やーい、○○の守備××~www

Last-modified: 2021-07-17 (土) 15:33:54

選手がエラーした際、実況スレに書き込まれる煽り文。

○○にはミスをした選手名あるいはミスを連発している球団名が、「××」にはリーグワーストクラスの守備指標を記録した選手/球団が入る。

概要

1960年前後の阪神内野陣は二塁・鎌田実、三塁・三宅秀史、遊撃・吉田義男のトリオでNPB屈指の堅守を誇った。その後も藤田平・中村勝広平田勝男和田豊・久慈照嘉ら堅守の内野手を輩出してきたが、1990年代後半になると拙守が目立つようになった。2000年代前半の猛虎フィーバー期には強力な投手力に攻撃力が備わったという面が強いため語られることは少ないが、藤本敦士や若手時代の鳥谷敬(現ロッテ)にアンディ・シーツなど守備に定評のある選手を数多く擁したことで一旦持ち直し、またその頃は「ベイス★ボール」の方がネタにされていたこともあり特定の選手たちを除いてチーム全体がネタにされることはあまりなかった。しかし、真弓明信政権時代から守備力が陰りを見せ和田豊政権以降は守備力の悪化が顕著になり、金本知憲政権時代の2017年と2018年は壊滅的な守備難だった2003年横浜に輪を掛けた有り様に陥った。ことに2018年は守乱ぶりが最も深刻化しチームUZR値は前年比で約1.25倍悪化、-71.2という絶望的な数値を叩き出し最下位転落の一因になってしまった*1
そしてその守備の酷さをあげつらうことを目的で「やーい、○○の守備阪神~www」が誕生し、別のチームを煽るのにも使われるようになった。

その由来から、主に阪神と対戦するチームに用いられやすく、阪神側がミスをした際にも「阪神の守備阪神」と揶揄されるパターンもある。また横浜の後身・DeNAの守備が昔に比べて改善したこともあり、ベイスボール派生形に代わり、多く用いられるようになっている。また「T-ウィルスに感染した」というパターンもある。


2018年阪神と2003年横浜とレジェンドの比較

ちなみに阪神の比較対象年が2018年度になっているのはエラー数*2もだがUZR値が異次元レベルで酷い*3ためである。

地獄」と呼ばれた2018年阪神*14にはさらに、内野に植田海北條史也西岡剛が、外野に高山俊といった、いずれも名うての守備難を誇る豪華メンバーが控えていた。かつては「名手」と呼ばれゴールデングラブ賞の受賞経験を持つ選手もいるが、いずれも加齢などで往時の見る影もなくなってしまっている。
唯一といってもいい(本来の意味で)守備の人である大和が前年オフ、DeNAに流出したこともあり2018年は特に悲惨でスタメンクラスでまともに守れる選手大山悠輔梅野隆太郎*15くらいという恐ろしい守備陣は右打ち教と共に2018阪神を象徴する出来事の一つとなっていた。

投手陣の守備も酷く、特に2018年はファーストがロサリオだったこともあってか頻繁に悪送球を連発し、藤浪晋太郎ラファエル・ドリスは投球回が少なかったにも関わらず失策数でセ・リーグ全投手中トップタイだった。その他岩貞祐太小野泰己青柳晃洋やマルコス・マテオの守備の悪さも目立った。エラーにはカウントされないが暴投捕逸などのバッテリーミスも多かった。


派生そして汎用化へ

このフレーズが拡散するにつれ阪神の部分を他球団や選手に置き換え「やーい、○○の守備××~www」と汎用化していった。

守備だけではなく打撃の煽りにも用いられ、単純に貧打な場合や稚拙な攻めをする球団がターゲットにされる事が多いが、この場合は守備とは異なり「〇〇」「××」の対象が一概にリーグワーストという訳ではない。例として前者の場合は「○○の打撃ロッテ*16」「○○の打撃中日*17」、後者の場合は「○○の打撃巨人*18」などが有名。ちなみに2018年阪神の場合、「貧打と稚攻をハイレベルで兼ね備える」「チーム打撃指標において12球団ワーストかブービー*19か」という状態がしばらく続いたため、打撃においても「やーい、○○の打撃阪神~www」と呼ばれることになった。

