タイトル | Thomas The Tank Engine | ||
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監督 | ブライアン・コスグローブ | ||
脚本 | ウィルバート・オードリー(原作) アンドリュー・ロイド・ウェバー | ||
制作 | グラナダ・テレビジョン | ||
制作年 | 1976年 | ||
登場キャラクター | トーマス、エドワード、ゴードン、ヘンリー | ||
メモ | ・1973年に『汽車のえほん』のファンであったイギリス人劇作家、作曲家のアンドリュー・ロイド・ウェバーがアメリカ資本・イギリス製作で、ミュージカル仕立てのセルアニメシリーズとしての『汽車のえほん』の映像化を出版社に持ち掛けた。 ・ウェバー氏は原作者のウィルバート・オードリー牧師らと良好な関係を構築しようと試みたが、彼の制作会社が出版社に対し、映像製作の費用を支払うために必要となるアメリカからの投資資金を確保することを理由に、キャラクター権、既に出版された原作本26巻の出版権に加え、作品の構想、まだ執筆されていない本の出版権など、作品に関するほぼ全ての権利の譲渡を要望したことから関係に溝ができていき、オードリー牧師は、「ひとたびアメリカ人がこの作品を手にしたら、シリーズ全体が低俗化し、台無しになってしまうだろう」と危惧した。 ・最終的に、1975年頃に契約が締結され、オードリー牧師側には500ポンドの前払い金を支払われた。 ・1976年にアニメーターのブライアン・コスグローブを監督に迎え、イングランド北西部の地域テレビ制作会社、グラナダ・テレビジョン(現:ITVグラナダ) のもとパイロットエピソードが1話制作された。 ・しかし、グラナダ・テレビジョンは当時『汽車のえほん』はイギリス国外ではシリーズ制作に必要な時間と資金を投資するだけの人気がないことを危惧し、ウェバー氏自身も同年に発表したコンセプトアルバム『エビータ』がヒットしたことで、それを元にした舞台制作に活動範囲を絞ることとなった為、以降の映像化計画は見送られた。 ・制作当時の記事によると、30分のエピソードが10話制作される予定だった。 ・本作はアンドリュー・ロイド・ウェバー氏が制作した、唯一のセルアニメ作品である。 ・余談だが、ウェバー氏は1977年に『汽車のえほん』に登場する「Really Useful Engine」(役に立つ機関車)というフレーズを捩った「Really Useful Group」という会社を設立した他、1984年には擬人化した鉄道車両が登場するミュージカル『スターライトエクスプレス』を製作、上演した*1。 ・この企画から約45年後、実際に2Dアニメシリーズが制作されることになった。 | ||
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