フルスタレンガ事件

Last-modified: 2023-11-23 (木) 16:17:47

2006年3月29日、フルキャストスタジアム宮城(現:楽天モバイルパーク宮城)で開催された楽天-オリックス戦での出来事。
様々なネタ要素満載(後述)の試合であったことから、楽天球団黎明期を象徴する珍試合の一つである。


概要

3回裏、オリックス先発の吉井理人がピッチャーズマウンドをしきりに気にする様子を見せる。グラウンドキーパーが駆け寄りマウンドの土を掘り起こすと、レンガ状の物体が3個も発掘された。

正確にはこれはレンガではなく、アンツーカーと同じ素材をレンガ状に固めたもの。フルスタ宮城はこの試合の2日前にプレートを新調しており、マウンドを安定させるためにこの物体を埋め込んだのだという。結局、掘り起こした箇所に新たに土を入れることで試合は再開された。

動画(3:50~)

loading...


特筆

この試合はレンガ事件以外にも数々の特筆すべき点があることから、ネタ試合として記憶されている。

吹雪で試合開始が遅れる

この日の仙台市の気温は1℃*1。雪のために試合開始が遅れた上に、6回裏にも吹雪のため試合中断。
完全装備のフェルナンデスの姿はまるで銀行強盗さながらである。(写真参照)
ECE9C4A4-6962-4654-B594-509F5569CDC4.jpeg

一説にはこの試合があったお陰で春先での仙台の平日主催試合はデーゲームになったとの噂もあるが、2019年4月2日に楽天生命パークで行われたデーゲームの試合は試合開始時から降雪しており、一時は吹雪状態になったために試合が中断する始末。春先の仙台は昼間でも気温1桁であることがよくあるため、観覧車の設置や球場のキャッシュレス化よりもドーム化が先なのでは?と言われ続けている。

6失策2暴投1ズッコケ

この寒さは守備陣にも影響したようで、先述のフェルナンデスを筆頭に6失策(フェルナンデス2、山下2、鉄平、草野)に2暴投(山村2)と大荒れ

更に7回表、センターの鉄平が清原和博の中飛を捕球しようと試みるも盛大にズッコケる(記録は二塁打)。これに対し、野村克也監督は「鉄平って、この選手ちょっとおかしいね」とコメント。*2この事件を機にプロ野球板で小物の愛称が広まった。

動画

loading...


関連項目


*1 甲子園や千葉マリンスタジアムとは異なり外野がフラットな形になっているため、レフトからライト方面に強い風が吹き温度が更に下がりやすい。
*2 なお、ソースはzakzakの模様。