2019年以降

  • 2019年
    阪神に加えてシーズン前半は失策が尽く致命傷になっていたオリックス、チームUZRが阪神よりも悪いヤクルト、阪神以上にネタにされだした日本ハムの守備*20に対して用いられることも多くなってきた。またシーズンの最後の最後で、CS出場が目前であったロッテが伝説のプレーを2もやらかしてしまった。
    本家の阪神は植田や高山らの守備が向上した反面*21、今度は大山*22がエラー数で目立った。また木浪聖也ヤンハービス・ソラーテのミスの多さが非常に目立ち*23このためエラー数に関しては前年よりも更に酷く、大山・木浪・北條*24の三人だけで中日の年間失策数に匹敵した。また年間失策20個以上は2012年の広島・堂林翔太(29個)を最後に出ていなかったが7年ぶりに大山が記録した。UZRも-28.7*25と12球団でヤクルトに次いで悪かったが、それでも2017、2018年の異次元指標からはある程度改善された。
    8月10日(106試合目)には2018年を超える90失策を達成してしまう。最終的には西勇輝が10勝、青柳が9勝を達成したものの、9月初頭までは西や青柳の7勝が最高という事態になっていた*26
    その後、エラーのペースはかなり落ち*27最終的には102個だった。しかしオフの秋季キャンプの紅白戦では1試合で両チーム5失策という相変わらずっぷりを見せつけた。
  • 2020年
    阪神はオープン戦と練習試合の22試合で25エラー*28と、前年を上回るペース*29で量産し続けていた。すでに感染者が出ていたコロナウイルスをもじって、虎ロナウイルスに感染したと揶揄されていたが、3月下旬以降、選手たち自らがコロナウイルスに感染していくという洒落にならない事態になった。
    シーズン開幕後も相変わらずエラーが多く最終的にはリーグトップの85失策を記録したもののチームUZR自体は-18.9と以前に比べれば改善*30*31*32されている。
    この年のセ・リーグBクラス3チームのUZR値はいずれもかなり悪いが中でも広島が-48.9というUZR値を叩き出した上に*33エラー数もリーグ2位の73個を記録し、さながらかつての守備陣を思い出させる有り様で下位低迷の一因となった*34
    パ・リーグでは日本ハムが前年に続いてトンデモ守備を披露した。
  • 2021年
    阪神はシーズン開幕してからエラー*35を重ねているが目に見えないエラーもまた多い。セではDeNAが三塁・宮崎や遊撃・大和の守備力が加齢等により低下したが彼ら以外もミスが多いことなどもあって再び守備難に悩まされチームUZR値は12球団で最も悪い。
    パでは日本ハムが昨年から向上したとは言い難い守備力を開幕から披露。リーグ最下位を独走する要因の1つになっており*36、新人・伊藤大海はその被害に遭っている。ただし、チームUZR値については12球団中では阪神やオリックスと大差なく広島やDeNAより良い。

現役を引退した選手達からの苦言

  • 片岡篤史(阪神OB)
    (植田のエラーに対し)「全てのエラーがいけないわけではないが、プロの一軍のレベルとしてアウトにできる打球はアウトにしなければならない」
    「基本に帰って(守備練習の時から)しっかり捕って、(投手が)『捕ったら安心だ』というところまで持っていかないと」

暗黒時代に見せた伝説の珍プレー

阪神野手の守備難は今に始まったことではなく、暗黒時代末期の阪神の守備はベイスボール全盛期の横浜でさえマシと言われるレベルであり、バラエティ番組では「エラーも芸術」とバカにされたりした。

1.ボテボテの内野ゴロがランニング本塁打(1998年)

  • 横浜・石井琢朗が放ったボテボテの一塁ゴロをファースト・大豊泰昭が取れず打球はライト前へ
  • ライト・桧山進次郎の二塁への送球が大きく逸れ三遊間を越えレフト方向へ
  • サードのデーブ・ハンセンが本塁を狙って送球するも送球は一塁ベンチ側に大きく逸れ石井はホームイン

記録はライト前ヒットと2つのエラーとなっている。

2.伝説の三連続エラー(2000年)

  • 0-0で迎えた9回表、無死一・二塁の場面でヤクルト・岩村明憲併殺コースのセカンドゴロを放つ。しかしそれを星野修がトンネル
  • それを処理した桧山が三塁へ悪送球
  • さらにそれを処理したサードのジェイソン・ハートキーが今度は本塁へ悪送球し走者2人ばかりか打者走者の岩村までも生還。

しかし2019年、その時をも上回る1日4エラーしながら勝利というおかしなこと3回もやってのけた*37ため今度は「野球のセオリーも常識も超えた何か」とも言われ、さらに100失策以降の失策はいずれも完封勝利(いずれも1エラーのみ)した日に記録している。もっともエラーの質は上記の暗黒時代よりマシではあるが。
ちなみに、年間100失策以上は19年ぶり球団史上4度目*38、100失策以上記録しながらのAクラス入り*39は38年ぶりのことだった。

