フルスタレンガ事件

Last-modified: 2025-01-07 (火) 16:34:41

2006年3月29日、フルキャストスタジアム宮城(フルスタ宮城、宮城球場)で開催された楽天対オリックス戦での出来事。
様々なネタ要素満載(後述)の試合であったことから、楽天球団黎明期を象徴する珍試合の一つとされる。

概要

3回裏、オリックス先発の吉井理人がピッチャーズマウンドをしきりに気にする様子を見せる。グラウンドキーパーが駆け寄りマウンドの土を掘り起こすと、レンガ状の物体が3個も発掘された。

正確にはこれはレンガではなく、アンツーカーと同じ素材をレンガ状に固めたもの。フルスタ宮城はこの試合の2日前にプレートを新調しており、マウンドを安定させるためにこの物体を埋め込んだのだという。結局、掘り起こした箇所に新たに土を入れることで試合は再開された。

のちに吉井本人がこの件を振り返り

現役時代に一回、楽天の球場が新しくなったときに、下からレンガが出てきて、投げるたびにゴツンって。火花が散る感じだったので、何かなと思ったらレンガ出てきて

と述懐している。

動画(3:50~)

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特筆

この試合はレンガ事件以外にも数々の特筆すべき点があることから、ネタ試合として記憶されている。

吹雪で試合開始が遅れる

この日の仙台市の気温は1℃*1。雪のために試合開始が遅れた上に、6回裏にも吹雪のため試合中断。
完全装備のフェルナンデスの姿はまるで銀行強盗さながらである。
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一説にはこの試合があったお陰で春先での仙台の平日主催試合はデーゲームになったとの噂もあるが、2019年4月2日に本球場で行われたデーゲームの試合は試合開始時から降雪しており、一時は吹雪状態になったために試合が中断する始末*2

6失策2暴投1ズッコケ

この寒さは守備陣にも影響したようで、先述のフェルナンデスを筆頭に6失策(フェルナンデス2、山下2、鉄平1、草野1)に2暴投(山村2)と大荒れ

更に7回表、センターの鉄平が清原和博の中飛を捕球しようと試みるも盛大にズッコケる(記録は二塁打)。これに対し、野村克也監督は「鉄平って、この選手ちょっとおかしいね」とコメント*3。この事件を機にプロ野球板で小物の愛称が広まった。

動画

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関連項目

  • 楽天絶命パーク…シーズンオフにマウンドを改造した事が原因とされる。
  • 猫屋敷…ドーム球場だが吹抜け構造であり、こちらも春先や秋はかなり寒い。

Tag: 楽天 オリックス 球場


*1 甲子園や千葉マリンスタジアムとは異なり外野がフラットな形になっているため、レフトからライト方面に強い風が吹き温度が更に下がりやすい。
*2 春先の仙台は昼間でも気温1桁であることがよくある。
*3 なお、ソースはzakzakの模様。