると推測。目的地は呉であると予測した。艦隊が南に進路を取り、ジグザグ航行をして対潜警戒をしている間にアーチャーフィッシュは先回りし、待ち伏せた。翌日3時13分アーチャーフィッシュが再び信濃を発見、魚雷を6本発射した。このうち4本命中したことにより、浸水が発生。速度はそのままに航行して敵潜水艦を振り切った信濃であったが、浸水の拡大により艦尾から沈み始め、転覆。沈没した。ここで皆、『大和型ならではの対水雷防御は？』と思った方もいることだろう。この段階では、水密隔壁が完全ではなかった上、重量があだとなり、魚雷4本であえなく撃沈されてしまったということである。 しかし、現在でも信濃は、史上最大の通常動力型空母としてギネス世界記録を保持し続けている。

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