翌2020年も前述のようにUZRこそマシになったものの案の定やらかしが多く、10月23日の対巨人戦(東京ドーム)では1日5エラー*40を記録。先発の西勇輝*41の足を散々に引っ張りまくり、流石に5エラーを取り返すことはできず試合にも敗れた。

2018年サッカーワールドカップ

野球だけに留まらず、2018年サッカーワールドカップの日本対セネガル戦において、日本代表GKの川島永嗣はオウンゴール同然の拙守をしたことで「や~い、川島の守備倉本~www*42」と揶揄された。

そして川島は以下のように多くの蔑称を付けられてしまう。(抜粋)

  • パンチング川島
  • セネガル代表プロボクサー
  • サッカー界の倉本
  • 聖域(35)
  • アレ(35)
  • 川島ヤニキ*43

同姓の川島慶三(日本ハム→ヤクルト→ソフトバンク)も風評被害を受けた。

なお、ここぞの場面での大ミスはあったものの逆に好守も多かった事が後日検証され、「全体的に見れば川島はそれほど悪くなく、日本の守備力そのもの*44が弱かっただけ」という意見も増えている。


関連項目



Tag: なんJ 阪神 横浜 日ハム 広島


*1 セイバーメトリクスではおよそ10点増えると1勝増やせるという法則がある(RPW)。これに従えば阪神守備陣が平均的な守備(UZR=0)だった場合、7勝増やし7敗減らせ3位に入れていた可能性すらあった
*2 ヤクルトとわずか1個差の89個でセ・リーグトップ。しかしヤクルトのチームUZRは-22.0でかなりの差がある。
*3 エラー数こそ69個(セ3位)で収まっているが、UZR値はセのブービーのDeNAですら-40.6であり守備範囲のあまりな狭さや目に見えないエラーの多さが深刻化していたことが窺える。2018年阪神のレギュラークラスで指標がプラスなのは大山と梅野のみ。
*4 打撃はいいがリードや肩も含め守備全般が非常に問題。
*5 打撃もだがあまりの守備の拙さも解雇された要因の一つになった。
*6 2015年まではゴールデングラブ賞の常連であり守備の名手だったが、2016年から加齢もあり急速に劣化が進んだ。
*7 ヘイグ同様どこを守っても酷く今岡誠新井兄弟よりもさらに酷かった。アトランタ・ブレーブス時代の2010年にはポストシーズン記録となる1試合3失策を犯している。
*8 高校時代の肩の故障に起因する極端な弱肩に加えて打球を追うのも下手であり、みずしな孝之の漫画「ササキ様に願いを」でも「四次元的守備」「自分の送球を走って追い抜いてしまう」「村田や古木を励まそうとしたら自分が悪送球した」などとネタにされていた。
*9 赤星の引退と肩の故障が重なった2010年からが顕著。反面2009年まではそこまで守備難でもなかった。
*10 全てにおいて壊滅的でNPBを去った現在でも守備難外野手の代名詞である。
*11 後に2度のGG賞を獲得する外野守備の名手で、2003横浜では唯一まともに守れる選手と言われていた。
*12 本職は一塁手。外野手としては異常なまでに守備範囲が狭く、その広さは畳一畳分とも呼ばれていた。
*13 特にクッション処理が非常に下手で「クッション師匠」という蔑称があった。
*14 ただし、実際に上記のスタメンで試合をした事はない。
*15 控えクラスなら熊谷敬宥にファースト時のエフレン・ナバーロ、外野時の中谷将大(現ソフトバンク)や江越大賀俊介など守れる選手もいる。ただし俊介とナバーロ以外は一軍定着もままならなかった。
*16 2017年のチーム打撃において、12球団ワースト・ブービーを占めていたことが由来。前半戦の壊滅的なチーム打撃や岡田幸文の成績も相まって強い印象を残した。
*17 本拠地がナゴヤドームであることや主力選手の高齢化、統一球の導入を理由に、2011年~2017年は慢性的に打撃成績の低さが続いていたこと、無死満塁のチャンスから無得点に終わる印象があること、2011年はチーム打率が驚異の.228、チーム内首位打者が荒木雅博の.263だったが投手陣の活躍により優勝でき、2019年は打率がリーグ1位ながら驚異のあへ単っぷりで得点数リーグ最下位だったことなどから。ただし、2018年は打撃成績だけなら2位である。なお
*18 「球団自体が3年連続(2016-2018)でスピードアップ賞を獲得する」という超稚攻状態を指したもの。
*19 特に3、4月に関してはほとんどの打撃指標が12球団でもぶっちぎりの最下位で前年のロッテを上回る悲惨さだった。
*20 8月21日の西武戦で5得点、5安打、5失策を記録し、6-11で大敗、山賊はそれを見逃してくれるほどお人好しではなかった。9月4日のロッテ戦では、この日宮西尚生が新人から12年連続50試合以上登板を達成。その宮西が登板した7回裏は、それまで2-0でリードしていた。しかし横尾俊建(現楽天)と渡邉諒の2エラーで同点に追いつかれる。この回の3アウト後、宮西がこの拙守に怒っていたのかは不明だがベンチでブチギレていた様子が映し出された
*21 ただし植田はエラーこそ減ったが内外野問わず致命的なエラーを起こすことが多い。
*22 送球難と化した上にイージーミスさらに野選も多かった。ただし守備範囲の広さからUZRは良かった。
*23 木浪はともかくソラーテについては首脳陣の選手運用の問題を指摘する声もある一方でそれ以前の問題との声もある。
*24 北條に至ってはショートでの出場が僅か46試合にもかかわらず11失策を記録している
*25 UZR値に関しては二遊間が酷く-12.5(二)と-23.3(遊)という惨状だった。
*26 エラー、記録上エラーにならないエラーや野選などで余計に失点を誘発したのは全投手共通だが、高橋遥人を始め西ガルシア・青柳はムエンゴにも悩まされた。さらに岩田稔岩貞祐太メッセンジャーらの不振もあり先輩陣だけで最大借金21も抱えていた。この年阪神の先発陣で星勘定がプラスだったのは西に秋山拓巳才木浩人のみ。
*27 107試合以降のエラー数は12個であり年間48個ペース、セ・リーグ1位の中日(45個)に匹敵する。
*28 3月24日時点
*29 143試合換算で162失策
*30 143試合換算で-22.5。
*31 12球団中8位。ちなみにUZR6位以下のチームでAクラス入りしたのは阪神のみ。
*32 前年問題視された主力内野手は大山(6失策)、木浪(8失策。一見すると多く見えるが、レギュラークラスの遊撃手としては京田陽太田中広輔アルシデス・エスコバーに次ぐリーグ4位と全体で見ればそれほど悪いものではない。)、糸原(1失策)と試合数が120試合に減ったことを考慮しても軒並み失策数を改善したと言え、北條も40試合で5失策とこちらも改善の兆しがある。しかし、外国人のマルテ(7失策。1試合に4失策を犯したことも)とボーア(8失策)、高卒2年目の小幡竜平(9失策)が失策数を稼いだことに加え、投手陣全体でチーム全体の1/5となる17失策を記録したのが失策数の多さの大きな原因となっており、「今年に関しては投手陣には同情できない」とも言われている。もっとも小幡に関しては好プレーも多く、まだ高卒2年目という事もあってそこまでヘイトは溜まっていない。
*33 143試合換算で-58.2。
*34 1塁に松山竜平、3塁に堂林翔太の時が顕著。特に松山があまりにも捕球難であり、そこから致命傷になる事が何度も発生した。そのため軽視され気味だった一塁守備の重要性を再認識させる事になった。ちなみに2人のUZRはどちらも最下位である
*35 木浪に代わって遊撃に入ったルーキー・中野拓夢は守備範囲も広いがエラーも多い。
*36 6月8日~10日に前述の阪神との3連戦があったのだが、3戦全てで失策をし、また3戦全てでタイムリーエラーを犯している
*37 翌2020年3月24日の練習試合(対DeNA)でも1日3エラーしながら勝利。先発の高橋遥人が1イニング5失点も、自責点は0であった
*38 過去、1979年・1981年・2000年に記録。
*39 ちなみに2000年は最下位。
*40 内訳は捕手・梅野隆太郎の1失策と一塁・ジェフリー・マルテの4失策。マルテに至っては2回に1イニング3失策を記録したほか5回にも1失策を犯しており、一塁手として1試合4回・1イニング3回のエラーという不名誉なプロ野球記録を樹立してしまった。上記の梅野の失策も相まって「1失策4マルテ」と揶揄される。
*41 5回104球7被安打2自責点とまずまずの内容だった。
*42 「や~い、川島の守備阪神~www」のパターンも。
*43 川島も金本同様「兄貴」というあだ名を持っていたため。
*44 そもそも「GKがセーブしなければならない状況」は基本的に守備陣が突破を許した結果として起こるものであり、サッカーの失点におけるGKの責任は野球における投手ほどは重くない